[最終更新日]2023年10月2日  [記事公開日]2021年4月13日

新卒で入った会社をすぐに辞めたい!新卒でも転職活動を成功させる秘訣

大学や短大、専門学校を卒業して、晴れて新社会人になった時の嬉しさやドキドキ感を覚えている方も多いと思います。しかし、就職活動をして内定をもらったものの、その会社のイメージが採用前のイメージと異なる場合も多くあります。

就職活動中には「良さそう」と思っても、実際に入社して見ると社内の風通しが悪かったり、想像以上に激務であったりすることも珍しくありません。特に、新卒の場合は社会人になることについてワクワクしていたり、楽しみだったりと前向きな気持ちを持っている人が多いので、多少会社に悪いところが見つかっても見過ごしてしまうのです。

また、周りがどんどん内定が決まっていくとどうしても焦りが出てきてしまい、妥協して入社したという人も少なくないでしょう。新卒で入社したものの、その後転職を考えているのであれば、注意すべきポイントやコツがあります。

新卒で入った会社を早々に辞める人は意外と多い

新卒で入った会社を早々に辞める人は意外と多い

大学を卒業した年齢は一般的に22歳と、とても若いですが、若いからこそ判断を誤って会社選びをしてしまうことは非常に多いと思います。就職活動は20代で行うことが多いですが、会社の良い面ばかり見てしまい、給与が高いとか休みが多いとか、そういったところに目が行きがちです。

しかし、会社の社風や方向性をきちんと理解していないと、自分が思い描いていたイメージやビジョンとかけ離れてしまうことも多く、「こんなはずではなかったのに」と後悔することになってしまうでしょう。よって、新卒でせっかく入った会社をすぐに辞めてしまうケースは案外多いのです。

一番多いパターンが試用期間中に辞めてしまうというもので、会社側からすると「せっかく仕事を教えたのに、時間や労力が無駄になった」と捉えられてしまいます。しかし、逆に「試用期間内で辞めてくれた」というような見方をしてもらえることも多く、早い時期に辞めることが悪いこととは一概に言えません。

なぜ入社早々に辞めてしまうのかという理由は、人によって多種多様です。例えば、新卒説明会の時には優しくて丁寧に仕事を教えてくれそうな感じだったのに、実際に入社してみると、まるで体育会系のようなスパルタ教育だったという例があります。

他にも、先輩が新人をいじめてきたり、「残業なし」と書かれていたのに実際は毎日新人であることを理由に毎日残業させられたりなど、理由は山のようにあるでしょう。

人それぞれ「これは耐えられない」と思うポイントは異なると思いますが、辞めたいと感じる理由として一番に挙げられるのが、就活時の会社の印象や社内の人間の印象が全く違ったという点です。説明会や面接ではとても優しそうで馴染みやすそうな、風通しの良い職場であることが窺えたのに、実際に入社してみると全く違った、という例が散見されます。その結果「思っていた会社ではなかった」という風に感じて、転職を考える人が多いです。

新卒で入った会社をすぐに辞めてしまった人の口コミを見ると、「朝起きるのが辛い」とか「満員電車が辛い」というような、社会に対する不満が原因となっていることが多いです。または、「自分が思い描いていたイメージと会社のイメージが違った」とか「学べることが少ない」など、その企業へのイメージギャップも多く見られます。

一部ですが、セクハラやパワハラが原因で転職を考える新卒入社の人もちらほら見受けられます。このような事例の場合、明らかに会社側に非があったのであれば当然すぐに辞めても良い案件です。そのまま居続けることによって、鬱やパニック障害などの精神病になってしまったり、次に転職する際に不利になったりしてしまう可能性があります。

次の職場で「なぜすぐに辞めなかったのか」と言われ、自分の限界を把握していなかったと捉えられることもあります。もし辞めたいと思ったら、理由によっては我慢せずに早めに辞めた方が、企業にとってもあなたにとってもプラスに働くこともあるのです。

