[最終更新日]2023年9月12日 [記事公開日]2022年8月7日
【例文あり】転職面接での長所・短所の答え方は?うまく言い換える方法も!
「面接で長所・短所をかれるのが不安」 「長所をうまく答えられない」 「短所を言い換えることができない」 といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では以下のことを解説し、評価される長所・短所の答え方がわかります。
長所・短所を答える時のポイント
長所がアピールできる例文
短所のうまい言い換え方
企業に評価される長所・短所の答え方を知って、転職活動を成功させましょう!
目次
転職面接で長所・短所を聞いた時に企業が見ているポイント
転職面接を受ける場合、面接官から厳しい質問が飛ぶ場合があります。面接官によって厳しさは多少異なりますが、大まかには長所と短所を質問される場合が大半です。長所を聞かれるならまだしも、短所を聞かれるとどこか粗探しをされている気分となり、決してよいものではありません。
なぜ長所だけでなく短所を質問されるかと言えば、単純に欠点を探すためではありません。長所と短所を質問して、自分を客観視できているかを確認しているのです。企業は、自分の長所を活かして働いてもらいたい反面、短所をいかにカバーできるかも重視しています。
よって、自分の短所を客観的に評価できているかが重要なのです。また、単純に自分自身を分析する能力の有無を確認する側面もあります。
評価される長所・短所の答え方
長所と短所を質問された際、しっかりとした受け答えができるかが評価の分かれ目となります。もし、自己分析できていても相手に伝わるように答えられなければ意味がありません。
ここでは、評価される受け答えの方法を紹介します。
PREP法を意識する
転職面接に限りませんが、相手に端的に意思を伝えたい場合にPREP法に準じて行うとよいでしょう。PREP法とは、以下の頭文字をとった用語です。
Point:要点(結論や主張)
Reason:理由(結論に至った理由や主張する理由)
Example:具体例(理由に説得力を持たせるためのエビデンスや事例)
Point:要点(結論や主張)
PREP法の最大の特徴は、最初に結論や主張を行う点です。話を聞いていても、なかなか核心に迫る話題が登場しないと、聞く気が薄れてしまうものです。そこで、PREP法を用いれば最初に結論を述べて、そのあとに理由や具体的なエビデンスなどを説明します。
これにより、聞き手にストレスがかからないメリットがあります。また、不要なやりとりが減らせたり、考えを整理する習慣が身に付いたりするのが特徴です。転職面接は比較的短い時間で相手に伝える必要があり、PREP法は最適な手法です。
端的にわかりやすく答える
PREP法の解説で説明した通り、だらだらとまとまりのない話をされても、相手に思いを伝えるのは難しいものです。逆に、だらだら話すと悪印象を与えてしまいかねません。
何も話さないのも問題ですが、無駄話ばかりしても無意味です。よって、冗長なフレーズなどは一切使用せず、端的にわかりやすく伝えましょう。
転職面接での長所の答え方一覧と例文
転職面接で絶好のアピールポイントとなるのが、長所を聞かれる場合です。自分の能力をアピールできれば、採用に大きく近づきます。主に、自分の長所として以下のようなポイントをアピールするとよいでしょう。
真面目・率直
明るい・コミュニケーション能力が高い
向上心が強い
責任感がある
ここでは、各アピールポイントにおける答え方を、例文を交えて紹介します。
真面目・率直
真面目や実直な姿勢は、会社側としても高く評価するポイントです。但し、自分で真面目であるとアピールしても、何の説得力もありません。そこで、実際に数字や具体例を交えたエピソードで答えるとよいでしょう。
「私の長所は真面目さにあります。些細な仕事であっても仕事をミスなく対応することをモットーとしており、わからないことがあれば必ず上司などに確認しています。
生産ラインで仕事している中で、いつもと違う事象が発生したケースがあり、それを上長に報告して不具合を未然に防止できた事例があります。この長所を活かして御社において一つひとつの仕事に真面目に向き合って、ミスなく仕事を行いたいと考えています。
以上のように、普通であれば見逃すような事柄に気づき、適切に対応できる点をアピールしてください。
明るい・コミュニケーション能力が高い
会社で働くうえで、一人で成果を上げるのは困難であり、同僚や上司などと協力して仕事しなければなりません。そこで重要となるスキルがコミュニケーション力であり、特に顧客と直接会話する機会の多い営業職では必須です。
明るかったりコミュニケーション能力が高かったりする点は絶好のアピールポイントですが、ただ能力があると答えても漠然としています。具体的に、どのような場面で活かせる力なのか答えてください。
「私の長所は、顧客に対して専門的な内用語であってもわかりやすく説明する力にあります。IoTシステムについてお客様に説明した際に、何度説明を受けても理解できていなかった点がクリアになって良かったと褒めていただきました。」
上記例では、顧客に説明して褒められた点をさりげなく事例として紹介し、コミュニケーション能力の高さをアピールしています。
向上心が強い
現状に満足せず、常に向上心を持って仕事する人材を、会社側が求めている傾向があります。よって、向上心が強い点はアピールポイントとなりますが、何かに取り組んだ結果として成長したことや達成した成果を答えてください。
