[最終更新日]2023年9月27日  [記事公開日]2021年8月26日

第二新卒とは?フリーターとの違いや第二新卒として就職する際のコツを解説

第二新卒の定義ちゃんとわかっていますか?

これから第二新卒として就活を行うあなた。しかしいまいち第二新卒ってどんなものなのかわからないという人は少なくありません。では実際、第二新卒とは何なのでしょうか。

今回このコラムではそんな第二新卒について解説していきます。フリータとの違いや第二新卒とて就職する際のコツなどをご紹介していきますので、これから転職活動をする人はぜひ最後までご覧ください。

第二新卒とは?フリーターや既卒との違い

第二新卒とは?フリーターや既卒との違い

第二新卒とは、20代などの若手のことを呼ぶ際に使われている言葉です。転職求人などに第二新卒として募集が掲載されている企業も多いですが、第二新卒の定義は大学卒業後いつまでを指すのか理解できている人が少ないでしょう。

第二新卒とは、「新卒」のように明確な基準が決められていない言葉ですが、一般的に利用される意味合いとしては大学・短大・専門学校などを卒業後就職し、入社3年以内に転職活動を行う人たちのことを指します。新卒で入社後、会社と自分のミスマッチや別の目標ができた入社3年目以内の人たちを「第二新卒」と呼びます。だいたい25歳以下の20代前半の人のことを指し、20代であれば第二新卒として認める企業も少なくありません。

第二新卒は、会社で働いたことのある経験がありビジネスマナーや社会人としての常識があるという理由から新卒に近い人材とみなされています。第二新卒と似た言葉で「既卒」という言葉があります。既卒は、大学・短大・専門学校などを卒業後、正社員として働いたことのない人のことを指します。企業の募集にある「新卒採用枠」「第二新卒枠」「既卒採用枠」には卒業後3年以内であれば、新卒や既卒でも応募することが可能でしょう。企業によって募集要項が変わるため、自分の立場を考えながら応募すると良いでしょう。

「フリーター」は、正社員ではなくアルバイトで働き生活をしている人のことをいいます。正社員で働いていた企業を退職し、一度アルバイトで生計を立て再就職する人は少なくありません。しかし、フリーターは第二新卒や既卒と比較すると正社員経験がない人のことを呼ぶのが一般的です。

近年、少子高齢化社会によって新卒が減少し、企業では優秀な新卒の取り合いが激しく行われています。採用市場では「売り手市場」になっており、採用がうまくいかない企業も少なくありません。さらに、新卒で入社しても3年以内に退職する社員が多く企業側は第二新卒を積極的に採用する傾向にあります。企業が第二新卒を採用する理由は、新卒と同様に「やる気」や「若さのフレッシュさ」があることです。大学・短大・専門学校卒業後3年以内の場合、以前まで働いていた企業に染まりきっておらず、新卒のようなフレッシュさがあることで仕事をどんどんこなしていくやる気があります。

また、社会人としての経験も浅いため自社の社風や文化に馴染みやすいという点も企業としては魅力的なポイントです。さらに、1度社会人経験をしたことにより社会人としてのマナー研修や電話対応などを受けていることが多いです。社会人としての最低限のルールを理解していることにより、転職先でもすぐに業務で活躍することができ、企業側からの期待も大きいでしょう。

また、第二新卒で転職した人は転職活動において自発的に行動を起こしているため、企業とのミスマッチが少ないと言われています。そのため離職率も少なく、長く企業に定着する傾向があります。一度社会に出たことで学生の頃よりも自分の目標があり、企業とのすれ違いも無くなります。

フリーターをしながら第二新卒として就職する方法

フリーターをしながら第二新卒として就職する方法

第二新卒の中には次の転職先を決める前に退職してしまったケースも少なくありません。その場合はニートとして働かない生活ではなく、フリーターとして働くことがおすすめです。会社をやめてニートになってしまった場合、生活スタイルが一般社会人のように規則正しくならない可能性があります。すぐに再就職できるように就活中もアルバイトやパートを通して、働く経験を積んでおくことが大切になります。

