[最終更新日]2023年9月26日 [記事公開日]2021年3月4日
【20代の転職事情】この年代ならではの知っておくべき転職事情と対策法
新卒で入社した企業をすぐに退職すると、20代で初めての転職へ挑むことになります。20代ということで経験もあまりありませんから、「ちゃんと転職できるのか」と不安を抱くことだと思います。
実際、20代の転職は他の年代とは異なった環境になりますし、厳しい場面もたくさんあります。そのため、20代の転職事情をしっかりと把握しておかないとうまくいかない可能性が高まってしまいます。
では具体的に20代の転職事情とはどのようなものなのでしょうか。
このコラムではそんな20代の転職事情についてご紹介しています。厳しさや転職を行ううえで覚悟すべきこと、また20代の転職活動を成功させるための秘訣について解説しています。
はじめてで不安いっぱいな転職活動を成功させるためにもぜひ最後までご覧ください。
20代の転職事情とは?
転職するというと、ある程度経験を積んでからした方がいいのではないかと考える人も多くいます。しかし、実際の転職事情を見てみると20代でも全く問題ないことが分かります。厚生労働省が行った統計によると、すべての年代を通じて最も転職率が高いのは20代となっています。そのため、企業側としても20代だから転職をするのはおかしいという見方をすることはなく、むしろ積極的に採用を検討しています。これは20代前半においても言えることです。
もちろん、何回も何回も20代のうちに繰り返し転職をしているのであれば、何か問題があるのかと疑われてしまう原因となります。しかし、1、2回程度の転職であれば、採用担当者も特に気にすることがないというケースが多い傾向にあります。
転職回数が3回を超えると、気になってその理由などをしっかりと確かめようと考える採用担当者が増えてきます。そのため、最初の転職を成功させるようにして、上手に職場環境を変えることで悪い印象を与えることなく働きやすい環境を手に入れることができるというわけです。
20代の転職事情は、職場環境に大きく左右されるケースが大きい傾向が見られます。就活をして社会人としての初めての経験を経て、ある程度どんな職場環境に身を置くのが良いかを理解できるようになってきます。もちろん、最初からとても働きやすい職場に入れれば良いのですが、そうでないこともあります。
残業がやたらと多かったり、精神的にストレスを与えるような職場の雰囲気や上司の対応が見られたりすることもあります。高いモチベーションを保って仕事を続けるのが難しくなってしまいますので、転職を決意するきっかけとなるわけです。20代の転職事情を見てみると、今までの職場の環境が良くないということを理由に挙げる人が多いので、より働きやすい会社を求めて移動するのは何も間違ったことではありません。
受け入れ先の企業としても、こうした20代特有の転職事情をよく理解しています。まだまだ20代であれば、新しい環境に身を置いていろいろなことにチャレンジできるわけですから、ポテンシャルや仕事への熱意を重視して採用しようと考えるところも多く見られます。企業としても、20代の人材だと30代、40代とキャリアを長く持つ人よりも人件費を削減できるというメリットを抱えています。
また、社会人としての経験をすでに積んでいますので、ビジネスマナーや基本的な仕事の進め方を理解していて、すぐに働けるというのも特徴です。その分、研修や指導のためのコストや時間をかけなくて済みます。一方で、長い期間特定の会社に属しているわけではないので、柔軟性があって新しい環境に溶け込みやすいという良さも抱えています。企業にとっては、とても有用な人材となる層ですので、積極的に第二新卒を採用しているところもあります。
このように、20代は他の世代と比べて、転職後の年収が低いなどの点は当然ありますが、全体的に見てメリットが大きいという転職事情が見られます。未経験の業界に飛び込んで新しいチャレンジをしやすい年代でもありますので、前向きに検討することができます。
20代として転職活動に挑むうえで覚悟すべきこと
全体としては、上記のように20代の転職は有利な点が多く見られます。しかし、20代特有の事情もあって、覚悟しないといけないこともあります。まず、転職によって大幅な待遇改善を見込むのは難しいという点です。30代ともなると、実績やスキルがしっかりと付いていて、それを企業が評価することで大きな年収アップや役職付きの転職ができることもあります。
