[最終更新日]2024年4月22日  [記事公開日]2021年9月8日

なぜ転職に罪悪感を抱くのか?上手く付き合い一歩を踏み出そう

転職ってなんだか罪悪感を抱いてしまいますよね。理由は様々でしょうが、罪悪感があると思うように転職活動ができないと思うので、今のモヤモヤした気持ちは払しょくしたいところだと思います。

転職活動は次なる社会人生活への第一歩です。その中で少しでも罪悪感や不安があるとどの決断にも満足できないと思うため、気持ちと向き合うことは大切です。

では転職に対する罪悪感とどのように向き合っていけばいいのでしょうか。このコラムからチェックしていきましょう。

なぜ転職に罪悪感を抱いてしまうのか?

なぜ転職に罪悪感を抱いてしまうのか?

転職について少なからず、罪悪感を抱いている人はいます。その罪悪感はどこからきているかというと、人への迷惑や自分自身に対する失望感などからです。転職をするということは、今の職場を退職するということです。自分は嫌な仕事や環境から逃げ出すことはできますが、残された仲間は去った人の仕事のしわ寄せをしなければならなくなります。

余裕のある職場であればさほど気にすることではありませんが、余裕がない、人手が足りていない、常に全員がいっぱいいっぱいの状況が目に見えた状態となると話が変わってきます。常に忙しい職場で1人が抜けるということは、その分更に忙しくなるのが仲間のみならず、転職を希望する本人ですら感じます。特に繁忙期での転職となると、みんなは気遣いの言葉をかけてくれても、迷惑になっているという事実は付きまといます。

また、転職を自分勝手な行動だと捉えている人も一定数以上はいます。そういった人は、みんな辛い仕事や苦しい人間関係の中でも仕事を頑張ってこなしているのに、自分だけ我慢ができずに途中で逃げてしまっている、という風に後ろ向きに考えてしまいがちです。仕事は個人競技ではなく、会社全体が一丸となってやっていくためチームワークがとても大切です。それを乱すことになる自分の転職を、「自己中心的な人」「迷惑極まりない」と思ってしまい、上司や仲間に申し訳なさを募らせてしまいます。

今まで様々な場面でお世話になったのに、何一つ恩返しできずに去ってしまうことに罪悪感を抱いている人もいます。入社当日はみんな誰しも初心者です。ミスをすることもあるし、わからないことも沢山あります。そんな新人を、上司はもちろん、同僚同士でもカバーし合いながら支え合い、信頼を深めていきます。

それなのに、何も会社や周りの人に恩を返すこともできずに転職することを悪い事だ、裏切り行為だと思い込んでしまうことがあります。周りがそんな風に思っていなかったとしても、自分が未熟であることを自覚している人はそのように思ってしまう傾向にあります。更に、場合によっては会社に嘘をついて転職をしている人もいます。

状況によっては、今、退職すると間違いなく大変なことになると分かったうえで転職活動をしている人もいます。そんな人が、表立って転職をしているから面接のため休みます、という風に上司に伝えることは難しいです。面接や転職活動に係る活動をするときに体調不良を言い訳に休んだりする人もいますが、それを繰り返していくうちに罪悪感に苛まれて仲間に対して苦い思いがこみ上げてくることもあります。

その他にも、職場内であまりいい人間関係が築けていない場合は、本当のことでなくとも、親の介護や引っ越しなどを言い訳に退職理由を作る人もいます。辞めてしまえば関係のないことになるのですが、一度嘘をついてしまったという現実はしばらく付きまとってくるものですので、そこに罪悪感を覚えます。

誰しも転職活動に対して前向きでいるとは限りません。自分のためだと言い聞かせつつも、お世話になった会社や仲間たちに対する想いもあるため、そう簡単に心の整理がつくわけではありません。しかし、転職に罪悪感を抱く必要はありません。自分を変えるため、自分を助けるため、自分のためだと気持ちを切り替えましょう。

