[最終更新日]2023年9月12日 [記事公開日]2022年9月14日
【企業向け】新卒採用の紹介料と利用メリットを徹底解説
求人に対して新卒者の数が少なくなっている現状では、採用活動を多様化しないとなかなか十分な数のエントリーが集まらなかったり、優秀な人材を見つけるのが難しかったりします。
そこで、新卒採用においてどんな異なるサービスがあるのか、それぞれのメリットはどこにあるのかを確認してみましょう。それぞれのサービスを比較して特徴を把握し、自社のニーズに合うものを選ぶことが大切です。それにより、自社に合った効率よく新卒採用ができるサービスを発見できます。
新卒採用の仕組みとサービスの種類
新卒採用は、まず広報活動を行い、応募があったら履歴書などによる書類選考と面接を行い、内定を出すという流れで進みます。その過程の中で、自社で行うものもあれば、新卒採用サービス会社の支援を求めることもあるわけです。
特に、より多くの学生に自社の採用について知ってもらい、応募を集めるという過程が一番大変なので、ここをサービス会社に任せるケースが多くなっています。こうした仕組みで全体の採用活動が進行していくのですが、具体的な業務内容によってサービスの種類は多様です。
採用活動の中でどの過程を担ってくれるのか、どの程度まで深く支援をしてくれるのかなどの違いがありますので、それをしっかりと理解した上で利用することが重要になります。
就職サイト
新卒採用で一般的なサービスとして、まず就職サイトを挙げることができます。これは、サイトに自社の求人情報を掲載することで、自社の採用活動について広報するものです。
求人の条件や自社に関する情報が公開され、それを見た学生が応募して採用選考を受けるという形を採ります。幅広い層に対して求人情報の告知が可能である一方、人材の直接的な紹介はなく、あくまで求人情報の掲載のみですので、応募者が集まるかどうかは不透明です。
1シーズンを通して求人情報を掲載できることや、利用にかかる手間がかからないという良さもありますが、内定者が出なくても掲載料という形でコストがかかります。
合同説明会や就職イベント
新卒の採用活動には、合同説明会や就職イベントを活用する企業も多いです。展示ホールなどの大きな会場やホテルなどを使って、いくつもの企業がブースを設置したり、面談会場を設けたりし、その場で自社の事業や展望、求める人物像などの説明を行って学生をリクルートします。
公の説明だけでなく、学生個人との面談をすることも多く、具体的な条件の確認やそのまま選考面接に進むことも可能です。場合によっては、合同説明会ですぐに内定を出すということもあります。たくさんの企業が集まるため、学生も多く集まり広報活動を効率よく行えるのが特徴です。
新卒紹介サービス
加えて最近人気を集めている新卒採用のツールとしては、新卒紹介というサービスもあります。新卒紹介サービスは、サービス会社が就職を希望する学生に登録してもらい、その登録者の中から企業が求める人材をピックアップして紹介するというものです。
学生としては事前に学歴やスキル、求める勤務条件、自己PRなどの情報を提供します。一方の企業が提供する情報は、採用している職種やそれに伴って必要なスキルや学歴、人物像などの条件と、年収や勤務地などの待遇などです。
サービス会社は、双方の希望が合った場合にマッチングをして新卒学生を紹介します。その後、企業側で履歴書やエントリーシートを受け取り、書類選考をして、面接に進んでいくわけです。自社に適った人材ということが分かれば内定となり、内定通知書を本人に送付します。
このように、基本的に新卒紹介サービスは、人材の紹介がメイン業務であり、採用活動における事務的な作業を行うのは企業側です。ただし、サービス会社によっては事務作業の代行をしているケースもありますので、オプションとして依頼することもできます。
採用代行
新卒採用に利用できる他のサービスとしては、採用代行もしくはアウトソーシングもあります。これは、採用活動におけるほとんどの作業を外注するものです。
自社で採用したい人材の条件や人数を提示した後は、広報活動や学生へのアプローチ、条件の確認、面接調整や書類のやり取り、内定者への通知、入社までの細かな手続きなどを代行してくれます。
