[最終更新日]2023年9月12日  [記事公開日]2022年9月21日

【フリーター採用】魅力的な求人の出し方と人材の集め方

フリーター採用で求人を出す場合、フリーターの置かれた環境や状況に寄り添った表現で募集することで優秀な人材を獲得しやすいです。

本記事では、フリーター採用における求人の出し方とコツと、優秀なフリーターを採用する方法を解説します。

フリーター採用について

フリーター採用について

フリーターとは、アルバイトやパートや派遣など正社員ではない形態で働いている、またはアルバイトやパートの仕事を探している、15歳から34歳までの人のことです。フリーターになる人には、正社員として就職しない様々な理由があります。アルバイトで生計を立てながら夢を追う人もいますし、自由な働き方を求め、自分から選んでフリーターをしている人もいます。一方で新卒時の就職活動で就職できなかった人や、やりたいと思える仕事が見つからなかった人、就職先が自分に合わずに退職してしまった人が生活していくために、一時的にアルバイトをしていることもあります。介護などが必要な家族がおり、フルタイムで働くことが難しいなど、正社員になることを望んでいても、実現できない環境にいる人もいます。

いずれにせよ、そうしたフリーターの中には、優秀な人材であっても正社員として働けない人が少なからず隠れています。しかし正社員にならない理由がはっきりしているのであれば、その問題を解決することで、正社員として活躍できる可能性がある人が多くいるということなのです。

そういった背景を持っているため、フリーターが仕事を探すときに重要視するのは、自分の志向に合っているかどうかに他なりません。自分に合った仕事であるか、今まで通り生活できる水準の給料がもらえるのか、またはそれ以上の生活や貯蓄が可能な余裕があるか、会社に縛られるのではなく、プライベートの時間も確保することができるようシフトに融通が効くのかなどです。それはすなわち、その人がフリーターとして働いている理由であり、決して譲れない条件でもあります。

そのためフリーター採用に向けて求人を出す際は、フリーターが魅力的であると感じる方法で募集し、会社とマッチングすることが大切です。ただしフリーターの多くは、正社員として同じ職場に長く留まるという働き方・考え方に慣れていません。フリーター採用に向けた求人や面接の中では、給与が高いなど雇用条件のメリットばかりではなく、仕事の詳細ややりがいを伝え、自社の強みや魅力もアピールして、この会社で長く働きたいと思ってもらえるよう工夫することが重要になります。

フリーター採用における求人の出し方とコツ

フリーター採用における求人の出し方とコツ

フリーター採用を考えて求人を出す場合、フリーターの置かれた環境や状況に寄り添った表現で募集することが重要です。フリーターとして働いている人の背景は様々ですが、主な共通点は「生活費を稼ぐ」ことにあります。フリーターとして働いている人は、フリーターとしてしか生活費を稼ぐことができない環境にあることが多いのです。そのためフリーターの生活環境に寄り添った働き方の選択肢を提示し、働きやすい環境を整えれば、正社員で働くことへのモチベーションを上げられます。

たとえば勤務時間に働けない家庭の事情があるからシフト制のアルバイトを選択している人の場合であれば、勤務時間の優遇を相談できるよう提案するとよいです。平日の午前9時から18時という勤務形態にこだわらず、一日8時間以上・週に5日間入ることができるなら、曜日や始業時刻は自由に選択できるなど、応募者のライフスタイルと照らし合わせて勤務形態の幅を広げましょう。そこまでフレキシブルな勤務の導入が難しい場合は、原則的な勤務形態を示した上で、相談の余地があることをアピールします。そうすれば、正社員として働く上でネックになっている問題を解消し、応募に向けて背中を押すことに繋がるのです。

また、初めから正社員採用を目指すのではなく、まずはアルバイトから採用するのも1つの手です。求人の中では社員登録制度があることや、どのくらいアルバイトで経験を積むと正社員を目指せるのかなど、正社員になれる方法を明確に伝えます。正社員への道筋をはっきりしておくことで、目標に向かって仕事をすることに希望を感じ、入社意識を高められます。自社で働くことでのメリットを、明確に伝えることが大切です。

