[記事公開日]2025年1月7日
就活のための「自己分析」|目的とやり方をわかりやすく解説
就活のマニュアルなどを見ると、必ずと言ってよいほど「まず自己分析をする」と記載されていますよね。しかし「自分のことは自分が一番よくわかっているのだから必要ない」「面倒だし簡単に済まそう」と考えている就活生もいるのではないでしょうか。
実をいうと自己分析は、就活の成否を左右するほど重要なものです。いい加減に済ませてしまうと、あとで後悔することになるかもしれません。
このコラムでは、就活において自己分析を行う目的や、具体的なやり方について解説します。これを参考に自己分析を深めて、ぜひ就活を成功させましょう!
就活のうえで自己分析を行う目的
自己分析とは、文字通り「自分のことを分析する」作業です。自分自身を深く理解し、過去の経験や価値観、スキル、性格、興味、将来の目標などを明確にするプロセスを指します。
自己分析は就活をするうえで必須ともいわれていますが、なぜそこまで重要視されるのか理解できない就活生もいるでしょう。
そこでコラムの初めにまずは、就活の中で自己分析を行う目的について解説します。具体的な目的は、以下の2つです。
- 企業選びの軸を明確にする
- 自分のアピールポイントを明確にする
企業選びの軸を明確にする
就活のうえで自己分析を行う目的の1つは、企業選びの軸を明確にすることです。企業選びの軸とは、企業を選ぶうえで外せない条件のことを指します。この条件を的確に定めるには、「自分」について理解を深める必要があるのです。
就活を始めるにあたって、「こんな企業で働きたい」というビジョンがある就活生は多いと思います。しかし実をいうと、現在思い描いている理想の就職先が自分に合った企業とは限りません。
自分の理想通りの企業だったはずなのに、いざ入社してみると「なんか違う」と感じることは、就活のうえでよくあることです。その違和感が大きい場合は、毎日の仕事でストレスになり、早期退職につながってしまうケースもあります。
そんな理想と現実とのギャップをすりあわせていくために、明確な企業選びの軸が必要になるわけです。
しかし、そもそも理想と現実のギャップは、「何が自分に合うのか」を自分自身が誤解していることで起こります。ですから企業選びの軸を的確に定めるには、自己分析を行い、もっと自己理解を深めることが欠かせないのです。
自分のアピールポイントを明確にする
就活のうえで自己分析を行う2つ目の目的は、自分のアピールポイントを明確にするためです。就活では、志望度の高さや熱意を伝えることも大切ですが、「自分は企業にとってメリットとなる(戦力となる)人材だ」ということもアピールする必要があります。
なぜなら、ただ「入社したい」というだけでは企業にとって魅力を感じる学生とはならないからです。企業はただ人が欲しいのではなく、自社の目標実現に役立ち、成長に貢献できる人を採用したいと思っています。
それは一部の優秀な学生だけに求められることではなくて、すべての応募者が同じ視点で選考されています。むしろ、その条件を満たす人材を選抜するのが、採用選考だといっても過言ではないでしょう。
ですから就活では「やってみたい」という自分の希望を述べるだけでは不十分で、いかに自分が企業に貢献できるかを説明する必要があります。そのためには、自己分析によって自分の強みを明確にし、どんな強みをどう活かせるのか把握する必要があるわけです。
就活のための自己分析を行う際のポイント
自己分析の目的や重要性が分かったら、実際に自己分析に取りかかりましょう。ここではまず、自己分析をどのような視点から、どの時期に行い、何を見つける必要があるのかを解説します。
具体的なポイントは、以下の3つです。
- 客観的に自分を見る
- インターンシップと並行して行う
- 人柄・熱意・今後の可能性をアピールする材料を見つける
客観的に自分を見る
自己分析をする際は、客観的に自分を見るように意識することが大切です。主観的に自分を見てしまうと、無意識に自分の都合の良いように解釈し、事実と異なる分析結果が出る場合があります。
たとえば、主観的に自分を判断すると「こうありたい」という理想像を自分に当てはめてしまう可能性があります。しかし実際には「こうありたい」という理想的な行動を必ずしも取れないのが人間です。
それなのに理想像を自分の姿と信じて企業選びの軸を定めると、ミスマッチへとつながってしまうリスクがあります。ですから自己分析では、理想ではなく現実の自分を見ることが重要です。たとえ結果が自分の希望するものと違う場合も、しっかり受けとめて理解する必要があります。
そのため自己分析の際は自分が「こうありたい」ではなく、「他者から見たら自分はどういう人間か」ということを意識しながら、客観的に自分を分析してください。
そうすれば、自分が思っている自分と、周りが見ている自分とをすり合わせられ、より自分について理解を深められます。
インターンシップと並行して行う
