[最終更新日]2024年6月19日  [記事公開日]2022年9月12日

既卒にオススメな資格10選をご紹介!資格取得で就活を有利にしよう

既卒が就職に成功するためには、資格を取得し、即戦力となることを企業にアピールするのがオススメです。企業は新卒で就職しなかった既卒者に対して、「就労意欲が低いのではないか」「新卒で就職できないほど能力が低いのではないか」という懸念を持っています。しかし客観的に一定レベルのスキルや知識があることを示す資格があると、それらの懸念が払しょくできるわけです。そうすれば、新卒と違ってすぐにも入社できることや、実務経験を積んだ転職希望者より若いという利点が追い風となり、既卒者も内定に結び付きやすくなります。

ただし一口に資格と言っても色々なものがあります。資格であれば、何でもいいというわけではありません。このコラムでは、既卒にオススメな資格10選と、就活で資格を存分にアピールする方法、資格を取得する際の注意点について解説します。

既卒にオススメな資格10選

既卒にオススメな資格10選

資格の取得がオススメだと言っても、資格には色々なものがあるので、なんでもOKというわけではありません。企業は自社の仕事に役立つ人材を求めていますから、やはり自身が希望する職務に直結している資格が有利です。特に、即戦力となることをアピールできる資格を取得すれば、他のライバルたちに差をつけて、内定を獲得できる可能性が高くなります。

既卒の就活にオススメな資格を10種類紹介しますので、志望する業界・職種に合ったものを選びましょう。

宅地建物取引士

1つ目のオススメは、宅地建物取引士の資格です。不動産の売買や取引の際に必要となる国家資格で、不動産業界もしくは関連業界への就職を考えている既卒者なら、持ってると内定チャンスが高くなります。なぜなら、不動産を取り扱う企業には、従業員5人に対し1人の割合で宅地建物取引士の有資格者が必要という法律があるからです。

そのため不動産関連の企業にとって宅地建物取引士の有資格者は不可欠であり、できるだけ多く確保したい魅力的な存在です。不動産業界で働きたいなら、ぜひとも取得しておくべきだと言えるでしょう。

 宅地建物取引士の資格が既卒にオススメの理由は、他にもあります。それは、合格率が15%程度と、試験の難易度が高い点です。受験すれば誰でも簡単に取得できるわけではありません。既卒の就活生は新卒や転職希望者に比べて勉強のための時間を確保しやすいので、じっくり勉強に取り組むことができます。そう考えると簡単に取得できない資格であるという点も、既卒に有利となるわけです。

参考:宅建士資格を取るならフォーサイト

簿記

2つ目のオススメは、簿記の資格です。ビジネス全般に役立つ資格なので、持っていて損はありません。社会的信頼性という点において高評価される資格で、他社からの転職を検討している人にも受験者がたくさんいます。 

簿記にはいくつかの級があります。その中でも、就職の際に有利となる目安は2級以上です。簿記に関して即戦力となることを証明できますし、高いレベルでの知識があることを企業へアピールできます。

中小企業診断士

3つ目のオススメは、中小企業診断士の資格です。これはコンサル系の資格で、企業経営に関して高い専門性があることの証明となります。就職や昇進に有利なため、企業の中には福利厚生の一環として、従業員への取得を推進しているケースもあるほどです。金融や法律に携わる仕事をしたい人にとっては、取得しておくと内定を獲得できるチャンスが高まるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

4つ目のオススメは、ファイナンシャルプランナーの資格です。これは民間の資格で、金融機関や保険業界への就職に有利となります。この資格を持っていることは、不動産や保険、年金や相続、そして税金に関しても、幅広い知識があることの証明になります。実際に金融系の企業の中には、ファイナンシャルプランナーの資格を持っていることが条件となっている求人募集も多いです。

ファイナンシャルプランナーには、3級から1級までのレベルがあります。このうち、最高資格となる1級を持っていると、世界水準のCFP資格を取得することも十分に可能です。将来グローバルに活躍したいという人にとっても、おすすめの資格と言えます。

TOEIC

5つ目のオススメは、TOEICです。これは認定される資格ではなく、自身の英語力を客観的なスコアで示すことができる指標として役立ちます。TOEICは非英語圏で生活する人を対象とした試験で、外資系の企業へ就職したい人ならマストと言っても過言ではありません。英語力をアピールするなら、最低でも600点以上のスコアを獲得しておくことをオススメします。外資系企業でなくても、TOEICを資格の一つとして履歴書へ記載しておくと、「語学ができる人」というプラスの印象を与えられます。

