[最終更新日]2023年9月19日  [記事公開日]2021年11月29日

転職してすぐ転職ってアリ?次こそは良い企業に就職しよう

「転職先に馴染むことができない」「転職先の仕事内容に不満があり、再び転職したい」などの気持ちになることはあります。しかし、転職したばかりなのに再び転職するという手段を取っても良いのでしょうか。

もし転職する場合には、どのような対策を取れば今後こそ良い企業に就職できるのでしょうか。

転職してすぐ転職してもいいのか?

転職してすぐ転職してもいいのか?

転職しても、転職先でまた何らかの理由が発生して、再び転職したいと思うことはあります。「でも、転職してすぐに転職するのはアリなの?」「転職先が見つかりにくくなるのでは?」とためらってしまいます。「転職するのは入社してから3年は待て」という風潮もあり、短期間での転職はネガティブにとらえられがちです。実際に3年以内などの短期間で転職に踏み切った場合は、転職活動が難しくなるといわれています。

また、本当に自分に合った仕事かどうか分かるには時間が必要となります。短期間では企業や仕事の本質や楽しさなどが見えてこないため、後々になって損をしたという人がいることもあります。しかし、実際のところは、入社から3年以内などの短期間に会社を辞めている人の数は多いです。厚生労働省の令和2年度の「会社に入社後3年以内に離職した新規学卒離職者」を対象にした調査によると、新規大卒離職者が31.2%、新規高卒離職者が36.9%でした。新規離職大卒者も新規離職高卒者も3割以上の人が、入社後3年以内に「辞めたい」と感じて、実際に離職しているのがこのデータから分かっています。

実際に転職をしたことのある人の割合を、厚生労働省の令和2年の転職者実態調査で見てみると、「一般労働者がいる企業のうち、転職者がいる企業」は全体の33%でした。この数値からも分かる通り、3割の人が転職経験がある時代になってきています。3年以内などの短期間で離職した人は多く、社会全体を見ると転職者は多いといえます。同じ会社にずっと勤務し続けるという風潮は薄れてきているのが現状のようです。

また転職してすぐに転職することは、場合によってはメリットになることがあります。第二新卒の場合や転職回数が1回、2回などの少ないケースです。求人情報を眺めていると、「新卒」「第二新卒」「中途採用」と分けられていることに気付きます。新卒とは、3月に卒業予定の在学中の学生のことです。第二新卒とは学校卒業後3年以内の人のことを指します。色々な定義があり、採用する企業によって若干異なりますが、大体25歳~26歳までの人が第二新卒です。社会経験が3年未満の人のことをいうことから、短期間でも社会に出たことがある人という扱いになり、社会経験がない新卒と社会に出たことのある人の中間の意味で使用されています。一方、中途採用は、第二新卒と既卒以外の人のことです。既卒とは学校を卒業後3年間正規雇用に就かなかった人、中途採用とは、大体27歳以上の人のことで、社会経験3年以上の人を指します。

このうち、第二新卒にあたる人を企業は採用したいと積極的な雇用を行っているのです。なぜ、第二新卒を企業は求めているのでしょうか。その理由は、第二新卒が即戦力になりえる人材だからです。現在は新卒採用を行っても、そのうちの約3割の人が離職していく世の中です。必然と新卒雇用者の人材不足に陥っている状態です。その枠を埋めるためにも第二新卒を求めているのです。とある民間会社が実施したアンケートによると、「今後1年間に第二新卒を積極的に採用したい」と答えた企業は50%以上だったというデータもあります。今後、新卒者を含め第二新卒などの若い世代を企業は求めているようです。

また、第二新卒とは違い、新卒者の場合は、社会的マナーがあまり身についていません。採用した場合は一から教える必要があります。一方、第二新卒の場合は、社会人マナー研修などが要らない場合が多く、社員育成にかける費用や手間を削減できるというメリットがあります。 そして、社会人経験が少ないことは企業側からしたら利点にもなりえます。社会という枠にはめられていないため、柔軟性や適応力が高いと考えられています。第二新卒の場合は1回や2回の転職なら、問題ないといえるでしょう。

一方、中途採用の場合も、1回や2回の転職経験なら、それほどデメリットに取られない場合があります。第二新卒よりも社会経験が豊富なため、即戦力という面においてはメリットがあると捉えられることもあります。

転職してすぐ転職する際に覚悟すべきこと

転職してすぐ転職する際に覚悟すべきこと

第二新卒や中途採用は転職回数が少ない場合は、それほど不利にはならない場合があります。しかし、絶対とは言い切れません。転職後すぐに転職したとなると、企業側にとっては、不安材料が多い人材に見えてしまいます。転職後すぐに転職したとなると、採用したとしてもまた離職される可能性があると考えられます。短期間で複数回転職したことは、忍耐力がないと思われてしまう要素です。転職者が転職した理由に多いのは、厚生労働省の調査によると、自己都合のものがほとんどです。

その内訳は「給料以外の労働条件が良くなかったから」が1番多く28.2%、「仕事がつまらなかったから」が26.0%、「給料が良くなかったから」が23.8%でした。給料以外の労働条件、たとえば「残業時間が長い」ことなどは入社してみなければ分からない面です。また、職場での人間関係などを含めての居心地の良さについても、入社してみたけれどもどうしても合わないといったことが起こります。給料面についてもあらかじめ入社前には提示されていますが、サービス残業などが多い企業だと割に合わないケースはあります。