「私は、競合他社やほかの支店よりも多くの商品を受注するために、多くの商品の知識を身に付ける努力を重ねました。
これにより、ほかのスタッフに負けないスキルを習得でき、上司や同僚からは向上心が強いとポジティブな評価が得られ、また売上自体も競合他社を上回ることに成功しています。向上心が高い点を活かして、御社の利益に貢献できると考えています。」
上記例では、具体的に何に取り組み、その成果としてどのような結果が得られたのかを端的に説明しています。
責任感がある
何事からも逃げ出さず、最後まで責任をもって対応できる人材も、会社から高く評価されます。責任感がある点をアピールする場合、具体的に辛かったことや大変だったことを説明したうえで、最後までやり遂げたエピソードを話すとよいでしょう。
「私の長所は責任感の強さであり、自分がコンタクトを取ったお客様に対して継続的に関わり続けることを心がけています。例えば、販売した製品についてただ売って終わりではなく、定期的にコンタクトを取って意見を聴取して、困りごとが生じた際には都度対応するなどのアフターフォローを行っています。
その結果、顧客との信頼関係を築けて、こちらからアプローチしなくても新製品の注文を頂けるようになりました。この長所を活かし、御社でも顧客からの信頼を得て継続的に関係を構築していきたいと考えています。」
上記例では、責任をもって顧客と最後まで真摯に向き合い、信頼関係を築けた点をアピールしています。
転職面接での短所の答え方と言い換え
長所をアピールするのは比較的簡単ですが、短所を答える際に最終的にはポジティブな方向となるように説明するのがポイントです。また、短所をただそのまま伝えるのは問題であり、自分を客観視できていることを伝えたうえで言い換えるべきです。
ここでは、主な短所の項目と言い換え方のポイントを紹介します。
飽きっぽい
飽きっぽい方の場合、すぐに仕事を放り出してしまう可能性があるため、マイナスに捉えられがちです。飽きっぽいとは、言い換えれば好奇心旺盛で失敗を恐れずに新しいことにチャレンジする姿勢を持っているとも言え、その点をアピールするとよいでしょう。
「私の短所として、何事にも飽きっぽい点があります。何事にも好奇心が強くてすぐに新しいことに興味を持って調査を綿密に行うことが多いのですが、調査した結果がノウハウとして蓄積されない問題点がありました。
この短所を改善するために、調査した内容をノウハウ集としてまとめて、誰でも閲覧できるように改善しました。これにより、自分自身がノウハウを活用できるようになり、また同僚や上司からも感謝の声をいただいています。」
上記例では、飽きっぽさを好奇心に置き換えて、よい事例として落とし込んでいます。
心配性
心配性な方の場合、どうしても行動をとるまでのスピードが遅い弱点がありますが、物事のリスクや失敗する可能性を見極めて行動できる強みに置き換えられます。
「私の長所は慎重さにあります。業務でミスをしないよう、常にリスクの有無を判断し、注意して仕事しています。
例えば、新しい材料を導入する際に変更にともなうリスクを網羅的に判断し、変更しても不具合が発生しない体制を整えることができるようになりました。上司からも、頻繁に発生していた材料変更にともなう不具合が発生しなくなったことを高く評価されています。」
上記例では、慎重に慎重を重ねて不具合の未然防止体制を構築でき、会社に貢献したとアピールできています。
協調性がない
組織で仕事するためには協調性が必要ですが、協調性がない方の場合は自分の軸がはっきりしており主体性を持って物事に取り組める観点でアピールできます。
「私はミーティングなどの場で自分がよいと考えたものは躊躇せず発言するので協調性がないと言われることが多いです。ただ、まったく協調しようとしないわけではなく、上司の指示を無視して勝手な行動はとらず、必ず上司にお伺いを立てて判断を仰いでから行動します。」
上記例では、あくまでも自分の軸がぶれずに意見を言う一方で、上司の意見にも耳を傾ける点をアピールしています。
緊張しやすい
緊張しやすい方の場合、パニックになって本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。一方で、まじめで何事にも真剣に取り組んでいるからこそ緊張する傾向にあり、ミスがないよう慎重に動けるメリットがあります。
「私の短所は緊張しやすい点です。完璧にやり遂げなければならないと思い、お客様との大事な商談時に緊張してプレゼンを大失敗した経験があります。
それ以来、プレゼンを行う際には事前準備は徹底的に行うようにしました。これにより、大事なシーンでも緊張しなくなって成功できるようになりました。真面目に取り組む姿勢は上司から評価され、自分の弱みは強みに変えることに成功しました。」
上記例では、失敗を教訓として自分が成長できた点をアピールしています。
長所と短所をうまく答えて転職を成功させよう
転職面接において、長所を最大限アピールして、一方で短所をうまく言い換えてアピールポイントとしましょう。物は言いようであり、少し視点を変えれば弱点がアピールポイントにできるものです。
基本的に、長所と短所は転職面接において定番の質問事項であり、事前にどのように回答するかをシミュレーションしてください。そして、本番では躊躇せずにはきはきと回答してよい印象を与えましょう。
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