[最終更新日]2023年9月26日  [記事公開日]2021年3月5日

【初めての中途採用】効率的な進め方を新卒との違いと合わせてご紹介

新卒入社した企業を退職し、中途採用で転職を目指しているあなた。今あなたは初めての中途採用に不安がいっぱいなことでしょう。

これまでは周りに自分と同じような環境の人がいて、大学からのサポートもあったこともあり、大変ながらも新卒就活を乗り越えたことだと思います。

しかし中途採用で転職を目指すとなるとこれまでとは環境がガラリと変わってきます。そのため、不安な気持ちとも上手に付き合うためにも中途採用の流れや仕組みをしっかりと把握しておかなくてはなりません。

では具体的に中途採用とはどのようなものなのでしょうか?

今回このコラムではそんな「中途採用」についてご紹介していきます。中途採用の仕組みや流れ、効率的な進め方などを新卒との違いと合わせて解説していますので、はじめての中途採用に挑む人はぜひ最後までご覧ください!

中途採用とは?

中途採用とは?

学生が初めて社会人として働くための就職活動を行う場合には、新卒採用という扱いになります。しかし、一度社会人として働いた経験のある人が、退職して別の会社で働くために就職活動をする際には、新卒採用ではなく中途採用という扱いとなります。また、中途採用の採用枠を狙って就職活動をする事を、転職活動と呼ぶことが多いです。

転職は、新卒採用とはいろいろな点が違います。そのため、新卒での就職活動を同じ進め方をしていると、なかなか採用にたどり着けないかもしれません。中途採用の特長や、新卒就職との違い、メリットとデメリットを理解した上で、効果的かつ効率的な進め方をすることが、とても大切です。

中途採用のメリットは、いくつかあります。1つ目のメリットは、自分が培ったスキルや経験を生かして働ける職場を見つけられるという点です。新卒採用の場合には、何をしたいかという希望を会社に出すことはできますが、実際にどこに配属されるまでは自分がやりたい仕事ができるかどうかはわかりません。しかし中途採用では、特定の部署や特定の職種に対して応募をかけるため、配属されたらやりたい仕事と違っていたというギャップが生まれることは少ないでしょう。

2つ目のメリットは、職場を変えることによって新しいノウハウを学べるという点があります。どんな仕事でも、会社それぞれに独自のやり方やノウハウがあります。転職することによって違うノウハウを学ぶことができますし、同じ職務に対しても異なるやり方を見つけることで新しい発見があるかもしれません。また、幅広くフレキシブルな対応ができるようになる、というメリットも期待できます。

3つ目のメリットは、即戦力として働けるという点です。新卒で入社した場合には、最初の数か月は新人研修などが行われるため、やりたい仕事を実際に学べるまでに時間がかかります。しかし中途採用の場合には、入職した初日から、実際の職場でスキルを学ぶことができます。ビジネスマナーなど社会人として基本的な部分の研修などは、中途採用ではありません。

転職活動では、デメリットも理解しておくことが必要です。例えば1つ目のデメリットには、すべての会社で随時人材を募集しているわけではないという点です。新卒の就職活動なら、多くの会社が同じタイミングで募集するため、条件や待遇などを比較しながら会社を選ぶことができます。しかし中途採用の場合には、求人募集を出している会社の中から選ばなければいけません。場合によっては、自分の希望や条件にマッチしないことがある点は、理解しておきましょう。

2つ目のデメリットは、即戦力として働けるスキルや経験がないと、採用されづらいという点があります。これは年齢が高くなるほど顕著になる傾向です。20代の転職では、社会人としての経験そのものが少ないですし、会社にとっては人材育成をする伸びしろを見て、経験値が低くても中途採用してくれる可能性が期待できます。スキルや経験については、あまり追及されないかもしれません。しかし30代以降になると、専門的なスキルや経験を生かせない仕事では、採用されない可能性が高くなるため注意しなければいけません。

