[最終更新日]2023年10月2日  [記事公開日]2021年5月20日

【新卒採用担当者向け】オンライン採用の動向から紐解く成功法教えます

コロナ禍によって21卒よりオンラインを用いた採用スタイルが定番しつつあります。しかしそんなオンライン化による新卒採用ですが、なかなか思うようにいかないと頭を抱えていることからこのコラムにたどり着いたのではないでしょうか。

コロナ禍によって新卒市場は大きな困惑を招きましたが、その中でも特に人事や採用担当者はこれまでとはガラリと変わった採用活動に大変困惑したと思います。

しかしコロナは落ち着く気配がありませんし、オンライン採用を用いるメリットの多さから23卒以降もオンライン採用は継続され、採用ツールとして定着することが見込まれます。

そのため、オンライン採用に適応していかなくてはなりませんし、画面越しに学生をしっかりと見極められるようにしなくてはなりません。

では既につまづいてしまっている新卒採用担当者は今後どう対処していけばいいのでしょうか。

今回このコラムでは人事のために新卒採用のオンライン化による動向と変化、学生を見極めるポイントと成功のための秘訣をご紹介しています。21卒との変化やオンライン化による今後の傾向などをご紹介していますので、新卒採用担当者の方はぜひご覧ください。

新卒採用のオンライン化による動向と変化

新卒採用のオンライン化による動向と変化

コロナ禍によって21卒よりオンラインによる採用活動が主流化されていますが、その中でもなかなかうまくいかない、オンライン化に適応できないと悩みを抱えている企業は少なくありません。

そんな主流化されているオンラインによる採用活動ですが、22卒にあたって様々な変化が起きています。ここではそんなオンライン採用についてと動向・変化について解説していきます。

新卒採用活動におけるオンライン化とは

新卒採用活動におけるオンライン化とは、求人情報の掲載から企業説明会や面接など、採用活動のすべてまたは一部を対面ではなくオンラインで行うことを指し、これを「オンライン採用」とも言います。

オンライン採用はコロナ流行によって主流化されつつあり、採用活動をオンラインにする目的は「感染拡大防止」のためです。もともとは遠くにいる学生と接触を行うU・Iターン就職や、本社が海外にある外資系企業などでWebを用いた採用を行っていました。

しかしコロナ流行によって企業と学生との接触を避けることを目的に多くの企業がこのオンライン採用を取り入れたというわけです。特に緊急事態宣言が発令されていた時期は外出が自粛されていたため、オンラインによる採用活動は重宝されていました。

また、実際にオンラインによる採用活動には様々なメリットがあることから、コロナが落ち着いてもオンライン採用の需要の高さが維持されるため、企業はオンライン化にしっかりと対応しなくてはなりません。

オンライン採用を取り入れるメリット

オンライン採用には様々なメリットがあることから、たとえコロナが落ち着いても需要の高さが維持されるということですが、その具体的なメリットとはいったい何なのでしょうか。そんなオンライン採用のメリット、下記より確認していきましょう。

【メリット】

  • 全国の学生が選考対象になる
    →オンライン採用を用いることで遠くにいる学生とも気軽に接触することが可能です。学生自身も地域を限定せずに選考を受けれることから、人事にとっては幅広い選択から学生を選ぶことができるというメリットが発生します。

  • コストを削減できる
    →オンライン採用を用いることで、説明会のための会場確保、交通費、人件費、宿泊費などを削減することができます。コスト削減は採用活動だけでなく、会社経営にとっても大きなメリットとなるでしょう。

  • 業務の効率化を図れる
    →対面のための対応業務がなくなる分、採用活動に時間を充てることができます。対面による説明会、面接、イベント等の準備は時間と手間がかかるため、それらを軽減できるのは大きなメリットだといえます。

  • 選考スピードが上がる
    →対面よりも日程調整が楽になるため、選考をスムーズに行うことができます。また、スピーディに選考が行えるということで、就活生の志望度が高い状態でアピールできるのも大きなメリットです。

