[最終更新日]2023年9月12日  [記事公開日]2022年9月20日

フリーターの中から優秀な人材を選びたい!プロが教える選び方を解説します

フリーターで優秀な人材を選ぶには、どうしたら良いのでしょうか。

本記事では、フリーターの中から優秀な人材を選ぶための準備、フリーターの中から優秀な人材を選ぶ方法を解説します。

フリーターの特徴と採用の仕組みについて

フリーターの特徴と採用の仕組みについて

厚生労働省の定義によると、フリーターとは15歳から34歳の男女のうち、学校を卒業後もアルバイトで働くことを希望している人のことです。現在働いていない人でも、アルバイトで働くことを希望している場合はフリーターに含まれます。

フリーターの特徴

フリーターはプライベートの時間を作りやすく、自分の自由にスケジュールを組み立てやすいのが利点です。そのため会社や企業のスケジュールに縛られた生活をしたくない、と考えている人はフリーターになりやすい傾向があります。また将来的に自分がやりたい夢がある場合は、就職で時間に縛られず夢を実現させるために、アルバイトをして生計を立てている人も多いです。つまり就職できなかったから仕方なしにフリーターになっているというより、自分がやりたいことを優先させることによって、自らフリーターという働き方を選んでいます。

フリーターだとしても、アルバイトの時間数によっては生活に困らないほどの収入を得ることは十分可能です。会社や企業で働くことのメリットを感じられない人にとっては、収入面でも劣らなければ、フリーターという働き方の方が魅力的に映り、そちらを選ぶこともあるでしょう。また、中には家庭の事情によりフルタイム勤務が難しいなどの理由でも、フリーターとしての働き方を選ぶ人がいます。就職しなかったのは自分に合った働く場所に恵まれなかっただけという場合もあります。

ただ、フリーターは金融機関から信用がないので、いざという時にローンが組めない場合があるのが難点です。また休業補償がないため、何らかの事情で仕事を休むと給料も減ります。そのためフリーターでいても、生活が変わる節目で正社員になりたいと考えることが出てくるのです。そのタイミングで、フリーターの中にいる優秀な人材を上手く選び出せれば、会社にとっては大きなメリットになります。

フリーターを採用する手段

就職を考えているフリーターを採用するには、いくつか方法があります。その1つは、正社員登録制度を利用する方法です。現在雇い入れているアルバイトを社員にするのであれば、仕事の能力も把握していますし、人柄もわかっているので安心です。ただし、アルバイトとしては優秀な人であっても、正社員になるための筆記試験や面接を上手くこなせるとは限りません。また、企業側が社員登用を勧めても、この会社では正社員になりたいと思ってもらえない可能性もあります。

フリーターから人材を探すには、ハローワークなど公的就職支援サービスを利用する方法もあります。地元地域での就職希望者を探すときに有利です。自宅から近い場所で勤務できると、通勤時間が少ないなどのメリットから、応募者を集めやすくなります。

フリーターから人材を探すには、就職支援サイトを利用する方法があります。職種によって必要なスキルが違うので、欲しい人材に特化したサイトを利用すると、欲しい人材をピンポイントで探せます。また就職支援サイトのエージェントを活用して、自社に合う人材を見極めてもらうのもひとつの方法です。会社での採用業務の負担を減らすことができると同時に、第三者のプロの目で、会社に合った優秀な人材を迅速かつ確実に選び出してもらえるのがメリットです。

弊社「ジールコミュニケーションズ」でも、フリーターを含めた優秀な既卒人材の紹介を行っています。お気軽にお問い合わせください。

フリーターの中から優秀な人材を選ぶための準備

フリーターの中から優秀な人材を選ぶための準備

採用基準を明確にする

フリーターをしている人には、それぞれの生活背景があります。フリーターを選んだ人には、優秀な人材であっても、これまで自分のライフスタイルに合った職場がなかった人が多いです。フルタイム勤務がかなわないが、生活費を稼ぐために働かなくてはいけない場合、家庭の事情で規定や縛りのないフリーターで生活費を稼ぐ選択肢しかない場合など、様々な理由からフリーターを選択しています。そんなフリーターの中から正社員へ採用したい場合は、その人材に寄り添った採用方法が必要になります。

