[最終更新日]2023年9月29日  [記事公開日]2021年6月28日

20代の転職に必要なスキルとは?上手なスキルのアピール方法と転職成功のカギ

20代で転職を成功させたいなら、企業がどんなスキルを求めているか知る必要があるでしょう。その企業が求めているスキルと、自分のスキルがマッチしていなければ転職は成功しないからです。

果たして、20代の転職希望者に企業側が求めているスキルとは何でしょうか。この記事は、初めて転職する20代、現在の職場に限界を感じて転職したいと考えている20代、また、これまで無職やフリーターから正社員として就職したいと考えている20代にはどんなスキルが求められているのかに重点をおいています。

まだまだ20代。転職や就職するのに遅すぎることはありません。

20代の転職で必要なスキルと企業が求める能力

20代の転職で必要なスキルと企業が求める能力

20代の転職希望者とはいっても、20代前半と20代後半とでは、企業が求めるスキルが違います。就職して2、3年の20代前半ならば、大きな実績を残していることは稀なので、おもにポテンシャルの高さで評価されます。ところが20代後半になると、ある程度社会人として経験を積んでいるので、企業側はある程度のスキルを求めます。

基本的なことですが、服装や言葉遣い、メールや電話での対応などビジネスマナーも20代で当然身に着けておくべきスキルです。社会的な常識1つ身についていないのであれば、どの企業からも敬遠されてしまいます。面接に着ていくスーツやワイシャツがシワになっていたり、靴や鞄が汚れていたりすると、それだけで印象が悪くなります。

質問には笑顔でハキハキと答えるようにしましょう。質問に答える時は結論から先に述べ、その後で結論に至った理由やエピソードを述べると分かりやすいでしょう。最低限、敬語は間違えないように言葉遣いには気をつけてください。

20代前半、後半どちらにも共通して企業が求めているのは、専門性の高いテクニカルスキルよりも、第一にポータブルスキルです。ポータブルスキルとは、どんな職種でも共通して役立つスキルであり言わば「持ち運びできるスキル」です。

たとえば、チームとして円滑に働ける程度のコミュニケーション能力、物事を筋道たてて考えられる論理的思考力、問題が起きた時に原因を分析して解決策を考えることができる問題解決能力などは、どの業種、どの職場にいっても通用する大切なポータブルスキルです。20代で特に重視されるポータブルスキルは、仕事に対するスタンスでしょう。仕事に対してどんな考え方を持っているか、どのような姿勢で仕事に取り組むかを企業は重視しています。

社会人としての経験が10年に満たない20代に対して企業が期待するのは将来性だからです。即戦力として、高い専門知識や経験を持つ人というよりは、将来成長するポテンシャルを持っているかどうかが判断されます。コミュニケーション能力も同じくらい重要です。

上司に仕事の進捗状況を連絡、報告したり、日ごろからこまめに相談したりすることもコミュニケーション力です。また、顧客に合わせて専門用語を使わずに分かりやすく商品やサービスを説明できることも転職に必要なスキル、コミュニケーション能力の1つです。自分が得意だと思う分野ならば面接でアピールしましょう。

20代前半はスキルよりもやる気やポータブルスキルに重点を置いて面接官にアピールし、20代後半はポータブルスキルとテクニカルスキルを中心にアピールしていきましょう。26、27歳くらいからは採用担当者の目線は変わります。実際的なスキルをアピールできるかどうかが転職成功の鍵を握っていますから、20代後半の転職希望者は、できるだけ具体的な数字や結果を示して面接官にアピールしましょう。

20代後半での転職は難しいように思えるかもしれませんが、社会人としての経験があり、なおかつ将来性も見込めるので企業から需要が大きく、実は転職しやすい年代です。今の仕事や職場環境、条件に不満があるなら、需要が大きいうちに積極的に転職にチャレンジしましょう。

スキルを上手にアピールする方法

スキルを上手にアピールする方法

転職に必要なスキルを持っていても、面接や書類選考で上手にアピールできなければ意味がありません。20代の転職に必要なスキルは、おもにポータブルスキルであると先述しましたが、ポータブルスキルは考え方のパターンであったり、物事への取り組み方であったり、目に見えないものです。

つまり、実績として残せないものですから、どれだけスキルが身についているかよりも、どのようにアピールするかという方が大切です。極端なことを言ってしまえば、上手にアピールさえできれば、スキルがどれくらい身についているかはあまり関係がないとも言えます。

たとえば、仕事に取り組む姿勢が自分のスキルだとします。「真面目に取り組みます」「前向きに取り組みます」と言うだけでは不十分です。面接官にアピールしたいならどうしますか?言葉によってアピールするしかないならば、言葉で補強すればよいのです。特に目立った結果や実績がなくても大丈夫です。

「自己管理できる能力と体力を身につけるため、1年前にランニングをはじめ、今でも1日10㎞走っています」「英語力を磨いております。採用して頂けたら御社のグローバル化に貢献したいと思います」あるいは、「見識を広めるために、さまざまな分野の本を週1、2冊ペースで読んでいます」のように、具体的にどんなことをしているか、ということを示しましょう。仕事に対する姿勢をアピールする際には、具体例を示すのがポイントです。自分の意思で取り組んでいることを紹介しましょう。

もちろん、目に見える形で自分のポータブルスキルをアピールできればベターです。たとえば、資格取得という実績を見せれば、自分の仕事に対する真面目な姿勢を客観的にアピールできます。仕事に直接関係のない資格でもかまいません。応募した企業あるいは職種と何かしらの共通点を見つけてアピールできます。たとえば、簿記の資格は経理にしか必要ないかというと、そんなことはありません。

