[最終更新日]2023年9月13日  [記事公開日]2022年7月21日

新卒採用が難しいと悩む採用担当者のための解決策を教えます!

新卒採用の担当をしている方の中には、「思うような人材が採れない」といった悩みを感じている人もいるでしょう。新卒採用が難しいのは、理由があります。その理由がわかれば、どう対処すればいいかもおのずと見えてきます。新卒採用はポイントを押さえれば、そこまで深く悩むことはありません。新卒採用の担当であれば、まずは押さえておくべきポイントをしっかり理解するところから始めましょう。

新卒採用が難しい理由

新卒採用が難しくなる理由には、いくつかの要因が考えられます。自社に必要な対処法を知るうえで、新卒採用が難しい理由を把握しておきましょう。

売り手市場

新卒採用で思うような人材が確保できないのは、新卒市場の現状が関係しています。大卒の求人倍率は近年、1.8倍を超える高水準でした。学生一人当たりに1.8社もの求人があれば、学生を企業で取り合いになりますから、人材確保が難しい状況になるのは当然です。しかもコロナ禍により新卒採用を中止する企業が増え、倍率が下がったとは言うものの、その真っ只中にあった2022年卒においてさえ大卒の求人倍率は1.5倍で下げ止まってしまいました。つまりコロナの影響があっても、いまだ売り手市場が続いているわけです。

会社の規模や知名度

新卒採用が難しいと思っている担当者の中には、あまり知名度の高くない企業で勤務している人も多いと思います。これも難しくしている理由の1つです。やはり学生からしてみると、知名度の高さを1つのバロメーターにします。有名な企業であれば経営基盤がしっかりしているはずだから、長く安定した環境で働けると思うからです。最近のコロナ禍における学生の傾向として、就職先に安定を求め、大手志向が強まっています。中小企業の場合、大企業と比較してこの部分が弱点になっていて、人材をとられてしまっているのも難しいと感じる要因です。

知名度が低ければ、学生に認知してもらうことが不可欠です。そのためには、合同説明会に参加する、採用情報を充実させる、就活イベントに出展するなど、いろいろな対策が考えられます。しかし、いろいろな活動をする際に、ネックになるのがコストです。費用をある程度かけられるならいいのですが、予算に限りがある場合はあまりPRできないことになり、採用が難しくなるでしょう。

新卒採用が難しいと思っている企業には、BtoBがメインのところも多いです。該当するのなら、これも採用活動を難しくしている要因です。新卒の就活生は実務経験がないので、なかなか入社した後のイメージができません。例えば、普段自分が利用しているサービスやメーカーであれば、どんな仕事をするのか、あらかたイメージできます。しかし、BtoBの場合、消費者までなかなか企業活動が響かないのでイメージできず、避けられるといったことが起こり得ます。

学生にアピールできる「売り」がない

売りがないことも、採用担当者が新卒採用に対して難しさを感じる背景にあります。就職サイトに掲載されている求人情報を見ると、給料が高い、福利厚生が手厚い、上場企業など、売りを前面的に出して、学生たちにアピールしています。しかし、中にはそのような売りがなかなかないという企業もあるでしょう。有名企業と比較すると給料は安い、福利厚生もそこまで手広くカバーできていない、上場も難しいという企業もあるはずです。売りがないことで、そこに就職する魅力が感じられず、就活生の足を遠のかせてしまっているかもしれません。

新卒採用のノウハウがない

新卒採用にあたって、社内でノウハウのようなものがなければ、それも新卒採用のハードルを高くしている要因といえるでしょう。ノウハウがなければ、どんな人材を獲得すればいいかが明確ではなく、採用計画ももたつきます。その間に、他社に優秀な人材がどんどん流出してしまうわけです。特に、新卒マーケットでは新しいサービスや採用メソッドも出てきています。そのようなものを取り入れて、自社のターゲットに合わせていかないといけません。しかし、人材に恵まれていないとなかなかそこまで社員を回すことができず、後手後手の対応になりがちです。