就活のための自己分析は、インターンシップと並行して行うのがオススメです。インターンシップに参加すれば業界や企業、「働く」ということを理解できるため、自己分析がやりやすくなります。
就活生の中には自己分析の目的から言って、本選考のエントリーが始まる大学3年の3月ごろまでに行えばよいと考えた人もいるかもしれません。しかし自己分析は一度行えば終わりではなく、折に触れて何度も実施することで精度を高めていくものです。
しかも近年はインターンシップに参加するにも選考があり、インターンシップ先選びやES・面接対策に自己分析が必要となります。
そのため、まずはインターンシップ先選びや選考対策のために、一度目の自己分析を実施するとよいでしょう。働いた経験がない中で行った自己分析は精度が低いかもしれませんが、その分析結果が事実と一致するかどうか、インターンシップを通して検証してください。
また、インターンシップを通してさまざまな情報や経験を得ると、自分自身の考えが変化する可能性があります。インターンシップが終わったら、それを踏まえてもう一度自己分析を行うとよいでしょう。
そのように、就活の中で新たな情報や経験を得るたびに自己分析を繰り返し、本選考のエントリーが始まる前には完璧に自己理解を深めている状態になっているのが理想です。
人柄・熱意・今後の可能性をアピールする材料を見つける
就活のための自己分析をする際は、「人柄」「熱意」「今後の可能性」をアピールしていくための材料を探すことを意識して分析を行います。
これらは就活の中で自分のアピールポイントになる部分ですし、企業選びの軸を明確にしていくうえでも必要になる要素です。
まずはベースとなる自分の「人柄」について分析していきましょう。仕事のうえでは必ずと言ってよいほど人と関わることになるため、人柄を重視する企業は多いです。
過去の行動などから、自分の性格や行動パターンを洗い出して、自分がどのような人間なのか明確にしてください。ベースとなる「人柄」が明確になると、それを踏まえて自分に合う働き方などが見えてくるため、ピンポイントに自分をアピールしやすくなります。
また、「熱意」のアピール材料になるのは自分の興味関心を持っている分野や価値観です。興味関心や価値観とその企業・業界の特性が一致していれば、確かにその企業・業界を強く志望している証になります。
加えて、将来的に自分にはどんなことができるのか、働くことでどのように貢献していけるのかなど、「今後の可能性」についても自己分析から見出していきましょう。自分の人柄の中で仕事に活かせそうな強みを見つけ、それを活かしてどのようなキャリアや人生を送りたいか考えてみてください。
「自分は○○な人間です」→「〇〇にやりがいを感じます」→「だから御社で〇〇に挑戦したいです」という流れを話せるように、自己分析から「人柄」「熱意」「今後の可能性」を見つけ出していくのがポイントです。
就活のための自己分析の具体的な流れ
自己分析をしていくうえで意識すべきポイントを押さえたら、次は実践です。具体的に自己分析に取りかかりましょう。
ここからは、自己分析をしていくうえでの具体的な流れを紹介していきます。おおまかには、以下のようなステップで進めていくのがオススメです。
- 1.時間軸(自分史)で過去を振り返る
- 2.自分の好きなこと・嫌いなことを明確にする
- 3.自分の興味があることから“やりたいこと”を見つける
- 4.第三者から客観的な意見をもらう(他己分析)
1.時間軸(自分史)で過去を振り返る
就活のための自己分析をする際はまず、過去から今までの経験などを洗い出し、時間軸(自分史)を作っていきます。上記のようなシートを用いると、自分の過去がわかりやすいのでオススメです。
その時に感じていたことや性格、出来事や関わった人などを書いていきましょう。ポイントは、できるだけ具体的に書くことです。昔のことはあまり覚えていないという人もいるかもしれませんが、写真などを見返してその時感じたことなどを思い出してみてください。
今までにどのような経験をして、何を学んだのかなどを明確にすることで、今の自分の傾向や本当に興味があることなどが見えてくるはずです。
2.自分の好きなこと・嫌いなことを明確にする
就活のための自己分析では次に、自分の中での「好き」と「嫌い」を明確にしていきます。その際は「プライベートな時間として好きなもの・嫌いなもの」と、「仕事や企業に関する好きなもの・嫌いなもの」の2つのパターンを書き出していきましょう。
たとえばプライベートな時間としての好きなもの・嫌いなものは、「ゴロゴロするのが好き」「満員電車が嫌い」などです。仕事や企業に関連するものでは「アットホームな環境が好き」「力仕事は嫌い」といったことを書いていきます。
仕事関連ではそのほかにも、「時間内に計画的に物事を進めていくのが好き(=残業をしたくない)」といった、願望も込めて書くとよいです。それらが企業選びの基準になるかもしれません。