たとえば、営業を希望する場合、簿記の資格を持っていれば数字に強いことをアピールできるので、データ分析の知識を活かして営業できます。あるいは「難易度の高い資格を取得したおかげで、真面目にコツコツ取り組む姿勢を身につけることができました。

この姿勢を活かして、仕事をいち早く覚えます」などのように仕事に関連づけてアピールすることもできるでしょう。ただし、全く関係のない資格ばかりアピールしてしまうと、「なぜ、資格を活かした仕事に就かないの?」と疑問に思われてしまうので、関係のない資格をいくつも並べ立てて紹介することがないように、資格のアピールは慎重にしましょう。

大きな実績はなくても、すでに社会人として働いた経験があるのは、新卒とは違う強みでもあります。同じような職種に就いていたなら、すでにその業界や顧客に対してある程度の知識を持っていることはスキルであり、大きな強みです。また、後輩を指導したなどの経験も新卒にはない強みですから、具体的なエピソードを交えて面接でアピールしましょう。

新卒との違いは、志望動機で「~したい」という意欲だけを見せるのではなく「~で会社に貢献できる」と自分のスキルを踏まえてアピールできる点です。求人要項などを参考に、企業がどんなスキルを求めているのかを分析し、そこをアピールしましょう。そのためには、企業の求めているスキルを調べて、自分のスキルとマッチさせなければいけません。熱意や意欲だけを語っても、新卒との差はアピールできません。社会人としての経験や苦労などを交えてスキルをアピールしましょう。そのためには事前の念入りな準備が欠かせません。

スキルがないと悩んだ時の対処法

スキルがないと悩んだ時の対処法

面接でアピールできるスキルが何もない場合はどうしますか?たとえば、フリーターから正社員を目指す場合、社会人としての経験がないから、と消極的になってしまうかもしれませんが、心配する必要はありません。

接客業をしていたなら「お客様と積極的にコミュニケーションをはかり、リピーターになって頂けました」「バイトリーダーとして10人ほどのスタッフ育成をまかされ、店舗の売り上げに貢献しました」事務仕事のバイトをしていたなら「アルバイトの経験を通してExcelで入力できるだけでなく、簡単な関数やグラフも使って操作ができます」「前職は入力作業が中心でした。

打ち込んだものを見直し、チェックを重ねることでノーミスでの納品を心掛けていました」のように、アルバイトで経験したことも、十分に自分のスキルとしてアピールできます。スキルがないと嘆く前に自分を分析してみましょう。社内や店舗で、これまで上司や同僚と良好な関係を築いてきたのなら「コミュニケーション能力が高い」というスキルを持っていることになります。

もしかしたら、お客様に丁寧なサービスを誉められたことがあるかもしれません。それならば「顧客のニーズをつかむのがうまい」「顧客の立場になって考えることができる」というスキルがあります。メールが迅速で丁寧だと褒められたことがありますか?あなたは「仕事をスムーズに行える人」「ビジネスメールを書くスキルがある人」です。自分にとっては小さなスキルでも、面接でアピールポイントになります。

どうしてもスキルやキャリアが思いつかない…という場合でも、悲観しないでください。20代ならば、スキルよりもポテンシャルの高さを見込んで採用される可能性が十分にあるからです。むしろ、未経験の若手を育てたいという業種もあります。「未経験OK」「職歴を問わない」という条件の求人募集を探してみましょう。スキルは転職してから身につければよいのです。

とはいっても、新卒と比べて、スキルのない20代転職希望者は不利になるのも事実です。特に20代後半になると、ある程度のスキルは求められるので覚悟しておきましょう。ただし、スキルがなければ、転職に向けてスキルを身につければよいのです。転職に向けて準備しておけばOKです。

たとえば、プログラマーに転職したいなら、初心者向けのプログラミング言語から初めて、プログラミングの学習をしておくことができます。自分で習得するのが難しいなら、専門スクールを活用すればよいのです。わずか数週間でプログラミングを学べるスクールもあります。オンラインスクールなら、現在の仕事を続けながらでも受講できるはずです。

海外とやり取りする業種へ転職を希望しているならば、英検やTOEICを取得しておくと良いでしょう。Webデザインをしたいなら、自分のサイトを作って、面接官に見てもらえば良いのです。フリーターをしていたのでビジネスマナーが身についていないというなら、ビジネスマナーに関する書籍などで勉強しましょう。今はノースキルでも、自分の努力次第でスキルを身につけることはできます。

1人で勉強していると、すぐに挫折してしまうと悩んでいるなら、専門スクールやSNSなどで自分と同じ目標を持つ人たちを探してみましょう。また、転職エージェントに相談するのもおすすめです。転職活動と並行してスキルを身に着けていきましょう。

まとめ

転職は人生の大きな転機になります。20代のうちに転職するかどうかで、今後の5年、10年後の未来は変わります。未経験の職種や業種にチャレンジするのも20代のうちがおすすめです。年齢を重ねるごとに転職のハードルは高くなっていきます。失敗を恐れずに、行動しましょう。ただ勢いだけではダメです。

なぜ転職したいのか、現状の何を変えたいのか、よく考えて自分の動機とスキルを分析してみましょう。いくら面接対策をしても、自分のスキルをどうアピールすればよいか分からないという人は、転職サービスを利用するのがおすすめです。プロのエージェントが、あなたと一緒に転職に取り組んでくれます。

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