しかし、20代のなかでも、特に20代前半であれば、さほど待遇に影響を与えるほどの実績を持つのは厳しいです。受け入れ先企業としても、低コストでの採用ができるということを利点として見ていますので、あまり大きな年収アップを提示することがありません。あくまでも、業務内容や職場環境そのものを変えるための転職であるということを思いに留めておくと良いでしょう。
また、そもそも自分の求めるような転職先に出会えるか分からないという点も認識しておくべきです。第二新卒だと、どうしてもスキルや実務経験などの面でのアピールポイントが少ないので、好条件での転職を探すのが難しいこともあります。結果として、会社を移ることで得られるメリットがあまりない企業しか候補として挙がってこない可能性もあるのです。そのため、この条件なら転職をするというラインをしっかりと設けておき、大きな妥協をしなくてはいけない転職とならないように気を付けるべきです。
そして、面接で採用担当者から、深く質問されることも多いということも覚えておきましょう。どうして今の会社を辞めたいと思っているのかという点について、細かく聞かれることもあります。特に、勤め始めてすぐの転職や、何回も転職している場合はその傾向が強いです。
やはり企業としても、職場でトラブルを起こしやすい人なのではないか、人間関係の構築が下手な人かもといった疑問を持つからです。そのため、こうしたことも予測して、あらかじめ面接でどのように答えられるかを準備しておくことが肝心です。とりわけ、消極的な理由ではなく、ポジティブな理由を前面に出せるようにしておきます。
もう一つのポイントは、書類選考や面接で落ちてしまうことも多いということです。気に入っていた企業の選考で落とされてしまうと、どうしても落ち込んでしまうものです。しかし、これはよくあることです。20代で転職しようとする人は多いので、ライバルもたくさんいて激しい競争となるからです。
また、企業が中途採用をする場合、学歴や保有資格、スキルなどについてかなり採用条件を絞り込んでいることが多いです。そのため、資質や持ち前の能力が高いとしても、たまたま欲しかったスキルを持っていないということだけで落ちてしまうこともあるのです。そのため、数社応募しても良い結果がないとしても諦めることなく、ポジティブな見方をキープして転職活動を続けるようにしましょう。
20代の転職活動を成功させるための秘訣
20代の転職事情は、他の世代はだいぶ異なります。そもそも、スキルや実務経験という意味では、上の世代に勝つことはありません。そこで、その面での勝負をするのではなく、20代ならではの良さを前面に出してアピールをすることが成功の秘訣となるのです。
たとえば、新しい環境に慣れることができる柔軟性やフレッシュさという魅力です。いわば特定の会社に染まっているわけではないので、すぐに転職先の企業のやり方や社風に慣れることができます。こうした点をプッシュするためにも、転職したら新しいことにいろいろと取り組んでみたいと思っている、といった順応性の高さややる気の高さを伝えると良いでしょう。
また、面接の際には、明るさや元気の良さを見せて良い印象を持ってもらうことに気を配ります。ハキハキとした挨拶やさわやかな受け答えができるように、面接対策をしっかりとしておくことで、合格の可能性を高められます。
企業は20代の人材に将来性とポテンシャルを見る時に、採用に積極的になります。そこで、自分が持っている夢や目標を、熱意を込めて語れるように準備することは大事です。業務に何らかの技術や資格が必要な仕事であれば、それを身に着けられるように頑張りたいとか、仕事でこんなことを達成したいということを明確に伝えると良いでしょう。将来へのビジョンがあり、目標を持って仕事に臨んでいる姿勢が見られるというのは、採用担当者にとても良い印象を与えるものです。
そして、20代とはいえ、社会人としての経験を積んでいて、ビジネスマンとしての基礎ができているということを見てもらうこともポイントです。基本的なビジネスマナーを示すことや、敬語の使い方、受け答えのしっかりとした雰囲気などはプラス評価を与えるものとなります。
そして、年上の採用担当者への敬意のこもった話し方や振る舞いというのは、相手にとても良い印象を残します。若い世代としての魅力をしっかりとアピールしながらも、若くてもしっかりとしているというところも見せるのが、転職活動を成功させるための大きなカギとなるわけです。
20代の転職活動は転職エージェントに頼ると心強い!
