[最終更新日]2023年10月2日 [記事公開日]2021年6月2日
これさえ読めばOK!無職から正社員になるための方法をプロが教えます
新卒時に内定がもらえなかった、入社したいと思える企業がなかったなど、様々な理由から現在「無職」だと思います。そしてそんな無職を卒業し、正社員を目指すんですよね。
しかし無職ということで社会人経験もありませんし、なによりも無職という肩書から正社員を目指すというのは難しいんじゃないかと不安を抱えていることだと思います。
では実際、無職から正社員を目指すのはどれほど難しいのでしょうか。
今回のコラムではそんな、無職から正社員を目指す難しさについてご紹介していきます。厳しさや無職から正社員になるための流れ、対策法などについてご紹介しているのでぜひ最後までください。
「無職から正社員」の実情
まずは無職の状態から正社員へ就職する際のハードルがどの程度なのかですが、そもそも無職とはその名の通り職が無い、職についていないという状態の人を指します。無職になっている理由は様々ですが、働く能力があるが働く気がないニートであったり、病気やケガなどの事情があって働けない人、親の介護で働いていない人などがおられます。また働きたいけど就きたい職がなかったり、就職活動はしているがなかなか採用されないといった方もおられます。
無職の状態から就職しようとした場合は、無職の期間が長ければ長いほど就職できる確率が下がるというデータがあります。これは厚生労働省にて調査・公表してる「若年者雇用を取り巻く現状」によって明らかにされており、フリーター期間が6ヵ月以内の人の就職率をピークに、フリーター期間が1年、2年、3年と長くなっていくにつれて徐々に就職率が下がっていきます。これは男女ともに同じ傾向にあり、6か月以内では男女平均で就職率64.0%なのに対し、フリーター期間が3年を超えた場合では就職率48.9%と半分以下になってしまうのです。
求人には、高校や短大、専門学校、大学、大学院の新卒向けの求人と、中途での採用とで大きく分けて二つがあります。新卒向け採用は当然ながら学歴を重視した求人になっており、頭の良いとされる学校や有名学校の卒業生であれば就職率は格段に上がります。よりエリートを採用したいという意向が強い傾向としてあるためです。
一方で、中途採用の場合は学歴を最重要事項に置いているという会社はあまり多くありません。中途採用の場合はどちらかというと人間力を重視しています。例えば人とのコミュニケーション能力であったり、学習能力、理解力、常識力などが挙げられます。もちろん学歴は全く見ないという訳ではなく、先ほどの人間力を図る意味でもある程度は評価の対象となります。
無職から正社員になるための流れ
無職の状態から正社員になるために踏むステップは全部で7ステップあります。
ステップ1は「自己分析」です。今の自分の状況を正しく理解することから始めます。具体的な内容としては、単純に自分がどのような仕事に就きたいのか、自分のこれまでの学歴や経験、資格からどのような仕事が適していると思うか、自分の住んでいる家から考えて通勤できる許容範囲はどの程度かなど、自分の思いや状況を把握しましょう。ここでの自己分析がどこまで突き詰めて考えられるかが就職率にも繋がってきますので、決して面倒くさがらずに取り組みましょう。
ステップ2は「職種選定」です。先ほどの自己分析の結果を受けて、何の職種の仕事がしたいかを選びます。例えば「自分は理系の学校に通っていたから経理の仕事がしたい」であったり、「医療が好きだから病院の受付がしたい」など自分がしたい職種があるのであればそれも候補先として選定しましょう。思いが強い職種は、後々の履歴書作成時や実際の面接時に有利に働きます。
また、人手が不足していて比較的就職しやすい業界や職種を選択するという方法もあります。例えば業界で言えば、社会の高齢化に伴い高齢者が年々増加しており、介護の人手不足が深刻化しています。またデジタルトランスフォーメーション(DX)に代表されるように世界はIT化が進んでいますので、それに伴ってIT業界も人手不足となっています。他にもインターネットショッピング需要の高まりの影響を受けている配送業界なども比較的就職しやすい業界となっています。そのため、これらの就職しやすい業界の営業職や事務職などが就職しやすい職種と言えます。
ステップ3は「求人探し」です。これまで行ってきた自己分析と職種選定の内容をもとに、実際に求人を探していきます。求人を探す方法として一般的に認知度の高いハローワークは、職員が自分の希望や条件に合った求人を紹介してくれたり、就職に伴う事について相談に乗ってくれたりと大変親身になってサポートをしてくれます。ハローワークは求人掲載料が無料ですので、求人募集をかける企業側も募集がかけやすく、採用活動に費用を掛けられない中小企業の求人が比較的多くなっています。
他にも、インターネットで求人を展開している求人サイトであったり、就職エージェントを活用するなどの方法があります。求人サイトは非常に多くの求人を取り扱っているという点と、求人情報の検索がしやすいというメリットがあります。自分の好きなタイミング、時間に求人を探せますので、自分のペースで進めることができます。しかしながら求人サイトで検索する場合はサイト上の情報をもとに自分自身で企業や条件を見極める必要があります。
就職エージェントは、自分に合う求人を探してくれる所から就職に至るまで様々な部分を強力にサポートしてくれるサービスです。例えば求人情報を見ただけでは分かりづらいブラック企業を排除して優良と思われる求人を紹介してくれたり、履歴書や職務経歴書の作成に関してのアドバイスをしてくれたり、企業との窓口になって面接のスケジュール調整をしてくれるなど、非常に心強いと言えます。しかも就職エージェントは無料で利用することができますので、就職したいと思っている方には大変おすすめのサービスです。
