[最終更新日]2023年9月13日 [記事公開日]2022年1月12日
仕事をすぐ辞める人の特徴は?対処法と転職のやり方について解説
「今までに何回も仕事を辞めていて仕事が長続きしない」「次の仕事も続くのか不安」などと仕事が長続きしないことで悩んでいる人は多いと思います。終身雇用という考え方も古く捉えられるようになり、転職することが普通と言えるようになってきました。しかし、さすがに3カ月などの短い期間での退職は、「すぐに仕事を辞めたら甘えだと思われそう」「すぐに仕事を辞めたら転職に響くの?」と不安になります。
もし、すぐに仕事を辞めたいと感じた場合、どのような対策を取れば良いのでしょうか。転職をスムーズに進める方法はあるのでしょうか。
すぐに仕事を辞める人の特徴
「入社しても3カ月以内で辞めてしまう」「仕事が続かない」など仕事が続かないことが悩みの人は多いと思います。このような仕事をすぐ辞める人には、以下のような特徴がある場合が多いです。
- 自分に合っている適職が分かっていない
- 我慢することが得意ではない
- コミュニケーションが上手く取れない
- 自分を高めたい、積極的にキャリアアップしていきたいと考えている
- 配属された部署が自分の希望の部署ではない
自分に合っている適職が分かっていないと、自分に合っていない仕事を選んでしまう場合があります。自分の仕事の軸や相性を認識せずに、なんとなく職場を選んでしまった方によく見られる傾向です。合わない仕事をしていると仕事が苦痛になってしまい、すぐに仕事を辞めてしまうのです。
誰にでも合う合わない仕事というものは存在します。たとえば、体力があまりない人は肉体労働が多い仕事は得意ではありません。一方で、動いているほうが好きだという人は、じっと机に向かう事務仕事は苦手だということも多いでしょう。自分と相性の良い仕事、つまり「適職」は、ある程度社会に出て働いてみないと分からない場合が多いです。入社前には自分にぴったりだと思った仕事でも、実際には合わないことはありえるのです。入社した先で仕事内容が自分に合わない場合、仕事をすることで感じる達成感や満足感などを感じることができない場合が多いです。すると、段々と職場自体に嫌気がさしてきて、仕事を辞めてしまうのです。
そして我慢することが得意ではない人も仕事をすぐ辞める傾向があります。職場では毎日いろいろなことが起こります。いきなり上司に理不尽に怒られたり、顧客からクレームがきたり、同僚に八つ当たりされたりなどがあるでしょう。普段なら絶対にしないようなミスをしてしまったりすることもあるでしょう。何か仕事先で自分に不都合な事が起こった時に、対処できずに不満を溜め込んでしまう人、我慢ができない人は、段々と職場が嫌になり辞めてしまう傾向が強いのです。
また、コミュニケーションが上手く取れないという性質の人も、すぐ仕事を辞めるケースが多いです。社会に出るとさまざまな人たちとコミュニケーションを取らなければなりません。今まで関わらなかった層の方たちとも交流が生まれてきます。働く上で仕事のできの良さも大事ですが、一番大事だと言われているのがやはりコミュニケーション力でしょう。コミュニケーションが上手く取れる人は、先輩や後輩に愛されます。
しかし、上手くコミュニケーションが取れないと些細なことで誤解を招いてしまったり、 職場内で孤立することもありえます。一日の大半の時間を職場で過ごすのですから、職場の居心地が悪ければ段々と苦痛になってきます。そのうち、職場に行きたくなくなり、すぐ辞めるという結果になってしまうのです。
また、意外かもしれませんが、自分を高めたい、積極的にキャリアアップしていきたいと考えている人も、仕事をすぐに辞めてしまうことがあります。将来的に成功したい、自分の可能性を広げたいという人は、職場環境や仕事への理想がかなり高く設定されています。そのような人は、少しでも不満があると、「自分にこの職場は合わなかった、もっと良い職場があるはず」と思ってしまうのです。仕事に対する上昇意識が高い人は、なかなか現状に満足しにくいことが多く、すぐ仕事を辞めてしまう傾向があります。
そして、配属された部署が自分の希望の部署ではない場合でも、不満がたまり、すぐに転職するケースが多いようです。多くの会社では、入社後に実施される新人研修の後で、配属先の希望を聞きます。大体第3希望まで取ることが多いようですが、ほとんどの場合で、希望通りの配属につくことは難しいといえるでしょう。
たとえば、広告代理店に勤務の場合、人気となるのは営業部門やクリエイティブ部門です。しかし、人気ということは、多くの人がその部署を希望するため、一部の人は人気のない部署にまわされてしまうことになります。会社側としては本人の希望よりも適職を判断して配属している場合が多いようですが、本人からしたらがっかりしてしまいます。その結果、仕事にモチベーションが生まれずに、辞めてしまうケースがあるのです。
すぐに仕事を辞めるリスクとメリット
すぐに仕事を辞める場合には、リスクとメリットが存在します。両方の内容を確認して、リスクを負うのが嫌だという人は、もう少し今の職場で様子を見てみましょう。リスクよりもメリットを取りたいという人は転職を考えてみても良いかもしれません。
すぐに仕事を辞める上でのメリットは、やはりストレスから解放されることでしょう。たとえば、職場の人間関係が悪かった場合、部署異動や配置転換などをして離れるという手段もあります。しかし、たとえ職場の場所が変わったとしても、会社自体は変わりません。同じ社風の中で仕事をすることになるため、自分が合わないと思うような人とまた仕事をすることもありえます。このような人間関係が絡んでくるケースは、思い切って退職してしまうことでしか解決できない場合があります。退職してしまえば、その会社とのしがらみは全て無くなります。
また、給料や時間外労働時間が多いなど労働環境が合わない場合も、なかなか一会社員では問題を解決することはできません。退職してもっと良い転職先を探すことでしか解決しない可能性があります。
