[最終更新日]2023年9月13日  [記事公開日]2022年7月22日

「第二新卒はやばいから転職をやめとけ」と言われる理由と現実

「第二新卒」は転職市場において、ネガティブなイメージを持たれやすいです。第二新卒として転職したくても「第二新卒の転職はやばい」「やめておいたほうがいい」という言葉を聞いて不安になっている方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、「第二新卒はやばいから転職をやめとけ」と言われる理由や、第二新卒のメリットとデメリットについて解説していきます。

また、第二新卒の転職を成功させるポイントについても合わせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

「第二新卒はやばいから転職をやめとけ」と言われる理由とは

「第二新卒はやばいから転職をやめとけ」と言われる主な理由として、以下の3つがあると考えられます。

企業からスキルや経験が足りないと思われることがある

一般的に企業は「中途採用するなら即戦力となる人材が良い」と考えています。このような中で、第二新卒は就業歴が浅いため、企業から「スキルや経験が足りない」「即戦力にはならない」と思われやすいです。

まだ社会人経験が1~3年未満なので、経験やスキルでは未熟な部分もありますが、それに変わる「若さ」「意欲」「前向きな姿勢」を評価してもらえる場合もあります。

また、数年でも身につけた経験やスキルをアピールすれば、それが伝わって採用につながるケースもあるため、自分の強みをアピールすることが大切です。

企業から「またすぐに辞めるのではないか」と思われることがある

第二新卒は、企業から「採用してもまたすぐ辞めるのではないか」と思われやすいです。第二新卒の場合、勤めている会社を2~3年で離職しようとしているので、そう思われても仕方ないでしょう。

企業の立場で見ると、採用活動や人材育成に大きなコストをかけているので、採用してすぐに辞められてしまうのは困ります。そんな中、早くに辞められてしまう可能性の高い第二新卒を、リスクを負ってまで採用しようとは思わないはずです。

そこで、もし転職する場合は「なぜ転職しようとしているのか?」について、相手企業が納得できる説明が必要といえるでしょう。

今の会社よりも条件が悪くなって後悔することもある

転職活動時に「とりあえず今の会社から抜け出したい」と考えて、やみくもに転職活動を行うと、条件の悪い会社に入社してしまう可能性もあります。

今の会社への不満が強すぎて、労働条件など自分にとっての優先順位が冷静に判断できなくなっているからです。「こんなことになるなら、転職しない方がましだった」と後悔する人もいます。

今の会社での不満を解決できる職場に転職できなければ、転職した意味がありません。そのため、第二新卒として転職活動を行う場合には、転職活動前に譲れない労働条件を明確にしておく必要があります。

第二新卒のメリットや強み

「第二新卒はやばいから転職をやめとけ」と就職業界で言われていたこともありましたが、若手の人材不足や少子高齢化により、転職市場は年々第二新卒が求められる傾向に変化してきています。

そのため、第二新卒のメリットを分析して強みを活かせば、有利な転職活動を行うこともできるでしょう。

ここでは、第二新卒のメリットや強みとして、3つのポイントをご紹介します。

若いので将来性やポテンシャルがある

第二新卒は「仕事のスキルや経験が少ない」というイメージがあります。しかし、逆転の発想で、「若さがあり将来的なポテンシャルは十分」という視点から、第二新卒に将来性を見いだし積極的に採用する企業もあります。

また、新卒者とは違い、すでに基本的な社会人マナーが身についているという点にも魅力を感じる企業も多いようです。

第二新卒や20代は、社会人経験が数年ということもあり、仕事に対して長年の凝り固まった考え方がなく、年齢の高い転職者よりも業務に対して柔軟に対応ができ吸収力も早いです。異業種へ転職する場合も、仕事に対する固定観念のなさは武器となります。

前向きで意欲がある

第二新卒は年齢が若い人が多いため、仕事に対して前向きで意欲がある場合が多いです。前向きな分、仕事を吸収しようとする意識も高い傾向にあり、転職時に評価されやすいポイントです。