初めての転職活動だと、具体的にどのように動いていったら良いのか戸惑ってしまうことも多いでしょう。また、いろいろな転職事情を知らないので、企業選びや面接などにおいてミスをしてしまうことも出てきます。そのため、一人でなんでもしようとするのではなく、サポートを受けて転職活動をするのがベストです。転職エージェントはその点で、転職のエキスパートとも言えるコンサルタントが親身になって支援をしてくれるのでおすすめです。
サービスはすべて無料となっていて、転職をしたいと真剣に考えているのであれば誰でも気軽に利用できます。登録すると、それぞれに専属のコンサルタントもしくはアドバイザーが付きます。そして、自分の希望する条件を登録しておくと、それに基づいて企業マッチングを行ってくれます。
自分にぴったりの転職先候補をいくつも紹介してくれますので、選ぶのがとても楽になります。また、自分では考えたことがないような、新しい可能性を生み出してくれる企業をマッチングしてくれることもあり、より将来につながる転職ができることもあります。
気になる企業を見つけることができたら、アドバイザーはさらに深い情報を提供してくれます。たとえば、実際の業務の内容や進め方、社風や職場の雰囲気、社員の年齢や性別の構成状況などです。それぞれの会社の実情をイメージしやすくなりますので、後悔のない企業選びをするよう助けてくれます。求職者の転職をしたいという理由に合わせて、必要な情報を細かくリサーチしてくれるので、転職の軸にマッチした選択をすることができるのもメリットと言えます。
そもそも転職エージェントは、質の高い求人案件を多数抱えているのが強みとなっています。特に非公開求人と呼ばれる種類の求人を持っています。これは、一般には公開されておらず、転職エージェントに登録した人だけがチェックできる求人です。企業としては募集者を絞り込むことになり、より質の高い人材を集められるというメリットを持っています。
その分、年収が高い、企業ブランドが高い、専門的スキルを必要とする人材を求めるなど、求職者にとっても質の高い求人となっているのです。転職エージェントでは、こうした情報も豊富に得られますので、他の媒体では見つけられない企業も候補として入れることができるのです。
転職エージェントのメリットは、求人情報だけではありません。専属コンサルタントは、内定率を高めるための具体的なサポートを行ってくれます。たとえば、応募の際に提出する書類の書き方を指導してくれたり、面接対策を一緒にしてくれたりします。それぞれの魅力を十分に伝えるためのアピール方法を教えてくれて、面接の予行演習をすることもあります。初めての転職に不安を感じている人であれば、面接への同行やスケジュール調整を代行してくれることもあり、安心感を持って活動を続ける助けとなります。
内定が決まった後も一貫したケアを受けられるのも魅力です。入社日の調整を代わりにしてくれることもありますし、年収などの勤務条件についての交渉を代行してくれることもあります。間にこの道のプロを挟むことで、気兼ねなく希望通りの転職をするように助けてもらえるのがうれしいところです。入社後も親身になってお世話をしてくれます。
新しい職場でうまくなじめているかとか、入社後に求人情報で通知されていた条件とは異なることを言われていないか、など尋ねてくれます。こうして、新しい会社に定着できるようにケアをしてくれるわけです。
まとめ
20代の転職だと、他の世代に比べて不利なところが多いのではないかと思って、不安感を持つ人が多くいます。しかし、実際の転職事情を見ると、20代の転職割合は最も多くなっています。企業側としても、将来性があり新しい環境に柔軟に対応してくれる若い世代を積極的に採用したいと思っているところが多いです。こうした強みを生かして、転職エージェントの力を借りつつ、理想的な転職を果たせるようにしましょう。
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