[記事公開日]2024年10月22日
地方から東京への就職は難しい?後悔しない就活法を解説します
選択肢の多さや給料の高さなど、東京で働くことで得られるメリットの多さから、東京への就職を目指す人も多くいることでしょう。しかし、東京で働いてみたいと思いつつも、「難しそう」と不安を感じている人もいると思います。
実際、地方から東京への就職では難しい部分も多く、事前に就活法を理解していないとスムーズにいかない可能性があります。ではなぜ、地方から東京への就職は難しいと言われているのでしょうか。
今回はそんな、地方から東京への就職が難しいと言われる理由について解説していきます。難しさを理解したうえで、正しい就活ができるように準備していきましょう。
また、地方から東京に就職するメリット、デメリットも合わせて解説しているので、自分に合った正しい就活を選択できるよう、参考にしてください。
目次
地方から東京に就職するのが難しい理由
地方から東京への就職を目指す人の中には「難しそう」と思っている人もいるでしょう。実際、様々な理由から東京への就職は、地元で就職を目指すより難しいとされています。
では具体的にどのような理由で、地方から東京への就職は難しいのでしょうか。以下より詳しく見ていきましょう。
競争倍率が高い
地方から東京に就職するのが難しい理由としてまず挙げられるのが、競争倍率の高さです。
東京はたくさんの企業がある分、多くの人が集まります。もともと人口の多い東京に対して、さらに人が集まることでどの企業も倍率が高くなるため、内定獲得は厳しいものになるでしょう。
大手企業や人気企業ともなればさらに倍率は上がり、ライバルには高学歴者もいて、より厳しいものとなります。
就活費用が高い
地方から東京に就職するのが難しい理由として、費用面も挙げられます。地方から東京への就職を目指す場合、東京までの移動費や宿泊費などの負担がかかるため、就活費用が高くつきます。
たとえば、名古屋から東京までの新幹線は片道約1万円程度で、宿泊費も1万円かかると想定すれば、3万円以上の出費になることも珍しくありません。何度も東京に訪れるとなれば、その分費用もかさむため、大きな負担となるでしょう。
オンラインが普及しているものの、最終面接は対面で実施している企業も多いので、全くお金をかけずに就活をするのは難しいです。
忙しい就活をしながら費用を確保するのが大変なことも、地方から東京への就職が難しい理由です。
スケジュール調整が難しい
地方から東京へ就職するのが難しい理由として、スケジュール調整の難しさも挙げられます。
企業側にも採用スケジュールや業務などがありますし、学生側もいつでも東京に出向けるわけではありません。「明日来てくれ」に対応するのも難しいでしょうし、スケジュールが空いていても新幹線などのチケットが取れるとも限りません。
東京に出向く際、1日に何件か予定が組めればいいですが、そうもいかない場合には何回も出向く必要があるため、費用の負担もかさむでしょう。
このように、企業側と学生側とでスケジュールをすり合わせるのに苦労することが、地方から東京への就職の難しさです。
住まい探しなども行う必要がある
東京への就職が決まった後、住まい探しなどが必要になることも、地方から東京への就職が難しいといわれる理由の1つです。
就活だけでなく、就職が決まった後にもやることは多くあり、また莫大な費用もかかるため、それらも込みで東京への就職のハードルを上げています。
住まい探しのために何度も内見に訪れる場合、その分の移動費も高くつきます。また、そもそもの賃料の高さから初期費用が上がってしまうこともあるでしょう。
東京の人は就活だけに専念できる時期に、地方学生は他にもやることや負担が多くあることを覚えておきましょう。
難しい地方から東京で就職するメリット
難しいといわれる理由は多いものの、地方から東京へ就職するのにはいくつかメリットもあります。ここでは、そんな地方から東京に就職することで得られるメリットを解説していきます。
地方から東京に就職することで得られるメリットを、以下より詳しく見ていきましょう。
給与水準が高い
