[記事公開日]2025年6月11日
SWOT分析を活用した自己分析ガイド
今回は就活や転職におけるSWOT分析の使い方を解説します。
SWOT分析とは自己分析を深めるための方法の1つで、SWOT分析を使うことで自分の強みや弱みが明確になり、どのような戦略で選考に臨めばいいか分かるようになるでしょう。また、ESや面接で自分の魅力を適切にアピールできるようにもなれます。
この記事を通じて自己分析を深め、就活を有利に進められるようになっていきましょう。
目次
SWOT分析と自己分析で内定を掴む方法
まず、SWOT分析と自己分析を使って内定を掴む方法を解説します。
SWOT分析と自己分析を組み合わせることで、あなたの強みを最大限に活かし、就職活動を有利に進めることができます。
同時に、自身の弱みや改善点、そして外部環境にある機会や脅威も明確に把握できます。
具体的には、以下のような項目を総合的に理解することで、より効果的な自己PRの作成や、自分に合った企業選びが可能になるでしょう。
なぜ就活にSWOT分析と自己分析が必要なのか?
自己分析を深め内定を掴むためには、SWOT分析が不可欠です。
なぜなら、自己分析をするときは、SWOT分析のようなフレームワークを使用しないとなかなか分析が進まないからです。
あなたも自己分析をするときに、ずっと頭の中で考えているけど、全然分析が進まないといった経験はないでしょうか?
SWOT分析であれば決められた手順に沿うだけで自己分析が進んでいくので、自己分析をするときはSWOT分析が欠かせないと言えます。
企業はあなたの「強み」と「可能性」を知りたい
企業は、選考を受けるあなたの「強み」と「弱み」を知りたいと思っています。
企業は選考に応募してきた多くの応募者の合否を判断する必要があり、その判断のために「強み」と「可能性」が必要となるからです。
採用側としては、あなたの強みが企業のニーズと合致し、入社後にどのように活躍してくれるのかを知りたいと考えているのです。
たとえば、コミュニケーション能力の高い人材を求める企業であれば、「初対面の人ともすぐに打ち解け、チームワークを円滑にする力」といったあなたの強みが評価されるでしょう。
なので、SWOT分析と自己分析を通じて、あなたの強みと可能性を明確に伝えられるようにすることで内定獲得の可能性を高めることができるのです。
SWOT分析と自己分析で「自分らしさ」を発見する
SWOT分析を使って「自分らしさ」を発見することで内定を獲得できる可能性が高くなります。
理由は、就職活動では多くの人が同じようなアピールをしがちで、その中であなたの個性や魅力を目立たせる必要があるためです。そのために、自己分析を通じて内面を深く掘り下げ、「自分らしさ」を理解することが重要になります。
たとえば、「目標達成のために粘り強く努力できる」という強みや、「周囲を巻き込みながら課題解決に取り組める」という特性などが「自分らしさ」として明確になるでしょう。
SWOT分析と自己分析を通じて、あなたの「自分らしさ」を言語化しアピールすることで、他の応募者との差別化を図り内定獲得のチャンスを掴むことができます。
SWOT分析とは?就活における基本的な考え方
SWOT分析は、あなたの内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)を整理し、戦略を立てるための強力なフレームワークです。
この分析を通じて、現状を客観的かつ多角的に把握することで、目標達成に向けた具体的な行動計画や、より効果的な意思決定を行うことが可能になります。
ここからは、内部環境の分析と外部環境の分析に分けて、それぞれ解説します。
内部環境の分析
SWOT分析における内部環境は、以下の2つを指します。
- 強み(Strengths)
- 弱み(Weaknesses)
あなた自身の持つ能力や経験、性格などのプラス要素が「強み」、改善すべき点が「弱み」です。
内部環境の分析は、自己分析の中核となる部分です。自分の強みを理解することで、それを効果的にアピールできます。また、弱みを認識することで、改善に向けた具体的な行動につなげることができます。
強み(Strengths) | コミュニケーション能力が高い、プログラミングスキル、語学力がある、リーダーシップがあるなど |
---|---|
弱み(Weaknesses) | プレッシャーに弱い、計画性に欠ける、人前で話すのが苦手など |
客観的な視点で自己分析を行い、あなたの強みと弱みを明確にしましょう。
外部環境の分析
SWOT分析における外部環境とは、以下の2つを指します。
- 機会(Opportunities)
- 脅威(Threats)
外部環境を分析することで、有利な状況を最大限に活用し、不利な状況への対策を講じることができます。業界の動向や企業のニーズを把握することが重要です。
「機会」と「脅威」については、以下のような具体例が挙げられます。
機会(Opportunities) | IT業界の成長、特定の職種のニーズの高まり、インターンシップへの参加機会など |
