[最終更新日]2023年9月29日  [記事公開日]2021年6月29日

転職活動が長期化する原因とは?長期化しないための対策と合わせて解説

なかなか転職活動がうまくいかなくて困っていませんか?

新卒の時はもう少しスムーズにできていたはずなのに、転職活動となるとどうもうまくいかないと悩む人は多くいます。

では実際、転職活動が長期化してしまう原因とは何なのでしょうか。今回のコラムではそんな転職活動が長期化する原因について解説していきます。長期化する原因とリスクから長期化させないための対策法についてご紹介しているので、なかなか転職活動がうまくいかない人はぜひ最後までご覧ください。

転職活動にどれぐらいかかると「長期化」に該当するのか?

転職活動にどれぐらいかかると「長期化」に該当するのか?

転職活動においては、求人募集をチェックして、気に入った求人を見つける作業から始めます。すぐに気に入った求人が見つかれば良いのですが、なかなか見つからない場合には時間を少し期間を空けて再チェックするなど、この求人探しの作業に時間がかかってしまうことはあるでしょう。

気に入った求人募集を見つけたら、応募して面接を受けるプロセスへと進みます。転職活動では、面接は1回から3回程度行われることが多く、かかる期間は1ヶ月から2か月程度です。働きながら転職活動している場合には、内定を受け取るまでは現在の職場へは辞めるという意思表示をしないのが一般的です。

内定を受け取ってから、初めて退職の意思表示をして、退職するタイミングを上司と一緒に決めることになります。最低でも退職の2週間前には退職願を提出しなければいけませんし、転職のタイミングで引越ししなければいけない場合には、その手続きも必要となります。そのため、内定を受け取ってから実際に転職先へ入社するまでには、約1ヶ月程度かかると考えたほうが良いでしょう。

このように考えると、スムーズに気に入った求人を見つけることができたとしても、転職活動では3ヶ月程度の期間がかかることが分かります。求人を探しているけれどなかなか見つからない場合、働きながら転職活動をしているために面接日の調整が上手くできない場合などを考慮すると、平均3ヶ月から6か月程度が転職活動の目安となります。

それでは、転職活動がどのぐらいの期間になると、長引いていると考えられるのでしょうか?できるだけ早く内定が欲しいと思って積極的に活動している場合、目安としては長くても6か月なので、それ以上かかっているならば長引いていると言えるでしょう。現在の職場に不満があるわけではなく、条件が良い求人が出たら考えようかなという軽い気持ちで転職活動をしている場合にはもっと長い期間がかかるかもしれませんが、真剣に活動しているわけではないので、期間がかかってもデメリットとなることはあまりありません。

しかし、すでに前職を退職してフリーターになっている人にとっては、転職活動が長引けば長引くほど生活を圧迫することになりますし、家賃の支払いなどにもトラブルが起こるかもしれません。積極的に活動している人は、6か月以上転職先が決まらなければ長引いていると判断されます。

転職活動が長期化する原因とリスク

転職活動が長期化する原因とリスク

転職活動が長期化する1つ目の原因は、競争率が高い人気の求人ばかりを狙っているというケースです。高待遇の大企業のみに応募しているのでは、1つの求人に対して大勢が殺到するわけですから、なかなか採用につながらなくても不思議ではありません。

2つ目の原因は、高望みをしているというケースです。自分の経験値やスキルを過大評価してしまうと、たくさんの企業に応募しても不採用ばかりという結果になりかねません。転職活動は企業と自分とのマッチング作業ですから、経験値やスキルに合った転職先を見つけて応募することが採用につながりやすくなるコツです。

3つ目の原因は、履歴書や職務経歴書、また面接など、転職活動のプロセスにおいて問題が発生しているケースです。これらは、就職支援サービスなどを利用すれば問題点を見つけてもらえるので、的確なアドバイスで解決できます。転職活動においては、書類選考をした上で面接を行い、その後に内定が出るというプロセスで行われます。経験値やスキルの面で問題がなくても、書類選考や面接で失敗してしまうとなかなか採用につながりません。

転職活動が長期化すると、どんなリスクやデメリットがあるのでしょうか。1つ目は、ブランク期間が長くなってしまうというリスクがあります。働きながら転職活動をしていて、転職先が決まってから現職を退職しようと考えている人は、このリスクを心配する必要はありません。しかし、すでに退職してフリーターになっている人にとっては、転職活動が長期化することで、どんどん無職期間が長くなってしまいます。無職の期間が長くなると、どうしても企業からも敬遠されやすくなるため、これは転職においてはデメリットとなります。

2つ目は、経済的なリスクです。無職になると収入がなくなり、貯金を崩して生活費に充てなければいけません。使いきれないほどの貯金があれば、転職活動が長引いても経済的に困窮する心配はないでしょう。しかし、大半の人は転職活動が長引くと家計が困窮し、生活そのものが成り立たない状況に陥ってしまいます。そうならないうちに、転職先を素早く決めたいものです。

3つ目に、転職活動が長引いて精神的に焦りが出ると、自分自身に妥協する可能性が高くなるという点が挙げられます。希望している条件や仕事内容ではなく、とにかく採用される企業へ、と転職先の探し方が変わってしまうのです。そうすると、実際に転職してから不満が出て、再び転職する羽目になりかねません。

転職活動を長期化しないために意識すべきこと

転職活動を長期化しないために意識すべきこと

転職活動は、後悔しないための職場を見つける大切な作業です。焦って妥協しないためには、慎重に、幅広い方向から自分のキャリアを考えて転職先を決定することが必要です。長期化するとさまざまな点でリスクやデメリットが大きくなってしまうので、長期化することなく賢明な判断ができるよう、転職活動ではいくつかの点を意識することが必要です。