自社としてやるのは書類選考や面接などの選考過程、内定者の決定という作業くらいです。場合によっては書類選考や面接、合否の決定そのものを代行してもらうことも可能で、かなりの程度外部に任せられます。
もちろん、それぞれの過程を切り出して一部だけを代行してもらうことも可能です。自社に採用活動のノウハウがないとか、人員が足りないといったケースで役に立ちます。
ターゲティング広告
また、新卒採用のツールとしては、ターゲティング広告という手法も近年広がっています。これは、オンライン上のメディアを活用して広報活動を行うやり方です。
SNSや自社ホームページ、ネット広告などの媒体で自社の採用活動についてのPRを行い、ボタンをクリックすればエントリーができるページに移動できる形にします。多くの学生はネットで就職についての情報を集めるようになっていますので、ダイレクトに情報を伝えられるのが強みです。
また、オンラインだと不特定多数の人に発信できますので、思わぬ地域や学部からの応募を得られるという良さもあります。
採用コンサルティング
加えて新卒採用のツールには、採用コンサルティングを利用するという手もあります。これは、あくまでも企業側で採用活動を行うのですが、より効果的にできるようにアドバイスを提供するというサービスです。
経営上必要な採用戦略を立てることから始まり、人事部内の採用チームの構築、広報活動の手法、採用フローの立案などを助けてくれます。また、今までの採用活動の分析を行い、改善点を提示するといったこともコンサルタントの仕事です。
コンサルティングを利用することで、自社内に採用活動におけるプロ目線でのノウハウが蓄積されますし、今まで存在していた無駄を排除できます。採用メンバーを確保でき、自社で採用活動を完結させたいというケースに有用な手段です。
新卒採用の紹介料と利用メリット
今まで見てきたように、一口に新卒採用サービスと言ってもいろいろなタイプがあります。当然、それぞれに料金が異なるわけです。また料金だけでなく、サービス内容にも違いがありますので、それぞれの料金体系とメリットを理解してサービスを選ぶ必要があります。
利用料金の違い
合同説明会を実施する際は、その規模によって違いはありますが、10万円から50万円程度の費用がかかります。
採用代行・アウトソーシングの場合は、月単位での契約となることが多いので、月額料金という形で5万円から10万円程度かかります。就職サイトへの求人情報の掲載では、1シーズンで20万円から70万円くらいかかることが多いです。
新卒学生を紹介してくれるサービスの場合、1人当たりの成果報酬という形で紹介料が発生します。理系か文系か、最終的な採用人数はどのくらいかなどによって変わってきますが、1人当たり50万円から100万円というのが相場です。ただし、これは成果報酬ですので、依頼しただけ、広報してもらっただけ、学生を紹介してもらっただけで費用はかかりません。あくまでも内定承諾者が出た場合にのみ、その人数によって発生します。
前述の様々なサービスが実際人材を採用できたかどうかに関わらず費用負担が発生するのに対し、新卒紹介サービスでは採用がないのに費用負担だけが発生することはなく、無駄な費用がかからないのです。
利用メリットの違い
就職サイトのメリットとしては、ほとんど手間をかけずに広報活動ができるということです。サイトに企業情報や求める人材、勤務条件などの情報を提供すれば、後はサイトが求人を掲載してくれますので、企業としてはすることはありません。サイト経由で応募がかかってきますので、それを受け付けて選考をするだけです。
合同説明会のメリットとしては、大きなイベントとなることが多いので、たくさんの学生に来てもらえるという点があります。本当は自社が目的ではなかった学生がブースに来てくれることも多く、アプローチできる新卒学生の幅が広がります。その場で学生との個人面談をしたり、場合によっては面接から内定まで決めることもできたりするので、効率の良い採用活動となり得ることもメリットです。数日間だけの活動なので短期集中的に労力をかけられるというのも、効率の良い点と言えるでしょう。
採用代行・アウトソーシングは、やはりほとんどの業務を丸投げできるというのがメリットです。採用のプロが広報から面接調整や入社調整までしてくれますので、スムーズかつ短期間で人材登用が可能になります。自社の中で採用活動に充てるだけの人員が足りなかったり、外注費よりも人件費の方がかかったりするというケースではメリットが大きいでしょう。それだけ本来業務に集中したり、コストカットが可能になったりするからです。