フリーターは正規雇用として働いていないというだけで、即戦力になる場合も多いため、多くの企業が採用を望んでいます。そのため、シフトを優遇するといった条件だけでは採用にまで至りません。まずは会社の仕事内容やそれに値する給料や補償内容なども見直し、フリーターが「フリーター」という働き方を選択するに至った事情に寄り添ったものにする必要があります。

自分に合った仕事が見つかれば長く働きたいと思っているのであれば、その人材のスキルが発揮できる職場への配属を考慮するなど、応募者の志向も理解した募集内容にすることで、フリーターの興味を引き付けることができます。ただし入社後にミスマッチが生まれないよう、求人の中では会社の待遇や制度を明確かつ正直に伝えるべきです。そしてその優遇はどういう状況下で発生するのか、その制度はどういったときに有効かなどを応募者にわかりやすく伝えるようにします。会社への理解を深めることで入社後のギャップもなく、自分のスキルも発揮できる仕事に就ければ、フリーターも定着してくれるでしょう。つまり優秀なフリーターを採用するには、フリーターにとって魅力的に感じられるよう、募集情報の見直しが重要になります。

優秀なフリーターを採用する方法

優秀なフリーターを採用する方法

求人広告

求人の出し方には、求人広告を使うのが普通です。ただし一般的な求人広告だと、多くの人の目にはとまるものの、実際に応募する人がいてもいなくても一定の掲載料金がかかるというデメリットがあります。しかし、応募者の人数によって料金が上がることはありません。

これに対して、同じ求人広告でも、クリック課金サービスという出し方もあります。クリック課金サービスとは、興味を持った求職者が求人情報をクリックした回数によって費用が発生する仕組みです。課金によって上位に表示していくので、多くの求職者の目に止まる可能性があります。一般的な求人広告よりはコストは抑えられますが、興味を持ってもらうようにするために、都度求人情報の改善が必要になります。

就職イベント

こうした求人広告以外にフリーターを集める方法としては、就職イベントに参加するという募集方法もあります。就職に興味のある求職者に直接会うことができるので社風が伝わりやすく、一度に多くの求職者にアピールできることがメリットです。ただし求職者の興味を引くようなトークスキルや、興味を引くための宣伝用装備品にかかる費用が必要になります。工夫次第では費用をかけずに興味を引くことができる可能性もあるので、担当者の力量やセンスに左右される側面もあります。

リファラル採用

フリーターの採用方法としては、社員の知人や友人の紹介で人材を集める、リファラル採用を行うのも1つの手です。費用はかからず、信用できる社員や知人の紹介なので、会社と志向性の合う人材を採用することができます。もう1つ似たような求人方法として、会社が主体となって求職者にアプローチする、ダイレクトリクルーティングというものもあります。会社が自社に必要な人材を自ら探す方法で、いわゆるスカウトです。リファラル採用もダイレクトリクルーティングも、会社側からのアプローチなので求職者が志望していないこともあり、採用難易度が高く時間もかかるのがデメリットです。

オウンドメディア

またフリーターに対する求人の出し方には、SNSやブログを利用した採用方法もあります。その中で、自社が運用するメディアを利用したものをオウンドメディアといいます。オウンドメディアは自社のホームページやブログを利用して、会社の情報や採用情報を発信する方法です。表現の自由度が高いので、興味を持ってもらえたら会社への理解度を深めることが期待できます。もし自社に知名度があれば、より多くの人に見てもらえることも可能です。ただホームページなどのサイトには初期費用がかかり、制作にも時間がかかります。

TwitterやInstagramのようなSNSを利用する場合は、ソーシャルリクルーティングと呼ばれます。SNSを使って求人広告を出すこともできますし、求職者に直接アプローチすることも可能です。コストもかかりませんし、会社の認知度の向上も期待できます。ただし求職者のSNSへの登録は、就職を目的としていないので、会社が期待するような採用効果が得られるまでには時間がかかります。

