[最終更新日]2023年10月2日 [記事公開日]2021年6月3日
20代フリーターで就職したい人必見!具体的な手段と受かる方法
20代のうちにフリーターから就職したいと考える人は多くいます。しかし20代ということで社会人歴が浅く、武器となるスキルがないことから就職が難しいと頭を抱えていることだと思います。
では実際、20代フリーターが就職を目指すのはどれほど難しいのでしょうか。今回のコラムではそんな20代フリーターのための就職事情について解説していきます。
20代フリーターで就職を目指す難しさや、就職を目指すうえで意識すべきこと、具体的な手段とやり方などについて解説しているので、就職したい20代フリーターはぜひ最後までご覧ください。
20代フリーターから就職を目指す難しさとは?
現在、いろいろな雇用形態が増えてきたために正社員以外の形で働く人が多くいます。そしてよく耳にするのがフリーターという言葉ですが、フリーターとは定職に就かずアルバイトをしている人のことです。端的に言えば正社員ではなくアルバイトやパートで働いている人のことですが、年齢制限も定義されており34歳までの人を正式にフリーターと呼べます。
日本では正規雇用者、つまり正社員で働く人に対してフリーターの割合はおよそ三割程度と言われています。そのうち20代のフリーターの方が割合は多く、多くのフリーターが30歳を機に正社員に就職していることが伺えます。しかし、フリーターが正社員に就職することは可能でしょうか。
もちろん、不可能なことではありません。しかし、簡単なことでもありません。フリーターが正社員として就職することを難しくする要素はいくつかありますが、最も大きな要素となるのがフリーターのイメージの悪さです。
フリーターで働く理由の大半が「時間の融通が利く」とか「正社員よりも責任が軽い」というものがありますが、そのネガティブなイメージを企業側が持っていると就職に不利に働いてしまいます。つまり企業側は、フリーターを雇ってもすぐに辞めてしまうかもしれないとか、やる気がそんなに無いのではないかと考えて採用をためらってしまうわけです。
もう一つ、フリーターが就職することを難しくすることにフリーター自身に就職のための手段や勇気が無いということも挙げられます。長くフリーターを続けていた人が最初の一歩を踏み出すには勇気が必要です。「フリーター歴が長いのでどうせ就職できないだろう」とか「面接の時に気まずい思いをするのではないか」とフリーター自身がネガティブになってしまうことがあり得ます。そのため、行動を起こすことをためらってしまうのです。
しかし、正社員になることにはメリットがたくさんあります。大きなメリットは収入が大幅に増えることですが、ボーナスなども含めると年収が倍以上になることもあり得ます。生涯で稼ぐ金額を考えると、なるべく早く正社員になった方が大きな差が出ることもわかります。
また、正社員であればローンを組んで大きな買い物をしたり、年金や退職金の受給にもフリーターとの差が出るため将来への安心感もかなり変わってきます。そのため、なるべく早く正社員として就職することはとても大切なことであると言えます。
20代フリーターから就職を目指すうえで意識すべきこと
一番大切なことはすぐに行動することです。様々な統計を見てみると、20代のフリーターよりも30代のフリーターの方がはるかに就職が難しくなります。企業の持つフリーターへのネガティブなイメージを考えるとこれは当然と言えるかもしれません。
特に終身雇用や新卒採用が根強く残る日本では、未経験者を雇う時には多くの企業が若い人を求める傾向にあります。理由として、「仕事を覚えるのが早いから」とか「働いてもらえる期間が長いから」といったものがあります。また、社員教育の観点から見ても、若い人の方が覚えが早いことに加えて、扱いやすいという考えもあるからです。
いずれにせよ、企業が欲しいのは若い人材であるため、就職活動は早めにすることが一番大切なことです。フリーター歴が長く、なかなか第一歩を踏み出せないでいる人にとって、早く行動しなければいけないことは分かっているものの、それが難しいという人もいるかもしれません。そのような場合にはまず、正社員として働くことのメリットをよく考えてみましょう。
