[最終更新日]2023年9月29日 [記事公開日]2021年7月27日
【第二新卒におすすめな業界】自分に合った企業の見つけ方と受かるための対策法
第二新卒で転職活動をしている人は、中途採用の求人に応募することが多いでしょう。長い間、就職活動から離れていると、基本的に気をつけなければならないこと、重視しなければならないこと、注意しなければならないことを見失いがちです。
特に、自分では常識だと思っていることが実はそうではなく、誰もそれを指摘してくれない場合は不利になります。書類選考や面接で何度も落とされても理由がわからないままですし、すでに会社を辞めている場合はそのままフリーターになってしまうこともあります。
第二新卒に限らず、就職活動で最も重要なのは『就職先を見つける』ことです。当然、就職活動では自己分析が最も重要になります。しかし、業界や職種について何も知らずに応募してしまうと、仮に就職できたとしても、早期に退職してしまうリスクが高まります。これは「ミスマッチ」と呼ばれるもので、ミスマッチを防ぐためにも、主な業界について、また第二新卒におすすめの業界について押さえておきましょう。
第二新卒におすすめな業界
日本の主な産業分野は、製造業、商社、小売業、金融業、サービス業、ソフトウェア・通信(IT)、マスメディア、政府・公共機関の8つに分けられます。特定の業界の一般的な情報を伝える際に、求人サイトやニュースメディアによく登場するのがこの8つの業界です。この中で特に第二新卒におすすめな業界は、IT業界、サービス業界、金融業界、そして製造業界の4つです。
第一におすすめするのはIT業界です。社会のデジタル化に伴い、IT業界は空前の人材不足に陥っています。ITスキルに自信のある方は、成長が期待できる大手IT企業への就職を目指してみることをおすすめします。ITスキルに自信のある方は、社内の人材レベルが高く、20代のうちにスキルやノウハウを身につけることができるので、今後の成長が期待できる大手IT企業に就職という選択肢もあります。ちなみに、第二新卒を歓迎する企業の例としては、ヤフー、オラクル、ミクシィなどがあります。これらの有名IT企業で、通年採用で第二新卒を受け入れているところがあります。
次におすすめするのはコンサルティング業界です。コンサルティング業界は基本的に転職者が多い業界であり、未経験の新卒を積極的に採用しています。コンサルティング会社はチームで動いていますので、未経験の若手でもチーム内で役割を与えられ、それに応えることでスキルアップが図れます。実際、20代でコンサルティング業界に就職し、30代以降に事業会社に転職するケースも少なくありません。第二新卒者を歓迎する企業の例としては、アクセンチュア、ATカーニー、ベイン・アンド・カンパニーなどがあります。コンサルティング業界に興味のある第二新卒の方は、一度チャレンジしてみませんか。
3つ目のおすすめは金融業界です。以前は難易度が高く、人気がある業界ながら夢を実現できる人は限られていました。とは言え、最近は金融業界の中でも大手と言われる銀行が第二新卒を受け入れるようになっています。また、20代のうちに金融業界で知識やスキルを身につけて、事業会社に転職することも可能です。特に、大手金融機関は研修を実施したり、資格取得を奨励したりしているので、スキルアップには最適です。ちなみに、三井住友銀行、野村信託銀行、SMBC日興証券などが第二新卒を歓迎する企業です。新卒で金融業界に入社できなかった人、興味はあったけど受けなかった人は、第二新卒で応募も可能です。
最後におすすめするのは製造(メーカー)業界です。日本の伝統産業である製造業も、第二新卒採用を開始しています。もともと流動性が低く、新卒採用に力を入れている業界ですが、若年層の離職率が高まっていることもあり、第二新卒採用の数も増え始めています。製造業の大手企業は研修や資格取得の制度が充実しており、20代のうちにスキルを身につけるには適しています。ちなみに、第二新卒を歓迎する企業としては、ソニー、シャープ、三菱電機などがあります。大手メーカーへの入社難易度は高くなりますが、第二新卒でチャレンジする価値はあります。
おすすめ業界から優良企業を見つける方法
就活をしている方の多くは、入社後に後悔するような会社ではなく、「優良企業」と呼ばれる会社に就職したいと考えています。しかし、「優良企業」とは一体何なのでしょうか。優良企業というと、大企業や有名企業を思い浮かべがちですが、優良企業とは他人に会社名を自慢できるような大手企業とは限りません。では、優良企業の定義とは何でしょうか。
一般的に優良企業とは、ブラック企業の反対であるホワイト企業のことです。日本語では単に「良い会社、優れた会社」という意味であり、この言葉自体に具体的な定義はありません。したがって、何をもって「優秀な会社」、あるいは「良い会社」とするかは個々の価値観の問題であると言えます。しかし、明日倒産するような会社で働きたいと思う人はいないでしょうから、会社が安定して長くビジネスを続けられるというのは重要なポイントです。
企業が存続するためには、「投資する人」「使う人」「働く人」がいないと回りません。投資家がいなければ資金はなく、使う人がいなければ収入はなく、働く人がいなければ提供できるものはありません。簡単に言えば、投資家、利用者、働き手が集まる会社は、長く存続できる安定した会社であり、良い会社であると言えます。つまり、良い会社とは、経営や業績が安定していて、ユーザーに求められ、従業員に信頼されている「ホワイト企業」なのです。
ここまで読んでいただければ、大企業だけが優良企業ではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。しかし、実際に中小企業やベンチャー企業の中から会社を選ぼうと思っても、大企業と違って情報が入りにくいため、どの会社が良い会社なのかがわかりません。良い会社かどうかを見極めるためには、まずその会社の企業理念やビジョンが明確になっているかどうかを確認する必要があります。