ターゲティング広告のメリットは、幅広い層にアプローチできるという点です。SNSやネット広告などを使えば、制限なくあらゆる層の学生情報を届けることができます。また、オンラインツールを上手に使えば、ネット広告などを閲覧したユーザーの情報を解析できますので、効果的な情報発信の仕方になるよう改善していくことも可能です。コンテンツの中に応募ボタンを埋め込めば、そのまま採用ページに行くように誘導できますので、反応が速いというのもメリットになります。短期間で多くの応募者を集めるのに有効な策となりえる手法です。
人材紹介のメリットは先程も述べたように、採用がないのに費用負担だけが発生することはなく、無駄な費用がかからないという点です。ただし人材紹介のメリットはそれだけではありません。成果報酬型(=採用に至らなければ報酬が得られない)ため、人材紹介会社は採用に至るための様々な施策を無料で提供してくれます。たとえば、採用ノウハウの提供などがその1つです。将来的に自社で採用活動をしたいと思っているのであれば、一つの手本として人材紹介を利用してみるのも一つの手でしょう。また人材紹介会社は、依頼主である企業にマッチしそうな学生に対して、依頼企業の魅力を詳細に広報し、志望度が高まるよう促してくれます。それに加えて、内定決定後も辞退者が出ないようフォローアップしてくれるので、再募集による無駄なコストが発生しにくいというのもメリットです。
オススメサービスと効率的な利用方法
このように、たくさんの便利なサービスがあるのですが、オススメは新卒紹介サービスです。その理由は、紹介サービスは成果報酬型の紹介料となっているため、確実に採用を決められますし、コストが無駄にならないという良さがあるからです。
また、サービス会社は豊富な学生の登録を抱えている上に、面談をするなどしてスクーリングをきっちりとしていますので、マッチングの精度が高いという良さもあります。
企業側が求める条件に合致し、なおかつ入社意欲のある学生が面接に来ますので、採用できる確率が高くなるわけです。
こうした紹介サービスを効率よく利用するには、自社のニーズに合ったサービス会社を選ぶことが肝心です。というのも、サービス会社によって理系学生の登録が多いなど、登録人材の得意分野があるからです。
自社のニーズに合ったところに依頼すれば、より早く学生を紹介してもらえますし、優秀な人材を発見しやすくなります。
新卒紹介サービスを効率的に利用するには、サービス会社に自社の希望や条件を伝えるために、綿密な打ち合わせをすることが欠かせません。
どの学部出身か、どんな研究や養成講座を経てきたのかなどのスキル条件に加えて、成長意欲が高いとかコミュニケーション能力に優れているといった、人物像についての希望も出します。
その上で、勤務条件についても細かく説明しておきましょう。基本給がいくらで手当てや昇給、ボーナスがどんな規定になっているのかを共有するわけです。勤務地や転勤の有無、社風などについても伝えておくと、学生が自社で働くイメージを思い描きやすくなります。
新卒紹介サービスは短期間で新卒学生を紹介をしてくれますので、事前に書類選考や面接の準備をしておくことも、効率よく採用活動を進めるのには重要です。
紹介を受けたらすぐに選考、内定と進んでいけるようにフローを組んでおくことで、最短期間での採用が可能となります。特にライバル社との人材獲得競争が生じているようであれば、できるだけ早く内定を決めることで人材を確保できますので、スピード感のあるサービス利用と、自社における対応がカギです。
まとめ
新卒採用を成功させるのに役立つ、様々な支援サービスが存在します。求人情報を掲載するだけのシンプルなものから、採用活動のほとんどを代行してくれるものまであります。
その中でもオススメなのが、紹介サービスです。迅速かつ的確な人材紹介がなされますし、成果報酬型紹介料ということで無駄な費用をかけずに済みます。事前の準備をすることによって効率よくサービスを活用して、採用活動を成功させましょう。
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