[最終更新日]2023年9月29日  [記事公開日]2021年6月30日

フリーターにおすすめの就職エージェントと効率的な利用方法

新卒時に内定を獲得できなかった、もしくは入社したものの早々に退職したことでフリーターをしていると思います。

しかしフリーターでは稼ぎに制限がありますし、社会的信頼などを考えるとやっぱり正社員になりたいですよね。

ただフリーターから正社員を目指すのは正直厳しいでしょうし、不安もたくさんあることでしょう。そこで多くのフリーターは“就職エージェント”を頼ることになります。

ではそんな就職エージェント、フリーターにとってどれほど重要なものなのでしょうか。

今回のコラムではそんなフリーターが転職をする上で就職エージェントを利用すべき理由とオススメ就職エージェントをご紹介していきます。

フリーターが転職をする上で就職エージェントを利用すべき理由

フリーターが転職をする上で就職エージェントを利用すべき理由

日本において、バブル経済の頃には働き方の多様化だともてはやされたフリーターとしての働き方も、不安定な経済状況に陥ってしまうと、そのメリットはほぼなくなってしまいます。より好待遇かつ地位も保証されている正社員と比較した場合、その経済格差はますます広がるばかりですし、フリーターだからという理由で婚期が遅れたり訪れなかったりという現実もあり、日本全体の婚姻率と出生率の低下にも悪影響を及ぼしています。

そこで、フリーターが転職活動を行う上では、就職エージェントを活用することが必須であると言えるでしょう。日本にもいくつも就職エージェントはありますが、それぞれに独自の強みや特徴があり、自分が希望する条件や職種に応じて適切に選べば、自分一人で行動するよりも高い精度での転職活動を行うことが可能になるでしょう。

そもそも就職エージェントを活用すべき理由として、サービスの一環としてプロフェッショナルのアドバイザーによるキャリア相談を受けられるというメリットがあります。就職エージェントは、単に求人情報を閲覧するだけの存在ではなく、こうした付加価値の高いサービスもさまざまに提供しており、ここが各エージェントの差別化のポイントにもなり得ます。

フリーターとしての社会的な立ち位置は、はっきりしていないことの方が多いでしょうから、まずは転職したい動機や希望を明確にし、自分自身の強みと弱みを明文化し、確固たる志望動機を作成することが成功する転職活動の第一歩になります。こうしたコンサルティングによるアドバイスを活用し、就職エージェントが持っている企業とのコネクションを頼ることによって、一人で活動するよりも書類選考や面接が通りやすくなるはずです。

フリーター就職エージェント利用方法と流れ

フリーター就職エージェント利用方法と流れ

では、実際に就職エージェントはどのように活用すればよいでしょうか。まずは複数のエージェントに登録し、それぞれの担当者の対応や熱意、サービスの有無などを比較検討し、それぞれのメリットとデメリットを洗い出すところから始めましょう。ほとんどの就職エージェントは成功報酬型ですので、登録する転職希望のフリーターに初期投資の大きな負担はありませんので、登録することへのリスクはほぼゼロであると考えられます。就職エージェントを利用する敷居は、フリーターが思っているよりも格段に低いケースがほとんどです。

とにかく、まずは複数のエージェントに登録してみましょう。担当者の話を聞き、親身に聞いてくれるか、サービスの説明をしっかりしてくれるか、成功報酬の仕組みについても誤解のないように隠さずに説明してくれるか、希望している業界に精通しているか、過去の希望者の転職成功実績について誇張していないかなど、チェックするべき項目は多岐に渡ります。

そして、もう一つ留意すべきは、その就職エージェントがフリーターの転職に理解と経験があるかどうかを見極めることです。就職エージェントと一口にいっても、その規模の違いや、抱えている案件数の違い、どの業種に特化しているか、またはどの業種に強みを持っているか、高額な年収のマネージメントレベルに特化しているか、海外案件に強いかなどの差異に加え、フリーターでも活用しやすいかという特徴も存在するからです。

