[最終更新日]2023年9月12日  [記事公開日]2022年9月16日

【求職者向け】アスリートの中途採用を受け入れる企業の特徴と受かり方

人材の多様化が進んでいて、企業としても様々な経験やスキルを持つ人をこだわりなく採用するようになっています。その中には、現役アスリートや元アスリートも含まれることは喜ばしい限りです。しかし、アスリートはスポーツ一本でずっと頑張ってきたことが多く、一般的な社会人経験が少ない傾向にあります。

そのため、アスリートが中途採用枠で職を探す場合、キャリア探しに悩んだり、就職活動をしてもなかなか採用が決まらなかったりすることも少なくありません。そのため、アスリートを受け入れる企業にどんな特徴があるのかを知り、的を絞った就職活動をすることが大事です。また、具体的にどのように採用のチャンスが高い企業を探したら良いのかを考えてみましょう。

アスリートの中途採用を受け入れる企業の特徴と理由

アスリートの中途採用を受け入れる企業の特徴と理由

アスリートの中途採用を受け入れている企業は、一般的な人材発掘の中にたまたまアスリートがいたから採用したというよりも、積極的にアスリート採用をしているケースが多いです。そのような企業は全体的にスポーツそのものやアスリートへの理解が深い傾向にあります。実際にどんな特徴があるのかをチェックしてみましょう。

アスリート支援プログラムを設けている

アスリートの中途採用に積極的な企業としてはまず、アスリート支援プログラムを設けている企業が挙げられます。これは、アスリートが実際に企業内にいて、競技を続けていけるように仕事面や経済面におけるサポートをするプログラムです。その詳細な内容は企業によって全く異なりますが、少なくともアスリートを貴重な人材と見なして、大事に扱っていることの表れと言えるでしょう。

こうした企業がアスリートを支援する理由は、スポーツ文化の振興に貢献したいという社会的な意義によるものです。そのため、アスリートを抱えているだけでなくて、地元プロスポーツチームなどに出資をしたり協賛したりして応援しているケースが多くあります。また、アスリートが自社の宣伝になることも目的の1つです。直接自社のCMに出演することもありますし、大会などにおいて社名を負って出場するということもあります。

自社でもスポーツ部を持っている

自社でもスポーツ部を持っている企業は、アスリートに対する理解が深い傾向があるものです。実業団スポーツに積極的に参加している企業は、選手やコーチを集めるという目的でアスリートを採用してチームに参加させます。もちろん、この場合は選手という形でのスカウトとなりますので、現役のアスリートが対象です。

しかし多くの場合、こうした活動をしている企業は現役を引退したアスリートについても理解があり、採用を前向きに行ってくれます。今までアスリートを企業内に抱えていたため、スポーツ選手ならではの体力や地道に努力する姿勢などを評価する傾向が強いからです。

アスリートを招いたイベントをすることが多い

他の特徴としては、アスリートを招いたイベントをすることが多い企業は、人材登用にも偏見がありません。多くの企業ではスポーツ選手を講演会に招待して、自身の経験を基にした話をしてもらいます。もしくは、研修会などに呼んでスポーツ選手から学べる点を引き出し、業務や仕事への姿勢に当てはめる取り組みをしているところも珍しくないです。

このような考えを持つ企業は、アスリートが非常に良いものを持っているという認識をしていて、それがビジネスにも役立つという感覚があります。こうした理由で、セカンドキャリアとしてアスリートから他の仕事に転向したいという人についても、積極的に採用することが多いのです。

新人研修がしっかりしている

アスリートを中途採用するかどうかに限りませんが、新人研修がしっかりしている企業はセカンドキャリアとして働くのに適した企業と言えます。というのも、スポーツ選手は会社勤めをしてきた経験が少ないため、どうしても基本的なことから教えもらう必要があるからです。一般的なビジネスマナーや職場における人間関係、お金の管理や勤務時間、服装といったことについても、新人と同じように学ぶ必要があります。

