[最終更新日]2023年9月26日 [記事公開日]2021年9月15日
第二新卒の転職を目指す女性必見!強みを活かす転職成功法と注意点
今では女性が働くのも当たり前な時代となりました。その中で新卒入社した企業を早々と退職し、第二新卒として次の転職を目指すわけですが、やはり簡単なものではありません。
女性が働くのが当たり前の時代になったものの、結婚や出産の可能性がある女性を積極的に採用してくれる企業は多いわけではありません。ましてや「第二新卒」というわけですから、新卒採用ほどうまくいくかは何とも言えないです。 しかしだからといって諦めるのはまだ早いです!なぜならやり方を間違えなければ絶対に転職を成功させることができるからです。その方法をこのコラムよりチェックしていきましょう!
女性の第二新卒における転職事情
第二新卒の定義にはいくつかありますが、一般的には新卒で会社に入社してから、1年~3年以内に退職して、別の転職先を探している人のことを指します。
厚生労働省の調査によると、大卒で就職した企業を入社1年以内に退職した人の割合は、男女合わせて12%、2年目の退職は11%、そして3年目では9%というデータがあり、それほど多くはありません。女性の転職率を見ても全体の割合と大きな違いはなく、第二新卒で転職する女性はそれほど多くはないことが分かります。 これは、「入社したら最低でも3年は働いた方が良い」という暗黙のルール的なものが存在しているためで、退職したいなと考えても、とりあえず3年間は頑張ろうという人が多いのです。
しかし、入社すぐに退職することは、必ずしもマイナスの結果しかもたらさないというわけではありません。それに、明確な理由を持って第二新卒となることを決意する女性も、たくさんいます。女性の場合には、企業は第二新卒に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。 入社してそれほど勤続年数がないのに会社を辞めてしまったことに対しては、企業は不安な材料と考えることが多いです。
退職の理由は人それぞれですが、もしかしたら採用しても、またすぐに理由を付けて辞めてしまうのではないかという心配をしてしまうのです。特に女性の場合には、すぐに辞めると思われると、結婚や出産などライフイベントがあれば、高い確率で辞めるかもしれないと懸念されてしまいます。
しかし、企業は第二新卒にしてネガティブなイメージばかりを持っているわけではありません。一度は社会人として働いた経験があり、基本的な社会人としてのマナーは身につけていることは、新卒と比較した場合に第二新卒が持っているメリットです。
多くの企業では、第二新卒でも採用すれば新卒と同じく新人研修を受けさせますが、仮に新人研修を受けさせずに初日から職場に配属しても、言葉遣いや電話の対応など、基本的なビジネスマナーを身につけているという点で、大きな安心感があります。特に事務職の求人なら、採用した女性をそのまま即戦力として職場に配置することは珍しくありません。
また、第二新卒は新卒とそれほど年齢は変わりませんし、社会人として特定の企業の文化やカラーに染まっていることは少ないものです。そのため、会社の雰囲気になじみやすく、教育や研修次第では、会社の色に染めやすいというメリットもあります。同じ転職者でも30代や40代の転職者と比較すると、特定の企業の考え方や価値観を身に着けておらず、企業色に染めやすいという点で、第二新卒を歓迎する企業は少なくありません。
第二新卒女性の転職における強み
女性の転職は、どんな年代でも数多くあります。しかし、企業にとっては第二新卒の女性を採用することは、大きなメリットがあります。それは、しばらくは働けるだろうという安心感です。男性も女性も、ライフステージに関係なくキャリアを優先して働く人はたくさんいます。しかし、もしも結婚して子供を持つ場合、妊娠と出産をするのは女性ですし、その期間は仕事にも影響が出るでしょう。それに、育児休暇を取得して職場復帰したとしても、育児と仕事との両立は難しいため、仕事を最優先してくれる戦力にはならないかもしれません。 そう考えると、企業はどうしても女性の採用に消極的になってしまいます。
しかし、第二新卒の場合には年齢がまだ20代前半が多いため、結婚適齢期を考慮しても、数年間は働けるだろうと予測できます。実際に第二新卒で就職活動をしている人も、既に結婚していてできるだけ早く妊娠もしたいという人は少なく、多くはしばらくは仕事優先で頑張りたいと考えているものです。
第二新卒女性の転職は、他にも強みがあります。それは、職場の雰囲気が明るくなるという点です。女性が職場にいることによって、雰囲気が明るくなりますし、華やかな雰囲気にもなります。それに、女性は男性よりも気が利く人が多いため、職場環境にとっては潤滑油的な役割もしてくれるのです。この点は、男性の第二新卒と比較して女性が持つ強みと言えます。
仕事に対して貪欲であることもまた、第二新卒の強みです。すでに何回か転職をしている人や、家庭と両立できる仕事を探している人になると、仕事に対してのやる気やモチベーションよりも、プライベートと仕事を両立できるかどうかという点を優先することは少なくありません。しかし社会人になったばかりの第二新卒では、これからキャリアを積みたいという強いやる気を持っていることが多く、企業にとってはプラスな要素として高評価してもらうことができます。
また、若さはパワーの源でもあります。男性でも女性でも、若いことによって職場全体が活気づきますし、中高年の社員でも良い影響を受けてハツラツとした雰囲気の中で働けます。この点もまた、第二新卒が企業に好まれる理由の一つと言えます。 第二新卒女性が仕事探しで成功するためには、明るくハキハキとした笑顔を大切にして、面接の際には仕事をバリバリ頑張りたいという点をアピールすると良いでしょう。やる気やモチベーションの高さは企業から高評価されるので、新卒で就職した会社をすぐに辞めたというマイナスの印象を払拭することにもつながります。
第二新卒女性が転職を成功させる方法