一見、仕事関連だけ書けばよいと思うかもしれませんが、プライベートで感じる好き嫌いが企業選びの基準になることもあり得ます。
たとえば「満員電車が嫌い」という人はフレックスタイム制を設けている企業が向いているかもしれませんし、電車を使わないで行ける距離の企業が条件になるかもしれないわけです。そのため、プライベートな時間からの好き嫌いも必ず書き出してください。
また、 なぜ”好きなのか、なぜ”嫌いなのかをしっかりと掘り下げていくことも大切です。自己分析では“なぜ”を繰り返していくことで理解が深まっていくため、必ず1つ1つに“なぜ”を問いかけていきましょう。
3.自分の興味があることから“やりたいこと”を見つける
就活のための自己分析では次に、自分の興味があることから“やりたいこと”を挙げていきます。先ほどの「好き」から探していくと自分の興味があることがわかりやすく、やりたいことも見つけやすいでしょう。
やりたいことは基本的に仕事目線から、どんな仕事・企業に興味が持てそうかを考えていきます。もしそれが難しい場合は、単純に興味のあることが当てはまる仕事や企業はないかを探していきます。
そして、「やりたいこと」が明確になったら、それが“自分にできることなのか”を考えていきます。人には向き不向きがあるため、「やりたい」だけでは職業として成り立ちません。
そのやりたいことが自分に向いていることなのか、そのやりたいことを通して自分にどんなことができるのかを考えていきましょう。「理想」を追うのではなく、「実現可能なキャリアプラン」を明確にしていくイメージです。
そうすることで自然と、仕事や企業も求めることも明確になってくるため、企業選びの軸も明確になり、自分のどの部分をアピールしていけばよいのかもわかってくるはずです。
もし「好き」が少なかったり、いまいちピンとこなかったりといった場合は「嫌い」に当てはまらないものという考え方でもOKです。大切なのは、そのやりたいと思っていることが、自分にできることなのかどうかを考えることです。
4.第三者から客観的な意見をもらう(他己分析)
自己分析は基本的に一人での作業となりますが、より効果的にするためにも「他己分析」を行うこともオススメします。他己分析とは文字のとおり、他者に自分を分析してもらうことです。
自己分析をする際のポイントとして述べたように、自分について理解を深めていくために大切なのは「客観的な意見」です。自己分析をする上でも自分を客観的に見ていくことが大切ですが、それでもできる範囲は限られています。
しかし他己分析をすれば、そもそもが他者からの客観的な意見となりますので、自分では気づけないようなことにも気づかせてもらえます。
自分のことは自分が一番わかっているつもりでも、自分についてわかっていない人は案外たくさんいます。せっかく自慢すべき才能や能力があったとしても、それに自分が気づいていない場合もあるわけです。
しかし、他己分析をすればそんなあなたの魅力に他の人が気づかせてくれます。ですから、ぜひ自己分析と合わせて「他己分析」も行ってみてください。自分の中での選択肢や可能性が広がります。
就活のための自己分析を行う手段とツール
自己分析は前章で紹介した時間軸(自分史)をベースにしていくのが基本の形となりますが、もう少し簡易的な分析ができる手段やツールがたくさんあります。
それらを用いれば、短時間に自己分析の結果を手にすることができ、じっくり取り組む時間が取れないときの代替手段として役立つでしょう。
また、1つの方法だけでなく様々な角度から分析することで、より深く自分について理解を深めていけます。時間がないときだけでなく、補足的な役割として活用するのもオススメです。
ここでは、就活に使える簡易的な自己分析の方法として、以下の3つを紹介します。
- 適職診断ツール
- 自己分析に関する本
- 就活エージェント
適職診断ツール
就活のための自己分析には、就活情報サイトを運営している企業などが提供している適職診断ツールを活用するのも1つの方法です。ここでは5つの適職診断ツールを紹介するので、気になるものがあればぜひ試してみてください。
■ エニアグラム診断
エニアグラム診断は、90問の質問に答えることで、9つに分類されたものの中から、自分に当てはまるタイプを知ることができます。質問数が多いため、細かく自分を分析した結果が出るので信ぴょう性が高いです。
また、会員登録などをする必要がなく、完全無料ですので手軽にできるというメリットもあります。
■ エムグラム診断
エムグラム診断は、105問の質問に答えることで、44種類ある性格の中からあなたに適した8つ性格を教えてくれます。
エムグラムの分析は、上場企業を含む9000社以上、のべ1000万人以上の性格データに基づいて分析しているため、期待値の高い結果を得ることができます。
■ AnalyzeU+