一度でも正社員として働いた経験があれば、その後の転職には有利に働きます。最初に面接などで気まずい思いをするかもしれませんが、それはその時だけ、働き始めれば関係ないという前向きな気持ちを持つことが重要です。しかしなかなか気持ちを切り替えることができず、どうしても第一歩が踏み出せないようであれば誰かに相談してみましょう。相談できる人もいない場合には転職エージェントを活用することも良い方法です。転職エージェントは仕事の紹介だけでなく、いろいろなサポートをしてくれるものもあります。
もう一つ、フリーターが正社員として就職を目指すときに大切な心構えがあります。それはハッキリとしたビジョンを持つことです。長くフリーターをしている人の中には、やりたいことが見つからずにフリーターを続けているという人がいるかもしれません。そのような場合、就職するといっても特にやりたい仕事はないし、そんな熱意で企業の面接を受けてもどうせ落ちてしまうのではないかと考えてしまいます。
また、たとえ就職できたとしても仕事が楽しくなかったなら長くは続かないのではないか、そうすれば企業にとっても迷惑をかけてしまうのではないかとネガティブに考えてしまうことがあるかもしれません。
そのような人はまずは考え方を変えることが必要です。特にやりたい仕事がない人は、何でも良いから好きなことに挑戦してみる心構えを持つことが大事です。好きなことがあれば、それは仕事を探したり、面接でアピールする際の熱意へと直結するからです。自分がなぜこの仕事をしたいと思うのかがハッキリとしていれば、それは行動していく上でのエネルギーになりますし、方向付けがきちんとされているためにブレないで動いていくことができます。
仕事とは別のなにかやりたいことがあるためにフリーターを続けてきた人も同じです。そのことのために費やした時間や努力は決して無駄なものではありません。その経験や知識を活かしたいという思いを持っているならば、面接でのアピールポイントにもなりますし、仕事を探す上での方向付けにもなります。
20代フリーターが就職する手段とやり方
では、しっかりとしたビジョンを持って就職活動を始めたいと思う人はどのような方法を使うことができるでしょうか。一人で求人情報を見ながら就職活動を続けることは精神面でも簡単なことではありません。また、現在フリーターとして働いているのであれば時間的な面から見てもなかなか余裕が無い状況かもしれません。そのような場合には就職エージェントを活用することができるでしょう。
現在、転職エージェントも様々な形態のものがあり、その特徴も様々です。ネットで手続きができるエージェントも多くあるため、活用することはそんなに難しくないでしょう。職種や雇用形態など、それぞれのエージェントには得意とする分野があるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。また、担当者が決まった場合にも、担当者との相性などもよく考えて、一つのエージェントに絞らないで活用することも選択肢が広がるので良い方法です。
しかし転職エージェントを活用するにしても、自分が何をしたいのか、どんな仕事を探しているのかがハッキリとしていなければエージェント側もサポートできないので、事前にきちんとビジョンを持っていることは大切です。もちろん、就職ということにこだわって、「どんな職種でも大丈夫です」「何でもやります」というのもハッキリとした方向性なので、それはそれで良いでしょう。
転職エージェント以外にも公的な支援としてハローワークを活用することもできます。ハローワークの場合は実際に足を運ばなければならないため、時間的にも精神的にも少しハードルが高いかもしれません。
他にも就職の手段としては社員登用制度を利用することもできます。社員登用をしている企業や会社は多くあるため、まずはアルバイトでその企業や会社で働くことができます。社員登用のメリットは仕事に慣れてから正社員になれることです。
また、職場の環境や人間関係もある程度把握できてから正社員になれるのも安心感があります。しかし、社員として登用される人数はアルバイトの数に比べて少なかったり、登用試験が年に一度だけだったりと必ずしも簡単に登用されるわけではないことも併せて覚えておくことは大切です。