フリーターから応募してくる応募者であっても、自社の採用基準をクリアしていれば十分採用に至る可能性があります。そのため自社の採用基準を、社内でしっかり確認しておくことが大切です。給与や就業時間、休日や社会保証など、基本となる働き方の基準を明確にして、わかりやすい求人内容にしましょう。それは結果として、求人の時と入社後のミスマッチを防ぐことに繋がります。また、応募者がフリーターである理由と自社の求める働き方を比べて、選考する基準にもなるものです。採用基準と応募者の情報をきちんと頭に入れておくことで、採用したい人材に寄り添った提案ができます。また、その人材の入社意欲を高めることで、採用に繋げることができるような面接を心掛けてください。

面接官の質を上げる

面接官は、社会人の先輩として基本的なマナーができ、質問などへの対応をスマートにこなせるようにしておくと良いです。応募者がリラックスできるような面接の雰囲気づくりには、会場だけでなく、面接官の態度や話し方、身だしなみも重要になってきます。応募者の心を開き、素を引き出せるような環境づくりが大切です。応募者が気を許してくれるということは、面接官に対する印象が良く、延いては会社に対しても良い印象を与えることができたということになります。応募者にとって面接官は、応募した会社の代表です。面接官は会社の顔であるという自覚と自信をもって、堂々とした態度で接しなければなりません。あやふやな態度や返答をすると、応募者が不安に感じます。その不安をなくし、社会人として尊敬できる態度を見ることで、「この人がいる会社に入りたい」という入社意欲も促すことができるのです。

次に、フリーターの働く目的に応じながら、その人材が自社に必要な人材であるかという見極めができるしっかりとした準備と、面接に向けての心構えが大切です。

フリーターに対しては正規で働いていないことからマイナスイメージを持ちやすいですが、フリーターの中にいる優秀な人材が就職に至らないのは、自分にとって魅力的な会社がないことが理由とも考えられます。つまり会社側も、求職者から選考されているということを忘れてはいけません。会社側の要求だけを押し付ける選考ではなく、応募者に寄り添い、優秀な人材に「この会社に入りたい」と感じてもらえるよう、会社の魅力を伝えることも大切です。フリーターが思っている正社員のイメージと、不安を取り除くことができる情報を提供することも重要です。そして、応募者から質問があった場合は、どんな質問にも真摯に答えられるようにします。その場で答えることができなくても、後日必ず答えることができるようにしましょう。そうした対応で、応募者の不安を減らすことができます。

フリーターの中から優秀な人材を選ぶ方法

フリーターの中から優秀な人材を選ぶ方法

会社は、自社に貢献できる人材を採用したいと考えます。職種によって必要になるスキルが違うので、自社に合ったスキルを持つ優秀な人材を確保したいと考えるのは当然です。しかし実務スキル以外の面では、どの職種や業界にも共通する、優秀な人材の特徴があります。

優秀な人材を見極めるポイント

優秀な人材を見極めるポイントとしては、まず社会人としての基本的なマナーができていることが挙げられます。フリーターであっても社会に出て働こうとする意志があるなら、社会人としてのマナーは当然身に着けておくべきことです。フリーターの面接であっても、基本的なマナーがきちんとできているかどうかを見ることで、前向きに就職活動に取り組んでいるかどうかがわかります。

また、優秀なフリーターを見極めるには、コミュニケーション能力を見ることも大事です。コミュニケーション能力が高いと、周囲と良好な人間関係を築きやすく、仕事場のいい雰囲気づくりに貢献できると期待できます。様々な職場を経験しているフリーターには、コミュニケーション能力が高い人が多いです。どの職場でも臨機応変に行動できる対応力も期待できます。

