[最終更新日]2023年9月13日 [記事公開日]2022年7月7日
体育会学生が就活で好まれる理由とは?有利になるための条件と合わせて解説
「体育会学生は就活で人気が高い」「体育会学生は就活で有利」そんな噂を聞いたことありませんか?自分が体育会学生に当てはまる場合には期待を持つことができるでしょうが、実際のところ体育会学生は本当に好まれるのでしょうか。
今回のコラムではそんな、体育会学生が就活で好まれる理由について解説していきます。「就活で有利になる」という噂の真相や、実際に有利になるための条件などと合わせて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
体育会学生が就活市場で好まれる理由
体育会系学生が就職に有利であるという話を聞いたことがあると思います。これにはれっきとした理由があります。それは企業が求めている人材と、体育会系学生の持っている様々なスキルが合致しているからです。其所を理解して体育会系学生を見ていけば就職活動の参考になるのではないでしょうか。何より「運動部にいるから就職に有利」というわけではない事から、運動部で経験して身についているスキル等が評価されていることがわかります。
毎日運動している体力や努力する精神力、先輩後輩の上下関係や周囲に対する礼儀やマナー、目標達成までの忍耐力があるなどを体育会系学生という事で判断されます。運動部でなくても、有利であるスキルが何であるのかを理解することで、体育会系学生と同等の強みを見せることが出来ます。ということは、体育会系学生は運動を通して、自然と就活に有利なスキルを身につけている事実も分かってきます。企業側もそれを評価し期待しています。体育会学生の行動を参考にすることは、企業に好まれる理由を理解して、就職活動を有利にしてくれるでしょう。
好まれる体育会学生になるための条件
企業はどの競技であっても体育会系学生という印象は同じです。企業に好まれる体育会系学生には、どのような条件が含まれるのでしょうか。好まれる理由としてはまず、基礎体力があることでしょう。どんな職種でも体力がなければ仕事を1日続けることは大変です。まして学生から社会人になる環境の変化に耐えられる体力があるのは魅力的です。そのため、体育会系は基本的に身体を作ってきているので基礎体力はあると考えられます。タフな人材を求める企業にとっては選考基準として重要になっています。
そして、自己管理が出来ることです。自分の身体を管理し身体をつくることから、体調管理も出来ると想像できます。社会に出た後は学生でいたときよりもプレッシャーに感じる事も多く、ストレスをかかえることが増えます。日常的に肉体をつくるための練習をこなしてきた体育会系学生は、体力はもちろんのこと、ストレスにも耐性がある傾向にあります。早期退職という企業の不安も、体育会系学生はストレス耐性があるという安心感から、魅力的に感じられます。
また、先輩後輩の関係性に関する意識が強いので、上司の言うことを真摯に聞くことが出来ます。これは何でも言うことを聞くという意味ではなく、先輩の経験やスキルを活かしたアドバイスを素直に聞けるということです。大会などの目標に向かって、我慢しながらも努力をしてきた経験が、自分に納得のいく成功法が分かるまでは人の意見を聞けて、結果に結びつけることの出来る人材であるという印象になっているのです。また人間関係でも目上の人に対する礼儀やマナーが身についているので、社会性は高いと考えられます。
そして、企業は目標達成が最終目標です。体育会系学生は勝つためにはどうしたらよいのか、今何をすべきかを考えながら行動しています。それを競技以外でも自然に発揮出来る傾向にあり、期待されます。必然的にスケジュール管理能力も身につきます。集合時間を守ったり、練習時間を管理したりと運動部で活動している間に自然と身についてきます。
企業ではもちろん、体育会系学生もコミュニケーション能力を求められます。体育会系学生は試合や遠征などで多くの人と接する機会があります。初めて会う人にも大きな声で挨拶が出来る、受け答えがはっきりしている等、礼儀として日頃から行っています。実はこれも相手に良い印象を与えられるコミュニケーション能力の一つで、活動を通してその能力を身につけます。
団体の中では協調性は必要になり重宝されます。運動部は仲間と協力して目標を目指します。練習も試合も1人だけではなく、チームとして一体感を持って挑んでいきます。そのため、周囲との協調性があることは全体にとっても大切なことです。学生のうちからそういった環境で協調性を育み、スムーズに社会人として溶け込めるのではいかと期待されます。
体育会学生として就活を有利に進めるためのコツ
体育会系学生が就職活動を有利に進めるには、まずスケジュール管理が大切になってきます。部活動と就職活動を両立するので、限られた時間をいかに活かすのかが重要なポイントになってきます。そのため気のない職種に対して時間を費やすのは大変無駄なことになってきます。
そういった無駄な時間を省くために自分の強みをしっかりと把握し、自己分析をしたり、自分のやりたいことを明確にしておけば、自然と職種も絞り込むことが出来ます。先輩やOBとのつながりも体育会系学生の強みです。自分が進みたい職種にいる先輩やOBに、就職活動の相談をしましょう。企業の内部事情や経験者の就職活動のアドバイスをもらうことが出来ます。何よりチームワークを重んじる体育会系は、皆が協力的です。積極的に先輩やOBを訪問するといいでしょう。
そして職種に焦点を合わせたら、情報収集をして希望企業を選定していきます。絞り込んだ分、集中して企業の情報収集が出来るのもメリットです。そうして時間が無い中でも、事前準備をしっかりしておくことで、スムーズに就職活動を行えるスケジュールを作ることが出来ます。早めに就職活動を始めることで余裕を作りだし、無理のないスケジュールを組めるといいでしょう。