ただし、明らかな自己都合や自分勝手と見なされてしまうような理由は、企業からは良いイメージを持たれません。場合によっては「社会不適合」と見なされ、転職すること自体が難しくなってしまいます。自分自身の気持ちの持ちようや行動の仕方で改善できるものであれば改善して、その職場でもう少し頑張るというのも一つの選択肢だと言えます。

また、あなたに費やした説明会、面接の時間、そして仕事を教える時間や労力がかかっていることも忘れてはいけないポイントです。辞めることによって、会社があなたを採用するためにかけた時間や労力だけではなく、仕事に必要な道具などを揃える費用も無駄にしてしまいます。もしあなたが自己都合で辞めるのであれば、その辺りも少し考えると、次に転職する際にも会社を見る目が変わると思います。

新卒で入った会社を辞めた後の転職活動事情

新卒で入った会社を辞めた後の転職活動事情

新卒で仕事を辞めてしまう人の理由は様々ですが、ただでさえ「会社を辞める」という事実は企業側にとってマイナスにしかなりません。せっかく人事部が厳選して選んだ人材だとしたら、「会社に貢献してくれるだろう」といったイメージを持っているので、当然長くその会社で働いてくれるようなイメージを持っているでしょう。その結果、費用をかけて仕事に必要な事務用品や机、椅子を用意してくれたり、労力や時間をかけて新人教育を熱心にしてくれる企業が大半だと思います。

今は使い物にならなかったとしても、長い目で見れば優秀な人材になるだろうという風に見てもらえれば見てもらえるほど、時間をかけて指導を行ってくれるはずです。だからこそ、すぐに辞められてしまっては時間、労力、費用が全て無駄になってしまうので、会社としては大損失です。

しかも、新卒で採用した場合、また次の新卒の人材を確保しようと思ったら1年待たなくてはなりません。「新卒採用」という言葉があるほどなので、やはり新卒の価値はとても大きく、それだけ多くの企業が採用をしたがっている事実があります。初めて社会人になった人材と長年社会人を経験してきた人材だと、前者の方が変な癖がついていなくて、素直に指示を聞いてくれるという理由からです。「採用するなら新卒が良い」と言われているのはそういった背景からなのです。

このように会社にはすぐに辞めてしまうことによって迷惑がかかってしまうことは避けられませんし、内定を勝ち取ったあなたにとっても、「辞める」という選択肢は正直プラスにはなりません。しかし、周りから「顔色が悪い」とか「気持ちが暗い」というように、何かしら入社してマイナスに変わってしまったことを指摘された場合は、その会社から大きなストレスを受けている場合もあるのです。

そのような状態で働き続けていても実力になるとは言えませんし、あなたの体調がどんどんと悪くなる一方なので、思い切って転職をするのも悪くはありません。まずは今置かれている状況や体調面から本当に辞めるべきかを考えた上で転職活動をしましょう。

せっかく新卒で入った会社をすぐに辞めてしまったのであれば、職を探すために転職活動をすることになります。転職活動をするにあたって明確な理由が用意できない場合は、実際に転職活動をしても失敗してしまう可能性がありますので、注意が必要です。前向きな理由が用意できない場合は、転職活動をしても内定をもらうことができない可能性があります。

また、新卒という比較的優遇されやすい状況であるにもかかわらず辞めてしまったことには、今いる企業からも転職活動先の企業からも良いようには思われない可能性があります。忍耐力がないとかコミュニケーション能力が低いとか、様々なフィルターを通してあなたを見るので、そのフィルターを外す努力をしなければならないのです。

マイナスイメージから見られるので、それを覆すような自己アピール力や自己分析の結果を面接時に正確に伝える必要があります。「新卒だからすぐに転職できるだろう」と甘んじた考え方をしていると非常に危険です。

