[最終更新日]2023年9月27日 [記事公開日]2021年8月27日
転職で迷ったら?判断基準と迷った時の対処法
新卒入社した企業に違和感を抱き、転職しようかなと悩んでいるあなた。でも転職するのってなんだか勇気がいりますよね。でもこのまま今の会社にいるのもちょっと…。と頭を抱えていることでしょう。
ではそんな転職するかどうか迷っている際、どう対処していけばいいのでしょうか。このコラムではそんな転職するか迷った時の判断基準について解説していきます。
悔いのない選択ができるよう、このコラムを読んでしっかりと決断していきましょう!
転職するか迷った時の判断基準
就職して数年経つと、このままこの会社で働き続けて良いのかどうか、迷いが生じてきます。福利厚生や人間関係にさほど不満がないけれども、このまま同じ業務の繰り返しを続けて歳をとっていくことに、一種の恐怖を感じてしまうことは至って普通のことです。
特に、まだ社会に出て日が浅い20代の人であれば、「自分の人生はこのままで良いのか」という疑問がふと頭に浮かんでくるでしょう。そして、転職しようかという考えに至るわけですが、果たして、今の自分が転職をして後悔のない人生を送れるかどうか、不安になるかもしれません。
20代に限ったことではありませんが、転職すべき人というのは、どんな世代でも「やりたいことが決まっている人」であることは間違いありません。「やりたいことが決まっている人」というのは、何も遊び呆けるという意味ではなくて、仕事において達成したいものがあるとか、将来、自分がこのような仕事をしていきたいというビジョンを持っている人のことです。
やりたいことが今の職場で全く達成できないと分かっているのであれば、今の職場を去って新しい職場へ行った方が良いでしょう。もちろん簡単な道ではないと思いますが、仕事で達成したいことがあって、それを実現できる場所(新しい職場)があれば、移動すべきなのです。
まだ、やりたいことが明確ではないけれども、ぼんやりと進みたい方向性のようなものがあるという人は、自分が次の仕事に求める条件を書き出してみることをおすすめします。その中で「譲れない条件」と「譲っても良い条件」に分けて、譲れない条件の優先順位をつけてみると、自分が仕事に何を求めているかが分かってきます。
自分が仕事に求めていることは年収かもしれませんし、やりがいかもしれません。あるいは、スキルアップかもしれません。人それぞれなわけですから、自分が何を達成したいかを明確にして、それが今の職場で実現できそうにないのであれば、次の職場を探してみても良いでしょう。
次に転職すべき人は、新しい職場にいっても通用するスキルを身につけている人でしょう。20代であっても、仕事のセンスが良くて、どんどん業務をこなしていく人は沢山います。そんな彼らが、自分の実力をもっと広い世界で試してみたいと思うのは当たり前のことでしょう。
例えば、同じ営業職でも今の職場と次の職場では、全くやり方が違うことがあります。もし業界が違っていれば尚更、お客様へのアプローチが変わってくるはずです。自分が行っている仕事をさらに突き詰めたい、視野を広げたいと思っているのであれば、違う業界に足を踏み入れるとか、次の職場に移っていくのも良いでしょう。
家庭の事情で転職を余儀なくされることもあります。例えば、シングルマザーの女性が家庭を支えるために、年収の良い職業に変わることは多々あります。主婦をしていた頃は中古の本屋さんのスタッフをしていたけれども、離婚して一人で子育てをしなければならなくなったために、不動産会社の営業に転職したというケースもあります。