きちんとこうした指導をしてくれないと、せっかく入社してもうまく行かなかったり、職場でうまくコミュニケーションが取れなかったりといったリスクが高いです。本人がセカンドキャリアを成功させるためにも、研修がしっかりとしているかどうかというのは大きなポイントになります。実際に、アスリート採用の実績が高い企業は、こうした点も良く理解していて、きちんと基本的なことから研修をしてくことが多いです。

全体として大企業が多い

こうしてアスリートの採用を行っている企業の特徴を見た上で現実を考えると、全体として大企業が多い傾向にあります。やはり多様な人材を採用したいとか、ある程度採用枠に余裕があるところとなると大企業が有利になるからです。もしくは、地元の中小企業の中でも事業規模が大きいところです。地元中小企業は地元のスポーツチームの応援をしていることも多いので、アスリート歓迎かどうかを見分けやすいというメリットもあります。

アスリートの中途採用を受け入れる企業の探し方

アスリートの中途採用を受け入れる企業の探し方

アスリートから転向して一般企業に就職する際には、当然いくつもの求人をチェックして、その中から採用の可能性があるところ、自分の希望に合った会社を探していくことになります。その場合、むやみやたらに求人情報を見て応募するのではなく、いくつかのポイントを押さえておくと良いです。

アスリート歓迎の企業を選ぶ

まずはアスリート歓迎と明確に示している企業があれば、優先的にチェックしてください。求人情報を見てみると、年齢層や今までのキャリアなどの条件を示して、そうした層を積極的に採用していると明示しているところもあります。

スポーツ選手を積極的に採用したいとか、採用実績があるといったことを掲載している企業があれば要チェックです。もしくは、企業PRを見て、スポーツチームへの支援をしているとか、自社でチームを持っているという情報があれば可能性が高いと判断できます。

未経験のセカンドキャリア歓迎かどうかを確認する

スポーツ選手に限らず、セカンドキャリア支援をしているかどうかも就職先を探すポイントです。中途採用を行っている企業では、対象となる業務についてスキルや実務経験を持っている人に限定した求人と、他業種からの転向を歓迎するものとがあります。

未経験の人を歓迎する求人の場合は、セカンドキャリアを支援する傾向が強く、特に今までの職業経験やスキルを問わず仕事への熱意や姿勢といったものを重視することが多いです。それだけに、アスリートを採用する可能性も高いので応募しやすいと言えるでしょう。

デュアルキャリアの場合は企業選びを慎重に

第一線でなくても現役としてスポーツを続けたいデュアルキャリア志向の場合は、より慎重に企業を探す必要があります。単に採用をしてくれるかというだけでなく、その会社に入ってからも競技を続けられるかを考えないといけません。一番良いのは、所属できそうな実業団チームを持っているとか、少なくても社内クラブのような形でチームがある会社です。

こうした会社だと求められている仕事をきちんとしさえすれば、他の時間をスポーツに充てるとしても問題が起きにくくなります。また、遠征などがあって休暇を取らないといけない時にも、理解を示してくれることが多いです。

ただし、現役アスリートという立場で採用してもらうことを考えているのであれば、その後引退しても問題ないかを確かめておくべきです。スポーツ選手には宣伝効果を狙って採用をする企業もありますので、引退してしまうとその役割を果たせなくなってしまうなどの問題が出てきます。あくまでも現役選手としての採用を得たいのか、その後のキャリアも引き続き支援してくれるのかをチェックしておきましょう。

研修体制も要チェック

セカンドキャリアにしろデュアルキャリアにしろ、新たな生活をスムーズに始めるためにも、中途採用者に対して充実した研修をしているかを事前にチェックすることも大事です。アスリート人生を送ってきた人にとって、いきなり一般企業で仕事をするというのはかなりのギャップとなります。ビジネスパーソンからしてみれば、言わなくても分かるような常識が分からないこともありますので、最初は戸惑ったり落ち込んだりしてしまうことがあるものです。