3つ目のデメリットは、退職金に影響が出るという点です。会社によって、退職金をいくら支給するかの計算方法や条件は異なりますが、勤続年数が大きく関係します。例えば、勤続5年以上なら退職金を支給されるという会社なら、条件を満たせば退職金を支給してもらえますが、勤続4年10ヶ月で退職しても、条件を満たさないという理由で退職金の支給はありません。数か月ぐらいなら、転職のタイミングを調整することで、退職金を受け取る方が良いかもしれません。

新卒による就活との違い

新卒による就活との違い

新卒採用と中途採用とでは、就職活動の方法や面接内容、また企業側にとっても採用する目的が大きく異なります。具体的に、どんな違いがあるのでしょうか。

1つ目の違いは、採用スケジュールが大きく違うという点です。新卒の場合には、どの会社でも年間の採用スケジュールが組まれていて、何人ぐらいを募集するといった情報が前もって掲示されていることが多いものです。また、就職活動の進め方について相談できる人が多いですし、同じタイミングで就職活動をする人も多いという特徴があります。

一方で中途採用の場合には、空きができなければ求人募集がかからないため、決まったスケジュールで採用が行われるというわけではありません。また、採用人数は少なく、周囲を見ても自分と同じように仕事探しをしている人はいないかもしれません。転職に精通したプロに相談しながら仕事探しを進めるという方法はありますが、周囲に相談できる人は就活の時ほど多くはないでしょう。

2つ目の違いは、企業の採用基準や目的が大きく違うという点です。就活の場合には、すべての学生は社会人として働いた経験がないため、企業にとってはポテンシャル採用という方法で、学歴や性格、人となりなどを見て採用するかどうかを決めます。しかし中途採用では、学歴や性格などもチェックされますが、それよりも即戦力として働けるスキルや経験があるかどうかという点を重視されます。会社のニーズにマッチした人材を採用するというのが、中途採用の大きな特徴です。

3つ目の違いは、面接のプロセスや質問される内容が大きく違うという点です。新卒の場合には、志望動機を聞かれることはあっても、前職でどんな仕事をしていたか、といった質問はありません。しかし中途採用の場合には、前職でどんな仕事をしていたのかとか、どうして前職を辞めて転職しようと考えたのか、という質問をされる確率がとても高くなります。

また、新卒就職の面接では、最初に人事部による面接を行った後で、グループによるディスカッションや役員面接など、いろいろな形態の面接が行われます。しかし中途採用では、基本的には個人面接が多く、グループディスカッションなどはありません。最初に行う人事部による面接の後には、実際に配属される部署の上司が2次面接を行い、最終的に役員面接が行われる、という流れが一般的です。

4つ目の違いは、応募の際に必要となる書類が違うという点です。新卒就職では、履歴書だけが必要になることが多いのですが、中途採用では履歴書に加えて職務経歴書も提出しなければいけません。職務経歴書では、自分のスキルや経験を細かくリストアップし、即戦力として何ができるかという点をアピールすることになります。

中途採用ですべきこと

中途採用ですべきこと

中途採用は、新卒の就活とは全体の流れが異なります。まず最初に、どんなな流れで採用までたどり着くのかを、ザックリで良いので理解しておきましょう。

全体の流れとしては、まず最初に履歴書や職務経歴書を準備し、どの会社から求人募集が出されているのかをリサーチしましょう。条件や希望に合う求人がなければ、転職活動を見送るという選択肢もあります。今すぐに転職する必要はないけれど、条件が良い職場があれば検討したいという人なら、この方法がおすすめです。

気に入った求人を見つけたら、応募します。転職サイトや求人サイトを使って求人検索をしている場合には、そのサイト経由で応募できたり、仕事探しをサポートしてくれるエージェントが自分に合う条件の求人を紹介してもらえます。応募する際には、履歴書と職務経歴書が必要となるので、ネットからアップロードできるように準備しておきましょう。

履歴書や職務経歴書は、応募する会社ごとに、少しずつアレンジするのが得策です。前職でのスキルや経験をそのまま生かせる転職先なら問題ありませんが、異なる分野や業界、職種への転職では、自分が持っているスキルや経験をどんな風に生かせるかという点をアピールしなければいけません。書類選考で落されないためには、履歴書と職務経歴書の書き方を工夫するという対策方法をおすすめします。