第二新卒女性が転職を成功させるためには、まず1つ目に転職の目的を明確にするという点が挙げられます。新卒の場合には、やりたいことが見つからなければとりあえず複数社に応募してみて、採用してくれる企業へ就職する、なんてことも可能かもしれません。しかし、そうやって就職した企業を短期間で辞めてしまい、再び就職活動をしている第二新卒の場合には、なぜその企業で働きたいのかという目的を明確にすることが、採用につながりやすいのです。
女性の場合には、ライフステージによって働き方を調整しなければならないことが多いものです。もしも結婚や出産をしてからも働き続けてキャリアを築きたいという人なら、社員の育児を積極的に応援してくれる企業を選んだり、敷地内に託児所が併設されている企業を選び、その点を転職したい理由の一つとして挙げるというのもアリです。企業にとっては、将来を考えた上で働きやすい環境で会社を選んでくれたのかなと考えますし、この人材を採用すれば長く働いてくれるだろうと高評価のポイントにもなります。
第二新卒女性は、年齢によっては男性よりも採用されにくい傾向があります。これはやはり、結婚や出産、育児などによって会社を辞めてしまうのではないかという不安が企業にはあるからです。もしも将来は結婚も出産も経験したいと考えている女性でも、そうした考えを持つことは悪いことではありません。しかし、プライベートと仕事をどのように両立することで、会社に長く勤められるのかという点を明確にすることが、第二新卒女性の壁を突破するコツと言えるでしょう。 仮に、面接を受ける企業が女性の育児を積極的に応援しているわけではなくても、実家がすぐ近くにあって育児をサポートしてくれるなら、女性も男性と同じように働ける環境となるでしょう。その点を面接の際にアピールすれば、女性というハンデを感じることなく採用されやすくなるのではないでしょうか。
第二新卒女性が転職に成功するためには、企業が求める人材を事前にリサーチしておくことも大切です。実際に職場で働いている人たちの口コミやレビューを参考にしても良いですし、会社が掲げている福利厚生を調べることもまた、女性にとって働きやすい職場なのかどうか、また企業はどんな人材を求めているのかという点が見えてきます。リサーチをした上で、自分は企業が求めている人材だとアピールできれば、他の第二新卒求職者よりも確実に採用されやすくなります。 新卒の場合には、とにかく自分が挑戦してみたい事とか、これまで自分が頑張ってきたことなど、自分にスポットライトを当てて面接でアピールするのが一般的です。しかし第二新卒は、一度社会に出て働いた経験があるのですから、自分をアピールするだけでなく、会社がどんな人材を欲しがっているのかという会社目線にもスポットライトを当ててみてはいかがでしょうか?他の求職者と差別化を図ることで、採用されやすい自分を手に入れられます。
第二新卒女性の転職で注意すべきこと
第二新卒女性が転職活動をする際に注意したい点はいくつかあります。1つ目は、ライフプランをしっかりと設計しておくという点です。男性の求職者に対しては、「結婚したり子供ができても働くのですか?」という質問をする会社はありません。男性は、妊娠することもなければ出産するわけでもないからです。しかし女性の場合には、結婚すれば妊娠しても不思議ではありませんし、妊娠すれば出産や育児のことも考えなければいけません。 そのため、企業の中には「結婚したり子供を産んだら、仕事はどうするのですか?」と質問することがあります。
この質問は、新卒ではない第二新卒女性なら、簡単に予測できる質問なので、しっかりと答えを準備しておきましょう。恥ずかしがってモジモジするとか、赤面して下を向くのはNGです。また、「将来のことはその時にならなければわかりません」というのでは、企業は「もしかしたら辞めてしまうかもしれない」という不安がよぎり、採用を見合わせるかもしれません。事前にライフプランを設計しておくということは、何歳で結婚して何歳で子供を産む、と言ったプランではありません。結婚して子供を産んでも、働き続ける意思があるかどうか、ということです。企業によっては、具体的に育児と仕事をどのように両立するのかという点を質問してくるかもしれません。その際には、保育園を利用しようと考えているとか、実家の親がサポートしてくれるので心配ない、と言ったざっくりとした回答でもOKです。大切なことは、ライフステージによる働き方への影響を考えて、それに対する答えも既に自分で用意しているという姿勢です。
企業ごとに、価値観や社風は異なりますし、それを一人の従業員が変えることは難しいものです。事前に企業リサーチを行って、どんな社風の企業かが分かったら、自分が希望する働き方ができる企業なのかどうかという点をしっかり検証することも、転職では注意しなければいけません。自分が考えている働き方をアピールしても、それが企業方針や企業文化に合わなければ、プラス評価されることは少ないでしょう。
高いハードルを無理に超えようとするよりも、自分の働き方やライフプランを実現できそうな企業見つけて応募したほうが、採用される確率は確実に高くなるのではないでしょうか。第二新卒女性の転職では、働いてみたいという企業を選んだり、やってみたい仕事で企業を選ぶという姿勢も大切ですが、将来のライフプランも念頭に入れた企業選びをすることが、成功へと直結してくれます。
まとめ
第二新卒女性の転職は、メリットもあればデメリットもあります。男性と比べると、結婚や出産など将来のライフプランについて質問される可能性は高いですし、その際にはきちんと企業にとってメリットとなるような答えを準備することによって、この人材を採用することが企業にとってプラスになるだろうと考えてもらうことができます。
新卒よりも社会経験があることで使いやすい第二新卒は、30代や40代のように特定の企業色にまだ染まっていないという魅力もあります。その中でも特に女性は、職場にいることで雰囲気が明るく華やかになるため、企業も歓迎する傾向があります。転職に成功するためには、なぜそこで働きたいのかという目的意識を明確にした上で、長く働きたいという姿勢をアピールすることが大切です。
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