このように、オンライン採用には企業側にとってメリットが多いことから、コロナが落ち着いてもオンライン採用の需要の高さを維持するだろうといわれています。

しかしそんなオンライン採用にも残念ながらデメリットといえる部分もいくつかあります。これらのデメリットも把握しておかないとオンライン採用を成功させることができませんので、メリットと合わせて下記より確認していきましょう。

【デメリット】

  • 通信環境の整備が必要な場合あり
    →オンライン採用を行うための機材や環境、設備が整っていない場合にはそれらの準備が必要となるため、初期費用と手間がかかってしまいます。

  • 対面よりも表情や雰囲気を掴みづらい
    →オンライン採用は画面越しの接触となるため、対面よりも学生の表情や雰囲気を掴みづらいです。その分学生を見極めるのに苦労するため、工夫が必要になります。

  • GDや集団面接には向いていない
    →通信状況や学生の見極めにくさを考えると、複数人で行うGDや集団面接を行うのは難しいです。集団面接などは一度に多くの学生を見極めることができるため、それらができなくなるのはデメリットとなるでしょう。

このように、オンライン採用を行ううえではデメリットとして受け入れないといけないもの、覚悟しなくてはいけないものも存在しますので、これらを踏まえたうえでオンライン採用成功のための対策をしていきましょう。

オンライン採用の動向と変化

オンライン採用についての理解を深めたら次はオンライン採用の動向と昨年との変化について確認していきましょう。まずはオンライン採用を用いる企業の割合についてです。

JIJI.COMがWeb面接・録画面接システム「インタビューメーカー」を提供する株式会社スタジアムと株式会社ジェイック、株式会社DEiBA Companyと合同で実施した、「2022卒 新卒採用 企業調査」について掲載しました。

この調査によると、オンライン採用を行う割合は説明会で85.9%、面接で75.2%、また最終選考(内定出し)までオンラインで行う企業が20.9%もあるというのです。(出典:2022卒 新卒採用 企業調査(第1回)結果を発表

さらにこの調査記事によるとWeb面接を導入したことで、応募者数が「かなり増えた」「増えた」と42.3%が答えています。これらの割合から今の新卒市場においてオンラインによる採用は定着しているといえるでしょう。また、定着とともにメリットの多さを考えるとコロナが落ち着きを見せても23卒以降においてもオンライン化は主流化されることが見込まれます。

さらにオンライン化は21卒から少し変化が起きています。具体的には学生がオンライン化に慣れてきているということです。コロナ禍によってオンライン採用が起用された当初は慣れない作業へ戸惑いを見せる学生も多くいましたが、今ではWeb説明会を視聴経験数や視聴企業数などが増加傾向にあることから、学生の中でオンライン化に対する懸念が払しょくされつつあります。

そのことから、企業側自信がオンライン化に対して柔軟に対応する必要があり、今後のさらなる定着に対して万全な準備が必要となってくるでしょう。

オンライン採用の決め事と事前準備

オンライン採用の決め事と事前準備

オンライン採用が定着していることから、企業側は万全な準備が必要となります。すでに21卒の時点でオンライン採用を行っていると思いますが、思うようにいかなかった人事がこのコラムにたどりついていると思いますので、改めてオンライン採用について見直していきましょう。

ここではそんなオンライン採用で決めておくべき事柄や必要な事前準備についてご紹介していきます。これまでのオンライン就活を見直し、改めて万全なオンライン就活を用意していきましょう。

どこをオンライン化させるかを考え、採用計画を決める

オンライン採用を行ううえでまずは、何をオンライン化するのかを決めていきます。採用活動においてオンライン化できるものは主に「説明会」「面接」「各種イベント」「OB/OG訪問」「インターンシップ」「スカウト」「広報活動」などです。

