[記事公開日]2024年10月16日
AI面接とは?対面面接との違いや答え方、回答のポイントを解説
AI面接とはAIが面接を行うことで、応募者の特色や傾向などを判断し、採用を行う上での情報を得るために活用されています。
近年はこのAI面接を用いる企業も増加傾向にあり、就活生もAI面接の実態について詳しく理解しておく必要があります。
実際、「AI面接って対面面接とどう違うの?」「AI面接ってどんな質問をされるの?」と疑問を抱く人も多くいることでしょう。
今回はそんな就活生のために、AI面接について詳しく解説していきます。AI面接と対面面接との違いや質問傾向、答え方などをご紹介していくので、ぜひ参考にご覧ください。
AI面接とは?
近年導入する企業が増えているAI面接は、就活生にとって、聞き馴染みがないことから「どんな面接なの?」と不安を感じていると思います。
ではそんなAI面接は、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここではそんなAI面接の概要や特徴を以下の項目別に紹介します。
以下で詳しく見ていきましょう。
AI面接とはAIが自動で評価する面接のこと
AI面接とは、AIを活用した面接です。AIが応募者の特色や傾向などを判断し、採用を行う上での情報を得るために活用されています。
これまでは人間が面接官を務め、人間が最初から最後まで応募者を見極めていましたが、最近ではAI面接を用いることで、過程をAIに判断させ、最終判断は人間が行う流れができています。
AIは日々進化しているため、回答内容のみで評価を行うわけではなく、表情や声のトーンなども含めて総合的に判断してくれるため、評価も的確です。
また、AI面接はオンラインで24時間対応しているため、時間や場所を問わずに受験できるという特徴もあります。
コロナをきっかけにAI面接導入企業が急増
コロナウイルスによってオンラインによる非対面型面接が導入されたことで、AI面接の需要が高まっています。
オンライン面接は人が面接を行うため、応募者との日時調整が必要ですが、AI面接は24時間対応できることからそのような手間がありません。
人材不足の企業にとってもメリットが多く、応募者の選定を効率よく行えるAI面接は、今後さらに需要が高まるでしょう。
AI面接には録画型と対話型の2パターンある
AI面接には、録画型と対話型の2パターンあります。
録画型は、企業が事前に用意した質問に就活生が録画で回答する方式です。録画型では、事前に準備された質問のため、1問1答の問題が多い傾向にあります。
対話型は、AIが質問を行い、回答を通じて評価を行う方式です。AIが実際に面接を行うので、深掘り質問が多い傾向にあります。
それぞれどちらを用いているかは企業によって異なりますが、どちらにもスムーズに対応できるように対策しておく必要があるでしょう。
AI面接と対面面接との違い
AI面接の特徴や背景について理解したうえで、次は対面面接との違いについて見ていきましょう。以下の項目からそれぞれAI面接と対面面接との違いを解説していきます。
対面面接との違いを正しく理解し、正しい対策ができるようにしましょう。
面接の実施方法
AI面接と対面面接では、面接を行う方法や場所、時間に違いがあります。
AI面接と対面面接の違いは以下の通りです。
AI面接 | 対面面接 | |
---|---|---|
実施場所 | オンライン | 企業、指定の場所 |
対応時間 | 24時間 | 企業の営業時間 |
実施方式 | 録画型、対話型 | 対話型 |
面接官 | AI | 面接官、採用担当者 |
AI面接はオンライン上で行えることから、24時間対応が可能です。しかし、対面面接の場合は企業の営業時間内で行い、また応募者と企業とで日程を調整する必要があります。
さらに、AI面接には対話式の他に録画型があるのも特徴です。対話型と形が異なるため、十分な対策が求められるでしょう。
企業との日程調整が必要な対面面接とは違い、期限までであれば自分のタイミングで受けることのできるAI面接は、企業側、応募者双方にとってメリットが大きいです。
面接の目的
AI面接と対面面接では、面接に対して何を求めているか、何を重視しているかの違いがあります。
AI面接は応募者を効率よく精査することを目的としていており、面接官の主観がないため、客観的に見極めるのに特化しています。そのため、効率よく精査することに特化したAI面接では、多くの応募者を対象とした一次面接で採用の効率化を目的に用いられています。
一方、対面面接では応募者の適性や企業との相性を細かくチェックすることを目的としており、応募者の適性を深く見極めるのに特化しています。応募者の適性を深く見極めるのに特化した対面面接では二次面接以降に用いられるケースが多いです。
面接の評価基準
AI面接では、事前に設定した基準に基づき、自動で適性を評価します。そのため、感情や認識のズレが生じづらく、結果にバラつきが出ません。
しかし、設定した基準でしか評価しないことから、多様な人材が評価されないというデメリットがあります。