AnalyzeU+は、スカウト型求人サイト「OfferBox」に登録すると無料で提供される適職診断ツールです。経済産業省が定めた「社会人基礎力」の25項目をどれだけ満たしているかを分析します。
利用するのに登録が必要になり、一回の診断も30~40分と少し長めですが、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」などを診断してくれるため、自己分析だけでなく、就活全体でも役に立つでしょう。
■ リクナビ診断
リクナビ診断は、就活総合ナビサイトのリクナビが提供している自己分析ツールです。約5分で自分にはどんな仕事が適しているのを診断してくれます。
登録が必要になりますが、リクナビは就活をしていくうえで登録必須のナビサイトですので、これを機に登録をしましょう。
■ キャリチャン 適職診断
キャリチャン 適職診断は、10問の質問にYES・NOで答えるだけで性格のタイプと適した職種を案内してくれる便利なツールです。
所要時間は1分以下。希望すれば診断結果に基づいた具体的な求人を紹介してもらうことも可能なので、一石二鳥です。
自己分析に関する本
就活のための自己分析では、自己分析に関する専門書を利用するのもよいでしょう。就活のための自己分析にオススメな本を紹介していくので、気になる本があったらチェックしてみてください。
■ さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0
仕事や人生を成功に導く強みを見える化する本です。「その資質をどう使えばあなたの武器になるか」「どうすればその資質を持つ人たちを活かすことができるか」といった「強みの活かし方」にフォーカスしています。
出版社 | 日経BP 日本経済新聞出版 |
---|---|
著者 | ジム・クリフトン |
■ 受かる!自己分析シート
No.1就活ブロガーがやさしく指南する“自分の強み”の見つけ方を紹介した本です。「自己分析」→「他己分析」→「企業研究」の3段階から成る41のワークシートから、自分の価値を見つけていきます。
自己分析についてあまり知らないという就活初心者にも人気の高い一冊です。
出版社 | 日本実業出版社 |
---|---|
著者 | 田口 久人 |
■ 自分の強みを見つけよう~「8つの知能」で未来を切り開く~
こちらは、ハーバード大学の心理学教授ハワード・ガードナー氏が生み出した多重知能理論(MI理論)を紹介し、使いこなすための入門書です。
誰でも持っている「8つの知能」について詳しく説明されており、自分の得意なことや、効率よく能力を伸ばすための「ヒント」が書かれています。
出版社 | ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス |
---|---|
著者 | 有賀 三夏 |
就活エージェント
就活のための自己分析を行う手段としては、「就活エージェント」の利用もオススメです。就活エージェントは企業を紹介してくれるだけというイメージがあるかもしれませんが、実は自己分析だって手伝ってくれます。
自分のことをよく理解しているつもりでも、いざ深堀りしようとすると案外うまくいかないこともあるものです。しかし、そこで就活エージェントに頼れば、就活生を支援してきた経験や知識から、自分を深堀りしていくための“きっかけ“を提示してくれるでしょう。
また、就活エージェントに頼めば他己分析もできるため、より深く自分について理解を深められます。そうした自己・他己からの分析結果に基づいて就活の軸を定めるのを手伝い、自分の希望と適性に合った企業探しまで一気に終えられるのが就活エージェントのメリットです。
就活エージェントでは他にも様々なサポートをしてくれるので、就活をしていくうえで心強い味方になるでしょう。一人で就活を進めることに不安を感じている人は、ぜひ利用してみてください。
自己分析は就活の成否を左右する
自己分析は自分のアピールポイントや企業選びの軸を明確にしていくために重要なものです。つまり、「自分」について理解を深めていないと、就活は思うようにいきませんし、成功もしないと言えるでしょう。
そうならないためにも、なぜ自己分析をしなければいけないのか、自己分析からどんなことを見つけていけばいいのかなどを理解し、正しいやり方で自分について理解を深めていきましょう。
自己分析のポイントは、客観的に自分を見ることです。他己分析も合わせて行えば、より深く正確に自分について理解できます。
自己分析は一度やったら終わりではなく、新たな経験や情報を得るたびに繰り返し行うものです。様々な方法を使って、多角的に自分を分析しましょう。
ジールコミュニケーションズの1on1無料相談就活サポートでピッタリ合う業界や仕事にスピード内定!あなたの魅力や能力を最大限に活かし、理想のキャリアをスタートするお手伝いをします。
効率よく自分に合う仕事を探したい、とにかく早く内定が欲しいかたは今すぐご相談ください。
かんたん1分で無料登録!
サポートお申し込みはこちら