[最終更新日]2023年9月25日 [記事公開日]2021年11月26日
人付き合いが苦手な人のための仕事選び|自分に合う仕事で働こう
人付き合いが苦手な人って転職をしたくても思いとどまってしまいますよね。しかし現状、人付き合いの難しさから転職を考えている人にとっては余計に難しい問題になると思います。
ただ、転職を決めた以上は人付き合いに苦労することのない職場を選びたいですよね。では人付き合いがんがてな人はどのようにして仕事を選べばいいのでしょうか。
人付き合いが苦手な人が仕事選びをする上で大切なこと
人付き合いが苦手な人が仕事選びをする際は、まず、なぜ自分が人付き合いが苦手なのか分析して自分を知る必要があります。人付き合いが苦手な人は往々にして人からの評価を気にしすぎる傾向があるようです。自分が何をしたいかよりも人にどう見られるかを気にしてしまうので思うように行動できずに、ストレスになります。
また、過去に人間関係でトラブルがあったため人付き合いに対して過敏になっているということもあるでしょう。以前にいじめられていたとか、人付き合いで極端につらい思いをしていると、人とは距離を置きたいと思うのは自然なことです。また、人が苦手なので、相手の目を見て話せないということもあります。そうなると相手は「わたしのことが嫌いなのかな」と思ったり、失礼な人だと誤解してしまったりするかもしれません。
当然のことですが、組織の中で働く以上、まったく人と接しないということは不可能です。そのため、人付き合いが苦手な理由、それが自分の行動にどう影響しているかを自覚しておき、少しずつ克服していくことは必要です。ただ、これを克服するのは一朝一夕にはいかないので、仕事を探す場合は、なるべく人付き合いの面での負担が少ない仕事から始めてみるのがいいでしょう。
人と距離を置きたい場合、働く形態としては、派遣や契約社員、フリーランスなどになります。こうした形態ならが同僚などと深くかかわらずに済みます。ただ、逆を言えば正社員として働くのは難しいということです。また、事務職は1人で黙々とできると思うかもしれませんが、電話を取ったり、顧客の応対、営業との連絡など様々な仕事を行います。そのため、転職エージェントなどを通して現場の情報を集めて、任せられる仕事の範囲などを確認して選ぶ必要があります。
プログラマーの仕事も一見、一人で黙々とする仕事のように感じますが、チームで開発を行うので、実際にはメンバーとのコミュニケーション能力が求められます。ただ、営業職のようなコミュニケーション能力を求められるわけではないので、専門的なことについてやり取りするのは問題ないと感じるなら、プログラマーやシステムエンジニアなどの仕事も選択できるでしょう。
また、注意したいのは人とのかかわりが少ない仕事は、高い専門的な知識や技術が求められるものか、非常に単純な仕事である場合が多いという点です。自分にその能力があるのか、また単純な仕事でも受け入れられるのかという点をよく考えましょう。
人付き合いが苦手な人にオススメな仕事
人付き合いが苦手な人にオススメな仕事と言えば、大半を自分一人で行える仕事になるでしょう。例えば、配達関係の仕事があります。郵便配達や新聞配達などです。配達ドライバーも、顧客に会っても簡単な挨拶をして荷物を渡せばいいので、人付き合いに関して心配せずにできる仕事です。特にルート配達は同じルートを回って仕事をするので、人間関係の負担があまりありません。
工場の生産ラインでの仕事も、人との会話が少なくて済む仕事です。仕事中はライン作業に集中しなければならないので、隣の人と話をすることはほとんどありません。ただ、1日中立って仕事をすることもありますし、また、座っていても精密機械などの生産ラインは細かい作業になるので、目が疲れるなどの体に対する負担はあります。それでも、必要最低限のコミュニケーションで済むので、人付き合いが苦手な人にはストレスが少ない仕事と言えます。
