[最終更新日]2023年9月12日 [記事公開日]2022年8月5日
【第二新卒向け】転職面接で聞かれる質問例・回答例と気をつけるべきポイントを解説
第二新卒が転職活動をするうえでは、面接で聞かれる質問の想定と、回答の準備が大切です。第二新卒の面接では、新卒の時とは異なる質問が聞かれる場合もあるため、念入りに準備しましょう。しかし、面接で何を聞かれるのか不安な方や、気をつけるべきポイントがわからない方も多いでしょう。そこで、この記事では以下の内容を解説します。
第二新卒の転職面接でチェックされているポイント
第二新卒の面接でよく聞かれる質問とその意図
質問への回答例
第二新卒が面接で注意すべきポイント
この記事を読めば、面接のポイントを押さえられ、万全の状態で転職面接に臨めます。第二新卒で転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
第二新卒の面接でチェックされるポイント
第二新卒の面接に通過するためには、まずは面接でチェックされるポイントを理解することが大切です。面接では、主にビジネスマナーや転職先で長く働く意思、転職理由や志望理由、スキルやポテンシャルが見られます。各項目を意識して面接に臨みましょう。
ビジネスマナーが身についているか
第二新卒は、新卒とは違い社会経験があるため、基本的なビジネスマナーが身についていると期待されています。そのため、面接を受ける前にビジネスマナーのおさらいが大切です。 挨拶や言葉遣い・立居振る舞いや面接官の目を見て話しているかなど、基本的なビジネスマナーが細かくチェックされています。
また、論理的にわかりやすく話すスキルも、ビジネスの場では重要です。結論ファーストで論理的に話せるかどうかも重視されます。
短期離職をせず長く働いてくれそうか
第二新卒は、前職を2〜3年で辞めているため、どうしても「飽きっぽい」「忍耐力がない」などの印象を抱かれてしまう場合が多いです。そのため、面接では短期離職せず長く働く意思があるかどうかがチェックされています。
前職の退職理由を聞かれた際は、「新卒入社時にはビジョンがないまま会社選びをしてしまったが、仕事を通して理想像が見つかり今に至る」などのように、次は長く働く意思がある点をアピールしましょう。
転職理由や志望動機は明確か
漠然とした転職理由・志望動機では、採用担当者に刺さらず「なんとなく転職している」印象を与えてしまいます。まずは自己分析や企業理研究を通じて転職理由や志望動機を整理し、「なぜ御社でないといけないのか」を具体的な言葉で説明できるようにしましょう。
スキルやポテンシャル・仕事への熱意があるか
第二新卒面接では、スキルや実績もチェックされますが、第二新卒は社会人経験が浅く、未経験職種への転職である場合も多いです。第二新卒は、中途社員と違ってスキルや実績だけでなく、ポテンシャルや仕事への熱意なども重視されます。
吸収性の高さや柔軟性をアピールし、仕事への熱意を伝えましょう。
第二新卒の面接で聞かれる質問例・回答例
ここでは、第二新卒の面接でよく聞かれる質問例と回答例を紹介します。回答例やこの記事で紹介している面接のポイントも参考に、自分なりの回答を作り上げて面接に備えてください。
質問1:自己紹介をお願いします
自己紹介では、学生時代の経験や前職での実務経験・スキルなどを要点を絞って伝えます。また、転職に至った理由も簡潔に伝えるとスムーズです。自己紹介は採用担当者に第一印象を決定づける場合が多いため、特に意識して回答しましょう。
回答例
〇〇と申します。私は□□大学を卒業後、学生時代に営業代理店で3年間インターンしていた経験を生かし、新卒で株式会社△△に入社しました。
そこで行っていたことは、BtoB営業としての新規顧客の開拓です。2年間の新規顧客開拓の業務を通して、営業の基礎や提案資料の作り方、プレゼンテーションのやり方など基礎を学びました。実績としては、2年目の予算170%達成があります。達成の要因は、新規開拓を誰よりも毎日地道に行ったことだと考えています。
BtoBの営業のプロとして、社長や役員相手にも営業できるスキルを身につけたいと考え、この度異業種ではございますが、御社を志望いたしました。本日は何卒よろしくお願いいたします。