例えば、未経験でも可という条件の募集案件を多く抱えていたり、履歴書の学歴や職歴を重視しない企業への転職活動に特化していたりするエージェントもあります。すると、フリーターの現在位置からでも応募しやすい、未経験者歓迎などの案件を紹介してもらえます。その場合は、学歴や職歴の代わりに人物やポテンシャルを重視した選考を期待できますので、フリーターであったという経歴がデメリットにはならないでしょう。

逆にフリーターが利用しにくい、またはメリットよりもデメリットが大きくなってしまう可能性のあるエージェントも存在します。例えば、ハローワークを利用する場合ですが、プロの就職エージェントと比較すると、お役所的で限られた情報しか入手できないため、フリーターでも応募できる企業であるかの見極めさえ難しいのが実情です。

一消費者としてサービスを体験できる小売業や飲食店などの企業であれば、フリーターでも会社の雰囲気などを実感する体験を持てますが、BtoBのように対企業の業種であれば、職場の雰囲気や環境などを事前に知ることは困難です。また、一般的に企業が求人サポートの依頼をプロの就職エージェントに依頼すれば多額の費用がかかりますが、ハローワークに登録する費用は無料です。したがって、必然的に人事案件に重きを置いていない企業ほど、必要経費である採用コストをケチってハローワークに登録する傾向があると言われています。

つまり、劣悪な労働条件や労働環境を改善することもなく、「来る者は拒まず去る者は追わず」のポリシーで募集している企業も多く含まれているということです。入社するのも簡単かもしれませんが、すぐに耐えられずに辞めていくために人の出入りが激しく、常に求人している企業に入社しても、それは時間と労力の無駄になるばかりです。

またテレビでもCMを見るような、誰もが知っている大手の就職エージェントは大手企業の案件も多く、概してその業界のキャリアを積んできた実績もある正社員が競合相手になる傾向が強いです。社会人経験に乏しいフリーターでは、太刀打ちが難しいでしょう。いわゆる即戦力を求めている企業や職種への応募は、フリーターにとっては苦しい競合です。だからこそ、フリーターが戦うべきフィールドは、実績がなくとも人間性とポテンシャルを評価してくれる企業に特化すべきなのです。

フリーターにおすすめな就職エージェント

フリーターにおすすめな就職エージェント

そこでそうした点を踏まえ、次にフリーターにとっておすすめできる具体的な就職エージェントを紹介します。まずは前述のハローワークの例にあるようなブラック企業と呼ばれる類の企業を徹底的に排除し、フリーターでも一部上場企業や躍進中のベンチャー企業に応募でき、かつ就職率96%を誇るDYM就職です。フリーターには一般的に不利な書類選考を通らずに面接の機会をセッティングしてくれるために、応募を決めてからの流れが迅速な点も特徴です。ただし、年齢制限が30歳未満と制限されているため、若いフリーター向けのサービスなので、30代以上のフリーターは利用できません。

次に紹介するのはマイナビジョブ20’sです。こちらも企業の求人は全て20代が対象なので、30代以上のフリーターは利用できませんが、コンセプトが若い第二新卒と既卒に特化しているので、未経験でもOKとしている職種の求人案件が多く、フリーターにも十分に応募が可能です。書類の添削はもちろん、面接のコンサルティングや自己分析に使える適性診断の実施など、フリーターにも正社員としての道が開けていると実感できる手厚いサポートに定評があります。

もう30代も半ばを過ぎているという人でも利用できるサイトも紹介しましょう。まずはキャリアスタートです。学歴も正社員としての経歴も一切不問にしているエージェントであり、競合他社との差別化としてフリーターに特化していると言えるでしょう。フリーターの経験の少なさを熟知しているため、その心理的なハードルの下げ方にも長けており、フリーターが就職活動を頑張ろうと思えるサポートに定評があります。具体的には、押し付けたりせず、根性論も使用せず、募集している企業との合理的なマッチングに重点を置いているため、フリーターでも85%以上の高い内定率を誇っています。模擬面接のトレーニングを提供しており、また同世代の境遇が同じ人々とも意見や情報の交換ができる交流会などの主菜も行っています。