その他には、ビルなどの清掃の仕事やホテルの客室清掃の仕事も1人で黙々とできるので、精神的な負担が少ないでしょう。ホテルの場合、宿泊客とすれ違ったりすることはありますが、定型通りの挨拶をしていればいいので、大きなストレスを感じずに仕事ができます。
検針員の仕事も自分のペースでできる仕事です。水道やガス、電気などの検針員がありますが、担当地域の家を回ってメーターを読み取り検針票を作成するだけなので、研修を受ければ誰でも簡単にできます。学歴や特別な資格も必要ありません。嘱託や委託員、あるいは社員として働きますが、社員として働く場合は、数年間検針の仕事をしてその後は他の業務も行うことになります。検針員の仕事は、人とのコミュニケーションは最低限で済みますが、気候に関係なく外で毎日働くため、継続できる体力が必要ですし、責任感や根気も求められます。
動物や植物を相手にした仕事も人間関係のストレスを少なくできます。動物とかかわる仕事で国家資格が必要なのは獣医師と愛玩動物看護師だけなので、民間資格を取って一定の知識と技術を身につければ、だれでも携わることができます。民間資格でできる仕事にはトリマー、ペットシッター、ドッグトレーナーなどがあります。また、盲導犬や警察犬の訓練士、セラピードッグトレーナーなどもあります。動植物園や自然公園などで自然解説員やアクティブレンジャーとして働くこともできます。アクティブレンジャーは清掃や登山道の巡視などを行います。これらの仕事は、人付き合いは苦手なものの自然保護に関心がある、動植物が好きという方に向いています。
ビルの設備管理や保守の仕事も人間関係のわずらわしさが少ない仕事です。これは、ビルの給排水やボイラー、電力や空調などの設備を管理維持する仕事で、点検業務や修繕などを行います。ビル管理の仕事をするためには建築物環境衛生管理技術者という国家資格が必要です。また、決められた講習を受ける必要があります。
その他には警備員の仕事もあります。警備には1号警備から4号警備までありますが、1号警備はショッピングセンターや、住宅、ビルなどの警備を行い、2号警備は、工事現場やイベントで交通整理などをする仕事です。3号警備は現金輸送車の警備、4号警備はボディーガードです。警備に関する資格はいくつかありますが、警備員になるのに資格は必要ありません。就職してから警備員としての教育を受けて知識とスキルを身につけることができます。ただ、有資格者を一定の比率で配置しなければいけないというルールがあるので、長く働きたい場合は、資格を取得していると有利になります。
資格が必要なく、一人でできる仕事の中にはインフラエンジニアの仕事もあります。インフラエンジニアは仕様書や設計書の作成、仕様書に従った構築、構築後の動作を確認し保守する運用の仕事を行います。インフラエンジニアになるには資格は不要ですが、クラウドやセキュリティなどに関する知識とスキルが必要です。それで、これらの知識やスキルを身につけるために資格を取得しておくのがいいでしょう。主な資格には、LinuC(リナック)、AWS認定資格、情報処理安全確保支援士試験などがあります。
言語が得意であれば翻訳の仕事に携わることもできます。翻訳の仕事をするには翻訳会社に就職するか企業の翻訳部門で働くことが挙げられます。翻訳会社で働く場合は、特許関係や医療、金融や法律関係など様々な分野の翻訳を扱います。貿易会社や法律事務所、貿易会社で働く場合は、契約書やマニュアル、特許関係の資料の翻訳を行います。翻訳家として働くのに資格は必要ありませんが、JTA公認翻訳専門職資格基礎試験やJTA公認翻訳専門職資格試験で資格を取得しておくと転職には有利でしょう。その他にも英検1級やTOEIC900点以上など語学力を証明できる資格も取っておくといいです。翻訳は通訳とは違い、打ち合わせの後は、1人で黙々と仕事をするので人間関係のわずらわしさをあまり感じずに済みます。
人付き合いが苦手な人が転職する際の成功法