前職でうまくできなかったため、新しい会社では積極的にスキルや経験を得ようと前向きで意欲がある状態で転職してくる方もいるのです。仕事への意欲は、スキルや経験を積極的に積み上げる力になります。

採用側の企業としては、このような前向きな意欲をもとに適切に育成できれば、十分に戦力として活躍できると期待しています。

転職先にすぐなじむことができる

第二新卒は、転職先にすぐになじめる場合が多いです。仕事を新しく覚える際も、転職先の業務のやり方を素直に受け入れ、早く吸収できるのが強みです。

第二新卒がすぐに転職先でなじむことができるのは、前職の経験が短く、影響を受けた部分も少ないためです。前職での就業期間が短かったことが、転職先ではメリットになります。

また、すでにビジネスマナーを習得しているため、営業職などの業務に携わる際の最低限の知識が備わっています。新しいやり方に対して積極的かつ柔軟に対応できる点と併せて、企業から重宝されるといえるでしょう。

第二新卒のネックやデメリット

続いては、第二新卒のネックやデメリットについて見ていきましょう。

第二新卒の転職は、企業側が第二新卒のデメリットを懸念して、それがスムーズな採用のネックになることがあります。これを理解しておかないと、転職活動で不利になる可能性があるため事前に確認しておきましょう。

即戦力になりにくい

第二新卒は前職での就業期間が短いため、転職先で即戦力になりにくいと考えるのが一般的です。

第二新卒が即戦力になりにくい理由は、社会経験が少なく、専門的なスキルや経験を積んだ期間が一般枠の中途採用者に比べて足りないことが多いからです。このため、即戦力を募集している企業のニーズにマッチしないことを企業が懸念する可能性があります。

第二新卒で転職を検討する場合は、こうした即戦力以外のネックやデメリット自覚して、転職活動の対策をするのが大切です。

第二新卒の転職を成功させるポイント

転職活動でネガティブなイメージを持たれやすい「第二新卒」ですが、それらを把握した上で、どのような対策を講じればいいのでしょう?

ここからは、第二新卒の転職を成功させるポイントについて見ていきましょう。

第二新卒で軽い気持ちで転職することはやめた方が良い

第二新卒で転職する場合、自分の考えがまとまっていないうちに、軽い気持ちで転職するのはやめておきましょう。軽い気持ちで転職した結果、労働条件が悪化したり、企業の求める人材との間にミスマッチが生じたりして、同じ失敗を繰り返す場合もあります。

退職理由が前向きなものであれば、第二新卒での転職を選択するのも良いです。しかし、「なんとなく辞めたいから…」など軽い気持ちで転職をした場合、面接でも転職した理由や志望動機をしっかり回答できず、結果的に次の採用が難しくなるでしょう。

明確な転職理由がないなら、改めて「なぜ転職したいのか」「転職して何をしたいのか」といった具体的な転職目的を考えてみることをおすすめします。

転職するにあたって求める条件を明確にする

第二新卒で転職活動をする場合、転職に求める条件を明確にすることが大切です。次の職場に求める条件を明確にせずに転職活動をすると、また同じ理由で退職してしまう可能性があるためです。

今の職場では何が不満だったのか、次の職場に何を求めているのかをできるだけ明確にしてから、転職活動を始めましょう。

例えば「残業が多すぎて疲れた」という場合は、次の職場で残業などの条件をよく調べてから応募する必要があるでしょう。

また、安易に会社の「知名度」や「ステータス」だけで転職先を決めるのも失敗につながりやすいです。自分がしたいことができる企業なのか、求める条件と一致しているのかなど、企業研究をしっかり行ってから応募先を決めましょう。

第二新卒のデメリットも理解しておく

第二新卒が転職活動を行う上で大切なのは、第二新卒の「デメリット」を理解しておくことです。

第二新卒のデメリットは「早期退職への懸念」と「即戦力になりにくいこと」です。この2つのデメリットを自覚し、企業側の不安を解消するようにアピールをすることが、第二新卒者が転職に成功するためのポイントとなります。