新卒採用が難しいと感じた時の対策法

新卒採用が難しいと感じるのには、上記のようにいろいろな理由があります。もし難しいと感じている理由が明確になれば、それに見合った対策を講じるのが事態を好転させるのに効果的です。

就職情報サイトを利用する

新卒採用が難しいと感じた時、まず活用してほしいのが、求人サイトです。2022年卒業の就活生に関する調査を見ると、就職情報サイトを利用した人は実に85%以上に達しました。理想を言えば、メジャーなマイナビやリクナビに求人情報を掲載すれば、多くの就活生の目に留まるのは間違いありません。しかし、これらのサイトに求人情報を出すとなると、どうしてもお金がかかります。予算的にちょっと難しいという企業もあるでしょう。そこでおすすめなのが、無料の求人サイトを活用する方法です。これならコストをかけずに就活生にアプローチできます。

ホームページを充実させる

今の新卒生は、インターネットを利用するのが当たり前です。ですから、ネットの情報を充実させることは、対策として有効です。ホームページの中に新卒採用のページを作り、そのコンテンツを充実させてください。ただし新卒専用ページを作るのであれば、エントリーをいきなり目指すのはおすすめできません。そんなに世間一般に知名度がないのであれば、まず自分たちの会社のことを知ってもらうのが先決です。どんなことをしているのか、どんな職場なのかをアピールしましょう。就活生に「この会社、ちょっと面白そうだ」と思わせることが重要です。そうすれば、向こうからいろいろと情報収集をしてくれます。関心を持ってもらうきっかけを作るためのツールとして、Webサイトを活用してください。

SNSを活用する

ネットの話で言うと、SNSの有効利用は今後、新卒採用の中でますます必要性が高まる見込みです。IT企業やベンチャー企業の中には、積極的にSNSを使って情報発信を行っているところも増えています。特に、twitterは就活生も多く利用しているツールです。プライベートとは別に、就活に特化したアカウントを持っている学生も少なくありません。SNSの場合、仕事や採用情報もいいですが、社員のプライベートなど、社員の人となりのわかるような情報も発信するといいでしょう。企業の公式アカウントと採用担当者のアカウントで使い分けてみるのもおすすめです。

対象にするターゲットを絞る

売り手市場になっている以上、不特定多数の就活生にアピールするのは効率的ではありません。新卒採用に絞り込んでも、対象になる求職者は40万人超います。新卒採用が難しいなら、この中でどこにターゲットを絞るのか、明確にすることが大切です。どんなフィールドで活躍できる人材を求めているのか、どんな人柄が好ましいかなどを考えましょう。すでに欲しいポジションの人材が社内にいれば、その人に近い人材にターゲットを絞るとよいです。その上で、求める人物像に効率的にアプローチするにはどうすればいいかを考えてみてください。

インターンシップを開催する

BtoBのサービスメインで、世間にあまり何をしている会社か伝わっていないようであれば、インターンシップを開催するのも1つの手です。実際に職場で仕事をしてもらって、自分たちがどんなことをしているのかを実際に体感してもらいます。長期インターン生を採用して、そのまま正社員として登用できる道も開けるかもしれません。インターンシップに特化した求人サイトの中には、無料で掲載から採用できるサービスもあります。もし予算がネックになっているようであれば、このようなサイトを有効活用するのがおすすめです。インターンシップは、実際に会社を見たり働いたりしてもらうことで、就業後のミスマッチを防ぐ意味でもメリットがあります。

ハローワークを利用する

ハローワークを利用するのも対策の1つです。ご存知のように、ハローワークは厚労省の運営しているサービスです。求人掲載などのサービスを無料で利用できます。ハローワークというと、中途採用者向けというイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、新卒に特化した窓口も用意していますので、新卒採用の時に活用してみるといいでしょう。

ハローワークで新卒採用を目指すのであれば、求人票の書き方を工夫しましょう。ハローワークの求人票は条件の羅列になりがちです。それだと他の案件に埋もれてしまうかもしれません。どんな人に伝えたいのか、自社にはどんな強みがあるのか、見た人にイメージしてもらうために、仕事内容のボリュームは持たせたほうがいいです。

