[最終更新日]2023年9月12日  [記事公開日]2022年9月1日

「仕事にやりがいを感じない」という理由から転職するのはありなのか?

「仕事にやりがいを感じられない」と常日頃から感じながら働いていると、少しずつ現在の仕事に距離を置きたくなって、やる気が無くなり、今以上に仕事へのモチベーションが低くなってしまうことが考えられます。そうすると、気持ちの上で「転職したい」と考えるようになってしまう人は多いのではないでしょうか?今の会社に残るにしても転職を考えるにしても、今後どのように行動すべきなのかが非常に重要な部分となってくるでしょう。

「仕事でやりがいを感じない」を理由に転職するのはあり?

「仕事でやりがいを感じない」を理由に転職するのはあり?

「仕事にやりがいを感じられない」を理由に転職することに関しての答えは「どちらともいえない」という回答が一番適切であるかと考えられます。なぜなら仕事のやりがいに関する内容に関しては人それぞれに抱えているものがあり、やりがいの感じられない理由が仕事そのものなのか、人間関係なのか、または勤務形態などの理由など言い出したらキリがないほどの要因があるからです。

前者の仕事そのものにやりがいを感じられないことに関しては、もしかしたら今以上に突き詰めて取り組むことでやりがいが感じられる可能性があります。人間関係や勤務形態の場合、パワハラや始発で出勤して終電で帰るような会社や、残業代が支払われないなどの理由であれば、すぐさま職探しを視野に入れたほうがいいでしょう。このことから仕事でやりがいを感じられないことは個人的な問題であることが多く、すぐに結論を出すことが非常に難しい物事であるといえます。

仕事でやりがいを感じない理由と転職に向けての心得

仕事でやりがいを感じない理由と転職に向けての心得

仕事でやりがいを感じられない理由は主に以下のものが考えられます。

  • 現在の仕事が評価されていない
  • 企業に将来性がない
  • 就業環境が悪い
  • キャリアアップが望めない
  • 仕事で失敗が続いてしまった
  • 人の役に立っている感じがしない
  • 現在の仕事に慣れてしまった

やりがいを感じられない理由は人によって様々ですが、上記のケースでは、仕事を改善していくことでどうにかなるのか、また転職を考えるならどのように向き合うのが良いでしょうか。

1つ目は、現在の仕事が評価されていないという理由です。今取り組んでいる仕事があまり結果が出ていない場合、会社側からはあまりいい評価を受けていない可能性があります。このような場合、仕事に対するモチベーションが中々上がってこないため、やりがいが感じられないという部分に繋がってしまうことが考えられます。しかし、仕事は結果が非常に重要になるため、この場合すべきことはその仕事で結果を出すことが最優先事項になります。自分の考えだけでなく上司や周りの人のアドバイスを仰ぐなど、様々な対策を講じて結果を出すように行動を起こしていけば、少しずつ仕事に対するやりがいも感じられる可能性も出てくるでしょう。

2つ目は、企業に将来性がないことです。このケースは、あきらかに会社が倒産しそうであったり、それに付随してお給料が支払われないなどの会社側のトラブルが多いケースが見受けられます。企業に将来性がないケースは本人の仕事に対するやりがい以前の問題であることが多いため、迷わず転職活動を始めることをおすすめします。恐らく同じ業種の仕事であればキャリア形成がある程度できていることも考えられるため、本人の仕事でのやりがいが退職理由でなければそこまで転職のハードルは高くないので、積極的に職探しに向けた行動を起こすようにしましょう。

3つ目は、就業環境が悪いという点です。「会社での就業時間が長い」「残業手当が支払われない」、また「始発で出勤して終電で帰る」などのいわゆるブラック企業と呼ばれる就業環境の悪さが見られるケースも、仕事に対するやりがいが感じられない理由の一つと言えるでしょう。こうした理由でやりがいが感じられない場合は、労働基準監督署などに相談することで改善される可能性もありますが、基本的に短期で解決しない可能性も考えられるため、思い立ったらすぐに退職や転職の手続きを進めるようにしましょう。就業環境が良くないという状況は、仕事に取り組んで結果を残す以前の問題となりますから、なるべく早めに行動を起こしてなるべく仕事の期間に間が開かないことを意識して転職活動を行うことをおすすめします。

4つ目は、キャリアアップが望めないことです。所属している会社の中にはすでに現在のポジションで定年まで過ごすことが決まっており、昇進などのキャリアアップが望めないというケースが存在します。もし、仕事に対する取り組みや結果に問題がなく、役職がつくことや管理職などへのキャリアアップを望んでいるならば、一度、昇進に関する相談を上司にしてみることをおすすめします。中には、結果や仕事の取り組みを考慮してくれてキャリアアップが望める可能性があります。相談した上で昇進などのキャリアアップが全く望めないという場合は、最悪の場合、今の役職や一般社員のまま定年を迎えることも考えられるので、現在のキャリアや経験を活かして上のポジションで受け入れてもらえるような会社に転職することも一つの方法です。現在、大手企業で働いている場合、中小企業やベンチャー企業であれば経験者の絶対数が少ないので、転職後すぐに役職を与えてもらえる可能性も考えられます。

5つ目の仕事で失敗が続いてしまったというのも、やりがいを感じられなくなる理由としてよく聞かれます。どの仕事に関しても言えることですが、仕事で失敗してすぐに切り替えられる人は多くなく、どうしても落ち込んでしまうのが人間というものではないでしょうか?また、仕事というのは失敗と成功のトライ&エラーの繰り返しで成り立っていることが多いので、もし失敗で落ち込んで転職を考えているのなら、転職先でも同じ場面が訪れるということを理解しておくようにしましょう。