ステップ4は「履歴書の準備」です。履歴書は求人企業に対して自分をアピールするために非常に重要なもので、この履歴書で企業の採用担当者からの第一印象が決まります。履歴書作成のポイントとしては、とにかく丁寧に書くことです。たとえほとんど書くことがない欄があったとしても、決して空欄などにはせず、スペースを埋めるように書き込みましょう。
また、インターネット上には履歴書に書く文言のテンプレートが多く出回っていますが、これをこのまま書く行為は絶対にNGです。履歴書を見る企業の採用担当者はいくつもの履歴書を見てきていますので、書いてあることがテンプレート通りだと手を抜いているのがすぐにばれてしまいます。履歴書は自分の言葉で正直に書けるかが最大のポイントですので、テンプレートはあくまで書き方の参考にする程度に留めましょう。
ステップ5は「エントリー」です。履歴書が出来たら、実際に企業に対し面接(採用試験)のエントリーを行います。ハローワークであれば担当者に伝えることでハローワーク、もしくは就職エージェントの場合は、担当者が企業と日程調整等を行ってくれます。インターネットの求人サイトの場合は、求人サイトを通じてエントリーを行うか、もしくは記載されている連絡先に連絡をする形となります。調整の結果、面接を受けられる段取りとなったら、作成した履歴書を企業の採用担当者当てに郵送します。
ステップ6は「面接」です。面接は企業の採用担当者と対面で行う事になりますが、面接にはドアのノックや席への移動、座るタイミングなど面接特有のマナーが存在します。面接のマナーに関する書籍やインターネットのサイトなどで学ぶことができますので、変なところで目立たないためにも、事前に面接のマナーは勉強しておきましょう。
ステップ7は「内定」です。面接の結果、企業から内定をもらえれば、基本的にはそのまま入社の運びとなります。但し、内定=採用決定ではありません。入社までは内定取り消しの可能性もあります。何事もなければ内定取り消しになることはほとんどありませんが、何かの不祥事を起こしてしまうと採用取り消しとなる可能性は極めて高くなります。内定を貰ってからはハメを外しすぎたりせず、社会人の自覚を持って行動する事を心がけましょう。
無職から正社員になる手段と対策法
就職を行う上で重要になってくるポイントは「会社選び」、「履歴書」、「面接」の3つです。就職活動は入社するまでが終わりではなく、入社してから継続して働いていけるかも重要です。長く働いていくためには入社前の会社選びの段階で、どれだけその会社で働く自分をイメージできるかがポイントになってきます。そのため、給料面や福利厚生はもちろんですが、通勤しやすいか、ブラック企業でないか、社風は自分のイメージに合っているかなど様々な視点から、慎重に会社を選びましょう。
履歴書はとにかく丁寧に、正確に嘘偽りなく、自分の言葉で作成できるかがポイントです。企業の採用担当者はまず履歴書を見て面接を行う価値があるか、会社に貢献できる人材かの一次判断を行いますので、マイナスな印象を与えるような内容はNGです。ただ、そこまで固く考える必要はなく、自分という人間をどれだけ表現できるか、自分の企業への思いをどれだけ伝えられるかを意識しながら素直に記載していけば、自然と履歴書上に現れてきます。くれぐれも嘘や過剰な表現は避け、自分の言葉で記載しましょう。
面接のポイントとしては、あくまで自然体で振る舞い、自分をよく見せようとし過ぎない事です。自分をよく見せようと思うと、思わぬところでボロが出てしまったり、過度に緊張してしまい言いたいことが伝えられないという事が起こりえます。
採用担当者の目線としては、ちゃんと働く意思があるか、責任感を持っているか、コミュニケーション能力があるかなどであり、ある意味人として当たり前の部分であったり、誠実さの部分を重視しています。そのため、取り繕って嘘を言ったりしてもどこかで辻褄が合わなくなってしまうものです。
また、面接では履歴書に書いている内容についても質問されます。そのため、履歴書に書いている事と全く違うものを答えてしまうのはNGです。そうならないためにも、履歴書は自分の思いを正直に書きましょう。そうする事で面接の時に履歴書と違う答えになるといった事態も防ぎやすいです。
無職から正社員になるうえで注意すべきこと
注意すべきことの一つ目は「責任」です。正社員は会社の一員ですので、正社員が何か不祥事を行えば、会社の信用にキズをつけてしまいます。その結果として給料カットになってしまったり、最悪の場合は懲戒免職になってしまう事もあります。会社の中だけでなく、会社の外でも会社の一員として自覚を持った行動が求められます。
二つ目は「自由」です。正社員は基本的には終業時間や休日が定められていますので、自由は利きにくくなります。そのため、無職の時は自由だったライフスタイルを会社に合わせる必要があります。しかしながら正社員には有給休暇がありますので、用事などがあれば休みを取るなどの調整を行う事はできます。
三つ目は「異動」です。大企業のように拠点がいくつかある場合は、会社の命令で転居を伴う異動が発生する事があります。中には自分の意向とは全く違う異動の辞令が出る場合もありますが、基本的には会社の意向に沿って異動する事が必要になります。しかし、何らかの特別な理由がある場合は会社と協議をする事も可能な場合があります。
まとめ
無職から正社員になるためには、ある程度のハードルがあるものの、一つずつ手順を踏んでいけば誰でも正社員になる事が出来ます。正社員は注意すべきことが多いのは事実ではありますが、それに見合ったメリットも多くあり、その代表的なものとしては給料やボーナスなどの金銭的なインセンティブです。アルバイトと正社員を比較すると生涯年収は数倍になりますので、責任などに見合った対価を得ることができます。将来家庭を築いていくためにも、正社員になれるようにトライしてみてください。
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