[最終更新日]2023年9月13日 [記事公開日]2022年7月21日
20代はキャリアチェンジのチャンス!?転職を成功させる秘訣教えます
新卒での就職から数年が経ち、「この業界は肌に合わない」「自分には他にもっと適した仕事があるのでは?」というような思いに駆られている人もいると思います。ところが20代の場合、仕事のスキル面でアピールできるほど実績を積んでいませんし、そのうえ新しい業界や新しい職種に挑戦するとなると、果たして転職を成功させられるのか不安を感じるものですよね。
しかし心配はいりません。実は20代の若者こそ、キャリアチェンジのチャンスなのです。このコラムでは、そもそもキャリアチェンジとは何か、20代がキャリアチェンジのチャンスと言われる理由、キャリアチェンジを成功させる方法などについて解説します。転職に向けた参考にしてください。
キャリアチェンジとは?
これまでの業界や職種から、別の業界や職種に変えることを「キャリアチェンジ」と言います。業種、職種、どちらかだけ変える場合も同じです。言葉が似ているので間違われやすいですが、キャリアアップとは違う意味になります。キャリアアップとは、同じ業界、職種で専門的な知識や技術を身に着けることです。このために転職をされる方もいます。
新卒の場合、「学校」で12年間もの間、お金を払って勉強し、ある意味でそれが仕事のようなものです。それに対し、会社では働いて利益を出して、逆にお金をいただくことになります。学校は休んでも良いことがありますが、会社は簡単には休めません。社会人は一つひとつの業務に「責任」を持たなければなりません。学校とは違う時間の過ごし方をします。この場合、社会人としてのマナーや責任はまだ自覚しない時期と言えるでしょう。
20代半ばから後半になると、仕事にも慣れてきたところで、少し余裕も出てきて、就いている業界や職種、企業の業務内容をこなせるようになり、自分がその企業でできることも増えている頃でしょう。雰囲気、社風、人間関係などがクリアに見えます。これまで生徒や学生の立場の時は個人個人の進め方で許されてきたことが、会社では時間内に効率よく、正しく行わなければなりません。学校と会社の違いも理解し、会社での自分の役割や得意・不得意が見えてくる頃には、落ち着いて、これからのことを考える余裕も出てくるでしょう。
その中で、やりがいを感じる方や自分のしたことが結果につながる仕事ができていると思える方がいます。向上心が出てきて、もっとこの会社でスキルアップしたいなどと、充実した気持ちで働かれている方は自分に合った業界や職種に出会えたケースです。ですが世の中、そのように良い気分で働いている人ばかりではありません。入ってみたら、思っていた会社と違ったなんてことはざらにあるでしょう。それでも我慢して、同じ会社でも現状が変わるかもしれないという希望をもって働き続けるのか、一歩踏み出して動いてみるのかは、自分自身が自由に選択できることなのです。
例えば、就職活動のときに苦労して望んで入った会社でも、実際に働いてみるとやりたいと思っていたことをやらせてもらえない、評価してもらえないということはよくあります。やりがいを感じられなかったり、業務を楽しめないことを体験されたりする方も多いです。ここで働いていて将来はあるのか、と感じられる方もいます。「違う業界や職種の方が力を発揮できるのではないか」など、不満や疑問を持つケースもあるはずです。
それでも、それなりに業界や職種に満足している方は、キャリアアップすることでモチベーションをあげることができます。この場合は、これまで培ってきたスキルというベースのうえにさらなる専門的な知識や能力などを積んでいくことになりますから、できる限りの努力によってキャリアアップし、モチベーションにも変化をもたらすことも可能です。それに対し、違う業界や職種へ変えることは就職活動のように、準備がたくさん必要になってきます。
それでもキャリアチェンジは、全く無謀な挑戦というほどのことではありません。時期を考え、やり方を上手にすれば、必ず成功できます。キャリアチェンジは、これまで押し込めていた希望の職種、社会人になってやってみたいと思った業界に就けるチャンスなのです。