地方から東京へ就職するメリットとしてまず挙げられるのが、給与水準の高さです。東京は全国で最も給与水準が高いとされています。(参照元:令和5年賃金構造基本統計調査)
東京はもともとの基本給も高く、給料の昇給率も高いです。さらに企業によっては家賃補助や特別ボーナスなどもあり、福利厚生から金銭面をサポートしてもらえることもあります。
給与の高さを重視する人にとっては、給与水準の高さは大きなメリットといえるでしょう。
選択肢が広がる
地方から東京へ就職をする場合、選択肢が広がります。選択肢が広がると、自分の希望に合った企業を見つけやすくなるでしょう。
どの業種においても東京に多くの企業が集まっているため、ある程度志望職種が絞れている人にとっては選択がしやすいです。
また、そうでない場合も様々な企業を見ることでいろんな仕事を知れるため、選択肢が広がりますし、自分では気づけなかった可能性にも気づくことができるでしょう。
このように、選択肢の多さや自分の可能性を広げることができる東京への就職は大きなメリットだといえるでしょう。
優秀な人が多いので刺激になる
東京には優秀な人が多く集まるため、よい刺激を受けられるのもメリットの1つです。
東京には多くの企業があり、多くの人が集まることで様々な価値観の人がいます。自分にはない考えを持つ人の意見を聞けば視野が広がり、自分より優れた才能を持つ人には憧れや目標意識が芽生えます。
いろんな人から様々な刺激を受ければ仕事へのモチベーションが上がるため、自己成長につながります。自己成長ができれば、給与アップや昇格など、目に見えた成果を得ることができるでしょう。
このように、充実した生活にも繋がる環境で仕事ができることは、地方から東京へ就職するメリットだといえるでしょう。
キャリアアップできる可能性が広がる
地方から東京へ就職すると、キャリアアップできる可能性が広がります。
前述でも述べたように東京には様々な人が集まり、いろんな刺激を受けます。いろんな刺激を受けることのできる環境は学びが多く、自己成長に繋がりやすいです。
また、選択肢が多いことで、自分の理想とするキャリアアップを目指しやすい環境にあるのも東京で就職するメリットといえるでしょう。
プライベートが充実する
地方から東京へ就職すると、プライベートの時間も充実します。東京には地方に比べて多くの娯楽があるため、趣味を見つけやすく、充実した時間を過ごすことができます。
趣味やプライベートな時間を充実させるために、仕事を頑張るというモチベーションにも繋がるでしょう。東京へ就職することで、東京での生活全体の充実に繋がるのは大きなメリットといえるでしょう。
難しい地方から東京で就職するデメリット
地方から東京に就職すると様々なメリットがありますが、残念ながらデメリットも存在します。地方から東京で就職すると、以下のデメリットがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
出勤が大変
地方から東京に就職すると、出勤が大変というデメリットがあります。
東京での出勤は電車がメインとなり、電車には多くの人が乗車しているため、毎朝満員電車に耐えなくてはなりません。満員電車に慣れていない人にとってはかなりきついことでしょう。
都心だと家賃が高いので、企業から少し離れた場所に済むとなると通勤時間が長くなり、さらに通勤が大変になります。
地方出身者は車移動が当たり前だったかもしれませんが、東京の会社には駐車場がない場合が多く、また道も混んでいるため車を使う機会は少なくなるかもしれません。車移動に慣れている人は、電車での移動により苦労することでしょう。
競争が激化している
地方から東京へ就職すると、競争の激化に疲れてしまう恐れがあります。
東京で働く人は意識の高い人が多いため、企業内での競争がとても激しいです。そんな、強力なライバルが多くいる中で結果を求められる環境に気疲れしてしまうこともあるでしょう。
同じモチベーションで仕事ができていれば、よいライバルとして様々な刺激を受けながら仕事をすることができますが、そうでない場合には厳しい環境となり、ストレスを抱えることになります。
物価が全体的に高い