基本情報技術者(FE)

6つ目のオススメは、基本情報技術者(FE)の資格です。IT業界でエンジニアとして働きたい人にとっては登竜門とも言えるもので、IT系の資格の中では唯一の国家資格としても知られています。

システムの設計や開発、情報処理に関する技術や知識があることを証明できる資格なので、IT系企業への就職を検討するなら、持っていると内定獲得のチャンスがアップします。すでにITエンジニアとしての経験がある人でも、資格を持っていることでスキルや知識を客観的に評価できるため、就活で有利となります。

登録販売者

7つ目のオススメは、登録販売者の資格です。これは2009年の薬事法改正によって誕生した新しい国家資格で、一般医薬品の販売に必要な資格となっています。ドラッグストアなど医薬品を取り扱う店舗で働きたい人にとっては、持っているとライバルに大きな差をつけることができる資格の一つです。

合格率は40%程度なので、しっかり準備をして臨めば、初めての人でも十分に合格できるチャンスがある点も、オススメの理由と言えます。小売店への就職などでも有利になることが多い資格です。

税理士

8つ目のオススメは、税理士の資格です。合格率10%という難関の国家資格で、取得すると税務の専門家であることを客観的に証明できます。税務や経理に関する仕事に取り組みたい人や、法律事務所などで働きたい人にとっては、持っていると役立つ資格の一つです。

税理士の資格を取得するためには、トータル11科目の中から必須2科目と選択3科目を選び、5科目に合格すればOKです。一度に全部を受験して合格する必要はなく、1科目ずつ合格するという方法もあります。就職の際には、1科目でも合格していれば「税理士取得に向けて準備中」と記載できますので、働きながら取得を目指すというアピール方法でも良いでしょう。

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)

9つ目のオススメは、マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)の資格です。これは世界で共通しているパソコンスキルに関する資格で、取得するとマイクロソフトのオフィス製品を使いこなせるという指標として役立ちます。

オフィスには文書作成できるWordや表計算をするExcelの他、プレゼン資料作成に役立つPower Pointやデータベースを取り扱うAccess、Eメールの管理ができるOutloookの5種類があります。科目ごとに受験できるので、得意なものから受験するという方法も良いでしょう。マイクロソフト製品はどの企業・職種でも使用する上、比較的短期間で取得できるという点も、オススメな資格です。

情報処理技術者

10個目にオススメの資格は、情報処理技術者の試験です。IT業界で働いてみたい人や、パソコンと関わる仕事をしたい人にとっては、持っていると内定獲得のチャンスが高くなる資格の一つと言えるでしょう。

これはエンジニアやプログラマーとして働くために、最低限の知識やスキルを持っていることを認定する国家資格です。トータルで12種類があり、難易度や網羅するエリアなどが異なります。この資格の中には、企業が資格手当を受給できるものもあるため、収入アップにもつながりそうです。

資格を存分にアピールする方法

資格を存分にアピールする方法

資格を持っていることは、就職活動において大きなプラスとなります。しかし、どんなに有利な資格を持っていても、効果的にアピールしなければ、他のライバルたちに大きな差をつけることはできません。持っている資格を存分にアピールするためには、どんな点に注意しながら、どんなふうにアピールすればよいのでしょうか?

その知識を仕事でどう活かせるのかアピールする

資格をアピールする際には、資格を持っていることだけを単独でアピールするのではなく、仕事に関連する知識や、業務にどんなふうに活かせるのかについても紐づけながら、アピールすることが大切です。採用選考においては、資格を持っていることだけが重要というわけではありません。資格を保有していることは、あくまでも特定の分野において、専門的知識を持っていることの指標という位置づけです。そのため、持っている資格をどのように生かして即戦力として活躍したいのかという点を軸にして、採用担当者へアピールするのが得策です。

面接の中では、資格について質問されることがあるかもしれません。特に業務に直結しない資格を持っている場合、その資格を取得したきっかけや、「資格を活かした仕事をしないのか」という質問をされることもあるでしょう。また、異なる分野や業種の資格を多数保有していると、「資格を取得することが趣味なのですか?」なんて意地悪な質問をされてしまうかもしれません。業務に関係ない資格をアピールするなら、履歴書ではなく面接の際に口頭でアピールするという方法が良いでしょう。