20代のキャリアチェンジはチャンスだと言われる理由
実を言うと、違う業界や職種への転職を目指す中でチャンスなのが20代です。一般的にはキャリアチェンジの場合、社会人経験のある20代後半の人が求められる人物像となります。なぜなら、20代半ばから後半は、会社での経験があり、社会人としてのビジネスマナーがあるからです。かつ、働く姿勢や入社して会社での数年のキャリアが一通り身についています。それ以降の場合、例えば30歳以降になってくると企業が人材を見る目は人物像ではなく、より高い専門性です。そのため、30歳以降でキャリアチェンジを望むことはより険しい道となり、選考可能な年齢から外されることもあります。そのため、業界、職種を変えるには早い方がいいのです。
ただし、それよりもっと早い段階である第二新卒にも、キャリアチェンジのチャンスは十分あります。最低限の社会人としての姿勢やマナーが身についていなかったり、キャリアもできていなかったりして、普通に考えればキャリアチェンジは難しいはずです。ところが実際には、第二新卒に向けた求人もあるくらい、その年代の転職の需要は高くなっています。
何よりも若いうちの方が覚えるための吸収力が良いこと、柔軟性があることがチャンスと言われる要因です。30代以上の転職希望者に同じことを教えても、吸収力も柔軟さも違います。新しいことを覚えることも、身に着けることもどれも若いことに越したことはないわけです。これから働く年数を考慮してみても、今後の成長を期待できるのはやはり第二新卒だと考えられます。
それらの理由から、20代が企業に求められる人材であり、高いニーズを有するということなのです。だからといって、何度も転職すると専門性が高まらず、低い状態になってしまいますので、一回のキャリアチェンジには重みがあります。
畑の違う企業に挑むのですから、未経験であることやキャリアがないことはやはり苦労することになりますし、チャレンジとなります。ですが、今の企業に満足できず、別の業界や職種のほうが「イキイキ」できたり、能力を発揮できたりするのではないかなどと考えている方は、トライしてみるべきです。本当にやりたかった仕事に就けることで頑張れることも多いでしょう。専門のアドバイザーに相談し、充分な対策をすれば、書類審査や面接のときに助けとなります。
大昔と違い、親の職業を代々継がなくても良い時代になりました。少しずつ女性が活躍できる時代にもなってきています。いろんな方法で様々な職種のことも学べる時代になりました。職業の多様化も進んでいます。そのような多様な業界や職種から、今は、自分で自分の好きな職業を選ぶことができます。そして、新卒でなくても自分の好きな仕事を選択し直すことができるのです。転職をするのもしないのも自由に選べますが、最適な時期があります。時期とやり方さえ気をつければ、きっと、希望の業界や職種につけることでしょう。今の仕事とこれからを真剣に考えて、どのような行動をとるかは、すべてあなたに次第です。
キャリアチェンジを成功させる方法
キャリアチェンジは新しい業界や職種ということで、不利なことが多いのではないかと思われる方も多いです。ですが、これまでの仕事の経験やこれまでの人生の中での部活やアルバイト、サークル活動といった経験すら、意外と新しい業種での戦力になることがあります。さらに、これまでの業界や職種での実績や姿勢も評価されることがあるため、一つひとつ整理してみることが大切です。これまで前職でしてきたキャリアや取り組みなど、その辺も応募の際や面接で伝えられるようにしましょう。
企業が求めるスキルや強みに自分が合うように、アピール方法を調整することも重要になります。もちろんその業界や職種のために、研究や勉強することは必要です。相手企業のことをよく知ったうえで面接を受けにきているということは、それだけ熱意があると受け止めてもらえます。
「この数年でなぜ、今の業界、職種から変えたいのか」という理由は、応募書類や面接のときにきちんと答えられるようにしてください。社会人として、働いた上で抱いた新しい業界や職種への思いをより明確にすることが大事です。なぜ、その業界や職種を選んだのか、前の仕事をする上で面接先の企業のどこに魅力を感じ、どんな希望を持ったのかなど何がしたいと思ったのか、将来そこでどうなって行きたいのかをその企業に伝えるために、よくイメージし、自分と向き合い、その気持ちを話しましょう。