また、第二新卒には「若さ」や「意欲」「前向きな姿勢」というメリットがあります。入社への意欲や熱意があることを伝えながら、前職で短いながらも仕事をこなしてきた「経験」や身についた「スキル」もアピールしましょう。

キャリアの整理と自己分析をしっかりする

第二新卒は社会経験が少ない中でも、今の自分のキャリアを整理し、自己分析をしっかり行うことが大切です。

第二新卒は、一般的に「スキルや経験が不足している」と言われがちです。しかし、今まで短い期間であっても仕事で携わってきた業務をすべて洗い出すことで、自分が得たスキルや成果を見つけられ、キャリアを採用担当者に的確に伝えられます。

また、自分の長所や短所、仕事でうまくいったこと、逆にダメだったことなどを洗い出して自己分析をしてみましょう。自分を見つめ直すことで、自分の今の能力でできることや自分の強みなどが明確になり、企業側への自分のアピールポイントが分かってきます。

第二新卒での転職を悩んでいるときの注意点と考え方

転職は、人生で大きな分岐点になることもあるため、簡単に転職に踏み切れない場合もあるでしょう。

ここからは、第二新卒で転職するかどうかを悩んでいる方のために、転職しない場合の注意点や、転職への考え方について解説していきます。

社会人経験が長くなるとスキルを求められる

第二新卒での転職活動を一旦やめて会社に残った場合、次回の転職時に社会人経験が長くなっていると、それに見合った高いスキルが求められます。中途採用者の採用基準は「若さ」や「意欲」ではなく、いかに即戦力になるかが重要なポイントとなるためです。

一般的な第二新卒の枠である「新卒から3年」を超えて中途採用枠となると、今までの業務経験や成果、スキルなどが重要視されるようになり、企業が求めるスキルが備わっていなければ採用されません。

このように、新卒から年数が経過すればするほど転職のハードルは高くなっていくため、「今の職場では経験が積めない」「スキルが身につかない」という場合は、第二新卒の間に転職を考えることも検討しましょう。

いつでも転職できるように今の職場で実績を作る

先にも触れたように、社会人経験が長くなるほど転職ハードルは上がります。一旦、転職活動をやめた場合は、今の職場でできる限りスキルや経験を積み実績を作りましょう。勤続年数に見合ったスキルや経験がなければ転職は難しくなるので、今の職場での実績作りはとても重要なポイントとなります。

ただし、現職のまま在籍していても、今後、自分のキャリアアップに役立つ実績やスキルを得ることが困難な場合は、早めに転職を考えるのもおすすめです。

体調や心身に問題がある場合はすぐに転職や休職をする

今の会社での業務や人間関係のストレスが原因で体調や心身のバランスに問題を生じている場合には、できるだけ速やかに転職や休職を考えましょう。そのまま無理を続ければ、体調や心身のバランスの回復が困難な状態に陥ることもあるからです。

体調や心身に問題がある状態は、自分と企業の双方にとってマイナスにしか働きません。社会人としてスキルや経験を積みたいと考えている場合であっても、まずは自分の体調や心身のバランスを大切にしてください。

第二新卒のメリットとデメリットを理解した上で転職を成功させよう

今回は、「第二新卒はやばいから転職をやめとけ」と言われる理由や、第二新卒のメリット・デメリット、第二新卒が転職を成功させるポイントや注意点について解説しました。

第二新卒で転職をする場合は、第二新卒に対するデメリットや企業が感じる懸念点も理解した上で、自己分析や希望条件などを明確にすることが、転職を成功に導く近道となるでしょう。

ただ、初めての転職は、第二新卒の転職市場や自己分析方法などについて、不安や分からないことがつきものです。そこで、第二新卒の転職活動を成功させるためには、経験豊富な転職エージェントの活用もおすすめです。

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