[最終更新日]2023年9月13日  [記事公開日]2022年7月26日

面接で正しく転職理由を答えるには?ポイントや注意点を解説!

転職の面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問として「転職理由」があります。答え方によっては、ポジティブにもネガティブにも受け止められるため、どのように回答すればいいのか、面接対策で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、転職面接で転職理由を答えるときのポイントを解説します。また、転職理由の考え方についても詳しくご紹介していきます。

面接で転職理由を聞かれるのはなぜ?

面接で転職理由を聞かれるのはなぜ?

転職者の面接では、必ずと言っていいほど転職理由を質問されます。なぜ、採用担当者は転職理由を聞くのでしょうか?

まずは、面接で転職理由を聞かれる理由について見ていきましょう。

企業が求めている人物像とマッチするか確認している

採用担当者が転職理由を聞く理由の一つが、「応募者が自社の求める人物像と一致しているか知りたい」ということが考えられます。

応募者の人柄や考え方、入社意欲、モチベーションなどを確認し、自社の方針や理念に合っているか、自社で仕事を継続できるかなどをチェックするのです。

例えば、転職理由が「前職での人間関係がうまくいかなかった」という場合は、「採用後にうちの会社でもうまくやっていけるのか?」と不安に感じてしまうでしょう。

しかし、転職理由が「スキルをさらに伸ばして〇〇の仕事をしてみたい」という意欲的な理由であれば「やる気のある人材だ」と判断されて、プラスに評価される可能性もあります。

そのため、転職理由には相手を不安にさせるようなものではなく、今後の活躍が期待できる理由を用意しておくことが大切です。

入社後に同じ理由で退職しないか確認している

面接時に転職理由を聞くもう一つの理由が、自社に入社後に同じ理由で退職することがないか確かめているという側面もあります。

せっかく採用した人がすぐに退職するようなことがあれば、採用コストをかけた分、会社にとっても大きな損失になります。それを避けるために、あらかじめ転職理由を聞いておき、自社でも同じことが起こりそうなときは採用を見送られることもあるでしょう。

そのため、「残業時間が多かったから」など、転職後の会社でも発生しそうな転職理由で漠然と回答してしまうと、敬遠される可能性がありますので注意が必要です。問題があった場合でも、「サービス残業が〇〇時間あり、改善される様子もなく、会社の将来性に不安を感じた」など誰が見ても客観的に納得できる説明をするといいでしょう。

転職理由を答えるときに大切なポイント!

転職理由を答えるときに大切なポイント!

転職理由にマイナスな理由ばかりを並べると、採用担当者の印象が悪くなってしまいます。それではどのように答えればいいのか、具体的な転職理由の答え方のポイントについてご紹介していきます。

転職理由は具体的な内容で話すこと

転職理由を抽象的な言葉で答えるのはよくありません。

「前社の企業方針が合わなかった」「キャリアアップをしたかったので」「本当にやりたいことではなかった」といった答え方だけでは、採用担当者の心に訴えかけることができません。

「企業方針が合わない」とは具体的にどのようなことなのか、「キャリアアップしたい」のなら前社でそれができなかった理由や転職先で可能だと思う理由を詳しく述べる必要があります。

嘘や作り話は避けること

採用担当者からの評価を上げようと思うあまり、転職理由に嘘や作り話を加える人がいますが、絶対にやめておきましょう。

「給料が安すぎる」など正直に答えればいいというわけではないですが、嘘や作り話で答えていると、志望動機とのつじつまが合わなくなる恐れがあります。採用担当者に矛盾を突かれ、答えに窮するかもしれません。

本当の退職理由をそのまま話すと印象が悪くなりそうな場合は、他の言い方に変換して伝えるのがおすすめです。

例えば「給料が安いこと」が転職理由であれば、「自分をもっと評価してくれる会社で働きたい」など伝え方を工夫してみましょう。

志望動機と転職理由を一貫させること

転職理由と志望動機は一貫させることが大切です。

例えば、転職理由で「前職は残業が多くて大変だったので時間外勤務がない会社を志望している」と答えておきながら、志望動機が「入社後は、どんどん業務をこなして、新しいことも積極的に取り組んで、キャリアアップも図りたい」となっていたのでは、採用担当者が不信感を抱く原因にもなるでしょう。

「場合によっては残業が多い繁忙期がありますが、そのときはどうしますか?」と質問されて、答えられずに困ってしまうことになりかねません。そのため、できるだけ転職理由と志望動機の関係性がはっきりしていると、採用担当者が、応募者の意欲やモチベーションを想像しやすくなります。

例えば、「残業が多い」という転職理由であれば、「前職では業務フローが整っておらず効率の悪い作業が多かった。人手不足もあって残業が慢性化していた。コンプライアンス意識が高い御社では、効率よく仕事をしてもっと成果を上げたい」などです。

転職理由も志望動機も必ず面接で聞かれる質問ですので、あらかじめ想定問答を用意して対策しておきましょう。

前向きな言葉を選ぶこと

転職理由はネガティブなものになりやすいものです。「努力しても評価が上がらなかった」「給料が安かった」「気に入らない上司がいた」など、愚痴や不満などになることも多くあるでしょう。