応募したら、会社側ではまず最初に書類選考を行います。そして、書類選考を通過した人に対して、面接試験を行います。中途採用の場合には、筆記試験やグループディスカッションなどの試験は少なく、数回の面接試験や適性検査などを行うのが一般的です。2次面接までは通過率が低いため、ハードルは高めです。しかし適正検査や役員面接などは通過率が高いため、それほど難しくはないでしょう。

面接がすべて終了すると、内定を受け取ることができます。もしも働きながら仕事探しをしている人は、内定を受け取ったら現在の職場に対して退職届を提出しなければいけません。仕事探しを始めてから実際に内定を受け取って入職するまでにかかる期間は、平均すると3ヶ月~6か月程度と言われていて、内定を受け取ってから入職までの平均日数は、1ヶ月から2か月程度です。現在の仕事のキリが良い所で退職できるように日程を調整することを考慮して、内定を受け取ってから1ヶ月~2か月の範囲で入職日を決めると良いでしょう。

もしも現在、社員寮で生活している人は、転職によって転居が必要となります。転職先の会社で社員寮があれば、そこに入寮すればよいですし、なければ自分で転居先を探して契約する作業が必要です。転居に際しては、費用や時間がかかるため、内定を受け取ったら速やかに作業を始めることをおすすめします。転職先の会社によって、住宅を会社が借り上げて契約してくれたり、住宅手当が支給されるなど、福利厚生が異なります。人事部に相談しながら、進めると良いでしょう。

効率的な就活の進め方

効率的な就活の進め方

転職活動は、効率的に進めることが重要です。特に働きながら仕事探しをしている人は、効率的に進めなければ、時間や手間ばかりがかかりますし、現在の仕事にも、また転職活動にもマイナスの影響が出てしまうかもしれません。できるだけ効率的に就活を進めるためには、まず最初に中途採用の流れを理解したうえで、自分にとって必要な作業ややらなければいけない手続きなどを時系列でリストアップしていくと良いでしょう。

中途採用してくれる会社を探すプロセスにおいては、やらなければいけないことはあまりありません。気に入った仕事を見つけたら応募して、面接日を調整しながら内定を目指すという作業を行います。職場によっては、なかなか有給を取得できずに面接日を決めづらいということがあるかもしれません。

そのため、そのあたりのスケジュール管理も慎重に進める必要があります。働きながら転職活動をする人は、面接は朝の早い時間帯に行い、その後で出社するというケースが多いです。この方法なら、有給を使う必要がありませんし、仕事でトラブルが起きて面接に遅れてしまうという事態も起こりづらいでしょう。

内定をもらってから入職するまでは、いろいろな手続きが必要となるため、人によってはとても忙しくなります。職場では、退職に伴う手続きがありますし、転居が必要な場合にはその手続きも並行して行わなければいけません。引越しの手続きに加え、住民票の転出届や転入届けなど、役所での手続きもあるでしょう。

転職のタイミングですが、業務のキリが良い所で退職するのがベストです。しかしその際には、残っている有給をどうするかという点も、しっかり考えましょう。会社によっては、退職前に有給を消化させてくれる所がある一方で、有給を認めない会社などもあります。また、辞めるタイミングによってはボーナス支給に影響が出るため、その点も考えながら転職活動をする必要があります。

まとめ

初めての就職活動を行う新卒就職と、一度社会で働いた人が会社を辞めて別の職場を探す転職とでは、異なる点がたくさんあります。中途採用にはメリットとデメリットがあるため、仕事探しをする際にはどちらも理解した上で、メリットが大きくなるような転職活動をしたいものです。

中途採用では、新卒就職と比べると企業が求めている人材が異なる他、面接の内容や流れが大きく変わります。初めにざっくりとした流れを理解した上で、しなければいけない作業をチェックリストにまとめておくと、より効率的な転職活動ができるのではないでしょうか。

転職に伴って転居が必要な場合には、転職先の会社に相談しながら転居先を探す作業も必要となります。引越しの手続きや役所での手続きなど、しなければいけない手続きがたくさんあるので、漏れることなく効率的に進めると良いでしょう。

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