また、ニートのまま転職活動を続けてしまうと、転職活動にかかるお金によって生活が厳しくなることも考えられます。可能な限り働いておくことで金銭面などでもメリットが多いと言えます。しかし、働きながらアルバイトやパートをする際に注意したいポイントもあります。アルバイトに夢中になりすぎてしまうと、転職活動の時間を確保することができなくなってしまいます。そうなると、就職活動をするための準備時間を確保できなくなることや、面接時間の日程調整ができないなどのデメリットも考えられます。

できるかぎり転職活動を短期に抑えて、次の就職先ですぐに働けるように行動をすることが大切です。また、フリーターとして働いていてもある程度収入を得ることができるため、就職活動に力が入らなくなる人も少なくありません。これから正社員として働こうと考えている人には、フリーターの仕事と就職活動の時間配分をしっかり整えることが重要でしょう。アルバイトの勤労時間を短くすることや短期バイトにするなど、工夫をしましょう。

第二新卒が転職する際に失敗してしまいがちな理由は、面接時での退職理由です。退職理由の伝え方が悪いことでネガティブな印象に捉えられてしまいがちなので、注意しましょう。例えば「上司と合わない」「働き方に不満がある」「給与が少ない」などは文句を伝えているだけに聞こえてしまいます。本音の理由があるとしても正直には伝えず、工夫した伝え方をしましょう。

また、志望理由と自身キャリアプランに統一感がないことも失敗してしまいがちです。第二新卒の面接において、自身のこれからについては多くの企業で聞かれる質問です。そのため、志望理由との関連性があるように意識した理由を考えましょう。これらに統一感がないことで信用性がない、何も考えていないなどのイメージを持たれてしまう可能性があります。

選考を行う場合には、前向きな姿勢で取り組みましょう。転職先がきまっていないまま離職してしまうと計画性のない人と見られてしまう可能性があるため、すぐに転職をしたい場合は、エージェントサービスなどを利用し転職活動の進め方もしっかり計画を立てることが重要になります。

新卒と同様の感覚で面接をしてしまうと、転職活動がうまくいかない可能性があります。履歴書や職務経歴書を書く際に質を高めずに多くの会社に応募してしまうことで、企業から採用される可能性が減ることも考えられます。履歴書を書く場合は、自分はこれから仕事をする上でどのようなことを行なっていきたいか具体的な企業研究や自己分析で内容を掘り下げることが重要になります。

さらに職務経歴書は、自分のこれまでのスキルや実績を記載する書類なので、企業によって書き直す必要がないと考える人は多いですが、企業によって変化させることが大切です。フリーターとして活動している間は、自分のことを見つめ直す時間を作り、企業によって強調するポイントやアピールする内容を考え直すことが必要になるでしょう。

フリーターをしながら第二新卒として就職を成功させるコツ

フリーターをしながら第二新卒として就職を成功させるコツ

フリーターとして働きながら、第二新卒として就職するためには、企業が第二新卒に求めている能力などを見極めて就活を行うことが重要です。企業にとって第二新卒は社会人経験が浅いため、入社後にどのように成長してくれるかが期待されています。そのため、社会人経験や正社員経験が浅くても、自分が企業に入社できた際はどのように成長するか、どのような強みを持っているかをアピールすることが大切でしょう。

また、前職の退職理由がネガティブな理由だとしても前向きな理由に変える必要があります。正直に伝えてしまうことで、過去を繰り返すと思われてしまう可能性や信頼されないことが考えられます。過去の経験を活かそうとしている姿勢が伝わるようなアピールで、面接に臨むことが重要です。第二新卒として、基本的なマナーができるようしっかり身につけておきましょう。