またフリーターはすぐに辞めてしまうのではないかと不安に感じる企業も多いですが、その不安を無くすためには、応募者が仕事をしたい動機を明確に持っているかどうか見極めることが大切です。明確な目標があることで会社の不安も無くすことができるだけでなく、応募者自身もモチベーションを高くもって仕事に取り組めるので、結果的には会社に貢献することに繋がります。目標を持っている人は、積極性もあり自分から様々な取り組みを進めようとします。このような前向きな姿勢は、他の社員のモチベーションを向上させる効果もあります。そのためには、面接前に応募者の履歴書をチェックし、志望動機を把握してください。

優秀なフリーターを見極めるには、面接の中でストレス耐性についてもチェックしましょう。社会に出るといろいろストレスが溜まる出来事に遭遇します。ストレスで体調を崩してしまう人もいます。ストレスに強く、心身を健康な状態に保てることは、業務を遂行する上でとても大切なことです。趣味や特技についての質問を行い、上手にストレス発散できる方法を持っているかどうかヒヤリングしましょう。

フリーターの中から優秀な人材を見極めるためには、応募者の過去の業績や経験が重要になります。就職経験がない人でも、アルバイトや学生時代のエピソードから、その人材の行動力や性質を推し測ることはできるはずです。たとえば失敗談であっても、そういった場面に向き合ったときにどうやって乗り越えたかなどを聞きます。ミスしたことを正直に話すかどうかで謙虚さもわかりますし、話の内容によっては対応力の高さも判断できます。自分の失敗と真摯に向き合ってきた人物ならば、仕事の上でも自ら学んで成長し、会社に貢献できるようになると期待できるでしょう。

オンライン採用の場合

実際の面接方法としては、オンラインを検討している企業も多いと思います。オンライン面接は、パソコンの画面越しの面接になるので、応募者の選び方にも違う目線が必要です。しかし、オンライン面接は応募者のコミュニケーション能力を見極めるのに重要なポイントになることもあります。応募者の本質を見極めるための、対面にないメリットもあるのです。

オンラインでも基本的マナーや身だしなみに対する判断は変わりません。応募者が自分の部屋だからと普段着で登場せず、スーツまたはそれに準ずる恰好をしていることも大切です。画面には上半身しか映っていないので、リアクションが小さいと消極的に見えます。伝えようとする態度が伝わってくるだけで、コミュニケーション能力を見極めることができます。

ただしオンライン面接では、カメラに向かって話さないと視線が合わない等、対面とは違う状況があるので考慮すべきところもあります。また皆同じ場所での面接ではないため、照明の明るさや壁紙などの雰囲気でイメージが変わることがあります。見たままの印象だけで判断するのは気を付けたいです。またインターネット環境も影響してきます。突然切断したりフリーズするトラブルもないとは限りません。本人の責任のないところでのトラブルは、考慮して選考しましょう。対面面接と違い同じ場所にいない分、双方が寄り添い分かり合える工夫が必要になります。そんな環境の中でも、応募者の本質を見極めて採用に促すことが重要で、オンライン面接での選び方を見直し、双方にすれ違いがなく、面接が行えるように対応していくことが大切です。

まとめ

フリーターという形態を選んで働いている人には、そうせざるを得ない何らかの理由があることがわかります。自分のスケジュール管理で自由な働き方をする反面、保証がないことや、金融機関からローンが組めない等、社会的信用が薄いことに不安を感じていることもまた事実です。会社が、そんな応募者の不安を解消して寄り添うことで、フリーターであっても優秀な人材が、正社員として働くことができます。

時代背景や経済環境の変化で、働き方にもたくさんの変化が起こっています。会社も臨機応変に選び方を見直し、優秀な人材を確保して会社の利益につなげていきたいものです。フリーターのスケジュール管理能力や、コミュニケーション能力、ストレス耐性等、フリーターを経験しているからこそ生まれるメリットを、正社員として自分の会社で活かしてもらえるようにしましょう。

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