[最終更新日]2023年1月20日 [記事公開日]2022年9月15日
転職したばかりだけどもうやめたい…。そんな時の対処法と次の転職への向き合い方
転職してすぐなのに「もうやめたい」と悩んでいる人は少なくありません。せっかく転職できたのに、なぜ短期間でやめたいと思ってしまったのでしょうか。いろいろな理由がありますが、簡単にやめるという判断を下す前に、一度心の整理をしてから冷静に考える必要があります。
なぜなら、もう辞めたいという欲求は一時的なものなのか、問題が改善できればやめる必要もなくなるのではないか、という考え方もできるからです。やめるのは簡単ですが、就職活動は退職よりも難しい事はご存じのはず。
まずは、心のバランスをうまくとって、時には客観的な見方もしてから最終的に判断する事で、次の転職にも優位になります。転職したばかりなのにやめたい理由を明確にし、その対処法を考えてみましょう。
転職したばかりだけどもうやめたいと思う理由
せっかく転職し、新しい職場で働きだしたのに「もうやめたい」という気持ちになるのには、大きく分けて3種類の理由があります。1つは自分由来の問題、2つ目は社会的由来の問題、3つ目は環境的問題です。
しかし、抱えている問題は1つではなく複数絡み合っていることもありますので、そのあたりの見極めが大切になります。それぞれ対処の仕方が違いますし、複数問題が発生している場合は優先順位によって解決法を探さなくてはいけません。感情は一旦横において、今の状況を冷静に分析してみると次に自分がどうすればいいのか答えが見えてくるはずです。
これらの問題をみつけるためには、感情を取り除くために紙に書きだしてみる事をおすすめします。形に残すことで、後から客観的に見る事ができるためです。絵や簡単な図にしても構いません。
まず1つ目の自分由来の問題とは、自分自身の能力や経験に関係する問題です。仕事の流れがいつまでたっても覚えられない、手順がわからなくて時間がかかりすぎる、何をどうやっていいのかがわからない、毎日会社に行くときに緊張してしまうなどのケースがあります。
この原因は、入社してすぐに誰にでも起こる問題です。即戦力として途中入社したのを除けば、ほとんどの人が仕事に慣れるまでに時間がかかります。こうした自分由来の問題であれば、それは時間が解決してくれる問題かもしれません。
2つ目の社会的由来の問題というのは、自分と誰かの関係についてストレスを感じている事です。上司と合わない、チームで自分だけが浮いているように感じる、先輩が口をきいてくれない、などの事例があります。またこの問題は、一人対複数の人間でいじめのようになっている場合も同様です。
問題の相手が一人であっても複数であっても、ストレスの度合いは変わりません。業務連絡が滞ったり、会社の中で悪口を言われたりなど、パワーハラスメントはこの問題に該当します。この社会的由来は、関わっている人数によって非常に複雑な場合があるでしょう。もうやめたいと思うほとんどの理由はこうした人間関係から生まれています。
3つ目の環境的問題とは、仕事場の環境やシステム的な問題です。これは働いてみて初めて分かったというケースが多く、面接時と話が違うという状態もここに該当します。例えば残業が多い、危険な場所で仕事をする、時間が不規則になる、などです。
また公害や大気汚染など健康を害する環境で仕事をする場合のストレスもこの対象となります。この問題は、防ぎようがありません。次の面接をする時に経験を交えて事前に確認する事で、予防する事ができます。
どの問題が起こっているとしても、人間の体は異なった環境に身を置かれた時、ある一定期間が過ぎると恒常性を保つ為に対応するようにできています。しかし、順応できない期間が長く続くとストレスを感じ、体はバランスを崩し誤作動を起こしてしまうのです。
もうやめたいと思っていても、体力があれば考える事もできますが、疲れ切ってしまっている状態ではどうする事もできません。行動するためには、頭が正常に働いている事が必要です。あなたが転職したばかりだけどもうやめたいと思っている理由は、この3つの問題の中でどれに当てはまるのか考えてみましょう。