そこで、しっかりとした研修制度が存在するかを一つの企業選びの基準とすると良いでしょう。就職できるかどうかだけに集中するのではなく、入社してからの毎日を楽しく過ごせるようなところを見つけたいものです。

アスリートの中途採用を成功させるための対策法

アスリートの中途採用を成功させるための対策法

前述のように、アスリートが中途採用を成功させるためには、採用のチャンスが高い企業、そしてアスリートに理解があり充実した支援をしてくれるところを探すことが肝心です。しかし、自分一人ではなかなか好条件の企業を探すことはできません。そこで、就職エージェントに登録して就職活動をすることをおすすめします。

希望にマッチする企業を紹介してくれる

就職エージェントというのは、求職者それぞれの希望や経歴、スキルなどを聞き取った上で、その条件に合った企業を探してきて紹介してくれるサービスです。すべて無料で利用できますし、一人一人に専任エージェントもしくはコンサルタントが付きますので、きめ細やかなサポートを受けられるのがメリットです。しかも、就職エージェントの中には、アスリートへの紹介実績が高いところ、さらにはアスリート特化型のサービスを行っているところさえあります。

こうしたところから紹介される企業は、どれもアスリート歓迎であるとか採用実績が豊富なところばかりなので、採用のチャンスが非常に高いのです。そのため、企業探しをするのに非常に効率がよくなります。業種や年収などの自分の条件にマッチした企業を見つけてくれるというのもうれしいところです。

選考対策をサポートしてくれる

就職エージェントは企業探しの有効な対策となるだけではありません。採用の可能性を高めるためのサポートも行ってくれるのです。たとえば、エージェントがエントリーシートや履歴書の添削をしてくれます。アスリートだとこうした書類を作ることは今まであまりなかったかもしれません。そこで、どんな経歴を書類に記載したら良いのか、自分のアピールポイントとしてどんな点を強調したら印象アップができるのかなどを教えてくれます。

もう一つ大きな助けとなるのが、面接対策をしてくれるということです。採用の可否を決めると言ってもいい面接は、あまり経験がないと緊張するものですし、何を言ったら良いのか分からないという人も多いです。そのため、緊張して面接に臨み、言いたいことが言えずに失敗してしまうということもよくあります。

こんな事態に陥らないように、エージェントは事前に面接の練習をしてくれるのです。入室の仕方や印象の良い自己紹介の内容など、基本的なことから教えてくれます。また、実際にどんな質問をされることが多いのか、どんな答え方をすると担当者の心証を良くするのかなど、面接のコツを指導してくれるのも魅力です。しかも、単に情報を伝えるだけでなく、エージェントが面接官役を演じて、本番さながらの練習をしてくれることもあります。事前に練習をしておけば緊張が和らぎますし、自身を持って面接に臨めるでしょう。

キャリア形成のプロが相談に乗ってくれる

就職エージェントは、プロのコンサルタントが、デュアルキャリアやセカンドキャリア形成のための相談に乗ってくれるというのもポイントです。アスリートが中途採用を成功させるためには、自己分析をして自分に合った企業を見つけること、相手の心に訴えるアピールをすることが重要になります。

コンサルタントは、求人を紹介する前に面談を行い、自己分析をする手伝いをしてくれますし、今までの経験を活かせる仕事があるか、アスリートならではの強みはどこにあるのかなどを一緒に考えます。そして、それを上手にアピールするための説明の仕方を伝授して、採用のチャンスを高められるようにしてくれるのです。

まとめ

アスリートは社会人経験が少ないため、中途採用を成功させるためには多少の努力と工夫が求められます。アスリートを積極的に採用してくれる企業を見つけるためにも、就職エージェントを活用することがカギとなります。エージェントからの手厚いサポートを受けて、充実したセカンドキャリアを送れるようにしましょう。

弊社ジールコミュニケーションズでも、アスリートの中途採用を支援する「アスリート向け就職サポート」を行っていますので、ぜひご活用ください。

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