人付き合いが苦手なのであまり人と接触しない仕事をしたい、という理由だけで転職してもうまくいきません。やはり、したいと思っている仕事がある、興味があり、やりがいを感じるという気持ちが必要です。今の面倒な人間関係から解放されたくて別の仕事に就いたとしても、大なり小なり人間関係の問題というのは生じるものです。しかし、自分の興味のある仕事、やりがいを感じられる仕事に就いていれば、人間関係から来る少しの不自由さは耐えられるでしょう。また、面接で志望動機を聞かれた時に、以前の職場の人間関係のことを持ち出せば、面接官にマイナスの印象を与えてしまい、転職ができなくなる可能性もあります。
特に興味を持てる仕事がない、自分の適性がわからないという場合は、自分のことをよく理解している、家族、友達、先輩などに相談するのもいいことです。自分では気づかない適正について教えてくれるかもしれません。あるいは、転職エージェントに登録してプロの目線から自分の適性を分析してもらうこともできます。転職エージェントの担当者はそれぞれの企業の実情についても精通しており、企業のホームページからは読み取れないような内情をよく知っています。ですから、適性を見極めてもらえるだけでなく、自分に最適な職場を紹介してもらえるというメリットもあります。いずれにしても、転職する際には、人付き合いが少ない仕事をしたいという以上のポジティブな転職理由を見つける必要があります。
また、仕事選びの際に年収や待遇にこだわり過ぎないことも大切です。こだわり過ぎるとおのずと選択肢が少なくなってしまいます。業界、業種が一緒であれば給料が下がる可能性は低いですが、未経験の業界、業種で働くとなると一般的には給料は下がります。そのため、現実を受け入れて仕事探しをする必要があります。また、資格があると待遇がよくなるとわかっている場合には、前もって資格を取得しておくのがいいでしょう。
20代前半の転職の場合、企業側はその人の経験よりもポテンシャルや順応性を評価することが多いです。以前に会社で働いたことがあるので、基本的なビジネスマナーは身についているというのも有利な点です。また、どの職種でもコミュニケーション能力というのは求められるので、その能力を少しでも伸ばすようにするのはいいことです。人付き合いが苦手だとこれは自分にはハードルが高いと思うかもしれません。「話題が豊富な方じゃないし、話も上手にできないし」と思うかもしれませんが、コミュニケーション能力を伸ばすのにこれらの事はあまり重要ではありません。
コミュニケーション能力を伸ばす方法として簡単にできるのが、挨拶です。笑顔で「お疲れ様です」「おはようございます」というだけでいいのです。笑顔で挨拶されると相手も話しやすくなるものです。何気ない挨拶が会話に発展することもあります。こうした日常の場面で少しずつ自分の会話の能力を向上させていくことができます。
次に心掛けたいのは聞き上手になるということです。コミュニケーションがうまくできる人は実は聞き上手な人です。相手の言うことによく耳を傾けて、感情を汲み取り、うなずいたり質問したりして、積極的な態度で聞くようにします。こちらが耳を傾けると相手も心を開いて会話が自然に続きます。まずは、自分が比較的リラックスして話せる人を選んで会話を楽しんでみましょう。こうしたことを無理のない程度に自分のペースで続けることによって、コミュニケーション能力を向上させて、面接時の緊張を減らすことができますし、実際に就職した時に同僚や上司とあまり緊張せずに話ができるようになります。
まとめ
人付き合いが苦手な場合、ストレスを増やさないために人とあまりかかわらない仕事を選ぶという選択は悪いことではありません。むしろ現実的なことと言えるでしょう。ただ、会社で働く以上は人付き合い、コミュニケーションというのはどうしても必要なので、日常生活の中で少しずつ克服する努力をしてみましょう。また、転職活動に際しては、志望動機をよく煮詰めて、ポジティブな姿勢で取り組むことが必要です。
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