もうやめたいと感じた時の対処法と転職への向き合い方
もうやめたいと感じた時の対処法ですが、3つの問題のうち、変えられるのは1番目の自分由来のものだけです。他の2つはどんな自分であれ相手や環境がストレスの原因になっているため、自分だけの力ではどうする事も出来ない場合があります。自分由来の問題の場合は時間が経過すると解決する事もあるため、この見極めが重要です。
最初の3か月は慣れない事も多く、失敗するたびに落ち込むかもしれません。最初は仕方ないと割り切ってたくさんの人を巻き込んで仕事を覚えていきましょう。中途採用の場合は即戦力が求められますが、異業種の転職をした場合、必要最低限の知識は入社する前に理解しておくなどの努力も大切です。
最悪、転職後すぐにやめても入社してから3か月から6か月は試用期間を設ける会社がほとんどです。この期間内に退職すれば履歴書には残りません。あくまで研修生として試験的に勤務した後、お互いが合意の上で雇用契約を結びます。
もちろんせっかく入った会社なのに、すぐ辞めるのは躊躇するでしょう、しかし、一番大切なのはご自身の体です。ストレスを感じながら毎日の生活を送るとどんどんあなたの体を蝕んでいき、正常な判断ができにくくなっていきます。転職したばかりでもうやめたいと思ったら、まずは感情を除いて起こっている事を書き出し、理由が明確になったらどう行動したらいいか相談できる相手をみつけましょう。
社会生活の中で一番多くの問題が人間関係です。特に日本では、会社の上下関係が勤務が終わってからも続いたりする事が問題になるケースが多くあります。人は必ず多かれ少なかれ感情を持っています。転職したばかりでもうやめたいと思うほどに感情的にうごいているのか自分に確認してみましょう。なぜなら、感情で決断し行動しても、本当の解決には至らないため、同じ事が繰り返される可能性があるからです。
しかし、我慢をするのも限界があります。ストレスは体に支障をきたします。体のサインを見逃したままだと体を壊してしまうので、次のような症状がでたら誰かに相談し自分の体を優先的にいたわってください。
1つ目は会社に行くときお腹がいたくなったり、吐き気がしたりする、2つ目は夜寝られない事が多い、3つ目は消化力が弱り、食欲がないという事です。これらは、なんらかの原因で自律神経が乱れています。この状態が続くと体の機能は低下し、臓器に負担がかかるため、原因を取り除かなくてはいけません。
ストレスからくる体の不調ですので痛み止めを飲むとよくなる事もありますが、根本的な解決に至っていないため再発する事が多いです。このような症状が現れたら速やかに今の状況を改善できるようにしましょう。環境が変わらなければ、転職も仕方ありません。
対処法は、続けるか転職するかの二択ですが、この間に不摂生、不規則な生活をしないようにしてください。自律神経が乱れている時に冷静な判断はあまりできません。特にストレスが日常的にかかっている時は、体が緊張状態になっているためアルコールの吸収が早くなります。脳が誤作動を起こし、ホルモン分泌が不安定になるとますます思考がネガティブになるという悪循環が起こります。
転職したばかりだけどもうやめたい理由が自分以外にある場合は、一時的な感情に流されず今の環境を変えるための準備にとりかかりましょう。時間は有限です。本採用になってしまうと、会社規定で退職届けの提出や数ヶ月前に退職意思を伝えなければならないなどの規約があります。試用期間はその規定がまだない状態ですので、確認をしたうえで転職などを考えましょう。
転職を決めた際の動きと成功法
転職をすると決めたら、次は気持ちの切り替えが大切です。迷いがあるままで転職活動をすると時間だけを消耗してしまい、うまくいかないまま今の会社も辞められないとずるずる時間だけが過ぎていってしまいます。まだ疲れて思考回路が動かなくなる前に、少しずつ準備をしていきましょう。