質問2:前職でどのような実務を経験しましたか
前述のとおり、第二新卒の転職面接では、前職で培ったスキルや実績についても聞かれます。前職ではどのような仕事をし、そこで何を学んだかをアピールしましょう。また、それが志望動機や将来像にどうつながっているかを具体的に説明する必要があります。
回答例
前職では、消費財のBtoB営業を担当していました。新規顧客の開拓から案件クロージングまでを行い、営業に関する業務を幅広く経験しました。具体的な業務としては、テレアポや飛び込み営業といった地道な営業活動、提案資料の作成、プレゼンテーションなどが挙げられます。また、顧客理解のための業種調査も行い、データ分析も担当しておりました。
前職で私が目指していたのは、顧客に合わせて手法を変える営業スタイルの構築です。しかし、トークスクリプトや持参資料などが細かく決められており、自分自身のやり方を実現させるのは困難でした。
質問3:なぜ前職を辞めたのですか
退職理由に関する質問は、第二新卒ならではです。回答を準備していないと答え方に迷ってしまいがちなので、自分なりの回答を用意しておきましょう。
退職理由を聞かれた際は、理由がネガティブでない点をアピールするのが重要です。退職理由として前職への不満を挙げてしまうと、他責思考の持ち主との印象を与えかねません。あくまでもポジティブな退職である旨を伝え、退職理由と志望動機のつながりをアピールすると好印象です。
回答例
前職では営業として多くの経験を積めましたが、スクリプトが決まっており、営業スタイルが固定されていました。そのような環境では営業のプロとしては成長できないと考え、退職を決意しました。
御社は営業スタイルが自由であり、顧客に合わせてスクリプトや提案資料を工夫できると伺っております。そのような環境で自分自身の営業スタイルを構築し、営業として成長できると考えます。
質問4:志望動機はなんですか
志望動機に関する質問は、自分の熱意を伝える絶好のチャンスです。この質問では、明確な志望動機を持って転職活動をしているかどうかがチェックされます。自己分析や企業理解を通して志望動機を整理し、論理的に説明できるようにしましょう。
志望動機に説得力を持たせるためには、退職理由と関連性を持たせる必要があります。また、「同業他社と比べてなぜその応募先でないといけないのか」が語れるよう、同業他社との比較も行ってみてはいかがでしょうか。
回答例
御社を志望する理由は2つあります。1つは、御社は私の目標を実現するために最適な環境であるからです。私は、営業経験を生かして営業のプロになりたいと考えております。そのために、御社のように社長や経営陣を顧客とする業種の営業職として活躍し、独自の営業スタイルを確立したいと考えております。
前職は、営業スタイルが固定されており、営業の仮説検証を行うのが難しい環境でした。御社の社員の方から、御社が「非常に自由でチャレンジを歓迎する社風である」と伺いました。そのため、ぜひとも御社のような会社で経験を積みたいと考えております。
2つ目は、御社が競合他社と異なり海外拠点を次々と立ち上げている点です。新進気鋭の事業方針に魅力を感じております。日々新しい風を感じ、社会的使命を感じながら意欲的に仕事に取り組んでいきたいと考えております。
質問5:転職後の目標や将来像はなんですか
目標や将来像を聞かれた場合は、転職理由や志望動機と一貫しているかが重要です。明確なビジョンを持って転職活動に望んでいる点をアピールし、その将来像についても高い解像度で語れるようにしましょう。
そして、その目標や将来像を叶えるためになぜ応募先を選んだか、についても説明できるようにすると、志望動機の説得力がアップします。また、短期的な目標だけでなく中長期的な目標を語ると、その会社で長く働く意思がある旨のアピールにもつながります。
回答例
転職後の目標は2つあります。1つは、御社のような会社で営業のプロとして活躍することです。そのためには、自分の営業スタイルを確立し、さらに社長や経営陣といった層への営業経験を積むのが大切だと考えます。