---|---|
脅威(Threats) | 景気後退による採用抑制、競合他社の存在、AI技術の進化による雇用減少の可能性など |
常にアンテナを張り、就職活動の外部環境の変化を把握するように努めましょう。
SWOT分析と自己分析を深めるための具体的な方法
次にSWOT分析を使って自己分析を深める具体的な方法を解説します。
自己分析を効果的に行うためには、過去の経験を振り返り、多角的な視点から自分自身を見つめ直すことが重要です。
そのために、以下の3つの観点からSWOT分析を使っていきましょう。
過去の経験を深掘りする
SWOT分析の具体的な方法として過去の経験の深堀が重要です。
これまでの成功体験や失敗体験から、自分の価値観、興味、得意なこと、苦手なことを明確にしましょう。
過去の経験には、あなたの個性や能力が表れています。具体的なエピソードを振り返ることで、自己理解を深めることができます。
成功体験 | 目標を達成した経験、チームで成果を出した経験、困難を乗り越えた経験など。 |
---|---|
失敗体験 | うまくいかなかった経験、失敗した経験、悔しい思いをした経験など。 |
過去の経験を詳細に分析し、そこから得られた教訓を言語化しましょう。
他者からのフィードバックを活用する
SWOT分析を使った分析のクオリティを高めるためには、第三者からのフィードバックも活用していきましょう。
家族、友人、先生、キャリアセンターの担当者など、信頼できる第三者からの意見は、新たな気づきを与えてくれます。
場合によっては、自分では気づかない強みや改善点を知ることもできるでしょう。客観的な評価を取り入れることで、自己分析の精度を高めることができます。
たとえば、「周りを明るくする力があるね」「粘り強く物事に取り組むところがすごいと思うよ」といった具体的なフィードバックは、自己理解を深める上で貴重な情報源となります。
自己分析をする際は、周囲の人に積極的に意見を求め、活かしていきましょう。
ツールやワークシートを活用する
自己分析ツールやワークシートを活用することで、効率的にSWOT分析を進められます。
体系的に質問に答えることで、自分自身を客観的に見つめ直すことができます。多くのツールが無料で利用可能です。
性格診断テスト | MBTI、エニアグラムなど、自分の性格特性を知る手がかりになります。 |
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価値観リスト | 自分が大切にしている価値観を明確にするのに役立ちます。 |
キャリアアンカー | 自分のキャリアにおいて譲れないものを特定できます。 |
さまざまなツールを試してみて、自分に合った方法で自己分析を進めましょう。
SWOT分析の組み合わせで効果的に自己分析を進める方法
ここからはSWOT分析の組み合わせで効果的に自己分析を進める方法を解説します。
就活や転職活動ではやることがたくさんあります。自己分析は大事ではありますが、あまり時間をかけられないこともあるので、効果的に進めていきましょう。
具体的には、以下のように「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つの要素をそれぞれかけ合わせて分析を行います。
各分析を活用して自己理解を深めていきましょう。
「強み」を「機会」に活かす戦略を考える
自己分析を効果的に組み合わせる方法として「強み」と「機会」のかけ合わせが有効です。
自己分析で見つけた強みを、外部環境の機会と結びつけ、どのように活かせるかを具体的に考えましょう。
あなたの強みが、成長が見込める業界や企業が求めるニーズと合致すれば、大きなアドバンテージになります。
【具体例】
語学力 × 機会 | グローバル展開を進める企業の増加 → 海外事業部で活躍できる可能性 |
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プログラミングスキル × 機会 | IT業界の成長 → エンジニアとして貢献できる |
あなたの強みを最大限に活かせる舞台を見つけ、積極的にアピールしましょう。
「弱み」を「機会」で克服・補完する視点を持つ
別のパターンとして「弱み」と「機会」でのかけ合わせについても効果的な自己分析ができます。
弱みを認識した上で、外部環境の機会を利用して克服したり、他の強みで補完したりする方法を検討しましょう。
弱点を完全に克服することが難しい場合でも、環境や周囲のサポートを活用することで、影響を最小限に抑えることができます。
【具体例】
人前で話すのが苦手 × 機会 | チームワークを重視する企業で、得意な書面でのコミュニケーションを活かす |
---|---|
計画性に欠ける × 機会 | メンター制度が充実している企業で、先輩社員のサポートを受けながら改善する |
弱みを隠すのではなく、改善する意欲や工夫を示すことが大切です。
「強み」が「脅威」を乗り越える力になる
より強みを押し出すための自己分析として「強み」と「脅威」のかけ合わせによる分析も有効と言えます。