そして、仕事が合わないと感じている人の場合は、すぐに今の職場を辞めることで自分に合う職場を探せるといったメリットがあります。自分に合わない仕事を嫌々していても、楽しくないですし、ストレスになります。苦痛に感じる仕事に時間を使うのはあまり効率が良くありません。すぐに自分に合った職場を探すことで、充実感や満足感が得られる仕事と出会える可能性があります。
また、新卒で入社した後にすぐに辞める場合は、第二新卒になるため、比較的転職に有利に働くといったメリットがあります。「第二新卒」とは、新卒で入社後3年以内に会社を辞めた人で、現在企業が積極的に採用に力を入れている人材のことです。第二新卒は、新卒とは異なり、少ない期間とはいえ社会経験を積んでいます。研修といった人材にかかる費用を抑えられるため、人気があるのです。
一方、すぐに仕事を辞めた場合のデメリットですが、その会社で得られたはずのスキルが身についていないことです。せっかく頑張ってその職場に就職したはずなのに、すぐに退職してしまえば当然のことながら、その会社での経験は少なくなることになります。これから先、仕事で役立つスキルが得られないだけでなく、実績が少なくなるため、転職活動をする上でも不利になりかねません。転職活動する場合は、少ない期間の中でどれだけ頑張って仕事に打ち込んでいたかをアピールすることが必要でしょう。
また、すぐに仕事を辞めたことで、転職活動の際に面接官から「堪え性がない人」と見られてしまうというデメリットもあります。前の会社を短期間で辞めたのだから、自分の会社に転職してもまた辞めてしまうという目で見られてしまうのです。特に試用期間中に辞めた場合はかなり不利になります。採用されるためには、どうして短期間で辞めることになったのか、納得できるようなポジティブな理由を考えておくと良いでしょう。
そして、すぐに会社を辞めた場合、その会社の本当の良さを気づかずに辞めてしまうこともあります。特に新卒で入社した場合、その会社が初めての就職先となるため、他の会社と比べることができずにデメリットばかりを気にしてしまうケースがあります。本当は良いところがたくさんあるのに、目に入らずに再就職した際に「本当はすごい良いところだった」と後々気づくケースがありえるのです。この問題を防ぐためには、退職する前に「本当に退職しても後悔しないか」「デメリットばかり見ていないかを」一度考えてみましょう。
すぐに仕事を辞めたいための企業選び
ストレスで体調が悪い、給料の低さで将来が不安など、このままその職場にいても問題が改善されないであろう場合は、すぐに転職することも一つの手段です。そのまま働いていても、いたずらに時間が経過するだけで何も進展が望めないからです。
しかし、転職を決意したとしても、すぐに職場を退職するのは得策ではありません。退職した後は当然ながら給料は発生しません。早すぎる退職は失業手当が出ないため、転職活動に時間がかかってしまえば、貯金を切り崩して生活することになりかねないのです。転職活動は何かとお金がかかるものです。できれば退職する前に転職先を決めてしまいましょう。
そして、転職を決意した場合の手順についてですが、いきなり転職活動に入らず、まずは自己分析を行うようにしましょう。自分がどのような職場で働きたいと思っているか、自分に合うと思う仕事とは何か、なぜ今回は失敗してしまったのかを自分の中で整理しておかないと、またその職場が自分には合わずにすぐに退職してしまうかもしれないからです。
しかし、自己分析や仕事選びはなかなか難しいものです。自分を客観的に見ることは厳しいですし、世の中に色々な仕事があるため自分ではなかなか決められないかもしれません。その場合は、大手人材サービスがホームページ上で提供している無料の適職診断がおすすめです。
適職診断はその人材サービスにより内容は異なりますが、自分に合った仕事以外にも性格診断や、コミュニケーション力や問題解決力などの仕事上必要不可欠な能力のレベル、どのような職場環境や社風が向いているのかなどの細かい部分まで分かるものもあります。自分が仕事の何を重視しているのかという仕事に対する軸を判断してくれる適職診断もあるため、これらを使い、自己診断や仕事選びに役立てることが可能です。自分のアピールポイントも自然に分かるため、履歴書を書くときや面接対策に役立ちます。サイトに登録すると、その診断を元に自分に合った会社を紹介してくれるサイトもあるため、ぜひ活用していきましょう。
また、履歴書や職務経歴書の書き方のレクチャーや面接指導などの一から手厚いサポートが受けたい方におすすめなのが転職エージェントです。仕事選びも行ってくれるため、忙しくて転職活動をする暇がない人や転職活動が初めてという人に向いたサービスです。その人の性格を理解した上で、その人に合った仕事を勧めてくれるので、転職後またすぐに仕事を辞めてしまうという確率を下げることができます。
そして、実際に転職活動に入る際は、できるだけ多くの企業に応募するようにすると良いでしょう。入社してすぐの転職は書類選考の際に不利になる場合があります。企業側としては採用に少なくない経費がかかっているため、採用してもすぐに辞めてしまいそうな要素を持つ求職者を避ける傾向があるからです。なるべく多くの企業に応募することにより、広く間口を広げることが、再就職の鍵になってきます。
まとめ
仕事をすぐに辞める原因の1つには、自分の適職が何か分かっていないということがあげられます。十分に自己分析することが大切になってきますが、1人で行うのは厳しいものがあります。そこで、適職診断や転職エージェントなどのサービスを利用する方法がおすすめです。これらのサービスを利用することで、効率よく転職活動が行えます。
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