就職活動において自己アピールは大変重要なことです。体育会系学生ということに甘えずに、しっかりと強みをアピール出来る様にしておきましょう。自分だけの体験や経験を、面接官に伝えられるようにまとめることが大切です。ただ、選考の中で聞かれることもあるかもしれないので、エピソードは部活以外での取り組みのものもあるといいでしょう。そうすることで他の体育会系学生との差別化を図ることも出来ます。また体育会系は大会の結果などでアピールしがちですが、企業はその目標達成までのプロセスに興味があります。
どんな努力をして、どんな困難をどのように乗り越えたかなど、試行錯誤をした内容を伝えることが重要です。そういったプロセスが、仕事にも活かされるのではないかと想像できるようなアピールが出来るといいでしょう。他にも、チームの中での自分の役割をアピールするのもいいです。集団行動の中での自分の役割や経験をエピソードとして書きます。その経験が、どのように企業で活かされるのか想像しやすいですね。自分の強みを具体的にアピール出来るといいでしょう。相手にその強みを必要だと思ってもらうには、その企業にあった話とエピソードを結びつけます。そのためにはしっかりとした企業研究をして、希望企業に合った話をすることが大切です。効率良く時間を使い、自己分析と企業研究が重要です。
ここでも部活以外で活躍したエピソード等を入れてもいいでしょう。体育会系で身につけたことを、他でも発揮出来ているいいアピールになります。そんなエピソードを上手に伝えるには、エントリーシートの質を高めることです。せっかくいいエピソードでも、うまく伝えられなければ宝の持ち腐れです。そのエントリーシートを作る上でのポイントは、通過したエントリーシートを見て分析することです。エントリーシートの無料閲覧サイトなどを利用することで、どんな文章が評価してもらえるのかを判断します。参考にして書いたエントリーシートを、他者に添削してもらいます。
それは経験者である先輩やOB、または求人サイト等を利用して行うといいでしょう。直接採用側の意見が聞けるので心強いです。そのほかにも直接聞くには、企業の合同説明会などがあります。人事の人に見てもらえる機会があれば効果的です。このように自分だけで判断してしまわないように、素直に人に聞くことが大切になってきます。1人で悩んでしまうときは求人サイトなどを利用して専門的にアドバイスをもらうこともいいでしょう。体育会系学生は人の話を真摯に聞けるので、自分に合った求人サイトを見つけることが近道になる場合もあります。
就職活動を進めていく上で、自分のモチベーションを下げないようにすることも大切です。部活引退後の気持ちの切り替えを上手く出来ように工夫出来るといいでしょう。せっかくの体育会系学生の強みが、モチベーションが下がることでうまく伝えられなくなります。部活と同等の気持ちを持って取り組むことが大切です。特に面接ではしっかりと取り組んでいないと面接官に伝わります。体育会系学生の強みである元気で明るい印象も、はっきりと話が出来なかったら魅力が半減してしまいます。期待して見られている分、期待に応えられるようにしっかりとした準備が必要になります。
面接では、第一印象で体育会系学生に求められる爽やかで元気な印象を与えられるようにしましょう。身だしなみも清潔さが伝わるようにします。服装が自由な面接でもスーツか、もしくはそれに準じた服装であると好ましいです。希望する企業にもよりますが、TPOをわきまえた服装で受けるようにしましょう。また、スポーツによって作られた体型には、合う服がすぐには見つからないといったトラブルもあります。事前に就職活動用の服を選んで準備しておくといいでしょう。
これも気持ちや時間的にも余裕をもって就職活動をするためには大切なことです。そして入室時は誰しも緊張します。そんな時にスムーズに動けると好印象です。周囲の人に協力してもらい、動作を練習して客観的にチェックしてもらうといいでしょう。入室後の最初の一言もはっきりと大きな声で言うようにします。動作もキビキビと動けるといいでしょう。体育会学生でいえば、競技中と同じように指先まで集中して練習通りに行動する事で、好印象の面接を行うことが出来るのではないでしょうか。
また近年はオンライン面接も増えてきています。その場合の注意点として重要なのは、インターネット回線が整っていることです。通信環境が不安定な状態では、会話も途切れてしまうことや、フリーズをしてしまっては面接になりません。通信環境を整えることも、大変重要なポイントになります。また、面接の際のバックに映る壁紙や、照らす照明にも気を使うといいでしょう。体育会系学生の強みである明るく爽やかな印象を引き立たせるような背景や、照明の明るさや写り方を事前に確認しておくといいでしょう。
緊張感は対面の面接と同じです。そのためには事前にカメラ位置なども確認します。音声もきちんと入るようにチェックと確認と練習をして、雑音やコソコソした態度が伝わらないよう、オンライン環境を整えて面接を受けるといいでしょう。ただ、オンラインでは対面面接の時と違って上半身のみでの表現に限られます。その狭い範囲の中でも、体育会系学生としての強みをアピール出来る様に、身振りや手振りを付けたり、相槌を大きく見せたり、工夫するといいでしょう。
また、オンラインの目線は画面の面接官に合わせるとずれてしまいます。カメラに向かってアピール出来る様に心掛けましょう。そしてオンラインでは対面の時よりも、語尾まではっきりと落ち着いて発音しましょう。多少大げさに思える動作のほうが、面接官に伝わりやすいことを覚えておくといいです。
まとめ
体育会系学生は企業が求める人材の要素を多く持っているため、就職活動には有利だと言われます。そう言われる強みと、自分の個性をうまく組み合わせて、企業側にうまく伝えることが出来れば内定獲得も実現できる可能性があります。今までやってきたことの経験の積み重ねやスキルを企業でも発揮出来るよう、時間が無いことを言い訳にせず、しっかりとした情報収集を行い就職活動に挑みましょう。今までやってきたことに自信を持って行動する事が、何より大切です。
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