[記事公開日]2025年6月26日

就活の自己分析がつらいあなたへ|乗り越え方と作成方法

就職活動における自己分析がつらいと感じていませんか?

多くの就活生が、自己分析の必要性を理解しつつも、その進め方や深掘りの難しさに直面しています。

本記事では、「自己分析をする上で、自分自身のことがうまく表現できず、中途半端になってしまう」という悩みに対して、効果的な自己PRを作成するための具体的な自己分析の方法を解説します。

自己分析を終わらせるだけでなく、自信を持って就職活動を進められるようになることを目指しましょう。

自己分析がつらい…自己分析がつらいと感じる3つの理由

自己分析がつらい…自己分析がつらいと感じる3つの理由

まずは、自己分析がつらいと感じる理由について解説します。

自己分析がつらいと感じる理由を理解することで、対策を立てたり、なぜつらい思いをしているのかわかるようになります。

具体的には、以下の3つの項目に分けて解説するので参考にしてみてください。

過去の経験を振り返るのが難しい

自己分析がつらい理由の1つに、過去の経験を振り返り言語化するのが難しいことが挙げられます。

私たちは日々の出来事を断片的に記憶している傾向があり、就職活動という明確な目的を持って過去を振り返る経験が少ないからです。

大学生活でのアルバイト経験を思い出そうとしても「忙しかった」「楽しかった」といった表面的な感想しか出てこないことがあります。

したがって、自己分析では、時間をかけて丁寧に過去の経験を掘り下げ、具体的なエピソードを思い出す工夫が必要になります。

その結果、長時間に渡って頭を使ったり、思い出すのが難しく全然自己分析が進まないことで、自己分析がつらいと感じてしまうのです。

自分自身のことがよくわからない

自己分析した内容を、どうやって自己PRや志望動機に反映すればいいかわからないことも、自己分析がつらい理由と言えるでしょう。

なぜなら、私たちは普段、自分の良いところや悪いところ、大切にしている価値観などを意識的に考える機会が少なく、その部分を明確にするのに大きな労力が発生するからです。

たとえば、「自分は真面目な性格だ」と自分で思っていても、それが具体的な場面でどんな行動として表れているのかイメージするのは難しいでしょう。また、その行動が他人から見て「真面目だ」と評価されているのかどうかを正確に把握するのは簡単ではありません。その結果、ああでもないこうでもないと考え、どんどん疲労していきます。

なので、より深く自分を理解するためには、過去の出来事を振り返ったり、周りの人から言われた言葉を思い出す必要があり、その労力に疲れてしまいつらいと感じることがあります。

自己PRや志望動機への繋げ方が不明

自己分析した内容を、どうやって自己PRや志望動機に反映すればいいかわからないことも、自己分析がつらい理由の1つです。

自己PRや志望動機へのつなげ方がわからず、どれだけ時間をかけてもやるべきことが全然進まないことからつらいと感じてしまうのです。

自己分析は単なる過去の振り返りではなく、「企業が求める人物像」と「自分の強みや経験」を結びつけるための重要なプロセスです。

自己分析で「粘り強さ」という強みを見つけたとしても、それが企業のどのような仕事で活かせるのか、具体的なエピソードと共に伝えなければ、採用担当者には響きません。

したがって、自己分析を行う際には、常に「この経験や強みが、応募する企業でどのように活かせるのか」という視点を持つことが大切です。

自己分析を乗り越える6つのステップ

自己分析を乗り越える6つのステップ

次に自己分析の方法を6つのステップに分けて解説します。

そのまま実践するとつらい自己分析も、事前にやることが分かっていれば負担も少なくスムーズにこなせます。

1つずつステップを分けて解説するので参考にしてみてください。

1ステップ:過去の経験の深掘り:具体的なエピソードを抽出

1つ目のステップとして具体的なエピソードを詳細に書き出しましょう。

理由は、過去の経験には、あなたの価値観、強み、興味関心が具体的に表れているからです。

【過去の経験を具体的に出す上で用いる要素】
成功体験 目標を達成した経験、困難を乗り越えた経験
失敗体験 悔しかった経験、そこから学んだ教訓
熱中したこと 時間を忘れて取り組んだこと、夢中になれたこと
人から褒められたこと 周囲から評価された自分の特徴
苦手なこと 避けてしまうこと、苦痛に感じる状況