罪悪感と上手に付き合うために意識すべきこと

罪悪感と上手に付き合うために意識すべきこと

転職で罪悪感を抱く必要はないと簡単に言葉にはできても、人間はどこかで罪悪感を抱え込む傾向にあります。しかし、罪悪感とは簡単に言えば、他人から自分を傷つけられてしまうことを未然に防ぐという行為なのです。罪悪感を抱くと、あまり良くない状況や境遇に直面しても、ショックをある程度抑えてくれる役割があります。

つまり、自分で自分を責めておいて、後で他人から言われても「やっぱりな…」と思うことで精神的なダメージを減らしてくれます。だから罪悪感を感じないようにするというよりかは、罪悪感とうまく付き合っていくことが大切だと言えます。罪悪感はある意味、人間にとって必要な感情、防御反応です。しかしそれは悪い事だけではなく、その人の本質を表しているといえます。

例えば、転職に対して仲間や会社に迷惑をかけるという罪悪感を抱いている人は、逆に言えば誠実で強調制があり、仲間を思いやる気持ちが強い人だといえます。ただ、あまりにも強すぎる罪悪感はかえって自分自身を殻に閉じ込めてしまいかねないため、罪悪感を抱いていても、転職に前向きな思考を忘れずにいることが大事です。強い罪悪感を抱いている人が意識すべきことはまず、自己受容をすることです。

自己受容とは、ありのままの自分を受け入れるということです。これはポジティブな部分はもちろん、ネガティブな所も悲観せず受け入れましょう。そして、罪悪感を抱いた瞬間は、罪悪感を消そうとするのではなく受け止めます。今、自分がどのような感情になっているのかを素直に感じます。ここで罪悪感を無くそうとすればするほど、自分に対する感情が「嫌悪」へと変わってしまいます。自分を否定せずに受け入れることが、罪悪感とうまく付き合うために意識するべきことの基本です。

次に、素直な気持ちをさらけ出すことです。罪悪感やストレスをため込むことが一番よくありません。体の内側にヘイトをため込んでいるのと同じです。言葉にするのでも、文字に起こすことでも、自分の感情を吐き出すことができればそれだけで十分です。自分の中にある負の感情を外に出すことで必要以上に自分を責めてしまう事態を免れることになります。これは罪悪感から自分の心を守るための大切な方法です。

また、転職を応援してくれている仲間がいる場合は、申し訳ないと謝るのではなく、ありがとう、という感謝の言葉を伝えるようにしましょう。どうしても転職することで迷惑をかけてしまうと思うこともありますが、せっかく応援してくれているならその期待に応える、という意味でもありがとうの気持ちを伝えるのは大切です。相手に感謝すると、自分は人に感謝を伝えているという実感を得られます。これがプラスの力となり、罪悪感を少しずつ弱めてくれる効果があります。

開き直って自分を責めないことも、罪悪感と上手に付き合うためのコツです。難しいテーマではありますが、自分を責めることによって罪悪感は生まれてきます。つまり、自分自身を否定せず、「仕方がない」「これが自分だから」と、受け入れるようにしましょう。転職をすることによって、迷惑を被る人がいるのは事実です。しかし、だからといってその人のために自分が身を削る必要はありません。その人を一時的に助けたからと言って、自分の中では良かったと思う反面、心のどこかでは「ああしたほうが良かったのでは」という疑問も浮かんできます。

そうでなく、転職は自分のためだと言聞かせ、必要なことだから仕方ない、と思うよう意識しましょう。そうすると、自分に対する後ろめたさや後悔の念は少しずつですが自然と消えていくようになります。いきなり割り切ることは難しいですが、徐々に思考を切り替えることで罪悪感とも上手に付き合って転職できるようになります。

罪悪感と付き合いながら転職を成功させるコツ

罪悪感と付き合いながら転職を成功させるコツ

まずは、何故自分が今、転職を考えているのかを振り返りましょう。無駄に罪悪感を感じすぎてそれが重荷になり、転職を諦めてしまっては元も子もありません。どうしてここまでして転職をしようとしているのか、一度立ち止まって理由を振り返りましょう。転職をするということは、どこかに必ず理由があります。ステップアップはもちろん、人間関係、仕事のやりがい、適性など様々です。どんな小さなことでも、それがきっかけとなり転職をしたいと考えたのであれば、罪悪感で簡単に流されてしまってはいけません。