物価が全体的に高いことも東京で就職するデメリットです。東京は、住宅・ランチ代・駐車料金どれをとっても地方より高い傾向にあります。
同じ間取りでも地方と倍以上の家賃の差が生まれる場合もありますし、場所によっては給料のほとんどが家賃に消える場合もあります。また、ライン地も外食となれば1000円を超えることはざらですし、自炊をする場合でもスーパーで売られている商品の値段に差が開くこともあります。
このように、東京に住むだけでお金がかかることから、いくら地方よりも高い給与だとしても、やりくりが難しくなることもあり、ストレスを感じることでしょう。
友人や家族と会いづらくなる
東京に就職することで地元との距離ができてしまい、簡単に友人や家族に会えなくなります。また、仕事が忙しくなると時間も作りにくくなるでしょう。
仕事や慣れない環境でただでさえストレスが溜まりやすいのに、気の休まる友人や家族に気軽に会えないのは大きなデメリットです。
気軽に友人や家族に会えない環境は孤独を感じやすく、ストレスを大きくすることで仕事にも影響を及ぼすでしょう。
難しい地方から東京への就職を成功させるコツと対策
スケジュール調整の難しさや、競争倍率の高さなどで、地方から東京への就職は難しいとされています。しかし、メリットを考えたとき「やっぱり東京で就職したい」という人も多くいることでしょう。
では難しい東京への就職、どのように行動すれば成功させることができるのか。ここではそんな地方から東京への就職を成功させるコツと対策についてご紹介していきます。
難しいといわれる、地方から東京への就職を成功させるコツと対策を理解し、就活の準備を進めましょう。
情報収集を徹底する
地方から東京への就職を成功させるためにも、情報収集を徹底してください。東京には情報が溢れているため、東京に来てからの情報収集では、効率的に情報を得ることができません。
事前に気になる業界や企業、就活イベントやインターンシップなどをある程度調べてから東京に向かいましょう。具体的には以下の情報を事前に調べておくと良いです。
- 気になる業界に属する企業
- イベントや説明会開催情報
- インターン開催情報
- イベントなどで聞く予定の質問
- 気になる業界・企業の情報
- 求められる人材情報
- 応募や面接の際に必要となる持ち物など
気になる業界に属する企業の情報をある程度調べておくことで、東京に来てから必要な情報は何かを意識したうえで就活に挑めるでしょう。
また、就活イベントや説明会、インターン情報なども事前に調べておけば、効率的にたくさん参加することができるため、交通費の節約にも繋がります。
自分が参加するイベントや取る行動から、どんな情報が必要なのかを意識したうえで、情報収集を徹底して行いましょう。
ある程度企業を絞っておく
地方から東京への就職を目指す際、事前準備の時点である程度受ける企業を絞っておいてください。
東京には数えきれないほどの企業・仕事が存在します。そのため、東京に来てから決めようではきりがありません。なかなか決まらない場合には何度も東京に訪れることになり、予算もかさんでしまうでしょう。
そうならないためにも、ある程度絞ったうえで、東京に来てから自分との相性を考えるようにしてください。また、ある程度絞っておけばベースがあるため、視野や選択肢が広がった際にも、あれもこれもとならずに正しい選択ができるため、よいです。
東京で就職したい理由を明確にする
地方から東京への就職を目指す際は、東京で就職したい理由を明確にしてください。
東京で就職したい理由が曖昧だと、面接官に「地方でもよいのでは?」「ただ遊びたいだけではないか」と思われてしまいます。このように思われてしまえば、内定も遠のくでしょう。
そうならないためにも、東京にこだわる理由を自分の中で明確にしておいてください。東京でないと達成できない理由などを考えると、理由を明確にしやすいです。
地方から東京への就職でよくある質問を対策する
地方から東京への就職でよくある質問もしっかりと対策しておいてください。よくある質問は以下の通りです。
- なぜ東京で就職をしようと思ったのですか?
- 東京でのキャリアはどう考えていますか?
- 状況に向けて準備はどのようにしていますか?
