[最終更新日]2023年9月19日  [記事公開日]2022年1月12日

会社は理不尽が当たり前?仕事に対する理不尽との向き合い方を解説します

会社って理不尽ですよね。仕事に慣れていない時は仕方ないと割り切れるものの、時間が経てば経つほど理不尽さに嫌気が刺すことだと思います。しかしそのまま泣き寝入りしていいのでしょうか。理不尽さと上手に向き合うことはできないのか。真相を確認しましょう。

会社は理不尽が当たり前なのか?

会社は理不尽が当たり前なのか?

確かに、近年は会社イコール理不尽という考え方は前時代的であるという認識が広まりつつあります。しかし、残念なことに日本の社会は、会社は理不尽が当たり前であることが前提となっており、多くの社会人の方々が理解し難い理不尽に苦しめられているのが現状です。

しかし、いくら会社が理不尽なことが当たり前の世の中であっても、その仕打ちに耐え続ける必要はありません。大切なことはそういった理不尽な状況に陥った際にどう対処するかどうかです。「みんなつらい思いをしているんだから、我慢しなければいけない」という考えの方もまだまだ多いですが、先の見えない現代社会だからこそ、その我慢の先にきちんとした保証や見返りがない場合は、我慢しただけ損をしたということも少なくありません。

実際に、会社で理不尽な目にあっているにも関わらず、これは仕方のないことだと我慢してこの状況から逃れることをしなかった人が、あまりの苦痛に耐えかねて心を壊してしまうという事例は数多く存在します。自分の人生だからこそ、会社に振り回されすぎないように、困った時用の対処法をしっかり把握しておきましょう。

会社に対する理不尽との向き合い方

会社に対する理不尽との向き合い方

会社からの理不尽な対応に対する向き合い方や対処法はいくつかあります。1つ目は一時の出来事として割り切るということです。会議やプロジェクトの推進中になにか理不尽なことをされたとしても、いつかはその状況に終わりがきます。会議は時間が来れば終了しますし、プロジェクトも全てが完了すれば、チームが一旦解散となることがほとんどです。そのため、そういった状況で理不尽な目に合ったとしても、重く受け止めず、軽い気持ちで流してしまいましょう。割り切るということは我慢することに似ていますが、その本質は大きく異なります。

我慢とは理不尽を全身全霊で受け止めることを指しますが、割り切るということは正面からその理不尽を受け止めないということです。今あなたが感じている理不尽はずっとあるものではなく、いつかは消えてなくなると考え、やり過ごすことがポイントとなります。具体的には、理不尽なことをしてくる人の存在を、関わらなければならない時以外、自分のなかで消してしまうことが有効です。理不尽な出来事に対していつまでもイライラしたり、悲しい気持ちになるのは、その事実やそれを行った人に対して執着心が芽生えてしまっていることになります。早い段階でこの芽を摘んでしまえば、案外簡単に無関心の存在へと変化させることができます。

2つ目は1つ目の延長線のようなものですが、理不尽な相手と距離をとるということです。会社内で起こる理不尽ですから、仕事上どうしても関わらなければ行けない時はあるかと思います。しかし、それ以外の時は物理的にも心理的にも距離をとることが大切です。ポイントは距離をとるイコール無視をすることではないということです。少しでも相手と離れたいと思う気持ちはわかりますが、相手に避けていることがバレるような距離のとり方はしてはいけません。あくまで、表面上は友好関係を築きつつ、深入りしないということが大切です。

3つ目は、冷静な態度できちんと反論することです。これにはその後の人間関係が悪くなってしまうかもしれないというリスクが付きまといますが、理不尽の対処法としては有効な手段です。例えば、理不尽な言いがかりばかりを言ってくる上司がいるとします。そういう方は、上司という立場を利用して、部下であるあなたが反論をしてこないことを良いことに、理不尽な行動を続けます。そのため、1度でもしっかり反論すると、思いの外面食らってしまい、おとなしくなるということもあります。

これは接客業におけるクレーマーへの対応も同様です。平謝りすることで、理不尽な相手に優位感を与えてしまうと状況がひどくなってしまうことはよくあることです。この方法を採用する時のポイントは、あくまで冷静な態度を取り続けるということです。それは反論する側が感情的になってしまうと、相手もそれに合わせて逆上してしまい、状況が悪化してしまう可能性があるからです。ただでさえ、部下や店員という相手からすると弱い立場にあなたは置かれていますので、相手に攻撃をさせる機会を与えないように細心の注意を払うようにしましょう。

4つ目は信頼できる人に相談するというものです。人は誰かに話しを聞いてもらうだけでも、案外心の平穏を取り戻すことができます。もし、会社で理不尽な扱いを受けて、心が荒れてしまった場合は、信頼できる友人などに話を聞いてもらうと良いでしょう。もしそこで気持ちをリフレッシュすることができ、前向きになれるようであればそのままで問題ありません。注意が必要なのは、あまりにも状況が悪化しすぎてしまい、友人への相談だけでは心の平穏が保てなく成っている場合です。そういう時は、思い切って会社内の同僚や上司に相談してみることをおすすめします。

この手段は、特に反論する勇気が出ない方にとっては有効な手段となります。冒頭でも述べたとおり、理不尽な扱いを長期間受け続けてしまうと、心が壊れてしまい、最終的には働けなくなってしまう可能性があります。限界を感じたときには手遅れな状態になってしまっている場合が多いので、そうなる前に信頼できる社内の人間に助力のお願いも兼ねて相談するようにしましょう。可能であれば、理不尽なことをしてくる相手よりも上の立場の人に相談することです。上の人間が動いてくれればくれるほど、根本的な解決にいたる可能性が高まります。また、現在はパワハラなど、こうした社内の人間関係のトラブルに関して敏感になっている企業が多いため、専用の相談窓口が設置されていることがあります。もしそういったものがあるのであれば、1度相談をしに行ってみましょう。

