[最終更新日]2023年9月19日 [記事公開日]2021年12月28日
仕事に3年で飽きてしまった…。そんな人の対処法と転職のやり方
はじめは楽しかったのになんだか仕事に飽きてしまった。そんなことを”3年”経った頃に思う人がたくさんいます。あなたもきっとその一人でしょう。
このまま仕事を続けるべきなのか、それとも転職すべきなのか、どちらにすべきか迷っている人はこのコラムを読んで進むべき道を考えましょう。
3年で仕事に飽きてしまう原因
新人の頃は毎日が新しいことの出会いの連続で、新鮮さや驚きを感じながら仕事をしているかもしれません。ところが、3年も経つと仕事に慣れてきて、毎日が同じことの繰り返しに思えて仕事に飽きたと感じるかもしれません。仕事に慣れてくると緊張感も少なくなり、機械的にこなすこともできるようになるので面白みを感じなくなります。また、マニュアル通りにやればできるので、自分でなくてもだれにでもできるつまらない仕事と感じるようになってしまいます。
また、自分は経験を十分に積んだと感じて仕事に飽きる場合もあります。これ以上学ぶことは何もないと感じるのです。
その他には、自分のやりたいことができていないのでやる気がなくなり飽きてしまうということもあります。やりたい仕事を見つけて入ったのに、実際には違う仕事が割り当てられた、最初は希望通りの仕事ができたが、そのうち別の部署に回されたということもあるでしょう。頑張ってみたものの、新しい仕事にはどうしても興味が持てず続けるのが苦痛だと思うこともあります。
さらに、3年経っても職場のレベルが上がらず仕事に飽きるということもあります。例えば、やる気のない同僚が多い、私語が多い、上司が口だけで自分は動かないといった状況があります。また、職場に感情的ですぐに機嫌が悪くなったり八つ当たりする人がいて職場の雰囲気を悪くしている場合もあります。その他、向上心や目的意識が見られない、自発的に動けない人が多いといったことが見られると、自分のモチベーションも下がり仕事に飽きてしまいます。
また、すぐに結果を求める傾向があることも、仕事に満足できなくなる原因の1つです。業務によっては結果が現れるまでに時間がかかるものもありますが、自分の期待通りに進まないと続ける意欲がそがれてやる気がなくなってしまいます。
飽きた状態で仕事を続けるリスク
飽きた状態で、仕事を続けていると人間的にもスキルの面でも成長できません。また、そういう態度は周りにもわかるものです。惰性でしている雰囲気がにじみ出てきて、それが周りの人にも伝わり人間関係も悪くなります。
飽きた状態で仕事を続けているとストレスもたまってきます。こんなはずじゃなかったのにと思いながら仕事を続けていると憂鬱な気分がますます強くなっていきます。また、責任感もなくなってきます。面倒だからこの程度にしておこうとか、やりたくないから誰かに任せようなどと思ってしまいがちなのです。こうした態度は上司にも気づかれて、社内での評価も下がってしまうことでしょう。
3年で仕事に飽きた時の対処法と転職への進め方
仕事に飽きる状況は様々ですが、飽きるのは状況が原因というよりは、状況に対する自分の見方、取り組み方が原因であることが多いです。もし、自分が仕事に飽きていると感じたら、仕事の仕方を工夫してみましょう。書類の作成であれば、もう少しわかりやすくするとか、画像を入れる表を見やすくするなどの工夫をすることができます。
また、毎日の目標を設定することも仕事に飽きないようにする助けになります。自分の状況や能力よりも少し上の目標を掲げて毎日クリアしていくとやる気を保てます。目標は定期的に見直してさらに上を目指すようにします。このようなことを続けていくと毎日達成感や満足感が得られ仕事が続けやすくなります。ただし、目標が大きすぎたり漠然としていると達成感が得られないので、小さな目標、具体的な目標を決め達成度を毎日チェックし、達成できなかったなら原因を考えて改善していきましょう。
自己啓発系の本を読んだり、動画を見るのも役に立ちます。思考は感情を形作ります。ですから、もし自分の考えがネガティブになっているなら、ポジティブ思考に置き換えることで気持ちも変化し、より積極的な気持ちで仕事に取り組めるようになります。電子書籍や動画なら通勤時間を利用して見ることができるので、時間を有効に使いながら自己啓発ができます。
仕事に飽きてきたら、プライベートを楽しむようにするのもいいでしょう。友達とおしゃべりしたり、趣味を見つけたり、同好会などに参加することもできます。近くの公園を散歩するといった簡単なことでもリフレッシュできます。ただし、週末に遊びすぎたりすると体が疲れて、退屈な仕事がさらに苦痛になるので気を付けましょう。気分転換は、週末にまとめてするというよりは、毎日少しの時間を使うほうが効果的です。ゲームやSNSのやり過ぎ、お酒の飲みすぎにも注意しましょう。気晴らしのつもりが、かえって疲れたり体調を崩してしまうことになりかねません。
仕事がマンネリ化していると思ったら、スキルアップのために資格取得をするという方法もあります。会社がスキルアップ支援を行っているならそれを利用することもできますし、書籍を買って自分で学んだり通信講座で学ぶこともできます。資格があればキャリアアップのチャンスも広がりますし、将来転職することにした時にもアピールポイントになるでしょう。
自分は経験を積んだ、新たに学ぶことは何もないと感じているなら、本当にそうかどうか正直に見直してみましょう。少し勇気がいりますが、先輩や上司に改善点などを尋ねてみることもできます。自分では気づかない部分でさらに成長できるところがあるかもしれません。
