[最終更新日]2023年10月2日  [記事公開日]2021年6月3日

【既卒を採用する求人の探し方】6つの手段と受かるための対策法

新卒時に内定がもらえなかった、もしくは内定があったものの入社したいと思える企業がなかったという理由から「既卒」として就活を続けていくことだと思います。

そんな既卒として就活を行ううえでまず壁にぶつかるのが「企業探し」でしょう。新卒の時は就活をしているだけで勝手に求人情報が集まってきたと思いますが、既卒ではそうもいきません。

ではそんな企業探しに苦労する既卒就活、どう乗り越えていけばいいのでしょうか?

今回のコラムではそんな、既卒を採用する求人の探し方についてご紹介していきます。既卒採用の求人を見つける難しさや具体的な探し方などについて解説していきますので、既卒として就活を行う人はぜひ最後までご覧ください!

既卒採用の求人を見つけるのは難しい

既卒採用の求人を見つけるのは難しい

新卒・既卒という呼び方は、転職市場で使われる言葉です。新卒者というのは、その年に新しく大学などの学校を卒業する人、もしくは卒業する見込みの人を指します。一方、既卒者というのは、大学などの学校を卒業したものの就職していない人を指します。

既卒採用求人は新卒採用求人に比べ、圧倒的に求人数が少ないといわれています。さらに、既卒者は新卒者に比べ、新卒で就職ができなかった人というレッテルを貼られて、不安のある人材だと評価されやすいです。スキルや経験による中途採用での対象にもなりません。そのため、就職活動では対策法をしっかりと立てないと、新卒者や中途採用者よりも不利になりやすいのです。

既卒採用求人の6つの探し方

既卒採用求人の6つの探し方

既卒者向けの求人は新卒者向けの求人に比べて少ないので、探し方も新卒のときと変える必要があります。対策法や、メリット・デメリットもあわせて見ていきましょう。

1つ目は、新卒者向けの求人サイトで既卒可の求人を探す方法です。新卒での就活時には、大手の就活サイトを利用していた人がほとんどではないでしょうか。既卒になってからもそういった新卒者向けの求人サイトを利用することができます。操作に慣れていて、改めて登録する必要もないので手軽に利用できることがメリットです。

ただし、新卒者向けの求人サイトなので既卒可の求人は少なく、新卒者がライバルとなるため不利になりやすいのがデメリットです。履歴書作成や面接対策、スケジュールの調整なども全て自分でしなければならないため、視野も狭まりがちになります。他の方法とあわせて利用すると良いでしょう。

2つ目は既卒者向けの求人サイトで探す方法です。既卒者向けといっても、既卒を含めたフリーターや無職、未経験などの正社員経験がない人に向けた求人サイトや、若手向けの転職サイトを利用する方法になります。求人情報だけでなく、メルマガやコラムなどで就職活動のコツやノウハウを配信してくれるサイトもあります。

会員登録も簡単にでき、すぐに就職活動が始められるという特徴があります。ネット上で求人を探して自ら応募するので、マイペースに就職活動を進められるのもメリットです。特に就職したい業界や職種が決まっている人は、情報を絞って探すことができて効率的に探しやすいでしょう。空き時間や移動時などのちょっとした時間でも求人を探すことができるので、あまり時間のとれない忙しい人にもおすすめです。

しかし、新卒向けの求人サイトと同じく、面接対策やスケジュール調整などを全て自分でやる必要があるので、視野を広げるためにも他の方法とあわせて探した方が良いでしょう。また、求人サイトには良いところばかりが載っているので、求人サイト以外でも企業についてよく調べてから応募するように気を付けましょう。

3つ目はハローワークを使う探し方です。ハローワークは国の行政機関の一つで、正式な名称としては公共職業安定所と呼ばれます。全国のどの都道府県にも設置されています。そのため、地域に密着した企業の求人を探すことができるというメリットがあります。ハローワークは他の求人サイトとは違って掲載にお金がかからないので、求人数が非常に豊富です。