それぞれの経験について、「いつ」「どこで」「誰と」「何を」「どのように」行ったのかを具体的に記述することで、当時の感情や行動が鮮明に蘇ります。

2ステップ:モチベーショングラフ作成

2つ目のステップとしてモチベーショングラフを作成しましょう。

縦軸にモチベーションの上下、横軸に時間を取ったグラフを作成し、過去の経験をプロットしていきます。

モチベーショングラフ

モチベーショングラフを作成することでモチベーションの波が視覚的に分かるようになり、どのような時に意欲が高まり、どのような時に低下するのか、自分の行動パターンや価値観が見えてきます。

たとえば、チームで目標を達成した時にモチベーションが上がった経験があれば、「協調性」や「達成感」を重視する価値観を持っている可能性があります。

グラフに記載した各出来事について、「なぜモチベーションが上がったのか」「なぜ下がったのか」を分析することで、仕事を選ぶ上での重要な判断軸が見つかるでしょう。

3ステップ:自分史の作成

3つ目のステップとして、自分史の作成をしていきましょう。

人生における大きな出来事やターニングポイントを年代順に書き出し、それぞれの経験から得た学びを整理します。

自分史を作成することで、過去の選択や行動の背景にある価値観や信念、成長の軌跡を客観的に把握できるからです。

たとえば、高校時代の部活動での経験、大学での専攻選択、アルバイトでの成功や失敗など、人生の節目となった出来事を書き出し、その時の感情、考えたこと、学んだことを深掘りします。

自分史は、自己PRや志望動機を作成する際の強力な材料となります。

4ステップ:他己分析の活用

4つ目のステップとして、他己分析を活用しましょう。
※他己分析:自分の印象や強みを第三者に教えてもらうこと。

家族、友人、先生、キャリアセンターの担当者など、信頼できる第三者に自分の印象や強みについて質問してみてください。

なぜなら、他己分析をすることで、自分では気づかない自分の特徴や強みを、他者の視点から知ることができるからです。

質問する際には、具体的なエピソードを交えながら聞くことがポイントです。

他己分析の結果と自己分析の結果を比較することで、客観的な自己理解を深めることができます。

5ステップ:企業研究と紐付ける

5つ目のステップとして、自分の人物像と研究した企業内容の紐付けを行いましょう。

応募する企業のホームページや採用情報、説明会などを通して、企業が求める人物像を具体的に把握した上で、その人物像と自分が一致するポイントを見つけます。

たとえば、企業が「自分で売上を上げるための施策を考えて、主体的に行動する人」を求めているとします。

この場合、「居酒屋のアルバイトで自主的に割引クーポンを作成して、店長に許可を取った上でお客さんに配った」みたいなエピソードを紐付けます。

自分が企業が求めている人材であることをアピールするために、どういった要素を押し出すといいか考えていきましょう。

6ステップ:自己分析のアップデート

6つ目のステップとして、自己分析の内容は常にアップデートしていきましょう。

自己分析は一度行ったら終わりではなく、就職活動の各段階で定期的に振り返り、新たな発見や変化を記録していくことが重要です。

なぜなら、就活を進めることで自分の考え方や価値観が変化する可能性があり、常に最新の自己理解に基づいて行動することが、納得のいく就職に繋がるからです。

たとえば、面接での質問や選考の結果を受けて、改めて自己分析を見直すことで、新たな課題や改善点が見えてくることがあります。

自己分析の結果は、就職活動の進捗に合わせて柔軟にアップデートしていきましょう。

効果的な自己PR作成のポイント

効果的な自己PR作成のポイント

ここからは、自己分析で得られた自己理解を基に、効果的な自己PRを作成するためのポイントを解説します。

重要なポイントを抑えた自己PRを作成することで、より効果的なアピールができるようになります。

以下の4つのポイントに分けて解説するので、自己PRを作成するときの参考にしてみてください。

PREP法による構成

PREP法を活用することで、効果的な自己PRの作成が可能です。

PREP法とは、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番に文章を書いていく方法で、この順番で書くことで読みやすい文章を作成できます。

具体的には、以下のように書いていくといいでしょう。

Point(結論) あなたの最も伝えたい強みを最初に述べます。
Reason(理由) その強みを裏付ける根拠となる理由や価値観を述べます。
Example(具体例) その強みが発揮された具体的なエピソードを詳細に説明します。
Point(結論) 最後に、その強みをどのように企業で活かせるかを改めて述べ、入社意欲を示します。

