[最終更新日]2023年9月12日 [記事公開日]2022年8月31日
既卒がハローワークを利用するメリットとデメリット、利用のコツを解説!
「既卒でハローワークは利用できるの?」と気になっていませんか?結論から言うと、ハローワークは誰でも利用できるサービスです。しかし、さまざまな転職サイトがある中、わざわざハローワークを利用するメリットは何なのでしょうか。
この記事では、既卒がハローワークを利用するメリットとデメリット、ハローワークを利用するコツについて解説しています。ハローワークのサービス内容を知って、就職活動に役立てましょう!
既卒がハローワークを利用するメリット
ハローワークは厚生労働省が運営する公共職業安定所で、新卒・既卒・転職にかかわらず就職支援を行っている機関です。内定のないまま卒業した既卒がハローワークを利用するメリットには、無料で就職サポートを受けられる、求人数が多い、地元の企業情報が手に入ります。
こちらでは、既卒がハローワークを利用するメリットについて解説します。
無料で就職サポートを受けられる
ハローワークでは就職相談や模擬面接などを無料で利用できます。また、WEB制作やネイリスト養成、パン職人などの職業訓練を受講可能です。職業訓練を受講するためには条件が決められているので、利用するハローワークで確認しましょう。
求人数が多い
ハローワークでは企業が無料で求人を掲載できるため、一般的な求人サイトや就職エージェント、転職エージェントよりも多くの求人をチェックできます。求人情報はインターネットで検索でき、地元企業の求人だけでなく全国の求人をチェックできます。ハローワークに出向かなくても、スマホやパソコンで求人検索できるのが特徴です。「とにかくたくさんの求人をチェックしたい」と考えている方にぴったりのサービスです。
また、トライアル雇用制度を採用している企業に応募すると、3か月間お試しとして働けます。このサービスは社会経験がない若者を対象としているもので、3か月勤務した後には企業と本人合意のうえで正社員として就職可能です。この制度は国から補助金が出るので、積極的に採用している企業が多いのが特徴です。
地元の企業情報が手に入る
ハローワークでは一般的な求人サイトや転職エージェントでは見ないような地元の求人が多く掲載されているので、地元で就職したい人にとっていい情報源となります。「すぐに入社してほしい」と考える企業もあるため、すぐに入社可能な既卒には有利になるケースも多いです。地元に帰って就職したい方にもピッタリのサービスです。
既卒がハローワークを利用するデメリット
既卒がハローワークを利用するデメリットには、「規模の小さい企業が多い」「ブラック企業が混じっている」「相談員の能力にばらつきがある」があります。こちらでは、既卒がハローワークを利用するデメリットを解説します。
規模の小さい企業求人が多い
ハローワークは求人掲載にお金がかからないため、求人募集にお金をかけられない小規模な企業の求人が多い傾向にあります。大手企業や有名企業は採用コストをかけて一般求人サイトや転職エージェントなどに求人を出しています。
そのため、大手企業・有名企業への就職を考えている場合にはハローワークの利用は向いていないでしょう。ただ、規模が小さい企業の中にも優良企業は存在するので、様々な求人を確認してみるのもよいでしょう。
ブラック企業が混じっている
一般的な求人サイトや転職サイトでは、求人掲載に審査があるためブラック企業は掲載されません。公的機関であるハローワークではどのような企業でも求人を掲載できるため、採用にお金をかけたくない企業が求人を掲載する傾向にあります。
結果として、ブラック企業が混じる可能性があり求人の質が悪くなってしまうのです。ハローワークの求人票は情報量が少なく、企業の内情や実際の仕事内容がわからないためブラック企業に応募してしまう可能性が高くなってしまいます。
ブラック企業の特徴は下記の通りです。ブラック企業の特徴を知って求人に応募しないように気を付けましょう。
長時間労働・休日出勤が多い
残業代がでない
有給休暇が取得できない
給料を減額される
パワハラやセクハラが横行している
退職ができない
ブラック企業は求人票と実際の職場環境が異なるケースが多いため、事前に企業口コミサイトなどで働いている社員のリアルな声を確認しておくと良いでしょう。また、年間を通して募集している会社や誰でも入社できそうなほど募集資格がゆるい会社、大量採用している会社はブラック企業である可能性が高いので注意しましょう。
年間を通して求人募集してる会社は離職率が高く、やめる社員が多いため常に募集しています。また、学歴・年齢不問、未経験者歓迎といった求人を出している会社は長時間労働をさせたり、賃金未払いを行ったりしている可能性が高いため募集を避けましょう。