さらに対象年齢を上げていくと、フリーターからの正社員転職が81%を誇っているのが、ジェイックです。39歳まで対象としているため、30代のフリーターの登録も可能です。ジェイックのメリットは、腰を据えて働くタイプの仕事の紹介が多く、その転職後の定着率が高いという特徴です。フリーターが苦手としている弱点を補うため、ビジネスマナーや面接、履歴書などの書類作成など、さまざまな無料講座を設けてフリーターをサポートしていることも特徴です。

また、30代でも40代でもOKと受け入れているだけでなく、幅広い業種からの求人数の多さでも有名なのがリクナビネクストです。転職希望者の8割が利用しているのではないかと言われているほどの大手の就職エージェントです。前述の通り、正社員との厳しい競合にならざるを得ない案件も多く含まれますが、とにかく案件数が多く、未経験者歓迎の求人も含まれていますので、フリーター向けの求人を探すことも可能です。とにかく情報量が豊富なので、フリーターがまずはどういう業種や職種があるかを知り、自分の興味とリンクする仕事は何かを検索することにも利用価値があるでしょう。他者と併用する利用者が多いことも特徴です。

最後に、フリーター専門のエージェントで最も高い認知度を誇っているエージェントが、ハタラクティブです。フリーターの中でも、特に一度も正社員としての社会人経験がない人、資格やスキルなどを何も保有していない人など、履歴書の職歴欄を埋められない人に特化したサービスを提供することで、他社との大きな差別化にしています。

一度登録すると、担当者が就職に関するあれこれや将来についてのさまざまな相談にのってくれ、自分の希望に合った企業を紹介してくれるだけでなく、面接のアドバイスや各種セミナーを受けることも可能です。ニッチな分野に特化していることで、他社にはない独自の求人案件を保有していることも大きな強みの一つです。フリーターが正社員転職を目指すという分野において、確かな実績を残しています。

まとめ

今後、コロナ禍にあって、これまで以上に正社員として安定した環境で働き、結婚も子育てもしてみたいと願うフリーターは増加していくでしょう。しかし、率直に言って前職が正社員だった転職希望者も転職マーケットに続々と参入してくるであろう状況の中で、限られた正社員のポジションを競うことは簡単ではありません。このただでさえ厳しさの増した転職市場で、一人きりで戦うことは想像以上に厳しいことが予想されます。

企業は不採用の理由をその都度開示しませんから、フリーターの転職活動が連戦連敗だったとしても、その原因などを分析するための蓄積すら行えませんので、次に生かすことも難しく、気持ちもやる気もなえるばかりで、なかなか負のスパイラルから抜け出せない状況が続いてしまう傾向があります。しかし、一度発想を転換すれば、就職エージェントを活用することによって、転職活動の難易度を格段にさげることが可能です。

やはり転職活動を行う場合には、転職活動のプロフェッショナルである就職エージェントのサポートを活用するべきなのです。暗闇の中を歩くよりも、道しるべのある明るい道を進む方が何倍もやさしいことは言うまでもありません。

初期費用もほぼ必要なく、自分の立ち位置と目指すべき方向を知るためのコンサルティングを受け、履歴書に書ける経歴の棚卸しと書類作成のアドバイスをもらい、未経験者でも歓迎してくれる企業の求人案件を紹介してもらい、通りやすい面接の受け方をレクチャーしてもらえるのです。むしろ、なぜエージェントのサポートを受けないのかという理由が見つかりません。エージェントによっては年齢の制限があるとはいえ、上述したようなフリーターの就職に特化したエージェントを積極的に利用することで、望む成果を得られる可能性が格段に高まるでしょう。

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