また、大手の求人サイトには出ていない優良な求人が見つかることもあります。知名度が低いため求人サイトに載せてもなかなか人が集まらない隠れた優良企業が求人を出していることもあり、採用意欲も高いことが多いので既卒者には特におすすめです。

窓口に行かなくても、ハローワークのサイトもあるので簡単に求人のチェックができます。面接対策をしてくれたり、履歴書の添削をしてくれたりといった求人紹介以外のサービスも手厚いので、就職活動に不安のある既卒者にもおすすめだといえるでしょう。

デメリットは、求人数が多いため相談員も企業の詳細を把握していないことが多いということです。掲載無料なため、ブラック企業が多いともいわれています。求人数が多いので一度に比較検討しやすいというメリットはありますが、自分でもよく調べてから選考を受けるかどうかを考えることが必要となります。

4つ目は既卒者向けのエージェントを利用する方法です。既卒での就職活動は新卒での就職活動に比べて不利になりやすいので、プロの力を借りるのがおすすめです。基本的にエージェントの登録から利用までは無料で、求人の紹介はもちろんですが、履歴書の添削や面接の指導などのサービスを受けることもできます。

また、選考を受ける際には応募先企業ごとの選考対策や社内の雰囲気など、詳細なアドバイスやフォローをしてくれるのも強みです。希望のヒアリングをしっかり行った上で、休日や残業時間などの直接聞きづらいことも教えてもらえるので、ミスマッチをなくしやすいところもメリットといえるでしょう。

特に既卒採用の面接では、「なぜ新卒での就職に失敗したのか?」「空白期間に何をしていたのか?」「既卒を採用するメリットはあるか?」など、厳しい言葉での質問が飛んでくることもあります。こうした質問に慌てず対処するためにも、十分に準備をしておく必要があります。既卒者向けのエージェントは既卒の就職活動についてのノウハウを蓄積しており、自力での就職活動に比べて就職までの効率が格段に良くなります。

エージェントを利用するデメリットは、求人サイトに比べて扱っている求人の数が少ないことです。複数の企業を比較検討しながら決めたい人には向かないかもしれません。エージェントごとに得意な業界や扱っている求人も違うので、エージェントを変えるのも一つの手段です。また、エージェントの担当カウンセラーとの相性が良くないこともあります。

その場合は担当を変えてもらうと良いでしょう。中には利益重視で希望に沿わない業種や職種の企業や、ブラック企業を紹介してくるような悪質なエージェントもあります。エージェントを選ぶ際は、いくつか登録してみてから信頼できるエージェントに絞ると良いかもしれません。悪質なエージェントだと感じたら、遠慮せず利用するのをやめましょう。

5つ目は大学の就職課を利用する方法です。あまり馴染みがないかもしれませんが、大学の就職課は、実は卒業して既卒となってからでも利用することができます。最近では、既卒者の就職活動を支援するサービスに力を入れる大学も増えているようです。

大学の就職課では、その大学出身の人を積極的に採用したい企業の求人が集まっているので、卒業生であれば採用されやすくなります。このような求人は転職サイトやハローワークでは見つけることができないので、大学の就職課を利用する上での強みといえるでしょう。

とはいえ、基本的には新卒者向けの支援をするところなので、新卒者に比べると応募できる求人は少ないということは理解しておきましょう。また、卒業生の情報について教えてもらえることもメリットの一つです。卒業生の働いている企業の詳細な情報や、同じ大学の出身者だからこそ役に立つアドバイスももらえるかもしれません。

デメリットはエージェントを利用する方法と同じく求人数が少ないので、比較検討したり業種を絞って探したりするには向いていないということです。求人サイトとあわせて利用するなど、他の方法と併用すると良いでしょう。

6つ目は企業の自社サイトから応募する方法です。最近では自社サイトでの求人に力を入れるところも増えています。新卒者と中途採用者向けの求人がほとんどではありますが、最近では既卒者も対象とするところも増えているので、志望する業種や職種がはっきりしているのであれば企業のサイトを調べてみるのも良いでしょう。求人がなかったり対象ではなかったりもするかもしれませんが、どのような人材を求めていてどのような人材が有利なのかなど、傾向がわかるので業界研究にもなります。