この場合は、前職の環境に全く不満がなかったのですが、子供を育てるために背に腹はかえられぬということで仕事をチェンジし、成功した例です。20代でも離婚をする人は多いですし、離婚に限らず、人生色々なことが起こりますから、人生の困難を乗り越えるために仕事を変える人も多いです。
最後にご紹介するのが、マネジメントスキルがある人の場合です。20代でも大変優秀な人であれば、マネジメントを早い段階から任されることがあります。転職市場ではマネジメントスキルを持っている人材は、大変人気があり、引く手数多なのです。マネジメントスキルを伸ばしていきたいと考えていたり、マネジメントスキルがあることでヘッドハンティングなど他社から声をかけられたりすれば、自分の能力を試すために仕事を変えることも良い経験になるでしょう。
転職活動時に迷った時の対処法
20代前半で転職活動をしようと思ったきっかけで多いのは、友人が転職をして、今までより良い条件の仕事を獲得したというものです。20代前半というと会社の業務に慣れてきた頃であり、周りを見る余裕が生まれてきます。そんな時、仲の良い友人が転職をして、自分よりも年収が大幅にアップしたとか、キャリアアップできる制度があるとか、何より新しい仕事に就いて活き活きしているように見えるというような状況になると、途端に「自分はこのままで良いのだろうか」と不安になるものです。
確かに、友人が転職に成功すると、自分も転職を考えてしまうものですが、人間関係や就業条件、福利厚生に取りわけ不満がないのであれば、そのまま仕事を続けていくという選択肢を選んでも良いのではないでしょうか。それでもどうしても転職の夢を捨てきれないと迷ったら、以下の3つのことを考えてみてください。
1つ目は、今の会社は他の会社で通用するスキルをゲットできる環境かどうかという事を考えてみるという事です。転職すれば全て良くなると考えるのは早計で、自分が次の会社で役に立つスキルを持っていなければ、次の会社で薔薇色の人生が待っていないどころか、そもそも採用してもらえません。
今の会社にずっと在籍して、一定レベルのスキルをゲットできる環境であるのであれば、何も急いで転職をする必要はないでしょう。自分はもう今の部署で問題ないほど業務をこなせると自負しているかもしれませんが、実は初心者に毛が生えた程度のスキルかもしれません。
つまり、入社したての頃は仕事を覚えるのに必死で、なりふり構わず仕事をしています。しかし、次の段階になると、毎日の仕事に飽きがきてしまって、「とりあえず」仕事をこなしている状態になってきます。転職に迷っているのは、もしかしたら今の業務に「飽き」がきているだけなのかもしれません。本当にスキルを身につけることができた状態というのは、無意識のうちにどんどん仕事をこなせる状態を指します。もし自分がこの域に達していると思うのであれば転職活動を始めても良いでしょう。
2つ目はコンフォートゾーンから抜け出せる強い意思があるかどうかという事を考えることです。転職活動は大抵の場合、時間と労力を使いますから、精神的にも肉体的にも疲れるものです。今の会社にはさほど不満がない場合、このコンフォートゾーンを抜け出して転職活動をしていく強い意思があるかどうか、自分に問うてみてください。
仮に、転職に成功して次の会社での仕事が始まったとしても、次の職場に持っていけるスキルがなければ、今のキャリアを全て捨てることになります。ひょっとしたら、自分よりも年下の上司の下で働くことになるかもしれません。あなたは全てのキャリアを捨ててまで、次の職場を探したいと思いますか?