一方、対面面接では評価シートなどを参考に、面接官の判断で評価します。直接的に接触があることから、就活生の感情などを読み取りやすく、やり取りを通じて企業に合う人材かどうかを判断しやすいです。
しかし、理想の人物像が決められているものの、最終判断は面接官に任せられることから、感情や偏見が生じやすく、評価にはバラつきがあります。
AI面接の特徴と質問傾向
AI面接には対面面接とは異なった、AI面接ならではの質問傾向があります。具体的なAI面接の質問傾向は以下の通りです。
対面面接では学生を深掘りするために、その場に応じて質問を変えることがありますが、AI面接ではある程度質問が決められているため、把握しておけば事前に対策することができます。
これまでの経験を聞かれることが多い
AI面接ではこれまでの経験を聞かれることが多いです。なぜ、これまでの経験が多いかというと、過去の経験を通じて、応募者がどのように問題を解決してきたかを評価するためです。
そのため、どんな質問に対してもしっかりと答えられるよう、自分の中で過去について深掘りをしておく必要があります。
自己分析を念入りに行い、過去にどんなことがあったのか、過去の経験を通じてどのように成長したのかを明確にしておきましょう。
深掘り質問が多い
AI面接では、深堀り質問が多い傾向にあります。前述のこれまでの経験に対して、「なぜそう思った?」「具体的に教えてください」など、回答に対して1つ1つ掘り下げてきます。
なぜ、深堀質問が多いかというと、応募者の思考プロセスや問題解決能力を評価するためです。
そんな深堀り質問に対しては、具体的なエピソードや詳細を説明できるようにしておきましょう。こちらも自己分析が欠かせません。自分のこれまでの経験をしっかりと掘り下げ、その時の感情などを考えながら回答を考えてください。
AI面接の質問への答え方
AI面接ではAIが評価するということで、答え方がとても重要になります。何を伝えたいのかわからない回答では評価が下がるため、正しい文章構成や答え方から回答していきましょう。
具体的には以下を意識して答えていきます。
以下より詳しく解説していきます。
PREP法を意識し、結論から話すようにする
AI面接では、PREP法を意識し、結論から答えるようにしてください。PREP法とは、結論、理由、具体例、要点の順で話しを伝える文章構成です。PREP法を活用し、結論から述べることでAIが内容を理解しやすくなります。
正しい文章構成から話を伝えられると、「聞き手の負担が減る」「不要なやりとりが減る」「考えを整理する習慣がつく」などのメリットがあり、面接においても評価されます。
AI面接に限らず、どの場面においてもPREP法は重要なため、結論→理由→具体例→結論で物事を語れるようにしておきましょう。
数字などを用いて具体的にする
AI面接では、数字等を用いて回答するようにしましょう。数字を用いることでエピソードを具体的にすることができ、評価されやすくなります。
たとえば、「インターンシップで契約が取れた」よりも、「インターンシップで10件の経験が取れた」の方が実績がわかりやすいでしょう。
このように、話を具体的にして述べることで、目標達成能力や実績があると判断されやすくなり、評価に繋がります。
回答時間や話すスピードを意識する
AI面接では、回答時間や話すスピードも意識しましょう。
AI面接では機械で聞き取りを行うため、話すスピードが早すぎると聞き取ってもらえない場合があります。また、ダラダラと話すことで時間内に回答できないと評価されないこともあるので、話すスピードを意識することは大切です。
「PREP法を意識し、結論から話すようにする」でも述べたように、AI面接では話を理解してもらうための話し方がポイントとなり、それはスピード感も含まれます。
スピード感や時間内に答えるために、事前に録画や計測をすることで客観的に自分を見て、研究し、対策しておきましょう。
表情や姿勢を正しくする
AIの進化に伴い、AI面接では表情や姿勢もしっかりと読み取られることから、これらも評価の対象となります。そのため、AI面接だからと気を抜かず、表情や姿勢も意識するようにしましょう。
表情は自然な笑顔にすることで、親しみやすさをアピールできますし、姿勢を正すことで自信が伝わります。AI面接に限らず、表情や姿勢はやる気や入社意欲を示せるため重要ですので、日頃から意識しましょう。
AI面接の質問パターンと回答ポイント
最後にAI面接の質問パターンと、それぞれの回答ポイントについて解説していきます。ご紹介する質問パターンは以下の通りです。
AI面接でよくある質問パターンをご紹介しているので、それぞれのポイントを押さえて万全に答えられるようにしておきましょう。
課題・苦労
AI面接では、壁にぶつかった経験や挫折について質問されます。課題・苦労の質問例は以下の通りです。
- 今までに壁にぶつかって乗り越えた経験はありますか?
- 目標を達成するうえでの、課題はどのようなことでしたか?
- その苦労はどのような状況でしたか?