5つ目は自己肯定感を高めるということです。自己肯定感が低い人の特徴として、些細なことでストレスを感じやすく、思考がネガティブになりやすいというものがあります。そのため、理不尽なことをされるとなかなか気持ちが復活できない状況に陥ってしまいます。もしあなたが自己肯定感が低いかもしれないという自覚がある場合は、自分を守るためにも自己肯定感を高める取り組みを行うと良いでしょう。方法は簡単です。まずは自分自身の能力の限界や現状をしっかり受け止めるということです。これは自己理解に繋がり、自分に過度な期待をかけてしまうことや、卑下してしまうことから解放されます。そうすると他者と自分を比較することもなくなるので、自分の軸がしっかりと定まり、強いメンタルを手に入れることができます。会社の理不尽に立ち向かうためにはメンタルは強ければ強いほどよいものです。少しずつで構いませんので、自己肯定感を上げる努力をしてみましょう。

そして6つ目は部署異動や転職をするということです。いろいろな対処法を試しても解決しない場合は、思い切って部署異動や転職をしてしまうことも視野に入れましょう。慣れ親しんだ職場の環境を変えることは勇気が必要ですが、理不尽な対応を受け続けなければならない環境は決して正しいものではありません。うまく行けば、そうした日々のストレスから開放される可能性もあります。もちろん、生活環境が変わるなど、いくつかリスクはありますが、それらのリスクと現在の状況を天秤にかけて、どうしたら自分が幸せになれるのかを、今1度しっかりと考えてみましょう。

転職すべき状況と判断基準

転職すべき状況と判断基準

現在の状況を変えるために転職を考えている場合は、まずは自身の会社が本当に理不尽な環境であるのかをしっかりと考える必要があります。以下に示すチェック項目の中で当てはまることが多ければ多いほど、その会社の理不尽度は高くなりますので、参考にしてみてください。

1つ目は、上司の指示が毎回違うという状況です。例えば、前日上司に言われた通りの仕事をこなしても、次の日に全く違う指示を出され、前日の仕事にケチをつけられるというような状況に心当たりがあるとしたら、あなたはその上司から理不尽な扱いを受けていることになります。言うことがコロコロ変わる上司が近くにいる場合は要注意です。

2つ目は仕事を過度に押し付けられるという状況です。会社内の中には自分の仕事を押し付けてくる人がいる場合があります。自分のところに回されてきた仕事が、周囲と比べて理不尽な量になっている場合は注意が必要です。特に自分が新人の頃にそういった状況に陥った場合は、会社自体がそういうことが横行することがあたりまえの風潮である可能性があります。長く勤務するにつれて理不尽なことが増えていく可能性があるので、しっかりと見極めことが大切です。

3つ目は意味不明な理由で怒られるという状況です。例えばあなたが仕事をミスをしたことで、上司の注意を受けることは道理が通っています。しかし、あなたが特に何もしていないにも関わらず、怒鳴られたり、仕事のミスをなすりつけられたりしたことがある場合は要注意です。中でも悪質なのは自分の機嫌によって、接する態度が変化する人間です。周囲にそういった人がいる場合は、まだ自分に被害はなかったとしても、そのうち理不尽なことが起こるかもしれないという覚悟が必要になってくるでしょう。

4つ目は手柄を横取りされるという状況です。あなたが一生懸命頑張った仕事を、あたかも自分がやったかのように上に報告する上司や同僚がいる場合は注意が必要です。そういった人は口がうまく、あなたの優しさに漬け込み、理不尽だと思わせずに功績を奪うことに長けている場合があります。少しでもおかしいなと感じたら、そのまま丸め込まれるのではなく、きちんと対処したほうが良いでしょう。

5つ目は無理な要求をしてくる顧客が多いという状況です。会社での理不尽は社内に限ったことではありません。自分の会社と関わりのある社外の人間からも、理不尽なことをされる可能性も多々あります。例えば、お金を支払っていることを逆手に取って、無理難題を突きつけてくる顧客はその最たるものでしょう。類は友を呼ぶというわけではありませんが、理不尽な会社にはそういった悪質な顧客がついてまわる傾向があります。

理不尽な会社でよく見られる5つのケースを取り上げましたが、あなたの会社にはいくつこの状況が当てはまったでしょうか。当てはまる数が多ければ多いほどあなたの会社は理不尽だらけということになります。そうした理不尽な目にあっていたとしても、自分の力で対処できているならば問題ありません。しかし、そうした理不尽で悩む時間が多くなっている場合は、環境をガラッと変えることのできる転職を考えてみるのも良いかもしれません。

もし上記のケースに当てはまっていなかったとしても、最も重要な判断基準は、あなたが理不尽な対応を受けていると感じているかどうかです。例えそれがどんなに些細なことだったとしても、それはあなたを悩ませる重要な案件です。人によって感じ方はそれぞれなので、他者と比べて自分はまだ良い方だなどと楽観視することだけはしないようにしましょう。楽観的に放置した結果、気づいたら身動きが取れなくなっていたということも少なくありません。完全に限界が来てしまうと転職をする気力さえもなくなってしまう可能性もありますから、決断する時期は慎重に選ぶようにしましょう。

まとめ

会社での理不尽な扱いは、我慢し続けても何も解決しません。無理をして心や身体を壊してしまったら、あなたの人生全てが台無しになってしまう可能性もあります。自分を守れるのは自分だけです。きっと世の中にはあなたに合った会社もありますから、諦めず行動してみましょう。転職のやり方がわからない場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。プロのアドバイザーが親身になってあなたの転職の手助けをしてくれるでしょう。

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