職場のレベルが低くてやる気が出ない場合は、周りのことを気にし過ぎないようにして、仕事に集中するようにします。ただ、「自分はあなたたちとは違う」といった雰囲気を出して孤立してしまわないようにしてください。また、「自分が職場の雰囲気を変える」とか「自分の態度で周りを感化する」といった使命感に燃えることもしないようにしましょう。自分を変えることすら難しいのですから、他人を変えることなどできません。まして入社3年ではそれほどの影響力もないでしょう。注意したいのは自分が周りに感化されないようにするということです。プラス方向に変わるのは努力が要りますが、マイナス方向に変わるのはあっという間です。職場の雰囲気で自分の働く意欲が奪われないように注意しましょう。
仕事に飽きたと感じる場合は、部署を異動させてもらうという方法もあります。もちろん、異動には上司を納得させられる理由に加えて今までの実績が必要です。今の仕事に飽きたからというのでは異動はかなわないでしょう。また、異動先の必要に応えられるだけのスキルや能力も必要です。異動をお願いする前にきちんと準備をしておきます。異動に関して社内公募制度を採用しているところもあるので、自分の会社にそのような制度があるかどうか調べてみるのもいいでしょう。
自分の見方、取り組み方を変えることで仕事に対するモチベーションをアップさせることができますが、どうしてもやる気が起こらないという場合は、転職を考えることもできます。ただ、その場合も、仕事に対するモチベーションを保つのは環境や状況ではなく、主に自分の見方だということを知った上で転職する必要があります。そうでないと短期で転職を繰り返すという残念な結果になってしまいます。
転職の方法としては、転職サイトから自分で応募する、ハローワークで紹介してもらう、企業のホームページから応募する、ビジネスSNSで企業や社員と繋がる、転職エージェントに相談するといった方法があります。
自分で転職サイトに応募する場合は、求人ポータルサイトを選んで、勤務地や職種、勤務形態など希望の条件を設定し、Web履歴書と職務経歴書を送ります。多くの転職サイトにはスカウト機能がついているので、書類が送られた企業の人事担当者から、応募を勧めるメールが送られてくることがあります。その企業についてよく調べてから応募するかどうかを決めてください。
なお、応募してから、転職サイトからの自動返信のメールや提携している転職エージェントからのメールが届くこともあります。登録後に各所から大量にメールが届くこともあるので、それが少し面倒と感じるかもしれません。
ハローワークで転職先を探す場合は、全国各地に拠点があるので応募しやすく、職歴や年齢に関係なく気軽に相談に行けるという良い点があります。ハローワークでは仕事を紹介してくれるだけでなく、職業訓練や企業説明会などについても無料でサポートしてくれます。
ハローワークで紹介してもらう場合は、窓口に赴いて、登録する方法と事前にネットで仮登録してから14日以内に窓口を訪れるという方法があります。地元の企業に就職したいとか、就職する前に職業訓練を受けたいという人なら、ハローワークを利用するといいでしょう。
もう1つは企業の公式ページから直接応募するやり方です。企業の公式ページには企業の理念や展望、強みなどについて掲載されているので、その企業を詳しく知った上で応募できます。また、実際に働いている社員のインタビュー記事や体験記が載せられていることもあるので就職してからの仕事のイメージがしやすいというメリットもあります。入りたい企業が決まっている人なら公式ページから応募するのもいいでしょう。
ビジネスSNSで探す場合は、職歴やスキルなどを登録して、求人を検索します。気になる求人があれば、エントリーして企業からの連絡を待ちます。その後、企業訪問、面談、書類選考、面接、内定という流れになります。ビジネスSNSでは、企業、社員と繋がれるので、職場の雰囲気やその他知りたいことについて質問ができ、求人広告ではわからない情報も得ることができます。
最後の方法は転職エージェントに相談するというものです。転職エージェントを利用するメリットは専任のアドバイザーが企業探しから履歴書の書き方など広範囲にわたって無料でサポートしてくれることです。面接対策も行ってくれ、エージェントによっては面接に同行してくれるところもあります。その際には、自分に変わって条件の交渉なども行ってくれます。さらに、現職を円満退職できるようなアドバイス、退職のため手続きなどについてもサポートしてくれます。入社した後で、もし何かトラブルがあれば対応の仕方なども相談に乗ってくれます。
転職エージェントのアドバイザーは各企業に精通しているので、求人広告からは読み取れない職場の雰囲気や実態を教えてくれます。ですから、納得できるまで細かい点を確認することもできます。また、自分の適性がわからない場合でも親身になって相談に乗ってくれ、自分の適性に合った企業を紹介してくれます。
仕事の探し方はこのようにいくつかありますが、転職エージェントを利用する以外は、履歴書の書き方から面接対策、相手企業との連絡などもすべて自分で行う必要があります。また、転職サイトやハローワークの担当者は、企業について転職エージェントほど精通しているわけではありません。転職エージェントにはメリットが多いですが、自分のペースで仕事探しがしたい方、転職活動にそれほど不安を感じていないという方なら利用する必要はないでしょう。初めての転職で企業とのやり取りなどに不安がある、転職先をなかなか自分では決められないという場合は、転職エージェントのサポートを受ければ比較的スムーズに自分に合った企業に転職できるかもしれません。
まとめ
一昔前と比べると転職は気軽にできる雰囲気がありますが、ただ飽きたからということで簡単に決めるべきことではありません。仕事に飽きたという場合でも、自分の取り組み方を見直すことで、またやる気を取り戻すことができます。ただ、自分で努力してできることをした上で転職がベストと判断するなら、仕事探しを始めることができます。20代で仕事経験があれば、一定のビジネスマナーが身についていて順応性がありポテンシャルがあるといった点を買われて、転職できる可能性は大いにあります。
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