1つ目に意識することは、理想と現実は違う点を理解することです。高条件や高待遇の職場で働きたいという憧れがあっても、必ずしもその企業が自分を採用してくれるとは限りません。転職活動を長期化させないためには、働いてみたいという理想の企業だけでなく、採用されやすい企業にも応募することを忘れてはいけません。

2つ目に意識することは、応募したら必ず面接を受けられるわけではないという点を理解することです。求人募集では最初に書類選考を行い、その後に面接を行います。面接の回数は企業によって異なりますが、このプロセスにおいて、途中で落される脱落者が必ずいることを覚えておきましょう。例えば、最初の書類選考での通過率は、約30%程度が平均です。

つまり、10社受けたら3社からしか面接の連絡をもらえないということです。3社にしか応募していなければ、面接を受けられるのは1社だけとなります。これはあくまでも平均なので、場合によっては1社も面接の連絡をもらえないというケースもあるわけです。こうした悲劇を回避するためには、応募する企業の数を増やしましょう。面接を受けたい企業数の約3倍ぐらい応募するつもりで、転職活動することをおすすめします。

3つ目に意識することは、自分自身の市場価値を客観的に理解するという点です。高望みしていると、転職活動はどうしても長期化しやすくなってしまいます。転職エージェントなどのサービスを利用していれば、エージェントが求職者のスキルや経験値とマッチする求人を見つけて紹介してくれますが、自分1人で転職活動する場合には、そうしたサービスを受けることはできません。そうなると、自身の市場価値と自己評価にギャップが生じてしまい、なかなか転職先が決まらないというジレンマが起こりやすくなってしまいます。

転職活動が長期化しないための対策と動き方

転職活動が長期化しないための対策と動き方

転職活動を長期化させないための1つ目の対策法は、もしも可能なら、現職を退職せずに働きながら転職活動をするというものです。仕事を辞めてしまうとフリーターとして仕事探しをすることになり、なかなか転職先が決まらずに長期化してしまうと、焦りが生じて自分自身に妥協しなければいけないかもしれません。しかし、働きながら転職活動をするのなら、長期化しても仕事と収入はあるので、焦りが生じる心配はないでしょう。

2つ目に講じることのできる対策法は、幅広く転職活動を行う方法です。例えば、初めての転職希望者が多く利用する就職支援サービスは、それぞれサービス内容が異なるだけでなく、紹介している求人の内容も異なります。複数のサービスに登録して多くの求人を閲覧でき、自分にピッタリの求人を見つけられる確率をアップしましょう。

求人数にはシーズンがあり、求人募集が多く出される時期もあれば、あまり出てこない時期もあります。そうした要素も考慮しながら、どんな転職先が自分にとってベストなのかを考えたいものです。

3つ目に、もしも転職活動が長引いている場合には、しっかり問題と原因を究明して、しかるべき対策を講じるという点が挙げられます。いつも不採用になってしまう場合には、書類選考がいけないのか、それとも面接で失敗するのかによって、原因や対策方法は異なってくるでしょう。もしも書類選考で落ちてしまうのなら、企業の求める条件やスキルがマッチしていないのかもしれません。

少し条件を下げて探すことで、書類選考を通過できるチャンスが高まるでしょう。もしも面接で失敗することが多いなら、面接対策をもっとしっかり行い、聞かれそうなな質問に対するきちんとした答えを準備しましょう。就職支援サービスの模擬面接などを利用して練習することで、本番でもリラックスして対応でき、失敗のない面接が可能となるかもしれません。

4つ目の対策法は、自分が理想とする働き方に優先順位を付けることです。転職を希望する人は誰でも、こんな職場でこんな風に働けたら最高だなというイメージを持っていることが多いものです。しかし、実際には理想通りの職場を見つけることは簡単ではありませんし、理想ばかりを追い求めていると転職活動が長期化する原因にもなってしまいます。

そうならないために、自分の希望や理想に優先順位を付けましょう。どんな条件を優先するかは、その人のキャリアやライフスタイルによって異なります。そして、優先順位がそれほど高くない希望や条件に関しては、妥協することを考慮した転職活動が必要です。

例えば、求職者が「リモートワークができるIT系の仕事で、給料は毎月25万円ぐらいほしい」という希望を持っているとしましょう。この「リモートワーク」「IT系」「月給25万」という3つの条件のうち、優先順位をつけるわけです。キャリアを重視したい人なら、IT系を最優先の条件として、あとの2つは妥協しても良いと考えた方が、転職先を早く見つけられるでしょう。

どうしても毎月25万円なければ生活できないという人なら、月給で25万円稼げる職場を優先的に探すとか、アルバイトや副業を許可している職場を探すなどの対策も考えてみることです。プライベートと仕事のバランスを重視したい人なら、リモートワークができるお仕事を探すことで、他の条件を妥協しても満足度が高い転職先を見つけられるかもしれません。

5つ目の対策法は、万が一長期化したことのことを考えて備えておくことです。翌月の家賃を払える貯金がないのに、思い切って離職してフリーターとして転職活動をしようというつわものは、さすがにいないでしょう。転職活動で失敗しないために、自分の貯金が何カ月の転職活動をサポートできるのかを正確に把握したうえで、転職活動のスケジュールを自分なりに作成することをおすすめします。

まとめ

転職活動が長期化すると、すでに退職してフリーターになっている人にとっては、経済的なリスクやキャリア面でのブランクなど、様々なデメリットが大きくなります。まだ離職していないなら、働きながら転職活動をするという選択肢を検討しましょう。既に退職している人なら、できるだけ転職活動が長期化しないように、自分自身の市場価値を客観的に把握したうえで、考えているよりも多めに企業へ応募するなど、長引かせない対策をとることをおすすめします。

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