とくに理由もなく人材を大量募集している企業は、大量に雇ったあとに会社の都合で退職させるといったブラック企業かもしれないため注意が必要です。
相談員の能力にばらつきがある
ハローワークのすべての相談員がキャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントなどの資格を持っているとは限らないため、相談員の能力にはばらつきがあります。相談員にノルマがないので、親身に相談に乗ってくれる相談員ばかりではないのです。
そのため、ハローワークでは転職エージェントのアドバイザーのようにきめ細かいサポートは受けられません。ハローワークの相談員は公務員ですが転職のプロではないため、一人一人に合わせたヒアリングをしてくれるわけではありません。
また、企業との面談調整や書類提出は自分で行わなければならず、選考対策セミナーは個人に向けた具体的なサポートは行われないのが特徴です。ただ、中には親身に対応してくれる相談員もいるので、どの相談員に当たるかは運次第となります。
既卒がハローワークを利用するときのコツ
既卒がハローワークを利用するときのコツには、「自己分析をする」「新卒応援ハローワークを利用する」「希望条件をはっきりさせる」などがあります。
ここからは、既卒がハローワークを利用するときのコツについて解説します。ハローワークに行く前に確認しておくと、ハローワークを有効活用できますよ。
自己分析をしておく
事前に自己分析を行って、自分の強みや弱みを把握しておくと求人が選びやすくなります。とくにハローワークでは相談員から希望に合った企業を勧められないため、自分で求人票をチェックして応募企業を見極める必要があります。
自己分析をしておくと、どのような企業が自分に合っているかが分かるようになります。自己分析では自分の得意分野や苦手な分野、周りから評価されやすい点などを深堀しましょう。
自分だけでは自己分析が難しい場合は、友人や家族などに長所や短所を聞いてみるのもいい方法です。ネット上やハローワークで自己分析や適職診断を受けて求人選びの参考にしましょう。得意分野や苦手分野がわかれば、自分に向いている業界や職種がわかり、就職後に後悔なく働けます。
新卒応援ハローワークを利用する
新卒応援ハローワークとは新卒や卒業後3年以内の既卒が利用できる若者向けの就職支援サービスです。全国すべての都道府県にあり、全部で56カ所あります。一般的なハローワークと異なり就職支援ナビゲーターと呼ばれるスタッフが担当制で丁寧に支援を行ってくれます。
参加費無料で就職面接会やビジネスマナー・面接基本対策講座・就活メイク・自己分析・企業研究などのセミナー、職業適性検査や職業興味検査なども受験可能です。エントリーシートや履歴書の書き方、臨床心理士によるメンタル相談も受け付けており、就職に関する幅広い相談に乗ってくれます。
また、新卒応援ハローワークではインターネット上に掲載されていない新卒向けの求人情報を紹介してくれます。対象となるのは大卒以上で25歳以下(卒業から3年以内)です。卒業から3年以上たっている26歳以上の既卒は就職支援サービス「わかものハローワーク」を使用できます。ただ、わかものハローワークは求人数がぐっと減るため、新卒応援ハローワークを利用できる段階で行動する方が納得のいく就職ができるでしょう。
希望条件をはっきりさせておく
勤務時間や勤務地、福利厚生など自分が職場に求める条件をはっきりさせて優先順位をつけておくと、納得のいく求人を見つけやすくなります。「フレックスタイム制がいい」、「有休がとりやすい職場が良い」、「産休や育休がとりやすい職場が良い」など具体的な条件を決めるといいでしょう。
希望条件をすべて満たす求人を見つけるのは難しいため、条件を決めたあとは優先順位をつけて求人を選びやすくしましょう。
ハローワークで既卒の就職を成功させよう
ハローワークは求人数が多く、無料の就職サポートが充実しているので既卒の就職に非常に役立ちます。とくに既卒が利用できる新卒応援ハローワークでは、担当の就職支援ナビゲーターがついて丁寧にサポートしてくれるため、納得のいく就職ができる可能性が高くなります。
また、インターネット上にない新卒向けの求人も紹介してもらえるため、既卒であれば新卒応援ハローワークの利用を検討しましょう。社会人経験がなくても、ビジネスマナーや就活メイクを無料で受けると就職に必要なスキルを身につけられます。既卒が利用できる新卒応援ハローワークであれば、ハローワークを賢く利用して就職を成功させましょう。
ジールコミュニケーションズでは、新卒・既卒での就職活動、第二新卒、中途で転職活動をはじめ、企業向けの採用支援や学校・キャリアセンター向けのサポート支援を行っております。豊富な実績や手厚いサポートによってお客様に向き合った支援サービスをご提供いたします。
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