6つ目は、人の役に立っている感じがしないことです。仕事をしていて、「人の役に立ちたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?仕事には接客やサービス業などの常に人と関わるような仕事と、反対に事務職などのあまり人との交流がない仕事の2種類に大きく分かれています。このことから、後者のような仕事をしていた場合、どうしても人の役に立っている実感が少ないことは避けられない問題といえます。この場合、向いている仕事が接客やサービス業である可能性が高いため、今以上に人の役に立っている実感が得られるような仕事に転職することを考えてみてもいいかもしれません。

最後は、現在の仕事に慣れてしまったというケースです。仕事も長く続けていくと、どうしても同じような仕事も出てきてしまい、ひたすら作業を続けるだけの「マンネリ化」が起こってしまう可能性があります。もし、仕事への慣れが原因の場合は、「今の仕事のクオリティを上げる」か「他の部署への異動」などを検討してみましょう。前者の場合は今の仕事に対して、上司の評価が上がりきっていない可能性があります。そうすると、中々次のレベルの仕事を任せるということは少し難しいかもしれません。現在の仕事の質を高めることで上司の人も新しい仕事を任せようと考えるのではないでしょうか?後者の他の部署への異動ですが、こちらは他の部署へ行くことで全く新しい仕事に出会える可能性があり、比較的シンプルに仕事のマンネリ化を解消することができます。しかし、異動届を提出したり、仕事の引き継ぎなど提案してから少し時間がかかる可能性も考えられるので余裕を持った行動が必要になります。

やりがいのある仕事の見つけ方と転職方法

やりがいのある仕事の見つけ方と転職方法

やりがいのある仕事の見つけ方は以下の5つを意識してみましょう。

  • 前向きに自分の仕事に取り組む
  • 同じ志を持つ同僚を見つける
  • 現在の仕事を評価してもらう
  • 充実したプライベートを送る
  • やりがいのある仕事を見つけるために転職する

まず、現在取り組んでいる仕事に本気で取り組めていないのであれば、一度今の仕事に向き合って仕事をしてみることをおすすめします。どんなにやりたい仕事であっても深掘りすることで「やりたい部分」と「やりたくない部分」が発生してしまうもの。反対に一見やりたくないと感じた仕事内容でも真摯に向き合うことで、「自分に向いているかも」と感じる可能性を秘めている可能性があります。もし、今の仕事に対してやりがいを感じることができないという人は、今の仕事を今以上に頑張ってみてから今後のことを考えてみましょう。

また、仕事におけるやりがいやモチベーションの保ち方の一つとして、「同じ志を持つ同僚を見つける」という方法があります。プロジェクト形式などのチーム形式で仕事に取り組んでいる人は、同じ目標に焦点を合わせているメンバーが居るはずです。それらの人々と一緒に仕事をしていくうちに少しずつ、苦手意識を感じていた仕事でも今以上に頑張れたりと勇気を踏み出すための第一歩を踏み出せるきっかけになることがあります。このことから、自分ひとりで頑張るのではなく、他の人の手を借りながら、少しずつ仕事に対するモチベーションを高めていくことをおすすめします。

仕事にやりがいを感じられない人の中には、将来的に役職や管理職になりたいなどのキャリアアップを視野に入れている人もいるでしょう。このようなケースの場合、シンプルですが「仕事で結果を出すこと」でキャリアアップに繋がります。仕事=結果を出す、売上を立てるということが最大の目標なので、数字的な伸びなどがない限り、中々仕事は評価されづらいと言えるでしょう。これらの目標を達成するためには、自分で該当分野の勉強をしたり、自分の考えを元にメンバーを巻き込んでいくなどの行動力が必要になってきます。一人の力だけでなく、様々な人の意見を取り入れることでより良い仕事に近づけることができるでしょう。

そして、「仕事にやりがいを感じられない。でも退職はしたくない」現在の不況な世の中からこのように考える人も少なくないでしょう。この場合、仕事ではなく趣味や自分の生活などのプライベートな部分に目を向けてみるのはいかがでしょうか。恐らく、大半の趣味を継続していくためにはお金が必要になってきます。そのため、万が一退職してしまうと一時的にでも趣味や好きなことが継続できなくなるということにもなりかねません。このような事態を防ぐためにも「仕事は生活や趣味のプライベートを充実させるための手段」と割り切って仕事に取り組むことも仕事のやりがいに少なからず直結してくれる可能性を秘めています。

最後は上記のような部分にチャレンジした上で、やはり仕事にやりがいを感じない場合はやりがいのある仕事を見つけ出すために転職してみることです。とはいえ、転職活動を行う中で入社していない会社の仕事を1から10まで知り尽くすことは非常に困難と言えるので、仕事内容に関して納得の行く仕事を見つけることは転職で内定を勝ち取ること以上に難しいと言わざるをえません。それでもやりがいのある仕事を見つけるために転職する場合は、「全て自分の思い描いていた通りの仕事は存在しない」ということを念頭に置いて転職活動を始めるようにしましょう。

まとめ

仕事にやりがいがあったほうが毎日のモチベーションは高まりますし、仕事への取り組み方の変わってくることでしょう。しかし、仕事にやりがいを感じられないからといって現在の仕事をすぐに辞めるというのも時期尚早である事が考えられます。現在の仕事にやりがいを感じられないと考えている人は、一旦今の仕事を継続してみて、現在の業務内容も含めたうえでやりがいのある仕事を見つけてみてはいかがでしょうか? もしかしたら今の会社でやりがいを感じられる仕事に出会えるかもしれませんし、反対に今の会社や仕事に強いストレスを抱えているのであれば新たな会社への転職を視野にいれることをおすすめします。

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