会社の置かれた状況によって求人から採用に至る道筋は様々ですが、フリーター採用に共通するのは、中途採用が主体だということです。中途採用は新卒採用と異なり、会社側が業務拡大したいと計画したときや、新事業立ち上げに人材が必要になったとき、退職人員の補充で即戦力に繋がるような人材を募集しているためなど、単純に人が増えればよいのでなく、何らかの目的を伴っています。つまり応募してきたフリーターの中から、自社の目的に合う人材を見極めるための、専門知識を持った担当者が必要です。もしも採用担当者が専門の知識を持っていない場合は、入社後にミスマッチが原因で早期退社を招く危険性もあります。また、採用に至ったか至らなかったかに関わらず、担当者の手間と時間、採用業務に係わる準備費用がかかるのも難点です。求人票を作成し、募集や応募の対応をして、面接会場の準備や連絡対応まで、細かな業務を大量にこなしていかなくてはいけません。もしも採用できなかった場合には、手間と時間と費用を浪費するだけになるのです。

人材紹介サービス

そうした採用にかかる手間と時間と費用の無駄をなくし、効率的に希望の人材を探すには、人材紹介サービスを利用するのがオススメです。人材紹介サービスの中には、企業側の様々な要望ごとに特化した紹介サービスを行うところがあります。フリーターの中から優秀な人材を探したいと考えているなら、フリーターに特化した人材紹介サービスを利用して探すのがいいでしょう。

人材紹介サービスとは、登録している求職者の中から、自社の求める人物像に合った人材を選んで紹介してくれるサービスです。しかも単純に求職者を紹介してくれるだけでなく、求職者に自社の魅力を伝えて入社意欲を喚起し、面接日程の調整や合否連絡、条件の交渉まで、会社と応募者の間に立って採用担当者が行わなくてはいけなかった業務まで代行してくれます。面接する段階では、すでに会社の要件に合った人材だけを紹介してくれるので、担当者はその中からより良い人を選ぶだけで良くなります。そのうえ費用は採用者一人当たりに対して発生するので、採用者が一人も出なければ費用は一切かからりません。これまで採用不採用に関わらず発生していたコストの無駄を省くことができるのが、人材紹介サービスを利用する大きなメリットです。また人材紹介サービスでは、非公開で求人を出すことができます。他社や従業員に人員募集の動向を知られたくない場合や、求人応募が殺到しないようにする場合に便利です。

このように人材紹介サービスは非常に有用な手段ではありますが、希望する優秀な人材採用を成功させるための求人の出し方には、いくつか注意すべきことがあります。それは、自社が求める人材のイメージを明確にし、その人物像をサービス会社へしっかり伝えておくことです。営業に特化した人材が欲しいのか、プログラミングスキルを持った人材が欲しいのかといった概要はもちろん、それに必要な資質や資格や経験を提示しておきましょう。もしも紹介された人材が自社に合わなかった場合は、必ずフィードバックしてください。次に選考する際には、もっと精度が高くなり、より希望に近い人材を紹介してもらえる可能性が高くなります。

そして自社のアピールポイントや、給与や休日に関する事項、残業の有無、シフトの融通性など、会社の最新の情報を人材紹介サービスの担当者に伝えることも大切です。採用に関する情報を変更した場合には、即座に人材紹介サービスの担当者と情報を共有しましょう。入社後に採用時とのミスマッチが起きないよう、求職者と会社の橋渡し役である担当者には、真摯に正直に情報を伝えることが重要です。

弊社「ジールコミュニケーションズ」でも、フリーターを含めた様々な人材を紹介していますので、ぜひご活用ください。

まとめ

採用活動の目的は、求職者の中から会社にとってより良い人材を見つけることにあります。しかし募集の時点で魅力を感じてもらえないと、先に進むことはできません。自社も求職者から選考される立場にあることを自覚し、自社の魅力を伝える求人の出し方をすることが重要です。フリーターという働き方を選択した求職者の背景に寄り添って、入社後も長く働いてもらえるように工夫します。会社や仕事の魅力を明確にアピールし、求職者の希望とマッチングして行くことで、優秀な人材を惹きつけることができるのです。

採用方法も、時代背景に応じて常に変化しています。これまでのやり方を踏襲するだけでなく、そろそろ新しい求人の出し方を模索する時期に来ているのではないでしょうか。

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