あまり大っぴらに転職活動するわけにはいきませんが、これだけは自分がしないといけない事なので、コツコツと順を追って進めてください。転職すると決めた時に大切なポイントがいくつかあるので紹介します。
最初のポイントは、退職する前に次の転職活動を行うということです。会社を辞めてしまってから転職活動を行う方がいいのではないかと考える人も多いのですが、やめてしまった後、すぐに次が見つからない場合は焦って就職先を探す羽目になります。今の転職先での経験を踏まえると、できればまだ勤務中の間に次を見つけるのが理想です。一度失敗している転職を成功させるには、同じ様な方法で行うのではなく、できる限り事前の情報収集をしておくことが必須となります。
例えば、今までとは違う転職エージェントの登録をしておくのも一つの方法です。その際に希望する会社の条件や面接での質問内容について、前回の転職での経験をぜひ生かしてください。原因がわかっていれば、同じ間違いを繰り返さずにすみます。転職エージェントであれば、自分の代わりに求人を探してくれて、担当者は自分の転職活動のどこがダメだったのかも教えてくれます。同じ失敗を繰り返さないためのアドバイスをしっかり学んで今回の体験を有意義にしましょう。弊社ジールコミュニケーションズでも、無料の「若手社会人向け転職サポート」を行っていますので、お気軽にご相談ください。
もう1つのポイントは、次の転職活動を成功させるための面接の練習を行うことです。1度目の転職は残念ながら非常に短い時間でもうやめたいと感じてしまいました。勤務期間がすでに数ヶ月経っていたら、職歴に記載する必要があります。その場合、次の新しい面接を受ける時には理由を必ず聞かれるはずです。その時の失敗点や原因を前向きに考え、理由を答えられるようにしておいてください。もちろん、転職活動時には同じ原因をつくらないようにすることはいうまでもありません。
次に大切なのは、現時点での会社で精いっぱい仕事をする事です。矛盾を感じるような気がしますが、転職するからこそ、今の限られた時間にできる事をやってみるのは、次の転職先で大いに影響を及ぼします。今の仕事も、もしかしたらいい意味で肩の力が抜けてうまくいくかもしれません。立つ鳥後を濁さずということわざ通り、たとえ数ヶ月の短い勤務でも悔いのない状態で仕事ができたら、必ず新しい仕事でうまくいくはずです。そうなれば、この転職したばかりで「もうやめたい」となったことも、よい経験に変えられます。
退職願いを出すタイミングは、転職先が決まってからでも遅くないです。新しい転職先が必ず見つかるとは限りません。会社を辞めてしまった後に空白ができてしまうと、次の面接官も疑問に思います。働きながら、計画的かつスムーズに転職活動を成功させるためにも、転職エージェントの利用は不可欠です。
まとめ
転職したばかりだけどもうやめたいと感じてしまうのは、不可抗力の理由の時もあります。自分を責め続けるのはよくないです。そうなってしまった原因をきちんと冷静に受け止める事と、次の行動に移すためのいい経験として起こった出来事をポジティブに変換することが大切になります。仕事は嫌な点を見つけ始めたらきりがありません。批判ばかりしていたら、ストレスはたまる一方です。いかに前向きに方向転換できるかで、次の転職活動の成功が決まります。
またこうした努力は必ず面接官にも伝わるはずです。今この瞬間は苦い経験かもしれませんが、長いキャリアで考えたらいい転機だと思えるでしょう。転職したばかりにもうやめたいと思った事も、いい経験と捉えて次に失敗しないように対策を考えて成功する事できれば、あなたの中の成功体験として蓄積する事ができます。
また、一人で転職活動を行うのではなく転職エージェントの担当者はあなたの味方です。時には一緒になって次の転職先を探したり、面接のアドバイスを行ってくれるエージェントもあります。エージェント選びも重要なポイントになりますので、常に情報収集を行い、選択肢を増やしていってください。
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