[最終更新日]2023年9月12日 [記事公開日]2022年9月16日
正社員になりたいけど就活したくない…。そんなフリーターのための対策法
フリーターという生き方はある意味で快適なものです。バイトをしていれば生活するのに十分な収入がありますし、自由な立場で働けます。しかし、多くの人は、本当は就職して会社員として働いた方が良いのではないかという気持ちを持っているのも事実です。そこで、どうしてフリーターが就活をして会社勤めをするのが嫌になってしまうのか、その気持ちとどうやって向き合ったら良いのかを考えて行きます。その上で、フリーターから就活を成功させる方法を探ってみましょう。
フリーターが就活をしたくない理由
フリーターが就活したくない理由はいくつかあります。
「会社員」に魅力を感じない
まず、大きな点として特に就職して会社員になっても、何がメリットなのか分からないという点が大きいです。収入が安定するとか、世間体が良いといったことはありますが、自分にとって大きな問題ではないと考えます。
また、会社員として働いている人の姿を見て、自分はああなりたくないと感じている人も多いです。毎日疲れた様子で出勤していたり、仕事のストレスで苦労していて愚痴ばかり話したりしているのを目にしているからでしょう。また、一生懸命働いても、時給換算で考えるとあまり良い給料でないように見えることもあります。
仕事としてやりたいことがない
他の理由としては、仕事としてやりたいことがないという点も大きいです。趣味や遊びではやりたいことがあるものの、別に仕事上の目標や楽しく思えることがありません。そうであれば、仕事は生活して、ある程度遊べるだけのお金を稼げれば十分ということになります。仕事への熱意ややりがいを感じることがないので、あえて就職する必要もないと考えるわけです。やりたいことがないのに会社員としての縛りが生まれるので、メリットよりもデメリットの方が大きく見えて、現在のフリーターという立場の方が良いと思えます。
フリーターの生活に不満を感じない
さらに、特に今のフリーターとしての生活に不満がないというのも、就活したくない現実的な理由です。実際のところ、アルバイトや派遣というのはそれなりに時給が高いことも多く、一緒に働いている正社員と時給に直して比べると、自分の方が割良く稼げていると思うこともあります。また、残業をする必要もないし、何か責任を負わされるわけでもありません。辞めたいと思えば自由に辞めることもできますので、かなり気楽な働き方でもあります。
こうした難しさのない働き方をしていると、わざわざ快適な生活スタイルを捨ててまで会社勤めをする必要が果たしてあるのか、と感じてしまうのです。何にしても、現状を変えて新しいことを始めるというのは億劫なものですが、仕事や生活パターンそのものを新たにしないといけないのは、かなり大変に思えます。そうであれば、あえてリスクを犯す必要はなく、フリーターのままでいようと考えるわけです。
「今さら無理」と諦めている
さらに現実の問題として考えると、今までずっとフリーターとしてやってきて何年も経つので、今さら就職なんてできないという諦めが理由となっている人も多いです。実際に、就職しようとして会社に応募した人もいますが、内定を得ることができずに、その後チャレンジするのを辞めてしまったというケースもたくさんあります。ただでさえ就職をするのは簡単ではないのに、フリーターを雇ってくれるところなど見つからないというイメージを持っているわけです。
確かに、大卒新卒のみの採用をしているところもありますし、フリーターと新卒であれば新卒を採るという会社が多いのは事実です。求人情報を見ても、フリーターの立場の人を歓迎しているところというのは限られていたり、自分の希望するような業種ではなかったりということもあるでしょう。こうした諦めの気持ちが強いと、また失敗したくないという思いから、就活に踏み出すのが怖くなってしまうのです。
「就活したくない」との向き合い方とやる気を引き起こす方法
このように見ると、就活したくないという問題の大部分は、本人の気持ちややる気というところが多いことが分かります。もちろん、フリーターという生き方や、自分で起業して仕事をするといったスタイルが悪いわけではありません。しかし、少しでも就職したいという気持ちがあるのなら、真剣に就活について向き合う必要があります。そして、気持ちを切り替えることができれば、積極的に就活を始められるはずです。
長期的・現実的な視点で考える
たとえば、就職することのメリットについて考えてみて下さい。この点については、長期的な観点に立って自分の人生を考えると良いです。現在の状況でも金銭的にもやっていけるとしても、20年後、30年後というスパンで考えたらどうでしょうか?結婚して子どもができるとしても、今の収入でやっていけるのか、病気や怪我をして数か月くらい働けなくなったらどうなるのか、老後の経済的なやり繰りはどうしたら良いのかということをイメージします。すると、フリーターではなかなかやっていけないことに気付くはずです。一方で会社員であれば、厚生年金や家族手当などの福利厚生がありますし、昇給による年収アップも期待できます。
さらに、フリーターという働き方はとても不安定であるという現実も認識すべきです。人員整理をする必要が出てきたら、非正規雇用者から切られます。働き方によっては、失業保険がない場合も多いです。また、すぐに新しい仕事を見つけられるかどうかも分かりません。当然ながら、会社員もリストラなどのリスクはあります。
しかし、圧倒的に非正規雇用者よりも守れている立場ですし、万一辞めることになっても失業保険を受けられるのです。また、会社で培ったスキルや実務経験がありますので、次の仕事を見つけやすいというメリットもあります。さらには、退職金が支給されることも多いので、その後の生活の不安が少ないです。老後についても同じで、やはり厚生年金による老後保障の厚みは公的年金のみよりもはるかに安心感があります。貯蓄の多さや退職金も、老後の経済的な支えとなってくれるはずです。
