[最終更新日]2024年4月30日  [記事公開日]2021年7月30日

第二新卒の面接における適切な服装とは?スーツ事情と「服装自由」の対応について

「面接の時に、何を着ていったらいいの?」と不安に思われる方も多いことでしょう。特に、第二新卒での転職活動では、面接時の服装に迷ってしまう方が少なくありません。新卒の時の就職活動時はリクルートスーツで面接に臨んだけれど、第二新卒の面接時もリクルートスーツでいいのかどうか知りたいという方も多いでしょう。また、服装自由の面接で、どんな服がふさわしいのか判断に困るという転職者もいます。

多くの人にとって悩みどころの面接時の服装ですが、面接に通過する上でとても大切なポイントでもあります。なぜなら面接の担当者に、社会人としてのふさわしい常識を持っているか、服装からある程度判断されることがあるからです。また最も大切な理由として、服装は第一印象を左右します。就職活動に限らず、初対面で人の印象はほぼ決まるとも考えられているようです。つまり第一印象は、面接時の人物の評価に大きな影響を与えます。

ふさわしい服装を選ぶかどうかで、転職の成功率も変わってくるでしょう。特に、日系企業への転職を考えている方は、最初に与える印象に気を配りたいものです。なぜなら、日系企業のおおよその面接時間は、20分から30分。その限られた時間の中で、採用担当者に自分がどんな人間なのかを十分に伝えることは限界があることでしょう。そのため、良い第一印象を残すなら、短い時間の中でも高評価を得るうえで大いに役立ちます。

この大切なポイントである第一印象ですが、それを決めるのは3つの要素から成っていると言われとぃます。心理学者アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」によれば、視覚情報、聴覚情報、言語情報の3つです。視覚情報とは、身だしなみ、服装、顔の表情などです。聴覚情報とは、声色、話し方、声の抑揚などが挙げられます。言語情報とは、その人の話している内容のことです。

この法則によると、第一印象を占める割合として、視覚情報が55パーセント、聴覚情報が38パーセント、言語情報が7パーセントと言われています。面接担当者に、好印象を残すため、特に大きな印象の割合を占める視覚情報に挙げられるものに気を配ってみると良いでしょう。担当者に好印象を与える服装、身だしなみは清潔感のあるもの、朗らかな笑顔を心がけましょう。そうするなら、よりいっそう良い印象を残してくることができます。そうした心がけにより、その先もスムーズに選考が進み、採用率も上がっていくことでしょう。

第二新卒にリクルートスーツはあり?

第二新卒にリクルートスーツはあり?

新卒時の就職活動では、たいていの場合リクルートスーツで行います。とはいえ、第二新卒の就職活動の面接では、リクルートスーツでいいのか気になることでしょう。答えは、企業から服装の指定がない場合、リクルートスーツで問題ありません。かえって、比較的若い年齢なのにダブルボタンのスーツや、ブランド物と一目でわかるようなスーツを着ていくなら、採用担当者は、違和感を抱くことでしょう。また、派手なカラーのシャツ、ビジネスシーンにはふさわしくないデザインのネクタイなども避けましょう。

業種や、職種、また会社によって、社員に求められる服装は異なります。しかしながら、就職活動を行う際は、どの企業でも通用するリクルートスーツで出向くなら、服装が悪目立ちしてしまうことを避けることが出来るでしょう。

リクルートスーツの良さは、ベーシックなカラーで作られていること。ダークな色合いのグレーや、無地のネイビー、黒などです。スーツの形は、ベーシックな物を選びましょう。男性であれば、ベーシックなデザインのスーツに白のワイシャツと、落ち着いたカラーのネクタイ、足元は黒色の革靴でそろえることが基本となります。面接先の企業にとっては、一般的な見慣れた服装となりますので、マイナスな印象を与えることなく、面接時にふさわしい服装と言えるのです。