PREP法を用いることで、自分の強みや経験を論理的かつ分かりやすく伝えることができるのでオススメです。

具体的なエピソードを入れる

効果的な自己PRを作るために具体的なエピソードを入れることも重要です。

抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを用いて、あなたの強みがどのように発揮されたのかを伝えましょう。

理由は、具体的なエピソードは、あなたの強みを裏付ける最も強力な証拠となり、採用担当者にあなたの人物像を具体的にイメージさせられるからです。

「頑張りました」「努力しました」といった言葉だけでは、何も伝わりません。

いつ、どのような状況で、どのような目標を持ち、どのような行動を取り、その結果どうなったのかを、数字や固有名詞などを交えながら具体的に説明しましょう。

企業ニーズとの合致させる

自己PRの内容を企業ニーズと合致させることでさらに効果的な自己PRを作成できます。

自己分析で得られた強みや経験の中から、応募する企業が求める人物像と合致するものを意識的に選び、アピールしましょう。

なぜなら、企業は自社の求める人物像に合致する人材を採用したいと考えているからです。

企業のHPや採用情報などを確認し、どのような能力や経験、価値観を持つ人材を求めているのかを理解した上で、自分の強みと結びつけてアピールすることが重要です。

たとえば、企業が「チャレンジ精神旺盛な人材」を求めているのであれば、あなたが新しいことに挑戦し、成果を出したエピソードを積極的にアピールしましょう。

自分が企業が求めている人材であることをアピールすることで、より良い自己PRが作成できます。

ポジティブな表現にする

自己PRをよく見せるために必要な観点として、前向きな言葉を選ぶことも重要です。

理由は、ポジティブな言葉遣いは、あなたの意欲や自信を伝え、採用担当者に好印象を与えるからです。

過去の失敗経験を語る場合でも、そこから何を学び、どのように成長できたのかを前向きに伝えることが大切です。

暗いトーンやネガティブな表現は避け、明るくポジティブな表現を使用するようにしましょう。

自己分析につまずいた時のQ&A

自己分析につまずいた時のQ&A

次に、自己分析につまずいたときに見るべきQ&Aについて解説します。

自己分析を進めていると、いろいろなところでつまずいて手が止まることがあります。

そのような自己分析に対しての疑問や悩みに対して、具体的な解決策を記載します。

具体的には、以下の4つについて解説するのでチェックしてみてください。

自己分析にはどれくらい時間をかけるべき?

自己分析に費やすべき時間に明確な基準はありませんが、納得いくまで時間をかけることが重要です。

理由は、自己分析は就職活動の根幹であり、焦って終わらせると、その後の選考でアピール不足に繋がる可能性があるからです。

一般的には数日から数週間かけて行うことが多いですが、自分のペースでじっくりと取り組み、定期的に見直すことが大切です。

過去の小さな出来事はスルーしても問題ない?

過去の小さな出来事にも、あなたの価値観や行動特性が表れているため、自己分析の貴重な材料となります。

理由は、些細な出来事に対する感情や行動を振り返ることで、普段意識していない自分の考え方や価値観に気づけるからです。

友達との会話やアルバイトでの出来事など、どんな些細なことでもメモしておき、後から深掘りしてみましょう。

些細な出来事だからといってスルーはオススメしません。

強みが全然見つからない…

強みが全然見つからない場合は、自分の興味関心や得意なことから掘り下げてみることが重要です。

理由は、強みは特別な才能である必要はなく、自然にできることや人より少し得意なことの中にも隠されているからです。

過去に褒められたことや熱中したことを思い出し、他己分析で周囲に自分の良い点を聞いてみるのも有効です。

自己PRでは何をアピールすればいいのか?

自己分析が迷走してしまう理由の1つにアピールポイントが明確に決められないことがあります。

アピールポイントが複数あると、この状態になりがちですが、自己分析で明確になった強みの中から、応募企業の求める人物像と合致するものを中心にアピールするのがいいでしょう。

理由は、企業は自社のニーズに合った人材を採用したいと考えているからです。

企業研究を入念に行い、どのような能力や経験が求められているかを理解した上で、自分の強みと結びつけて語ることが重要です。

自己分析を乗り越え、自信を持って就職活動へ

自己分析は困難に感じることもありますが、自己理解を深め、自信を持って就職活動を進めるための重要なステップです。

本記事で紹介した方法を実践することで、自己分析の悩みを克服し、効果的な自己PRを作成することができます。

あなたの個性と強みをしっかりと理解し、自信を持って就職活動に臨んでください。応援しています。

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