外部からの脅威に対してどのように有効であるかを考えましょう。
変化の激しい現代社会において、あなたの持つ強みが、予期せぬ困難を乗り越える力となる可能性があります。
【具体例】
柔軟な思考力 × 脅威 | 業界の変化 → 新しい知識や技術を柔軟に習得し、適応できる |
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問題解決能力 × 脅威 | 競合他社の台頭 → 新たな戦略を立案し、差別化を図ることができる |
あなたの強みを、不確実な時代を生き抜くための武器として捉えましょう。
「弱み」が「脅威」によって深刻化するリスクを認識する
困難や逆境に強い自己分析を見せるために「弱み」と「脅威」をかけ合わせることも有効です。
リスクを事前に把握しておくことで、対策を講じることができます。
【具体例】
語学力がない × 脅威 | グローバル化が進む業界 → キャリアアップの機会を逃す可能性がある |
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最新技術への知識不足 × 脅威 | 技術革新の速い業界 → 仕事に対応できなくなる可能性がある |
自分の弱点を理解し、外部環境の変化に対応できるよう、常に自己研鑽を怠らないようにしましょう。
就活の各場面でSWOT分析と自己分析をどう活かすか
SWOT分析と自己分析の結果は、エントリーシート、面接、企業選びなど、就職活動のあらゆる場面で活用できます。
具体的には、以下のような活かし方があります。
それぞれの活かし方について解説するので参考にしてみてください。
企業選びでの活かし方
SWOT分析の活かし方として、企業選びのシーンが挙げられます。
自己分析で明確になった自分の価値観や興味、SWOT分析で把握した外部環境の機会などを考慮して、自分に合った企業を選ぶための軸を定めましょう。
自分の軸を持つことで、数多くの企業の中から、本当に自分に合った企業を見つけることができます。入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
価値観 | 社会貢献を重視する → 社会的課題の解決に取り組む企業 |
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興味 | 最新技術に携わりたい → 研究開発に力を入れている企業 |
機会 | グローバルに活躍したい → 海外展開を進めている企業 |
自己分析とSWOT分析を通じて、後悔のない企業選びを行いましょう。
エントリーシート(ES)での活かし方
エントリーシートの作成時でもSWOT分析を活かすことができます。
企業の求める人物像を理解した上で、自分の強みを具体的に示すことで、採用担当者に響くESを作成できます。
【例文】
「私の強みは、目標達成に向けて粘り強く努力できることです。大学時代の〇〇サークルでの活動において、部員増という目標に対し、徹底的な分析と計画実行を行い、結果として前年比〇〇%増を達成しました。この経験から、貴社においても目標達成に貢献できると確信しております。」
SWOT分析と自己分析の結果をESに落とし込み、あなたの魅力を最大限に伝えましょう。
面接での活かし方
SWOT分析は面接でも活かすことができます。
面接官は、あなたの個性や入社意欲を見極めようとしています。SWOT分析に基づいた明確な自己PRと志望動機は、あなたの熱意と適性を効果的に伝えることができます。
自己PR |
私の強みは、課題の本質を見抜き、解決策を実行する力です。
所属していた〇〇サークルで、新メンバーの活動参加率が低いという課題に対し、現役部員や新メンバーへのヒアリングを通じて原因を分析しました。その結果、新メンバーの活動参加率を前年比で〇〇%向上させることに貢献しました。 |
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志望動機 | 貴社の〇〇という事業は、私の〇〇という価値観と深く共鳴しております。私の持つ〇〇という強みを活かし、貴社の発展に貢献したいと考えております。 |
SWOT分析と自己分析の結果を頭に入れ、自信を持って面接に臨みましょう。
SWOT分析と自己分析で就活を成功させよう
SWOT分析と徹底的な自己分析は、就職活動を成功に導くだけでなく、その後のキャリア形成においても重要な土台となります。
自分自身を深く理解し、 外部環境を客観的に分析する力は、変化の激しい社会で活躍し続けるために不可欠なスキルです。
入社後のキャリアパスを考える際、自分の強みを活かせる部署や職種を選択したり、弱点を克服するための研修に参加したりするなど、SWOT分析の考え方を応用することができます。
SWOT分析と自己分析を通じて、主体的に自分の未来を切り開いていきましょう。
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