資格に絡めて自分の資質をアピールする

資格をアピールするポイントとして、資格を持っていること自体を語るのではなく、資格を取得した自分自身を語る点を押さえておきましょう。例えば下記の例文では、2番目の方がずっと採用担当者にプラスの印象を与えられます。

イマイチ例

「語学力には自信があります。TOEICの点数を400点から800点にアップしました。」

良い例

「努力と継続をモットーとしております。TOEICの点数も、400点からコツコツと地道な努力を続けた結果、800点にまでアップできた経験があります。」

なぜなら上の例文では語学力しかアピールできていませんが、下の例文では努力家であることや粘り強さ、目的達成能力が高いことなどまでアピールできるからです。そうした資質は、語学を必要としない職種においても共通して必要なものであり、どの企業でも高い評価を受けられます。 

もしも、現在取得に向けて取り組んでいる資格があれば、その点もアピールしましょう。実際に合格したわけではなくても、目標を設定して努力している点をアピールすることは、マイナスにはなりません。場合によっては、採用担当者にそのポテンシャルも評価してもらえる可能性も期待できます。

資格を取得する際の注意点

資格を取得する際の注意点

就職を成功させるために、これから資格取得を目指そうと考えている既卒者はたくさんいると思います。ここまで述べてきたように、資格を取得することは就活にとって良いことです。しかし、取得する資格やアピール方法によっては、必ずしも就職に役立つとは限らないという点を理解しておかなければいけません。

仕事に活かせない資格はアピールとして弱い

就職における資格は、業務に役立つことが大前提です。例えば、不動産業界で働きたい人が宅地建物取引士の資格を取得すれば、就職に大きく役立つことでしょう。しかし、不動産と全く関係ない業界で働きたい人にとっては、この資格は業務に直結していないため、採用担当者へアピールできる可能性はあまり期待できません。特定の業界や分野への就職を考えているなら、そこで役立つ資格を取得することをオススメします。

もしもすでに資格を持っている場合には、どうしたらよいのでしょうか?複数の資格を取得していることは素晴らしいことです。しかし、履歴書の資格欄は小さく、スペースが限られています。就職においては、実務に役立たない資格が多くても、採用担当者にアピールすることは難しいものです。資格欄に書ききれないようなら、業務と関連づけられそうな資格に絞って記載し、まったく関係ないものは履歴書に記載しないという選択をすることも検討しましょう。

「資格がある」というだけではアピールにならない 

既卒の場合、資格を取得したけれど、その資格を活かした業務や実務経験がない人の方が多いですが、「資格を持っているのだから採用してくれますか?」という態度では、残念ながら採用担当者に響きません。その資格を使い、即戦力として働くことができるという点をアピールすることが大切です。

そのためには資格を取得した結果だけでなく、資格取得のプロセスで学んだことや努力したことなど、取得に至るまでのプロセスに焦点を当ててアピールする必要があります。その際は、取得した資格を活かしてどのような業務に取り組みたいかという、自身の志望動機と絡めて資格をアピールする方法がオススメです。

まとめ

既卒の就職活動において、業務に関連する資格を持っていることは有利になります。しかし、単純に「資格を持っている」という事実だけでは、採用担当者へアピールすることは難しいです。そのため、 資格を持っていることをアピールするのではなく、資格をどのように業務へ活かせるかという点や、資格取得のプロセスで何を学んだかなどを、自分自身の志望動機や強みと絡めてアピールすることをオススメします。

とはいえ、既卒が応募できる企業はまだまだ限られているため、資格があっても企業探しは簡単ではありません。また、新卒同様、実務経験がない既卒者が資格を上手くアピールするには、アピール方法を工夫しなければならないので、難しいと感じる既卒者も多いでしょう。

そんな時は、就活エージェントに頼るのがオススメです。就活エージェントに頼れば、資格や資質に合った既卒歓迎の企業を紹介してくれるだけでなく、履歴書の書き方から面接での効果的なアピール方法まで指導してくれます。弊社ジールコミュニケーションズでも、プロのキャリアプランナーが既卒の就活をマンツーマンで支援する無料サービス「既卒向け就職サポート」を行っていますので、ぜひ活用してください。

ジールコミュニケーションズお問い合わせ

ジールコミュニケーションズでは、新卒・既卒での就職活動、第二新卒、中途で転職活動をはじめ、企業向けの採用支援や学校・キャリアセンター向けのサポート支援を行っております。豊富な実績や手厚いサポートによってお客様に向き合った支援サービスをご提供いたします。
お問い合わせよりお気軽にお悩みや希望をご相談ください。

問い合わせから相談する