新卒採用には“人材紹介サービス”がオススメ

新卒採用対策としていろいろな方法がありますが、中小企業を中心として、対策を講じたいけれども人材的に厳しいところもあるでしょう。その場合には、人材紹介サービスを利用するのも一考です。キャリアコンサルタントが企業の求める人材をリサーチして、登録している新卒生の中から、その条件に合致する人材を見つけるサービスです。人材紹介サービスはミスマッチなしでローリスク、売り手市場の中で必要な人材をピンポイントで一本釣りできると注目されています。

採用活動の手間を省ける

人材紹介サービスがおすすめな理由として、まず手間を省けるのは大きな魅力です。自分たちですべて採用活動を行うとなると、書類選考をして、場合によっては何回か面接を行わないといけません。こうなると、スケジュール管理もなかなか大変です。しかし、人材紹介サービスを利用すれば、キャリアコンサルタントがフォローしてくれるので、採用活動の負担を軽減できます。

非公開で学生を集められる

求人情報を非公開にできるのもメリットの1つと言えます。例えば、「新規事業を立ち上げるため」や「将来的には海外赴任も可能」といった情報は、他社に知られたくないかもしれません。人材紹介サービスの場合、非公開にすれば、こちらの求める人材に合致する候補者だけにその情報を伝えられます。他社に知られると不都合な情報があれば、非公開で募集をかけられるのはありがたいはずです。

ピンポイントな人材のみを集められる

人材紹介サービスを利用する場合、キャリアコンサルタントに対して求める人物像を伝えます。すると、登録している学生の中から、その条件に見合う人材をピックアップして紹介してくれます。新卒採用を行うにあたって、特定の領域でピンポイントで採用したいというケースもあるでしょう。このような要望に見合った人材を効率的に紹介してもらえるのは魅力です。求める人物像に合わない学生に割く手間や時間が省け、採用活動の効率化にもなります。

内定辞退のリスクを軽減できる

新卒採用の中でネックになるのが、内定辞退です。内定辞退になれば、再度求人募集を出さないといけません。求人サイトを利用するとなると、求人情報掲載の申請をして、審査をクリアしたら掲載となり、学生の応募を待つという流れが一般的です。これをなぞっていると、どうしても時間がかかります。しかし、人材紹介サービスを利用すれば、要望に見合った人材をキャリアコンサルタントに紹介してもらえます。ということは、あまり時間をかけずに内定者の補充ができるわけです。

採用コストを抑えられる

人材紹介サービスを利用する場合、もちろん費用はかかります。とはいえ、ほとんどの新卒紹介サービスは完全成功報酬制を導入しています。つまり、人材を紹介してもらって、その人が内定を承諾した、もしくは入社した段階で、初めて紹介料を支払う仕組みです。従来の求人サイトの場合、成否のいかんに関係なく、求人情報を掲載した段階で掲載料がかかってしまいます。人材紹介サービスを利用するほうが、無駄なコストをカットできるわけです。採用活動の予算に制約のある企業にとってはありがたいでしょう。

まとめ

新卒採用が難しいと感じるのは、どの企業も一緒です。特に、大企業や有名企業ではない中小企業の場合、なかなか思うように人材を確保できないというジレンマを抱えている場合も多いです。しかし、ここで紹介したようにいろいろな手法で対策することは可能です。特に、今後の新卒生は生まれた時からインターネットやスマホが当たり前のようにあった世代です。そんな学生にアピールするには、インターネットを使った情報発信に力を入れるべきです。

自力で新卒採用のすべてをまかなうのは難しい企業もあるでしょう。その場合には、人材紹介サービスを利用するのも一考です。キャリアコンサルタントが希望に見合った人材を紹介してくれるので、大幅に手間も省けるはずです。

弊社ジールコミュニケーションズでも、企業様の採用活動を後押しする人材紹介サービスを行っています。新卒採用が難しいと感じている採用担当者の方は、ぜひ下記の「お問い合わせ」からご相談ください。

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