もしかしたら、今の会社でもう少し頑張れば、新たな仕事を振ってもらえたり、昇進したりするチャンスがあるかもしれません。もし転職に迷ったら、自分はコンフォートゾーンを捨ててまでも、次のチャンスに賭けたいという強い意思があるかどうか自分に問うてみて、前へ進みたいと思うのであれば、新しい職場を探していきましょう。
3つ目は今の会社でマネジメントスキルをゲットできるかどうか考えることです。今の会社での仕事はルーティンばかりで、飽きが来てしてしまったという状態かもしれません。仕事はルーティンの連続で、ドラマや映画のような華々しい成果を挙げることができる状況の会社は少ないという現実に目を向けましょう。
もし、今の職場に不満がなくて、かつ、もう少し年数を経ればマネジメントスキルを得ることができるのであれば、そのまま頑張ってルーティンをこなしていくのも良いかもしれません。どんな業界でもマネジメントができる人材が不足しているので、マネジメントスキルがある人は転職業界で引く手数多なのです。今の職場で仕事をしていて、例えば30歳くらいでプロジェクトリーダー等といった人をまとめる仕事ができる可能性があるなら、それを経験してから転職をしても良いのではないでしょうか。
昇進のスピードというのは会社によって様々ですから、周りの昇進の状況を確認して、みんな大体何歳くらいでマネージャーになっているかをチェックしてみてください。マネージャーの仕事がまだまだ先であれば、前述したリーダーの仕事を任せてほしいと、自分から上司にかけあってみるのも良いでしょう。特に大企業の場合は、20代でマネジメントスキルを得るチャンスは少ないですから、今いる会社ではマネジメントスキルを手に入れる機会がほとんどないと判断したら転職活動をしていきましょう。
転職で迷わないために意識すべきこと
転職するかどうか迷ったら、次の4つのことを考えてみてください。
1つ目は、仕事における将来の展望があるかどうかを考えましょう。自分にはどうしてもやりたい仕事があって、そちらでキャリアを積めるのであれば、そして今のキャリアを捨てても構わないと思うのであれば、転職をしても良いでしょう。しかし、「今の会社よりも良いところ」とか「面白い仕事ができそうなところ」という曖昧な目的で転職活動を始めてしまっては、失敗することが多々あります。
自分はどんな仕事をしている時に活き活きしているか、今後の自分のキャリアでどう活かしていきたいと考えているのか、それが今の職場でできるかどうかをまず確認することが大切です。そして、自分の性格やスキルなどを棚卸ししていきましょう。自分がこれから何をやりたいかが分かっていて、それを達成するためには何が必要であり、そのスキルや経験を積むにはどうしたら良いかを、自分に向き合うことで洗い出していってください。
2つ目は転職が目的となっていないかどうか自問自答してみましょう。転職すれば、薔薇色の人生が開けると勘違いしている人がいます。そのような場合は、往々にして転職活動がうまくいかないか、新しい職場に行っても「こんなはずじゃなかった」とか、「前の職場が良かった」という事態に陥ってしまいます。つまり、「転職する」ことが目的になっていて、転職した後、仕事で何をしたいかが決まっていないために、このようなミスマッチが発生してしまうのです。「転職すれば良くなる」という考えは捨てて、次の職場で自分はどのよんな仕事をしていきたいかを考えてみましょう。
3つ目は、仕事において何が心に引っかかっているのかを考えてみましょう。転職をすれば今の状況を変えることができると考えることが多いのですが、実は今の会社にいても状況を変える可能性があることも多いものです。もちろん、劣悪な就業環境などといった自分では解決できないような悪い条件の時はしょうがないですが、自分が思っているような仕事ができないという場合は、もしかしたら、上司に相談したり、自分が努力したりすることで、改善できるかもしれません。現状を変えることができるかどうか考えましょう。
おすすめの方法は、自分が仕事に求めるものを書き出してみることです。どういう仕事をしてみたいとか、キャリアアップしていきたいというビジョンでも良いですし、何歳までに年収○○万円というような、具体的な条件でも良いです。そして、それらのことが今の職場で叶えることができるのであれば留まった方が良いですし、全く不可能と判断できるなら、新しい職場を探して良いでしょう。
まとめ
20代前半で仕事に慣れてくると、転職してさらに良い職場に移動したいと考えてしまうものです。もちろん、転職して状況が好転することも多々ありますが、一度冷静に考えてみて、例えば、新たな仕事の機会に恵まれるとか、マネジメントスキルをゲットできるなど、もう少し粘ることでチャンスを得られる可能性があるなら転職はお預けにしても良いかもしれません。しかし、絶対に成し遂げたいことがあって、それを達成するのは次に行くしかないという判断できたら、転職活動を始めましょう!
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