女性の場合も、第二新卒の面接時にリクルートスーツを着用することができます。女性用は、男性用に比べて多くのデザインがあります。面接時は、パンツとスカートのどちらを着用するか悩む人も少なくないようです。基本的に、受付や事務職などの面接では、スカートが向いています。スカートのほうがより清楚な印象となります。一方、営業職などの面接の際には、パンツスーツが向いています。機敏なハツラツとした印象を与えることができるでしょう。

スカートを選択する場合は、椅子に座った状態のときに膝から5センチ上がる程度の長さの物にしましょう。短すぎるものや、派手な物は望ましくありません。パンツタイプを選ぶ場合は、くるぶしくらいの丈で、しっかりと折り目をつけておきましょう。ストッキングを着用しますが、色は自分の肌色に合ったベージュ色を選びます。黒色のストッキングは、喪服をイメージさせるため避けましょう。また、ストッキングはちょっとした摩擦で簡単に伝線してしまうため、替えの物を準備しておくといざという時に安心です。パンプスは、3センチから5センチのヒールのあるタイプを選びましょう。ヒール無しの物より、足がきれいに見えます。

とはいえ、リクルートスーツではなくいつも着慣れているスーツで面接に臨みたいという人もいるでしょう。また、年齢的にリクルートスーツを着るのに抵抗がある方、また、スーツにもよりますが、生地感が、安っぽいと感じるというケースもあります。その場合は、一般的なビジネススーツを着用されても問題ありません。良質な生地で仕立てられているスーツは、良い印象を与えることでしょう。とはいえ、スーツの色や形には注意して選びましょう。黒や、落ち着いたグレー、ネイビーといったカラーがおすすめです。

また、ストライプの物、光沢感の強い生地の物、派手なチェック柄などの強い印象のスーツは避けましょう。合わせるインナーやワイシャツは、無地の白のものが一般的です。派手な色合いやチェック柄、濃いストライプなどのシャツは望ましくないでしょう。面接における服装で大切なのは、良い印象を与える服装をするということ。自分の個性や、好みではなく、面接先の企業にとって自分の服装がどう映るか考えて選ぶことが大切です。

第二新卒における面接での身だしなみとポイント

第二新卒における面接での身だしなみとポイント

面接において一番大切なことは、清潔感です。スーツがほつれていたり、シワがついていないか、ワイシャツの首元が、黒ずんでいないか、袖口が汚れていないか、必ず確認しましょう。スーツだけではなく、靴が汚れていないか、カバンは傷んでいないか気を配りましょう。清潔感の欠けている服装は、くたびれた、だらしない印象を与えます。身だしなみにきちんと気を使い、良い印象を持ってもらえるようにしましょう。

装いだけではなく、匂いのケアも大切です。タバコのニオイや、体臭、口臭ケアもしっかり行いましょう。香水を使用する際は、必要以上に一度にたくさんつけないように注意が必要です。自分のお気に入りの香りでも、強すぎるニオイは、担当者に悪い印象を与えてしまいかねません。

加えて、髪形はビジネスにあった髪色にし、きれいに整えておくことが大切です。爪も適切な長さに切り清潔に保ちましょう。面接時に身に着ける、アクセサリーや時計などのアイテムは、派手過ぎるもの、目立つデザインのものはふさわしくありません。

面接時に気を付けたい別の点は、自分の体型に合ったスーツを選ぶということです。しっかりと体形に合っていないスーツを着用するとジャケットが肩にフィットせず、シワが寄ってしまいます。スーツのラインがきれいに出ず、台無しになってしまいます。スーツが少し合わないなと感じる場合は、自分の身体にピッタリと合うように、補正して面接に臨みましょう。

気を付けたい別の点は、季節に合わせた服装をするということです。面接の服装は基本スーツです。夏の時期に、暑いからと言ってジャケットを持参しないというのはご法度です。家から面接会場の場所までは、着用する必要はありませんが、建物の入り口に到着したらすぐに着用しましょう。また男性は、企業からノーネクタイでと指定されない限り、ネクタイを必ず着用します。スーツの素材にも気を配りたいものです。スーツを日常的に着ている人から見ると、スーツの素材からどの季節用の物なのかすぐにわかります。季節に合わせて、ふさわしい生地のスーツを選びましょう。

