[最終更新日]2023年9月12日 [記事公開日]2022年9月1日
フリーターの職務経歴書の書き方を徹底解説!通過する書き方を知ろう
そもそも職務経歴書とは?
職務履歴書とは、これまでの業務経験や個人のスキルを詳細に説明するものです。いわば、企業へのラブレターです。企業に会ってみたい!と思ってもらえるように作成しなければなりません。履歴書との違いは、フォーマットの自由度が高い分、書き方の工夫が必要になることです。同じ会社にいても、営業職だったのか、それとも事務職だったのかで、身につくスキルは変わります。職務履歴書では、自分のスキルを十分にアピールしましょう。
フリーターの職務経歴書の書き方
書く際の項目は、大きく3つあります。
初めは職務要約です。職務要約とは、いわば「あらすじ」みたいなものです。職務要約は2〜3行で簡潔にまとめるように心がけましょう。何を担当し、どのように仕事をしていたかといった概要をシンプルに記載します。
次に、職務履歴です。職務履歴は「内容」の部分になり、「所属企業情報」と「所属部署や職務内容」の2つを書いてください。職歴がいくつもある場合には、新しいものから古い順に記述します。誰が読んでもすぐにわかるように具体的に書くことが大切です。
「誰に」「何を」「どうしてきた」の3つの要素で、勤務先ごとに仕事内容を挙げてみると、書き方に困らないのでおすすめです。自分が経験してきた業務や、自分が得意とする分野など、身につけたスキルなどが整理されて、パッと見ただけでわかる、シンプル、かつ伝わりやすい内容になります。
当たり前のことではありますが、経歴書にうその記述をすることは絶対にしないようにしてください。「バレないかも」と事実と異なる経歴を書いたことで、採用された後に罪悪感にさいなまれたり、問題が発生することがあるかもしれません。見栄を張らず、ありのままの自分を知ってもらいましょう。
自己PRは400文字程度に収め、意気込みや、仕事への熱意、自分が大切にしている考え方など、具体的な数値を用いて記載すると良いでしょう。例えば、「営業を1人で難なくこなしてきました。」という文章よりも、「1日平均○○件を1人で営業していました。」という内容の方が、具体的でわかりやすいです。ただ、ここで一つ注意してほしいのは、履歴書の自己PR内容と志望動機は同じ内容を記載しないようにすることです。同じ内容だと、手を抜いていると思われてしまいがちです。たとえ同じような内容だとしても、表現や書き方を変えるようにしてください。もし、それぞれの質問に対して文字数が指定されている場合には指定を守るようにしてください。
フリーターの方が職歴を書く時に、「アルバイトとして働いた経歴を経歴書に書いていいのか」という悩みをよく耳にします。結論を言うと、書いて問題ありません。フリーター期間の職歴は「アルバイトとして働いた経歴」となりますので、アルバイトとして働いていたことを明確にして、担当していた業務などを記載してください。
通過する書類を書く際のポイント
職務経歴書は自分の能力や熱意、将来性をアピールするために必要な書類です。「入社後、どれだけ自分が会社に貢献することができるか」を企業に伝えられるように作成しなければなりません。ポイントを押さえて、通過する職務経歴書を作りましょう。
通過するためのポイントは、「文章がしっかり書けているか」「丁寧に書かれているか」「伝えたいことが伝えられているか」の3つです。職務履歴書がしっかり書けているかによって、仕事ができる人かを判断されてしまうことがあります。中には自分の職歴のみを記載する方も少なくありませんが、文章で書いた方が面接官へアピールできます。
文章を書く際のコツとして、「5W1H=Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)」を活用する方法があります。学生の時に耳にしたことがあるかもしれません。主語と述語をしっかり明記し、この要素に沿って書くことで、誰が読んでも伝わる、基本の文章になります。
文章が読みにくいというだけで、マイナスな印象を与えてしまうものです。企業によっては何百もの応募があり、職務経歴書と履歴書が送られてきます。担当者はそれらすべてに目を通さなければなりませんから、1枚1枚内容を確認すると、とても疲れてしまうに違いありません。ですから、読みづらい文章であれば、大きくポイントが下がってしまうことは想像できるでしょう。
意外と注目されないところでいうと、結論を先に持ってくることが絶対条件であるということです。ビジネスの文章では、結論を先に書くことが常識です。職務経歴書もビジネス文書ですので、最初の1行に目を通したときに、あなたの意図が伝わる内容であることが求められます。人が実際に読んで判断することを第一に考えて書く必要があります。誤字脱字がないことは前提ですが、小説めいた内容や回りくどい言い回しで書く必要は全くありません。また、長文が続くと読みにくくなってしまうので、簡潔に書くことが望まれます。
読みやすい文章を書く相手への配慮は欠かせません。そこで活用できるのは、「改行」や「カギカッコ」です。何百字もツラツラ書かれていると、読む人もなかなか大変ですから、そういう小さなところにも気を配り、「読みやすさ」を意識するとよいです。
しかし、たとえ文章が良かったとしても、丁寧な字で書かれていなければ、面接官の印象は悪くなってしまいます。自分の字に自信がない人は、パソコンで作成することをお勧めします。手書きで書く場合には、必ず「消えないボールペン」で書いてください。同時に、修正液の使用もいけません、ボールペンで書くと、書き損じたときに修正液を使いたくなってしまいますが、新しく、初めから書き直しましょう。