このように、少し仕事が大変だったり、残業があったりすると、辞められてしまうのではないかと採用する側は考えてしまいます。採用には多くの金や時間を費やしているので、採用後に辞められては困るのです。企業側としては少しでも長く勤めてくれそうな人を選びたいと思っています。採用してもらうためには、入社したらどれだけ会社で頑張れるか、この会社で仕事を続けたいなどの熱意を伝えることが必要となります。また人間関係が原因で離職した人は、職場に溶け込めないと思われてしまうことが多いです。辞められるだけでなく、職場で余計なトラブルを起こされてもたまらないため、厳しい目で見られることがあります。

特に試用期間中に辞めた場合は、かなり印象が悪くなります。試用期間とは、企業と自分の相性を確認するために設けられている期間のことです。試用期間中に辞めてしまうと「忍耐力が全く無い」というレッテルをはられてしまうため注意が必要です。このように短い期間での転職は不利に見えます。しかし、今後のキャリアプランを考えると有利に働くこともあります。今の職場に不満があっても転職を我慢して5年後に転職した場合と、今すぐ転職した場合のケースを考えてみましょう。今すぐ転職した場合で、その転職先に10年間勤めたケースでは、その仕事や会社の経験は10年ということになります。一方、5年後に転職した場合では、仕事や会社の経験は5年です。後々のキャリアプランを考えると、今すぐ転職したほうが良い場合もあります。

転職してすぐの転職を成功させる方法

転職してすぐの転職を成功させる方法

転職してすぐの転職は「またすぐに辞めてしまうのではないか」「辞めてしまったら採用コストがかさむため負担になる」という懸念を企業に与えてしまいます。それを払拭するためにも、自分のことを客観的に見つめることが重要となってきます。自分の弱点は何か、何が原因で転職することになったのか、失敗を克服するためにはどんなことが必要かなどを考えてみましょう。目標とするものが見えてきたのなら、それを採用担当者に伝えてみると、魅力的な人物として映ることが可能です。

また、企業は自分に何を求めているかについても考えてみましょう。たとえば第二新卒の場合、経験やスキルよりも若さやフレッシュさを求められています。「仕事への熱意」や「入社意欲の高さ」など人物面を重視しているケースが多いです。その点を重点において転職活動に挑むと良い結果を得られる確率が上がります。

そして第二新卒の方の場合には気をつけるべきポイントがあります。社会人としてのマナーを身につけているかどうかです。言葉遣いや所作、ルールなどは企業側としては当然できているとして見ています。最低限身につけておくべきポイントは押さえた上で転職活動に励むと良いでしょう。また、転職活動の面接試験の際に一番聞かれやすい離職理由について事前にきちんと考えておくことをおすすめします。転職してすぐ転職した場合は、必ず聞かれると思っておきましょう。

しかし、面接理由を考えておくといっても、「どうしても良い理由が思い浮かばない」「面接官に悪い印象を与えない言い方が考えられない」「事前に考えていても詳しく突っ込まれたら答えられないかもしれない」ということも多いでしょう。一度転職してすぐに退職してしまったことで、転職活動に不安を感じている方も多いと思います。今度の転職先は人間関係は良いのか、自分がしたい仕事ができるのか、ブラック企業ではないのか、一度転職に失敗してしまったことで、今度こそは良い企業を探したいものです。

そんなときは転職エージェントに頼ることをおすすめします。転職エージェントとは、無料で転職活動をサポートしてくれる求人サービスのことです。通常の一般求人の他にも、非公開求人や転職エージェントが独自で持つ独占求人もあります。転職エージェントを利用すると転職のプロであるキャリアアドバイザーがサポートについてくれます。キャリアアドバイザーが面談を行い、あなたに合った求人を選んでくれるため、こちらが一々求人を探さなくても良くなり、転職活動の時間を短縮できるという利点があります。より良い求人を探したいのならキャリアアドバイザーに、求人に対する要望や思いなどを十分に伝えておきましょう。

求人以外にも、履歴書や職務経歴の書き方のレクチャーや添削も行ってくれます。書類選考を通過できなければ面接には進めないため、履歴や職務経歴書は重要です。面接についても相談や練習なども行ってくれるため、「どうしても転職理由を上手くいえない」「転職に関して込み入ったことを聞かれるのが不安」という方でも安心です。転職者に寄り添ったサポートが受けられるのが転職エージェントの強みです。

また、転職エージェントのサイトにはそれぞれ特徴があります。上手く使い分けているかどうかで転職活動がスピーディーにいくかが決まります。転職エージェントには2つの種類があり、「総合型」と「専門特化型」があります。業界大手と呼ばれる会社が運営していることが多いのが総合型です。総合型は、その圧倒的スケールにより、求人数が豊富なのが特徴です。求人内容は、有名企業や大手企業などの一流企業を取り扱っている場合が多く、より良い条件のものから探すことができます。また、求人数が多いために、非公開求人や独占求人も多くなるのが利点です。総合型は、幅広い職種や業種などが集まっており、選択肢の幅が広がるため、自分に合った求人に出会える確率が高いといえるでしょう。

一方、専門特化型は、総合型ほど求人数は多くはありませんが、専門分野とされている特定の職種や業種の求人内容に特化されています。たとえば、IT業界やWEB業界、医療福祉業界などの専門サイトがあります。専門特化型の場合、キャリアアドバイザーもその業界出身のケースも多く、専門的知識も豊富なため、高い精度で企業とマッチングできるでしょう。

まとめ

転職してすぐに転職した場合は企業側に「また辞めてしまうのではないか」という印象を抱かせてしまいます。しかし、転職回数が1回や2回などの少ない場合には、熱意や入社意欲の高さをアピールすることで、好印象を面接官に与えることも可能です。もし、不安な場合は転職エージェントなどのサービスに頼りましょう。転職活動の短縮となり、自分に合った仕事を探してもらえます。

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