また、シャツの下のインナーにも注意が必要です。暑いからといって、素肌に直接ワイシャツを着るのではなく、必ずインナーを着用しましょう。汗でシャツが体に貼りつかないように、機能性インナーを選ぶのがおすすめです。色は、透けないようにベージュや白などが無難です。女性の場合、ブラウスやシャツから透けていないかも確認しましょう。

冬の時期は、防寒対策でコートやマフラー、手袋などを使用しても問題ありません。ただし、デザインやカラーに注意が必要です。黒や、ネイビー、ベージュやグレーといった、スーツとなじむカラーの物がおすすめです。デザインも、ベーシックでシンプルなものが良いでしょう。カジュアルな物、派手なデザインのものは避けます。

面接当日は、玄関に入る前にコートや防寒具は脱ぎましょう。脱いだコートは、腕にかけておきます。クロークの利用を促される場合は、預けておきましょう。手袋やマフラーは、カバンに収納しておきます。玄関で慌てないように、入り口に着いた時にコートを脱いで小物はカバンに入れておくのもいいですね。

女性の場合は、冬の時期にスーツを着用すると足元が寒く感じる方も少なくありません。厚手の靴下やタイツを履きたいと思うかもしれませんが、面接時はあまり望ましくないといえます。パンツタイプのスーツを着用したり、防寒用のインナーを活用して寒さ対策しましょう。

「服装自由」「私服でお越しください」の場合の服装

「服装自由」「私服でお越しください」の場合の服装

企業によっては、「服装自由」、「私服でお越しください」など服装の指定がある場合があります。自由と言われると、かえってどんな服で面接に行ったらいいのかわからないという場合もあるでしょう。とはいえ、スーツ以外を着用するにしても、大切なのは社会人としてのマナーを守りつつ、清潔感のある、落ち着いた装いをするということです。服装は、黒やグレー、紺などの落ち着きのあるカラーをチョイスしましょう。とはいえ、カジュアルすぎる服装は厳禁です。デニムや、サンダル、パーカーやスウェットなどの服装は控えるべきです。

また、露出の多い服装、派手すぎるものも避けます。オフィススタイルにふさわしいコーディネートを意識しましょう。オフィスの外に出る機会が多い場合は、ジャケットの着用がビジネスの常識となっているため、忘れてはいけません。また、独創的なセンスを求められる業種やアパレル系の企業などの面接の際は、応募先の業種や企業、社風について事前に把握しておくと服装を選ぶ際に参考に出来ます。それぞれの社風に合わせた服装をチョイスしましょう。

とはいえ、面接にふさわしい服を持っていないという方もいるでしょう。その場合は、面接に使える服を揃えることになります。一万円以内で買うことが出来ますので、可能であれば必要経費と思って準備出来るでしょう。一式揃えるお金がないという場合は、手持ちのスーツで面接に行くことができます。面接担当者から、スーツで来た理由を問われる可能性もありますが、「服装に不安がありましたので、スーツで来ました」と言えば納得してもらえます。

まとめ

新卒、第二新卒関わらず、面接での服装で一番大切なことは、清潔感のある服装をすることです。汚れやシワのある服装では、良い印象を残せないでしょう。面接に行く前に、スーツをきれいに着こなせているか、その他アイテムに汚れや傷はないか、髪や爪を含め身だしなみは整えられているかしっかりと確認しましょう。よく整えられた服装をするなら、面接担当者に良い第一印象を残せます。服装と身だしなみに気を配ることにより、その先もスムーズに選考が進み、採用率も上がっていくことでしょう。

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参考:スーツについての参考サイト│CUSTOM FASHION MAGAZINE