なぜなら、企業の理念やビジョンが明確であれば、社員は明確な目標に向かって努力し、結果を出す可能性が高いからです。その結果、その会社は安定した経営をしていると推察でき、そのような企業は「優良企業」の定義に当てはまると考えられます。逆に、企業理念やビジョンが漠然としている場合は、その会社が「優良企業」ではない可能性があるということです。例えば、「やる気」「オープンカルチャー」「社員は家族」などの言葉は、ブラック企業がよく使うフレーズです。
また、安定した製品や技術を持っているかどうかも、優良企業を見極める重要な要素です。製品や技術が安定しているということは、ビジネスが安定しているということであり、目先のコストや利益だけを追いかけるのではなく、社会的価値のある取り組みを行う余裕があるということです。その結果、社会からの信頼が高まり、「優良企業」の定義に合致することになります。
一方で、製品や技術が安定していない企業は、パフォーマンスが不安定で、良いときもあれば悪いときもあります。業績が良いときは多くの人を雇用しますが、業績が悪化し始めると誰かが責任を負わされ、別の部署への移動や減給などが行われることが多いです。さらに業績が悪化すると、会社の縮小や組織変更を余儀なくされることもあります。
従業員を大切にし、従業員満足度が高い会社は、働く人にとって魅力的です。従業員を大切にするということは、例えば福利厚生や労働条件を充実させるなど、従業員が働きやすい環境を整えることです。そこには必ずコストがかかるため、こうした待遇の充実度が企業の強さを示す指標ともなります。
おすすめ業界へ入社するために必要な準備と対策法
おすすめ業界へ入社するために必要な準備と対策法は、4つのポイントに分けることができます。
良い会社を見つける方法の1つ目として、求人情報サイトや口コミサイトを利用する方法があります。これらのサイトに掲載されている求人情報や口コミから、前述した優良企業を見極めるポイントをチェックし、その特徴に当てはまる企業をピックアップしていくのが効率よく探すポイントです。
とは言え、求人情報サイトの情報だけでは、人を惹きつけるために誇張されていたり、良い情報だけが掲載されていたりして、不正確な場合があります。その場合は、クチコミサイトなど、その会社で働いたことがある人など、本当の事情を知っている人からの情報と合わせて確認することが大切です。ただし、口コミも個人の見解や感情に偏っていることがあるので、判断の一材料に留めておくようにしましょう。
おすすめ業界へ入社するための方法の2つ目としては、『就職四季報』などの書籍や業界地図を使って、企業の動向をチェックすることが挙げられます。資本金や売上高、業界でのポジションなどの情報から、企業の安定性や将来性を判断することができます。他にこれらの就活本でチェックできるのは、離職率と給与比率です。
「離職率」は、その企業で働いて「辞めたい」という結論に至った人の数を示す指標です。「有給消化率」は、法的に保証されている有給休暇が実際にどれだけ消化されているかを示すもので、会社が労働者の権利を行使できる環境を整えているかどうかを示す指標となります。どちらも労働者にとって魅力的な会社かどうかを判断するための リアルな情報 なので、合わせてチェックすることが大切です。
3つ目に、該当企業が自分に合っているかどうかを見極めるためには、OB・OG訪問やインターンシップをして、その企業の社員から直接話を聞く方法もあります。OB・OG訪問は、実際に働いている人から「生の情報」を得ることができるので、優良企業を探すのに最適な方法です。
説明会では聞けないような具体的な話を聞くことができるので、企業のことをより深く知ることができます。短期間のインターンシップをするのもいいですが、その会社が自分に合っているかどうかを知るためには、長期のインターンシップが特におすすめです。長期インターンシップではチームの一員として働くことができるので、会社の雰囲気をよりリアルに感じ取ることができます。
もちろん、社員と同じ責任を与えられるわけではありませんが、自分の仕事をフォローしてくれる社員もいれば、上司に叱られる社員もいるでしょう。働きやすい職場なのか、企業理念に沿った社風なのか、自分の目で確かめることができます。
4つ目ですが、就活エージェントに情報を提供してもらうことも、良い会社を見つけるためには非常に有効な手段です。大手企業でなければ、就職情報誌や書籍に載っていなかったり、知りたい情報が公開されていなかったりします。そんなとき、就活のプロであるエージェントは、その会社がどんな会社なのかといった本当の情報を教えてくれます。
各企業の離職率や福利厚生などももちろん把握していますし、企業に直接聞きづらいことがあれば求職者に代わって質問してくれるので、実はとてもおすすめの方法なのです。こちらの希望や適性を考慮して、それぞれにぴったりな企業を選んで紹介してくれるので、ひとつひとつ企業を探して回る手間が省けます。効率の良い転職を目指す方にはおすすめの方法です。
まとめ
第二新卒で大手企業に就職したいと考えている方は、IT業界などの大手有名企業が第二新卒を積極的に採用し、さらに通年採用を行っていることを知ってホッとされたことでしょう。もし第二新卒で経験が浅くても、大手企業に就職できる可能性は十分にあります。応募して採用されるのは簡単ではありませんが、新卒で大手企業に失敗した人がもう一度チャレンジできる機会はあるのです。
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