しかし、これをそのまま採用担当者に伝えても印象が悪くなるだけです。担当者も愚痴を聞きたいわけではないので、愚痴をくどくど並べるような人だと評価もマイナスになりかねません。

そこで、例えば以下のように、ネガティブな要素をポジティブな内容に置き換えてみるという方法がおすすめです。

  • 成果があるのに昇給されない

    →成果に対して正当に評価してくれる企業で活躍したい。
  • 上司が嫌味ばかり言う人だった

    →上司と部下の関係が近く意見が言い合える環境で、自分も成長しつつ会社にも貢献していきたい

このように、マイナスの印象をプラスに変えるような言い換え方を考えてみましょう。前職の不満点だけを述べるのではなく、これから働く環境への期待感を表明するのがポイントです。

転職理由を考えるためのステップ

転職理由を考えるためのステップ

転職理由を面接の場でいきなりうまく答えるのは難しいため、回答内容をあらかじめ準備しておきましょう。

ここでは、転職理由を考えるためのステップをご紹介します。

ステップ1.転職を考えた理由を全て書き出す

はじめに、転職を考えた理由を全て書き出してみましょう。ここでは、自分が思った通りに書き出して大丈夫です。

  • 残業が多くてしんどい

  • 給料が安い

  • 人間関係が煩わしい

  • 営業のノルマがつらい

  • 会社の社風が合わない

  • 上司がきつい

  • など

この段階ではネガティブな内容でもいいので、たくさん理由を書き出してみてください。

ステップ2.転職理由をポジティブな内容へ変換する

ステップ1で転職理由を全て書き出してみたら、今度はそれをポジティブな理由に言い換えてみましょう。

例えば、以下のように変換します。

  • 残業が多くてしんどい

    →効率的に仕事を進められる環境で働きたい。
  • 給料が安い

    →成果に対して正当な評価を下され、報酬を与えてくれる企業で働きたい。
  • 人間関係が煩わしい

    →優秀な人材とチームを組んで、自らもスキルアップし、成果を上げたい。
  • 営業のノルマがきつい

    →顧客とじっくり向き合って成果を出したい。
  • 会社の社風が合わない

    →自分の価値観と合う企業で働きたい。
  • 上司がきつい

    →上司と部下が意見を言い合える関係で、お互い切磋琢磨しながら働ける企業で力を発揮したい。

ここに挙げたのは一例ですが、自分なりにネガティブな理由をポジティブな理由に置き換えてみましょう。

ステップ3.転職後のキャリアプランにつなげる

次に、ポジティブな理由に置き換えた転職理由を、転職後のキャリアプランにつなげてみましょう。転職先の企業で、自身が掲げた目標をどのように実現できるのかを考えてみるのです。

例えば、「成果に対して正当な評価を下され、報酬を与えてくれる企業で働きたい」なら、「成果に対して正当に評価されることでモチベーションが上がる」「現状に満足するだけでなく、どんどん活躍して評価を上げていきたい」と関連付けてみるのです。

また、「上司と部下が意見を言い合える関係で、お互い切磋琢磨しながら働ける企業で力を発揮したい」ということなら、「上司に近い立場で働き、自分の足りていない部分を上司から吸収し、高いポジションを目指したい」などです。

こうすることで、転職後のキャリアプランがより具体的にイメージでき、転職理由が明確になってきます。

ステップ4.転職理由と志望動機を結びつける

最後に、転職理由と志望動機を結びつけましょう。考える順番としては、転職を考えたきっかけがあり、それによって転職先の会社を見つけるというのが自然な順序なため「転職理由」→「志望動機」となります。

ここまでのステップで転職理由は具体的になったので、転職先企業で何を実現したいのかを考え、志望動機とします。

転職後の目標・プランと、なぜ転職先企業を選んだのかを明確にしておきます。これにより、転職理由と志望動機に一貫性をもたらすことができ、説得力が増します。

簡単な例を挙げてみましょう。

転職理由が「もっと自分が評価される環境で仕事をしたい」ということなら、志望動機は「御社の人材雇用方針に魅力を感じ、やりがいを持って働けそうだと感じました。社員を大切にしてくれる企業という感想も持ちました」とすれば、転職理由と志望動機の一貫性があり、説得力が増すでしょう。

転職理由を考える際の注意点

転職理由を考える際の注意点

ここまで、「転職理由をどのように考えるのか」について見てきましたが、注意して欲しいことが一つあります。それは、自分のかなえたい目標やプランばかりに話を終始しないことです。

企業が応募者を採用するのは、その人の目標やキャリアプランを実現させることが目的ではありません。もちろん考慮はしてくれますが、それが本来の目的ではないのです。

企業としては、採用した人材がいかに会社の事業に貢献してくれるのかに注目しています。そのため、自分の希望ばかりを伝えるのではなく、自分が企業にとっていかに役立つ存在であるかをアピールすることも大切なのです。

面接で転職理由を上手に伝えられるようにしておこう

今回は、転職面接で転職理由について聞かれたとき、上手に答える方法について解説してきました。

転職理由は、ネガティブな回答にならないように、前向きな答えになるように言い換えをすることが大切です。また、志望動機と一貫性を持たせるようにし、事前の対策をしっかり行うことがポイントといえるでしょう。

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