まずは、こうした現実的な見方をすることで、現状で満足しないことや、将来のことを真剣に考えるように促されます。その上で、就職をすることのその他のメリットを考えてみましょう。
仕事のやりがいについて考える
たとえば、仕事にやりがいを見出せるということは就職をするメリットです。もちろん、バイトという立場でもお客様のために役立っているなどの実感を持てます。しかし、会社員となり責任を委ねられることで、それを果たした時の達成感は大きなものです。仕事に対する強いやりがいを与えます。ですから、就職すると責任を負わされるのが嫌だ、というネガティブな意見は、逆に言うとやりがいを得られる機会ともなるのです。
確かに、仕事をしていく上で大変なこともありますし、ストレスがかかることも多々あります。しかし、こうしたことを乗り越えて、果たすべきことをやり切った時には、とても大きな満足感を得られるものです。また、難しいことに取り組むからこそ、必死になって勉強をしたり技術が向上したりします。会社員となることで、自分のスキルや人生経験を積む良い機会ともなるわけです。
経済的なメリットについて考える
加えて、経済的なメリットということについても考えてみてください。上で述べたように、バイトの方が割の良い仕事だと感じることがあるのも事実です。しかし、長い目で見ると、やはり就職した方が年収は高くなります。バイトでは昇給するといっても限界がありますが、社員の方がずっと昇給の割合が高いからです。さらに、それが長期間にわたって続きますので、5年、10年という期間で計算すると、社員の方が年収が多くなります。
手取りでもらっている給料で比較すると、バイトの方が効率的と感じているかもしれませんが、総合的に見ると社員の方が優れていることが多いです。社員は天引きで厚生年金や企業積み立て、健康保険などを取られているだけで、結局はフリーターより収入が多い傾向があります。
フリーターは基本的に自分で国民健康保険を支払うことになりますので、その分を引いて比較するべきです。前述のように、厚生年金や積み立てなどは、後から返ってくるお金ですので、実質的なマイナスではありません。こうしたことを考えると、トータルでは社員の方が支出の面で割が良いケースが多いのです。
さらに、やはり会社員として働くことには社会的な信用が伴います。家を借りるにしてもクレジットカードを始めとする金融商品を申し込むにしても、やはりフリーターよりも会社員の方が有利です。また、家族や親族、友人たちからの印象という意味でも社員の方が安心でしょう。自分としても、仕事に頑張っている人を見ても後ろめたい気持ちを持つことがなくなりますので、さわやかな気持ちで過ごせるという良さもあります。
こうしたメリットを自分なりにじっくりと考えると、現状を変えて就活をしようというやる気が湧いていくはずです。就職することのメリットに注目して、ポジティブな意識を持つことが大切になります。
フリーターから正社員になるための就活成功法
就活をしようと決意したら、就職エージェントに登録するのがベストです。もちろん、自分一人で求人を探して応募することもできます。しかし、やはりフリーターから自分の望むような条件での就職を果たすのは簡単ではありません。しかし、就職エージェントでは、フリーターを歓迎する企業をマッチングして紹介してくれたり、条件に合うところを探してきてくれたりします。
就職エージェントでは、求職者それぞれに専任のコンサルタントが割り当てられますので、自分の経歴や資質、能力などを伝えることが成功の秘訣です。必要なら、就職についての不安や悩みも相談しましょう。モチベーションを高めて就職をするための努力をするよう、励ましてくれるので、就職を果たすまで気持ちを維持するという面でも大きな助けとなります。就活を始めてもうまく行かないこともありますので、自分の気持ちの面で助けとなるエージェントのサポートを積極的に受けるとよいです。
就職エージェントを利用すると、内定の確率を高めるための具体的な助けを活用することで成功に近づけます。たとえば、履歴書の書き方の指導と添削も、就職エージェントが提供してくれる便利なサービスの1つです。フリーターとしてやってきた人だと、何を書いたら良いのか分からないと悩んでしまうことがあります。
そこで、エージェントがそれぞれの経歴を確認しつつ、より採用担当者にアピールできるような内容にまとめて作成できるようにしてくれるのです。志望動機や自己PRについても、実際に書いた履歴書を添削して、より良い印象を与えられるような内容に修正していきます。こうした指導をお願いすることで、より良いアピールができるわけです。
面接対策もフリーターにとって必要なので、就職エージェントにお願いすると良いでしょう。フリーターは、企業の面接を受けた経験があまり多くないので、どのように受け答えをしたら良いのか、質問に対してどんな答えが正解なのか分からないものです。そこで、面接時の基本的なマナーから指導してもらうことで、内定を取りやすくなります。また、「どうしてフリーターを続けてきたのか?」とか、「どうして就職しようと思ったのか?」といったよくある質問にうまく答えられるように、準備が不可欠です。
その上で、実戦さながらに面接を予行演習するようお願いすることもできます。エージェントに面接担当者の役割を演じてもらい、質疑応答のアドバイスを受けるわけです。それにより、面接の雰囲気に慣れることができ、緊張し過ぎずに本番に臨めるようになります。面接は就活の成功に直接左右するポイントですので、就職エージェントと一緒に対策することで、ぐっとチャンスを高められるのは大きなメリットです。
まとめ
フリーターとして働いてきた状況だと、現状を変えるのに不安があって就活したくないと思うこともあります。そこで、まずは就職することのメリットを考えて、前向きな気持ちでモチベーションを高めることが大事です。その上で、就職エージェントを活用して、就職活動を効率よく進めましょう。充実した支援がありますので、積極的にお願いして活用し尽くすことで内定を勝ち取れます。
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