企業側はこのような質問から、上京する理由や東京での働き方に対する意欲をチェックしています。そのため、東京で就職したい理由を明確にしたうえで、入社意欲をアピールできるようにしておきましょう。
それぞれの質問の意図を考えたうえで、どのような回答をすればよいのかを考えながら答えられるようにしておくことが大切です。
上京時に予定を詰める
東京に来る際、ある程度予定を詰めておくようにしましょう。説明会や就活イベント、面接などは上手にスケジュールを調節すれば1日に何件かこなすことが可能です。
一度に多くのイベントなどに参加すれば、効率的に情報を得られるだけでなく、移動費や宿泊費も浮かせることができるでしょう。
ただし、詰め詰めな予定はNGです。全てのイベントや面接が時間通りに行えるわけではありませんし、電車の遅延などのトラブルも発生する恐れがあります。そのため、少し余裕のあるスケジュールにするようにしてください。
オンラインを用いる
地方から東京への就職を目指す場合、オンラインも上手に活用しながら就活していきましょう。
新型コロナウイルスをきっかけに、オンラインによる採用活動が活発となり、手間やコストがかからないことから、コロナが落ち着いた今もオンラインの需要は高いままです。
そのため、上手にオンラインを活用しながらイベントに参加したり、面接を行えば、何度も東京に出向かなくて済むため、費用や時間を節約することができるでしょう。
ただし、最終面接は対面とする企業が多いので、オンラインの活用はある程度の選考までというのを認識しておきましょう。
キャリアアドバイザーに相談する
地方から東京への就職を目指すうえで欠かせない存在が、キャリアアドバイザーです。キャリアアドバイザーは企業紹介から内定獲得までのサポートを行ってくれる存在で、距離のある就活において心強い存在となります。
地方から東京での就職を目指すうえで情報収集が重要になるとお話ししましたが、地元にいながらの情報収集には限度があります。何度も東京に出向ければいいですが、時間も費用もかかるため、難しいでしょう。
そんな時に東京にいるキャリアアドバイザーを頼れば、東京のリアルな情報を仕入れることができるため、地元にいながら最新の情報に触れることができます。また、企業紹介も受けることができるため、企業探しの手間も省くこともできます。
キャリアアドバイザーの活用はメリットばかりです。難しいとされる就職だからこそ、プロの力を借りて就活を成功させましょう
移動費や宿泊費を計算しておく
移動費や宿泊費の計算と確保も就活をするうえで欠かせません。いくらオンラインが活用できるといっても、何度かは東京に出向く必要があるため、それらの予算の確保はしておかなくてはなりません。
就活の進め方は企業によってそれぞれなので、想像以上にかかることもあります。東京に出向く回数が多くなればその分費用もかさむため、ある程度余裕を持たせておくことが大切です。
予算オーバーにより東京にいけなくなることも問題ですが、予算確保のために就活中にアルバイトを行うことで、就活に集中できなくなることも問題です。ですから、あらかじめ移動費や宿泊日を計算しておき、余裕をもった予算確保をしておきましょう。
地方から東京への就職でよくある質問
最後に、地方から東京への就職に関する質問にお答えします。距離のある就活に対して様々な疑問を抱く人も多いと思うので、疑問を解決して万全な形で就活に挑みましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
ずっと地元にいたまま就活をすることは可能ですか?
ある程度オンラインを用いて、地元にいたまま就活を行うことは可能です。「オンラインを用いる」でもお話ししているように、コロナの落ち着いた今もオンラインを使った採用活動を行う企業はたくさんあります。
しかし、「最終面接は対面で」とする企業が多くあったり、そもそもオンラインを活用していない企業もあるため、状況に応じて東京に出向かなくてはなりません。そのため、1つの企業に対して最低1回は東京に行くことを前提にしておいた方がよいでしょう。
また、就活生にとっても、最後には直接企業を見た方がイメージが湧きやすく、マッチした企業かどうかを判断できるため、出向くことをオススメします。
東京への就職で就きやすい仕事は何ですか?
東京での就職で就きやすい仕事は、以下の通りです。
- IT・WEB業界
- 広告業界
- 営業職
IIT・WEB業界や広告業界は、東京に最も多く求人数が集まっており、また未経験歓迎としているケースが多いことから、東京で就きやすい仕事だといえます。
また、営業職はどの業界においてもほぼ存在する職種であり、学歴よりもやる気などを重視していることから、就きやすいとされています。
「東京への就職はやめとけ」と聞いたのですが、なぜですか?
東京への就職はやめとけと言われる理由は、競争が激化していることや物価が高いことなどのデメリットがあるからです。
しかし、デメリットに対してメリットも多くあるため、地方から東京への就職をどう思うかは自分次第です。
もし、メリットよりもデメリットの方が引っ掛かる場合には、東京への就職を考え直した方がよいでしょう。
難しい地方から東京への就職のカギは徹底した情報収集!
地方から東京への就職を成功させるためのカギは、情報収集を徹底することです。
東京には、業界・職種問わず多くの企業が集まっています。その中で自分に合った企業を選ぶためには情報収集が欠かせません。
情報収集で集める内容は、「気になる業界に属する企業」「企業の事業内容」「求める人物像」「説明会の開催日時」などです。企業のHPやオンラインによるイベント参加、キャリアアドバイザーなどを活用して情報を収集しましょう!
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