コロナ禍により多くの人材が職を失った事実もありますし、内定を取り消された新卒者もたくさん存在します。そういった状況なので、新卒であってもあなたが満足できる企業にたどり着ける可能性は低く、企業探しは難航するかもしれません。良さそうな企業を見つけても、転職活動であるがゆえに、書類選考で落とされてしまう可能性もゼロではありません。転職活動は新卒であっても新卒でなくても非常に難しいものなので、気合を入れて取り組む必要があります。

新卒で入った会社を辞めた後の転職を成功させるコツ

新卒で入った会社を辞めた後の転職を成功させるコツ

仕事をすぐに辞めてしまった新卒でも、もちろん転職活動をすることは可能です。中には転職活動をして成功した人も多くいます。しかし、多くは転職先も満足のいくものでなかったため、辞めて転職してといったことを繰り返しているのです。転職の回数が多ければ多いほど、企業からするとあまりよく思われませんし、「採用しても長く働いてくれないのではないか」というようなイメージを抱かれてしまします。

そうなると、どこの企業でも内定を取ることが難しくなってしまいますので、転職も考え方によってはリスクがあると言えます。しかし、辛い気持ちを抱えながらその企業に勤め続けるのもストレスや病気の元になってしまうことがありますので、そこまでして無理やり就労し続ける必要はありません。

そうなると、転職を一度で成功させるのが一番良いのですが、あなたが目指すべきビジョンをしっかりと考え、「どのように行動すれば満足いく転職ができるのか」を真剣に考えることから始めましょう。転職活動はやみくもに行っても、時間や労力を消費しますので、きちんと計画を立てることが重要です。転職が完了するまで、どのように行動するのかスケジューリングをして、転職完了期間の目標を定めると良いです。

企業とのミスマッチを防ぐためには、自分なりに重視する条件と妥協できる条件をカテゴライズするのがおすすめです。「これだけは譲れない」という条件のところを外して応募すれば、納得いく企業に就職できる確率が上がります。人によって重視する条件は様々ですが、全ての条件を満たす企業はまずないとされています。

なので、妥協できるポイントを決めておくことで、「ここだけは仕方ない」と最初から納得した上で応募できます。そうすることで後から「こんなはずではなかった」と再度転職する羽目になるのを防げるのです。転職には多くのエネルギーを使いますし、イメージが悪くなることも考えると、一回きりにしておきたいものです。

まとめ

新卒で初めて社会人になった人にとって、世の中へのイメージは良くも悪くも、思い描いていたものと大きく異なると思います。当然、思っていたよりも良かった場合は問題ないと思いますし、その企業に就職できたことを誇りに思うでしょう。しかし、悪かった場合はその会社を辞め、転職を考えることになる可能性があります。心身ともにボロボロになるような会社であれば、当然ずっと居続けることは難しいと思いますし、転職した方があなたの人生においてプラスになるのは間違いありません。

新卒で転職活動をすることは様々な困難が待ち受けている可能性もありますので、きちんと自己分析や企業分析をした上で転職活動を行いましょう。また、退社する際には辞める企業に対しての配慮も忘れないようにしなければなりません。一人採用することによって、時間、労力、費用がかかっていますし、「今から力になってくれる」と楽しみにしてくれていた企業もあるでしょう。あなたが優秀な人材であれば「期待の星」と思われていたかもしれません。そういった企業側の事情も念頭に置き、企業とトラブルにならないように円満に退社するのが転職活動を成功させる第一歩です。

もしその会社を辞めても転職活動が上手くできる自信がすでにないのであれば、その時点で退社するのは少し待った方が良いかもしれません。それくらい、新卒が退社することは会社にとって大きな影響がありますし、あなたの経歴や人生を大きく左右する出来事ですので、退社や転職の必要性は十分すぎるくらいに考えるべきです。もちろん、明確な転職理由がすでに言えるのであれば、転職することは決して悪いことではありませんし、内定ももらいやすい事実があります。

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