2つ目は、自身の成果だけでなくチーム全体の成果を考えられるような視座の高い人間になることです。そのためには、営業で十分な成果をあげたあと、リーダーを経験してマネジメント能力を身につける必要があると考えます。
質問6:新卒で入った会社は最初から辞めるつもりだったのですか
第二新卒ならではの質問であり、対策しないと答えづらい質問です。この質問では、応募者の「仕事への向き合い方」や「素直さ・率直さ」が見られていると考えられます。
「最初から辞めるつもりだった」と答えると自分勝手で傲慢な印象を与えてしまうため、「新卒で希望の会社に入れなかった」「入ってからやりたいことが見つかった」など、失敗談も含めて率直に答えるのが望ましいです。
回答例
新卒の就職活動時にも、御社のような企業を第1志望としておりましたが、残念ながらご縁がありませんでした。その際は将来ビジョンが不明確であり、「何を成し遂げたいか」が曖昧であった点が原因と反省しております。
前職で営業として業務に取り組みながら、自分が目指す営業マンとしての理想像が明確になり、御社のような商材を普及させて社会の発展に貢献したい、と考えるようになりました。前職で培った経験やスキルをもとに、再度チャレンジしたいとの思いが強くなり、この度転職を決意いたしました。
質問7:ほかに選考を受けている企業はありますか
答えにくい質問ですが、ここでは応募している企業に一貫性があるかが見られている可能性が高いです。そのため、同業種でほかに応募している先がある場合は、正直に話しても問題はないとされています。
ただし、異業種を受けている場合は「転職の軸や志望動機に一貫性がない」とみなされる可能性があるため、言わない方が賢明です。
回答例
御社と同じ業種の会社にもう2社応募しており、すべて営業職で選考を進めております。しかし、御社が業界No.1のリーディングカンパニーであるため、御社を第一志望とさせていただいております。
第二新卒の面接で注意すべきポイント
最後に、面接で注意すべき点を紹介します。ポイントを押さえ、面接対策を行ってください。
服装や言葉遣いなどマナーを徹底する
第二新卒は社会人経験があるため、社会人として基本的なマナーができている点が前提です。面接にも、さまざまなビジネスマナーが試される瞬間が多く存在します。面接時のノックは3回、コートは脱いでから入る、入ったらまずは挨拶をする、荷物は指示があるまで席に置かない、着席してくださいと言われるまで席につかないなど、面接中は一挙一動に注意しましょう。
また、服装や髪型、メイクでだらしない印象を与えないよう、見た目にも気を遣う必要があります。さらに、受け答えの際は社会人として適切な言葉遣いや論理的な話し方を心がけましょう。
退職理由では前職を否定しない
前述のとおり、第二新卒の面接では前職の退職理由がよく質問されます。この時、前職を否定するような言い方をしてしまうと、面接官に悪い印象を与えかねません。自分のやりたいことと前職の環境に相違があった旨や、自分の将来像が見つかって転職を志した、など、ポジティブな理由である旨をアピールしましょう。
長く働く意思があることをアピールする
第二新卒は前職を短期で離職しているため、どうしても「忍耐力がない」「飽きっぽい」印象を抱かれてしまいがちです。企業にとっても、せっかく採用した人材が離職してしまうと採用コストが無駄になってしまいます。今回は長く働き活躍する意思があることや、そう言い切れる明確な理由を用意しましょう。
第二新卒の面接で聞かれる質問やポイントを押さえ面接を突破する
この記事では、第二新卒の面接で見られているポイントや注意すべき点、よく聞かれる質問例・回答例などを紹介しました。質問の中には、事前に想定回答を作らないと困惑してしまうようなものもあります。想定質問を洗い出し、回答例を参考に採用担当者に熱意を伝えられるオリジナリティ溢れる回答を準備してください。
また、面接中は服装や言葉遣いなど細かいことにも気を遣う必要があります。ぜひ入念に準備して、転職活動を成功させてください。
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