説明会はすべてオンラインにするのか、面接は何次面接までオンラインで行うのかなど、1つ1つの採用フェーズに対してどのぐらいオンラインを採用していくのかを、かけられる時間やコストなどを考えながら決めていきましょう。

そして採用においてオンライン化するもの、段階などを決めたらそれぞれに適したツールの選定をします。たとえば面接であればzoomを使用するのか、もしくはスカイプを使用するのか、広報活動はInstagramやFacebook、YouTubeなど具体的にどのツールを利用するのかを決めていきます。

どこまでオンライン化するのか、具体的なツールは何を用いるのかを決めたら次は企業内での振り分けです。誰を面接官に選定するのか、何にどれほどの時間とコストをかけていくのかなど、説明会や選考に合わせた全体的な採用計画を組んでいきましょう。

  1. どこまでオンライン化にするのか
    →オンラインを用いる事柄と細かな設定(何時面接までオンライン化するのか等)

  2. オンライン化に合わせた説明会・選考の実施方法の計画
    →どんなツールを用いり、必要な準備は何かを考える

  3. オンライン説明会・選考に合わせた採用計画や面接官の選定
    →時間やコスト、社員の人柄などを考慮したうえで設定

今一度具体的な流れについて上記にまとめました。オンライン化はこれまでの採用活動とは異なってきますので、昨年の問題点を考えながら改めて採用計画を立て直していきましょう。

利用するツールや環境・設備を整える

全体的な採用計画を考えたら次はそのオンライン化に向けて必要な環境や設備を整えていきます。オンラインでは通信障害が採用の結果を大きく左右してきますので、ここは惜しまずコストをかけていきましょう。

Wi-Fi環境はもちろん、PC機器の用意もしっかりと行っていきましょう。オンライン採用は今後も続くことが予想されますから、長く使えるいいものを用意してください。

他にも具体的に利用するツールのアカウントを用意したり、オンライン化に向けて必要な研修を設けてください。オンライン採用は企業側が万全な体制でいないと学生側も困惑してしまいますし、オンライン採用失敗にもつながりかねませんから、早いうちから環境や設備を整えていきましょう。

学生の見極めポイントとオンライン採用成功のカギ

学生の見極めポイントとオンライン採用成功のカギ

オンライン採用はコロナ禍において大変重宝されていますし、定番化しつつある採用方法です。しかしオンライン採用は対面とは完全に置き換わるものではないことから、学生を見極めるのに少し苦労します。

実際にオンライン採用が思うようにできないと頭を抱えている人事がこのコラムを読んでいることだと思います。ここではそんな人事のために、学生の見極めポイントとオンライン採用成功のカギについてご紹介していきますのでしっかりとチェックしていきましょう。

まずは “学生を評価する軸”をしっかり定める

オンライン採用から学生を見極めるうえでまず大切なのが、“学生を評価する軸”を明確にしておくことです。どのような人材を求めているのか、どのようなスキルが企業にとって価値があるのか、どのような点を評価するのかなどを考えたうえで、会社としての“学生を評価する軸”を決めていきましょう。

対面面接では会った印象や雰囲気から学生を評価できますが、オンライン採用ではそうはいきません。そのため、雰囲気以外の点から学生を評価していくためのもその基準をしっかりと定めておく必要があるのです。また、雰囲気がわからないということは話す言葉の内容が重要になるため、学生を評価するための基準があると学生を見極めやすくなります。

人事が学生を採用するうえで大切なのは、企業にとって利益を生み出せる学生を選ぶことで、それらの条件は企業によって異なります。それを理解できずに学生を見極めようとしてもいい人材を確保することはできず、内定辞退や早期退職へとつながりかねません。

それほど企業が定める“学生を評価する軸”は重要なものとなりますので、採用担当者と企業側との意見をすり合わせながら定めていきましょう。

学生を見極めるポイントは“学生の良い面”を見つけること

学生を評価する軸から学生を見極めていく際のポイントは、学生の良い面を見つけるよう意識することです。オンライン採用では雰囲気がわからないため、話す言葉で合否の確信を得ようとすることから、評価が厳しめになる傾向があります。