20代フリーターが絶対に就職するための秘訣
他にフリーターが就職するためにはどんなポイントを押さえておくことが重要でしょうか。正しい心構えと方法を取ることに加えて、比較的就職しやすい業種を狙うことも就職への大きな一歩になります。では、どんな業種は比較的就職しやすいのでしょうか。
一つ目は接客業です。接客業にはお店で販売をする販売業なども含まれます。アパレル関係の仕事やホテル、スーパーやコンビニ、そしてレストランなどの飲食店が接客業に含まれます。必要となる資格もほとんどなく、未経験から始めることのできる仕事が多くあります。また、これらの業種は社員登用制度を設けていることが多く、アルバイトから正社員を目指すという方法もあります。
接客業が向いているのは人と接することが好きな人です。コミュニケーションスキルが求められる業種なので、臨機応変に対応できる能力が求められます。加えて、自分の好きなことや興味のある業種であれば商品に関する知識を学ぶ上でも楽しく行うことができるでしょう。
就職しやすいとされる二つ目の職種は営業職です。営業職も未経験から始めることができる仕事が多くあります。しかし接客業以上にコミュニケーションスキルが求められます。場合によっては自分の方から積極的に売り込みを行わなければならないこともあるため、積極性や熱意が特に求められる職種でしょう。しかしその反面、実力がはっきりと表れる職種とも言えるので、センスや実力があるならば出世したり大きく稼ぐことも可能であると言えます。
就職に有利な三つ目の職種は介護職です。現在、介護職は人手不足の傾向にあります。そのため、正社員の求人が多く見られます。介護職も未経験からスタートすることができる仕事ではありますが、介護に関する資格を取得しておくならばより就職に有利になるでしょう。介護の仕事はコミュニケーションスキルに加えて体力も求められるハードな仕事です。しかし、高齢化社会が進み人手不足が続くであろう介護職は、今後も社員として働き続けることができる安定した職種であると言えるかもしれません。
最後に挙げる就職に有利な業種はIT関係の業種です。インターネットの普及に伴い、現在ITに関連した求人がとても増えています。しかし、IT業界で働くためには専門の知識や資格が求められることがほとんどです。もし大学や専門学校などで専門的なことを学んでいたならば、そのキャリアは大きな武器になります。さらに独学で勉強したり、別の講座などを通して資格を取得したりしていればIT業界で働くことができるかもしれません。
このように就職に有利な職業を選ぶことはとても大切です。加えて、自分が就職したいと思う職種があるならばフリーターで働く間に何らかの資格を取得しておくことも大きな武器になります。通信講座などで勉強して筆記試験に合格しなければ取ることのできない難しい資格ももちろんですが、講習などに参加するだけで取得できる資格もあります。
そのため、自分が働きたい業種でどんな資格が役に立つのかをよく考えて、時間が比較的自由に使えるうちに資格を取っておくことは大切です。仕事が始まってから役に立つこともそうですが、面接でアピールするポイントにもなるからです。
まとめ
20代のフリーターが就職することは可能です。ぜひ、20代であることを意識して早めの行動をとるようにしましょう。遅くなればなるほど就職は難しくなります。就職のためには正しい心構えを持つこと、どんな仕事がしたいのかといったハッキリとしたビジョンを持つことが大切です。好きなことで良いので、自分がしたい仕事が何なのかをきちんと考えておきましょう。
すぐに行動することは転職エージェントなどを活用することや資格を取得しておくことも含まれます。ぜひ、時間があるうちにできることを行って将来への備えをしておくことは重要です。
ジールコミュニケーションズでは、新卒・既卒での就職活動、第二新卒、中途で転職活動をはじめ、企業向けの採用支援や学校・キャリアセンター向けのサポート支援を行っております。豊富な実績や手厚いサポートによってお客様に向き合った支援サービスをご提供いたします。
お問い合わせよりお気軽にお悩みや希望をご相談ください。
問い合わせから相談する