「本当に好きなこと」「やりたいこと」の実現ができるように、キャリアプランを作成する必要があります。例えば、どのようなことで喜びを感じるのか、生きがいやりがいを感じるのかを書き出してみたり、どのようなことが苦手なのか、下手なのかと思い出してみたりすることでより明確なビジョンが見えてきます。現実的に新しい業界や職種で自分に合った働き方や働く気持ちを持ち続けられそうかどうかも、しっかりリサーチしておくことが肝心です。
いくら企業側が20代の人材を求めていても、入社後、指導する労力や時間などが使われます。今後そのような時間が奪われても良いと思わせる「何か」をアピールできる応募書類や面接になるようにも、上記で挙げたような経験や強みの棚卸しと勉強が必要なのです。研究やキャリアプランの話をしましたが、「熱意」も転職にとても大事なものです。専門性が皆無の中、企業側は応募者の熱意を高評価することが多いにあるからです。
せっかく内定がもらえて働けるようになっても、業界や職種が違うため、周りに追いつく大変さがあることも理解しておいてください。応募に向けた下準備のときに、その業界、職種の学びをしっかりしていたり、セミナーがあれば、受けていたりするだけで、入社時に少しでも業界や職種のことがわかっているという良い状況で働けるはずなので、その意味でも業界、職種の研究や勉強は重要になってきます。やりたいことでもはじめてのことづくしで苦労は尽きないでしょうが、少しでも良い状況で働くことによって、モチベーションも高く保ったまま、働けるかもしれません。ただ、教えてくれる人が年下だったり、当然その方々が自分より仕事ができたりするので、メリットだけではないことも頭に入れて置きましょう。
また、新しい企業では、いくら活かせる経験があっても0からのスタートになります。そのため、収入が下がることが大いにあります。その仕事は未経験なのですから、はっきり言って減るのが当たり前ともいえるでしょう。まれに、業界や職種によってはあがることもあるかもしれませんが。基本的には、下がる場合が多いです。どこまで収入が下がるのかをリサーチしたり、予想したりしておくと良いです。たとえ収入が下がったとしても、新しい職場でモチベーションまで下がってしまうと仕事しづらくなります。元々わかっていれば、ある程度の心の準備ができ、前向きな気持ちで働くことができるでしょう。もちろん、新しい会社でキャリアを積んでいけば、将来的に収入のアップも見込めます。お金のことは、生活にも影響していくことです。
たとえプラスの意味で業界や職種・企業の変更を考えたとしても、数年で仕事を変えることに対してネガティブなイメージを持つ企業も確かにありますが、棚卸しや対策をしっかり行ったうえで臨めば新たな業界や職種に向けた熱意なども伝わり、企業からは好印象となります。大変ですが、自分の好きな空間で好きな仕事ができることになるチャンスですので、今目指している方は、チェンジしやすいこの時期にこそ棚卸しをして、今の自分の業界と職種と希望する職種を比べて考えてみましょう。
まとめ
転職は大きな転機であり、転職するかしないかで今後の生活スタイルや日々仕事をする上で出てくるときの気持ちが変わり、充実感に変化をもたらします。会社で働くことに慣れてきた時期だからこそ、体感的にわかることがあります。自分の得意なこと、苦手なこと、苦手を克服できたこと、そのような社会人体験が生きてくることや、企業は選ばれやすい人材と分かったうえで、むしろ業界や職種を変えることがチャンスと言われている意味が分かったのではないでしょうか。
違和感を持ちながら今の業界や職種で働き続けるよりは、自分が「本当にやりたいこと」「やりがいを感じる仕事」に出会える行動をとってみるのもキャリアチェンジの醍醐味です。対策でもお話ししたように、専門のアドバイザーもいるので相談することもできます。
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