しかし、あまり厳しく学生を見極めていると採用できる学生がいなくなってしまいます。だからといって評価基準を下げるわけにもいきませんから、採用を行ううえでの考え方を意識的に変えていきましょう。

学生が話す内容をしっかりと聞きつつ、その中で学生の良い面を探すようにすることで評価基準を下げることなく、画面越しからでも学生を判断することができます。確かに学生の悪い面などを知ることは大切です。

会社の一員として受け入れる以上、悪い面も考慮して受け入れないといけませんが、そればかりを気にしていては学生の今後の可能性に目を向けることができなくなってしまいます。ですから、学生の今後の可能性を見逃さないためにも意識的に良い面を見ていきましょう。

オンライン上でも企業への理解を深められるコンテンツの用意

オンライン採用では企業側が学生を見極めることだけに注力するのではなく、学生側の考慮も忘れてはいけません。新卒就活では企業側が学生を選ぶように、学生側も企業を選んでいるため、お互いにとって相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。

ですので、学生側が実際に人事と接触しなくても企業について理解できるコンテンツを用意するようにしましょう。面接時に企業側からとしてアピールする題材を決めるのはもちろん、説明会やイベント等で学生の興味を引けるコンテンツを用意することが大切です。

ここで意識すべきは、企業側を一方的にアピールするのではなく、学生は企業のどのような情報を知りたいと思っているのかを考えることです。オンライン採用によって企業側が学生と接触できないことに苦労しているように、学生側も企業に関する情報を十分に得られないと苦戦を強いられています。

なので、そんな環境下において他の企業よりも学生にとって有益な情報を発信することができれば企業への興味を示せるだけでなく、企業そのものの価値を上げることができるのです。

ですから、オンライン採用を行ううえでは学生側の視点も意識し、学生の興味を引くことができるコンテンツを用意しておきましょう。ここで企業側が求める人物像を合わせてアピールできると、より企業に合った人材の集客に成功しやすくなります。

「エージェント」を頼ることでオンライン採用が確実にうまくいく

オンライン採用からでもポイントを抑えれば学生を見極めることができますが、やはり対面ほど十分に学生を見極めきれないのが正直なところです。しかしそんな中でも確実にうまく方法が1つだけあります。それは「エージェント」を頼ることです。

オンライン採用を行ううえでエージェントを挟めば、オンラインによって見えづらくなる学生の特徴を把握できたり、ニーズに合った学生を紹介してくれるため、見極めの質をより上げることができるのです。

コロナによって採用活動はガラリと変わりましたが、企業側は通常業務もありますので、完全に対応しきるのは難しいです。しかしエージェントは“新卒市場”を専門に仕事を行っていますから、コロナ禍における新卒市場にも詳しいため、確実にオンライン採用成功へと導いてくれます。

また、企業が求める人物像をエージェントに伝えるだけでニーズに合った学生を紹介してくれるため確実に優秀な人材を確保することができますし、非常に効率的です。コロナ禍で難しい新卒採用だからこそ、プロの手を借りるのは確実に成功させるための近道です。

「オンライン採用がうまくいかない」「採用する学生を間違えた」と頭を抱えている今だからこそぜひともエージェントを頼ってみてください。

おわりに

コロナ禍によって定着しつつあるオンライン採用。そんなオンライン採用はメリットの多さから23卒以降も続くことが予想されるため、今つまづいている場合には早急に対策していかなくてはなりません。

そのためにもまずはオンライン採用の動向と変化をしっかりと理解し、万全な準備を行い、学生を見極めるうえでの重要なポイントを抑えていきましょう。

また、難しいコロナ禍における新卒採用だからこそ、エージェントを挟むことで確実にオンライン採用を成功させることができます。弊社においても新卒採用におけるオンライン化のサポートを行っています。ぜひ下記よりお問い合わせください。

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