デメリットはやはり既卒者向けの求人が少ないことと、一つ一つ調べる手間がかかるということです。忙しい人や志望する業種や職種がまだ決まっていない人には向かない方法だといえるでしょう。

既卒を採用する企業に受かるための対策法

既卒を採用する企業に受かるための対策法<

既卒者は新卒者に比べ厳しい目で見られやすいので、より一層万全な対策を講じる必要があります。新卒で就職できなかったということは何か問題があるのではないか、やる気がないのではないかといった不安を抱かれやすいので、そうした不安を払拭するために事前に準備をしておかなければなりません。

まずは、就職活動における自分の軸を設定することが肝要です。就職するにあたって、自分にとって何が大切なのかをはっきりさせておきましょう。軸がないとどうしても意欲が低いという印象を与えやすく、就職できたとしてもミスマッチが起きやすくなります。将来的にどのようなキャリアを手に入れたいのか、どのようなスキルを身につけたいか、なぜそうなりたいかなどは聞かれたらよどみなく言えるようにしましょう。

また、厳しい質問をされることも多いので落ち着いて答えられるように考えを整理し、答えを準備しておくことも大切です。新卒での就職活動に失敗した人というレッテルを貼られやすいので、意地悪なことも言われるかもしれません。ふてくされず、素直に反省していることを示す真摯な態度を見せることも採用に近付くためには大事なことです。対策を立てるのは自分の力だけでは難しいので、エージェントや大学の就職課などで恥ずかしがらずに素直に相談しアドバイスをもらいましょう。

求人を探すときには、自分に合っているかをしっかりと見極めることも重要です。せっかく就職できてもすぐに辞めてしまっては経歴に傷がついてしまい、その後の就職活動がさらに厳しくなってしまいます。焦らずに希望や条件に沿っているかを確認してから応募を決めましょう。

なかなか採用が決まらずもどかしい思いをするかもしれませんが、焦ってブラック企業に就職してしまうような事態は避けたいところです。離職率が異様に高い企業や残業時間が長い企業は採用されやすいですが、ブラック企業でなくても既卒者を採用する優良企業はあります。また、面接や選考の段階で違和感があればキャリアカウンセラーなどに相談し、意見をきいてみることも大切です。

軸がぶれることは良くありませんが、条件にこだわりすぎないことも既卒での就活を成功させるために必要なことです。たとえば、大手にこだわりすぎないことや休日の曜日などにこだわりすぎないことです。

誰もが知っているような大手企業ではなくても、特定の分野では秀でている企業であったり残業が少なくライフワークバランスのとれる企業であったりと優良企業は数多くあります。また、土日休みであることにこだわりすぎると業種も狭まりがちなのですが、自分に合った業種を見逃してしまうかもしれません。自分が決めた軸に関わるような条件以外はまずはこだわらず、視野を広くもつことで自分に合った企業が見つかりやすくなるでしょう。

既卒での就職活動では孤独を感じたり不安になったりしがちなので、つらい気持ちを相談できる場所や人とつながることも重要です。良くないことばかり考えてしまうと就職活動も停滞してしまいます。就職活動中でも息抜きをし、ストレスを溜め込まないようにすることで活力にもなります。

友人と食事に行ったり1日好きなことに没頭したりと、就職活動以外の時間を持つことで就職活動にも集中できることでしょう。暗い気持ちでいると表情にも反映されて面接などでも印象を悪くしてしまうので、リフレッシュする時間をもつと良いでしょう。

まとめ

既卒での就職活動は新卒での就職活動に比べて厳しいものになりやすいばかりか、新卒時とは違い仲間も少なく不安を抱えながらの活動になりがちです。しかし、ポテンシャルを重視して採用する企業も多くありますし、適切な対策を立てて臨めばきっと輝ける場所が見つかるはずです。既卒だからといって悲観せず、希望を持って一歩を踏み出しましょう。

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