最も大切なのは、伝えたいことがしっかり伝えられているかどうかです。文章で伝えたいことを書く際には、「多い」「たくさん」などのあいまいな表現ではなく、数値で具体的に表現した方が、読む相手に伝わりやすくなります。誰かの言葉を参考に書いた場合、本人の姿が見えづらくなってしまうこともあります。伝えたい内容を伝えるためには、あくまでも自分自身の言葉で伝えるようにしましょう。
また、企業が求めている経験やスキルを把握し、成果をアピールする、これから出したい成果などをストーリー仕立てにして伝えると、面接官も想像しやすいです。落ちやすいエントリ-シートの特徴がいくつかあります。
1つ目は、説明不足です。自己PRでは自分の「強み」を伝えることが大切です。しかし、よくあるのが自己PRの内容が具体的でないことです。たとえば、「自分はリーダーシップのある人間です。バイトリーダーとして人を束ねる経験は良い経験になりました。」だけでは、肝心のどのようにしてその能力が身についたのかという点を具体的に説明できていないです。自己PRや志望動機の条件が同じで、より具体的なエピソードや内容が書けている人がいた場合は、そちらが選ばれるでしょう。具体的な内容を書くということは、企業に自分自身を知ってもらうことにもつながるため、必ず書いてください。
対策としては単純で、「どのようにして」ということに着目して、文章を書くことです。バイトリーダーとしてメンバーを束ねるだけのリーダーシップが身についたのであれば、「どのようにして」バイトメンバーを束ねたのかを書く必要があります。結果が重要と思われがちですが、エピソードを書く際は、「どのようにして」という過程をより具体的に書くことで結果を裏付けるだけのあなたの「強み」が伝わります。困難が起きた時など、どのように考え、行動に移したかなどのエピソードもその代表例です。
続いて2つ目は、使い回されているような志望動機です。通らないエントリーシートにありがちなのが、どの企業に対しても使える志望動機が書かれていることです。そんな志望動機では、「熱意」が伝わりません。いくつもの企業に提出する必要があっても、志望動機はエントリーする企業それぞれに対して書く必要があります。志望動機は入社意欲が見られる項目ですので、内容を見て「他の企業でもいいのでは?」と思われると通らなくなります。それを避けるためにも、オリジナリティある志望動機にする必要があります。
志望動機は、革新的な理由をもって、その企業で働きたいという意志表示をするものです。内容が薄いと、志望度も低いと思われます。採用担当者としては、本当に入社したい人を採用したいのが本音です。
そのために、事前準備として企業研究を念入りに行い、その企業ならではの取り組みや入社後にやりたいことなどを積極的に盛り込むことが、企業へのアピールとしてとても有効です。説得力のある志望動機にするためには、そこの企業でなければならない理由を書く必要があります。例えば、「ほかの企業と比べて~が優れている」や「自分の長所である~は、この企業独自の○○事業でしか生かすことができない」などの細かい部分に触れていくと、強い意志が伝わりやすくなります。採用担当者が最も目を向けるのは志望動機なので、これらの対策をしっかり行うことが非常に有効です。
最後に3つ目、自己PRで自分の人柄を伝えられていない場合です。自己PRでは実績や結果だけをアピールしがちですが、それだけでは自分の価値を相手にはっきりと伝えられません。部活動やアルバイトは多くの人が経験してきています。その経験にどれほど費やしたのかは人それぞれですが、実績のみで差別化しようとするのはとても難しいです。次の選考に進めてもいいかな、と思ってもらうためには、自分の人柄をよく知ってもらう必要があります。
例えば、努力した課程やその課程で学んだことを同時に盛り込むのは有効です。自分のことをより詳細に、効果的に伝えることができ、充実した内容になります。達成への課程や学びは、相手に自分を具体的に理解してもらい、想像してもらうためには超重要なポイントです。仕事で必要とされるスキルが備わっているという、重要な証明にもなります。
すべて書き終わったら、自らが第三者の目線に立って、一から読み返すことが大切です。書き上げたからと言ってすぐに提出するのではなく、最低1回、読み返すことが大切です。内容はもちろんのこと、誤字脱字や文字の大きさ、見やすい字で書いているかなど、細かいところまで、隅々まで目を通してください。
物の見方は十人十色なので、自分以外の第三者、友人などに、一度目を通してもらうことも有効です。就活を経験したことがある友人なら、なおのこと良いでしょう。自分だけでは限界が来るので、新しい目、違う目で見てもらうと、新しい発見を得られることがあります。
通らない職務経歴書には、通らないだけの理由があります。その理由を見つけ、向き合い、一つ一つ対策することが大切になります。ここでご紹介したいくつかの対策を参考にしつつ、自分なりに通らない理由を考えて、改善させましょう。忘れてはいけないのは、読む相手の目線に立って書くことです。
まとめ
職務履歴書の書き方は履歴書とは違って自由度が高いために、難しいと感じてしまうかもしれませんが、フォーマットがあるので、必要事項を書き漏らすことなく先方に伝えられます。職務経歴書は「会わない面接」です。企業側に会ってもらいたいと思うものを作成しなければなりません。企業側が知りたいのは、個人の情報と同時に、人となりでもあります。企業があなたの職務履歴書を最後まで読んだときに、人物像が浮かび上がってくるように意識して作成すると、通過しやすくなることが多いようです。企業側に、自分の将来性や、将来への可能性を見てもらうことこそが、就活全体に共通して重要です。一番大切なのは、「相手の目線に立ち、内容が伝わりやすいもの」を作成することです。
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