- 部活やサークル、アルバイトで、困難を乗り越えた経験はありますか?
課題や苦労に関する質問は、「部活動の経験の場合、1年生の時は〇試合しか勝てなかったが、このように努力することで2年生になるころには〇試合勝てるようになりました。」などと数字を用いると話が具体化されるのでよいです。
目的・背景
AI面接では、目標や目的を設定した背景について質問されます。目的・背景の質問例は以下の通りです。
- なぜその部活に入ったのですか?
- なぜその活動に力を入れたのですか?
- その活動を始めたきっかけを教えてください。
- その経験をしようと思った背景を教えてください。
目的や背景についての質問に回答する際は、はじめた経緯やきっかけを詳しく説明することがポイントです。部活動なら、「この選手に憧れて、私もこの競技をはじめたいと思った」などと背景を説明することで具体化できます。
また、目的なくはじめた場合でも、はじめようと考えたきっかけはあるはずなので、背景までしっかりと伝えましょう。
行動・解決策
AI面接では、壁にぶつかった際、どのように解決したかといった、具体的な行動や解決策について質問されます。行動・解決策の質問例は以下の通りです。
- その問題が生じた際、どのような行動をしましたか?
- どのようにその状況を乗り越えたのですか?
- 課題を解決するのに、どのような工夫をされたのですか?
- 壁にぶつかった際の解決策を教えてください。
- その状況を解決する方法を教えてください。
行動や解決策について質問された際は、5W1Hで伝えることがポイントです。
5W1Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を省略した言葉です。
何かを伝える際、情報をこのように整理することで、回答を伝わりやすくすることができます。
結果・学び
AI面接では、行動の結果について質問されます。結果・学びの質問例は以下の通りです。
- 取り組んだ結果を教えてください。
- 提案をした結果を教えてください。
- 活動を通じて得た成果を教えてください。
- その取り組みを行った結果どうなりましたか?
- その経験から学んだことはありますか?
- その経験から学んだことをどのように活かせると思いますか?
AI面接では、結果について深掘り質問される傾向にあるので、事前の対策が必須です。結果を通じてどう成長したのか、なぜこのような結果を招いたのかなどを、自分の中で掘り下げておきましょう。
結果や学びについての質問では、ただ成果を伝えるのではなく、得た成果を企業でどのように活かせるのかについて回答できるようにするとなおよいです。
理由・根拠
AI面接では、理由や根拠について質問されます。理由・根拠の質問例は以下の通りです。
- 提案をしようと思った理由を、もう少し詳しくお話ください。
- なぜその困難を乗り越える必要があったのですか?
- 配慮や工夫をした理由を詳しくお話しください。
- その考えになった理由をお話しください。
理由や根拠を伝える際は、エピソードを用いて内容を明確にしてください。そのためにも自己分析を徹底し、自分を深く理解することで対策しましょう。
意欲・習慣
AI面接では、意欲や習慣について質問されます。意欲・習慣の質問例は以下の通りです。
- 今までに頑張ってきたことはありますか?
- 高い目標に向かって努力した経験はありますか?
- 学生時代に熱中したことは何ですか?
- 部活動の経験があれば、内容と期間を教えてください。
意欲・習慣に関する質問では、「部活動では、県大会優勝を目標にし、毎日2時間は自主練習をしていた」など、具体的な数字や目標を伝えるとよいです。
志望する企業に活かされる習慣などを結び付けて答えると、印象が良いでしょう。自己分析と合わせ、企業研究から企業の求める人物像も把握しておいてください。
その他
AI面接では、企業ごとに独自の質問をされることもあります。質問例は以下の通りです。
- 志望動機を教えてください。
- この企業を選んだ理由は何ですか?
- 自己PRをお願いします。
- 希望の勤務地はありますか?
質問例を見てもわかるように、対面面接でもよく聞かれる定番の質問であり、これらの質問では自己分析や業界・企業研究などがどれだけできているかチェックしています。
そのため、自己分析や業界・企業研究を徹底して行ったうえで、それぞれの質問に対して対策しておくようにしましょう。
また、SHaiNというAI面接サービスでは、フリー質問機能があるので、企業が求める人物像に合わせた内容の質問をされることもあるため、覚えておいてください。
AI面接を通過するには深掘り質問への対策が必須
AI面接は対面面接と比べて、過去の経験についての質問が多いという特徴があります。そのため、自己分析で深掘りして、自分を深く理解することが重要です。
また、AIが理解できる回答が来るまで「具体的に教えてください」と深掘りされるため、それらにもしっかりと対応できるようにしておきましょう。
それぞれの質問に対応するためには、徹底した自己分析と業界・企業研究が欠かせません。どんな質問にも答えられるよう、自分の過去の出来事や経験などを明確にしておいてください。
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