本当に、自分にとってそれが最善策なのかどうかを見つめ直しましょう。罪悪感を無理に払拭するのではなく、転職をするということの本質に、もう一度触れてみることが大切です。自分第一を意識することで、罪悪感という負の感情をうまく調和することができます。転職活動において重要なのは、自分第一の考え方です。いつまでも会社や周りの人たちへの配慮や罪悪感に苛まれていると、いつまでたっても満足のいく転職先を見つけることができません。

なぜかと言うと、転職に後ろめたさを感じている間は自分が幸せになろう、という考え方が薄れているからです。そのため良さそうな会社を見つけても、前向きに考えられなくなってしまいます。そうではなく、できるだけ毎日、自分に転職は自分のためであって他人の顔色をうかがう時ではない、と言い聞かせるようにしましょう。

また、どうしても罪悪感の方が勝ってしまう場合は、インターネットを活用してポジティブな意見を見てみましょう。同じように罪悪感を抱きながら転職をした人の意見や、そもそも罪悪感を感じるのは変だ、という風に罪悪感とどのように付き合ったらいいのか、細かく記してあるブログなどもあります。自分と会社という狭い世界だけだと見えなかった意見や感情も広がっています。必要以上の罪悪感を感じる場合は、ポジティブな意見を聞き入れるように意識しましょう。

一旦休憩をはさむことも大事です。罪悪感を感じている状態は、いわばストレスを直に受けている状態と同じです。そのまま何かをやろうとしても、疲れてしまうことがあります。そうなる前に、一度休息とってみましょう。不安だらけの転職活動中でも、一息つけば溜まったストレスを減らしてくれます。もちろん、休んでいる間に転職のことは考えないため、罪悪感からも一時的にではありますが、解放されます。

仕事を辞めたばかりの人や、何か別でアルバイトなどの仕事をしながら転職活動をしている人は、まだまだ罪悪感を払拭しきれていない可能性があります。自分のせいで前の会社は大変な思いをしている、自分なんてダメな人間だ、と追い詰めるまできてしまったら立ち止まりましょう。転職活動は早いにこしたことはありませんが、1日2日休んだところで大差ありません。休息を取る方法は個人個人で違ってきますが、自分がリラックスできるような時間を過ごしてみるといいです。少しは気がリフレッシュして転職活動にも前向きになれます。

罪悪感は、一人で悩んでいればいるほど、どんどん増してしまいます。いくら上手な付き合い方を意識したとしても、抱え込みすぎはよくありません。そこで、転職エージェントをはじめとし、転職について誰かに相談してみましょう。ネガティブな感情を抑えるには、人に相談することが一番です。特に転職での悩みは、プロの転職エージェントに相談するのが良いです。

サイトを通じて転職にまつわるアドバイスをしてくれます。その中には、罪悪感と上手に付き合いながら転職を成功させた人の例も含まれます。自分と同じような境遇で転職に成功した人の話を聞くことは、今後の頑張りに影響します。転職にはどうしても罪悪感はつきものですが、リフレッシュしたり相談したりして一時的にその感情を和らげることで、冷静な判断を下すことができます。転職において焦りは禁物です。罪悪感と上手に付き合って成功させるためにはまず、自分自身の心の状態を知り、どうやって向き合っていくのかを決めることが今後の鍵となっています。

まとめ

転職活動は自分と仕事についての向き合い方を今一度考えさせられる機会です。今の職場に迷惑をかけてまで転職をすることが果たして正解なのか、という疑問や罪悪感を感じることはおかしなことではありません。しかし、罪悪感を抱いてしまったから転職を諦めようとする必要もありません。罪悪感を感じながらの転職は誰もが通り得る道です。その罪悪感としっかりと向き合って、自分の理想の転職活動に繋げましょう。

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