第二新卒が企業側に求められている能力を理解しておくことで、面接時にメリットになるケースがあります。まず、仕事に対する熱意や意欲の高さがあるということを企業へアピールすることができると、企業側へ安心感を与えることができるでしょう。採用担当者は面接の際「仕事を途中で投げ出さないか」「どのぐらいこの企業で働く意欲があるか」「なぜこの企業ではないといけないのか」などを確認します。前職での経験を活かしたアピールができると、説得力にもつながるため面接ではとても効果的になるでしょう。

さらに第二新卒は、新卒と違い基本的なビジネスマナーができていることが前提になります。すぐに即戦力につながるように採用するため、最低限の社会人マナーをしっかりしておくことが前提になります。第二新卒とは社会人経験が浅く、スキルや経験がありませんが基本的なビジネスマナーができていることで仕事が任されやすく、まわりから信頼感が得られます。さらに、新卒とは異なり、働く上でのコミュニケーション能力の高さも重要です。社会の組織を理解し、どのような立場の人とも問題なくコミュニケーションをとることができるスキルは、企業で働く上でとても重要なポイントでしょう。

相手の意向を読み取る能力や言葉を選んで相手に伝える力は「気遣いができてコミュニケーション能力がある人」と評価されます。面接では、採用担当者だけでなく部署の上司などが同席する場合も考えられます。部署内で必要とされる人材かなども評価対象になるため、一緒に働きたいという熱意を伝えられるとなお良い評価をもらえることが考えられるでしょう。

第二新卒とは、新卒よりも常識があることが前提なので、仕事内容への理解度も求められます。自分にあった仕事か、やりたい仕事なのかをしっかりと考えておくことが重要です。企業について詳しくなるために自身でしっかりと下調べを行うことやエージェントサービスを利用することがおすすめです。自分がどのように社会に貢献したいかなど、理解しておくことでミスマッチを防ぐ転職活動を行うことができるでしょう。

フリーターをしながら転職活動を成功させるためのポイントは、自分の自己分析や企業を徹底的に調べて、将来像を明確にするという点です。一度就職した経験を活かし、深い自己分析や企業分析を行うことが大切です。「自分の将来」や「やりたいこと」を明確にできることで、企業への理解も深まります。第二新卒は、社会に出た経験があるため働き方に対して何かあれば自分の譲れない条件を決めることができます。しかし、全てが叶うとは限らないため妥協する部分もありますが、どの条件が自分と合うか分析して判断することが重要です。

また、履歴書や職務経歴書はこれまでの経験を活かしたオリジナルの内容にしましょう。これらの書類は、採用担当者に自分を理解してもらうための重要な書類です。記入方法がわからず、マニュアルを参考にする人も多いかと思いますがそのまま自分の経歴を差し替えただけでは、独自の書類にはなりません。職歴や職務経歴書は個人で異なり、応募する際は、アピールポイントとも異なります。今まで自分が経験した内容を踏まえどのように活かして貢献するかを考えながら作成しましょう。フリーターとして働きながら就職活動を行うと忙しく、なかなか上手にスケジュールを管理することが難しくなります。

自分が設定した転職活動のゴールを設定し、目標になるための具体的なスケジュールを設定することが大切です。転職活動のゴールを日にちで設定するなど工夫を行うと、自身の設定した目標に沿うことが可能です。またしっかりしたビジネスプランを持って就職活動を行うことで、成功させることができるでしょう。

まとめ

第二新卒とは新卒で卒業した後、入社3年未満で転職を行う若手のことを指しますが、企業によって多少誤差があります。転職市場において需要が高く、転職には良いタイミングの時期であると言われています。フリーターとは、アルバイトで生活費を稼ぎながら生活をする人を指しており、第二新卒の中にもフリーターとして生活をする人は少なくありません。

第二新卒が就職活動を行う場合は、就職活動費用もかかるため、フリーターとして稼ぎながら就職活動を行うことがおすすめです。面接では、これまでの経験をポジティブに伝えながら、自分のことをアピールすることで好印象を持ってもらいやすく、スムーズな転職活動を行うことができるでしょう。

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