[最終更新日]2023年9月12日  [記事公開日]2022年9月16日

新卒採用がうまくいかないと悩む採用担当者必見!うまくいく採用方法教えます

企業にとって、優秀な人材の確保はとても重要です。優秀な人材が獲得できれば、企業の生産性の向上や売り上げの増加などの成長につながります。それだけでなく、社内での競争力も上がり、社員同士が切磋琢磨して成長していくというメリットも生まれるでしょう。そのため、人事課をはじめとする採用担当者は、優秀な人材の確保に多くの努力を傾けます。

しかし、いつでも採用活動が成功するとは限りません。もちろん、採用が成功したかどうかは1、2年でハッキリするものではないです。採用した人材が企業へどのくらいの貢献をしたかは、数年をかけて客観的に評価する必要があるでしょう。しかし、それには大前提として、新卒採用の時点で幾人かの優秀な人材を確保していることが求められます。

新卒採用がうまくいかない原因

新卒採用がうまくいかない原因

採用そのものがうまくいかない原因には、どのようなことが考えられるでしょうか。

採用活動の準備段階に不備がある

新卒採用がうまくいかない原因の1つ目としては、採用活動の準備段階に不備がある場合が考えられます。どんなことでも、良い準備をしておくことはその後のプロジェクトを成功させるうえでとても大切です。

このことは、もちろん新卒採用にも当てはまります。事前の準備がしっかりとできていないことが、新卒採用の失敗につながっているわけです。

例えば新卒採用においては、どんな人材が会社や今後のプロジェクトに必要なのかを、あらかじめ明確にしておくことが重要です。採用したいと考える人材に関して明確なビジョンがないと、新卒採用がうまくいかない状態になります。

明確なビジョンがないために、優秀な人材に見える人が応募してきても、本当に自社にとってメリットのある人材なのか見極めきれず、判断に迷いや誤りが生じてしまうのです。そのため選考に余計な時間がかかり、新卒の応募者に不安を与えてしまった結果、最悪のケースとして選考辞退や内定辞退をされてしまうこともあります。

採用に関して明確にしておくべきことには、自社の事業計画も含まれます。これには採用担当だけでなく、関係する事業部との連携が必要です。準備段階で定期的かつ円滑なコミュニケーションが社内で取れていないと、採用活動がうまくいかなくなる原因となります。

求人の段階で不備がある

新卒採用がうまくいかない原因の2つ目は、求人や選考の段階で不備がある場合です。採用のための求人媒体はいろいろな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。その選択を間違ってしまったために、新卒採用がうまくいかないことがあるのです。

あちこち求人を出しているにもかかわらず、欲しい人材や必要とする人材に全く情報が届いていないということも起り得ます。求人活動において、媒体以外にもう1つ重要になってくるのが内容です。

新卒の学生は自分が働きたいと考えている企業以外、ほとんど興味を持っていないかもしれません。自社の求人情報の内容があまりにも乏しいものであったり、企業PRが上手にされていなかったりすると、新卒の学生にとって全く魅力を感じないものとなります。

結果的に、応募してくる数も少なくなり、採用活動がうまくいかない原因になるのです。採用活動においては、母集団形成も重要なファクターになります。母集団形成は、数さえ集めれば良いものではありません。応募者の質を無視して数だけを集めていると、採用活動の失敗につながる恐れがあります。

選考の段階で不備がある

新卒採用においては、採用活動を始めるタイミングが遅くなると、それだけ採用そのものもうまくいかない確率が高いです。採用活動の開始が遅れてしまう原因として、人手が足りないことが挙げられます。

採用に力を入れたいと思っていても、人事担当が別の仕事を兼任しているために、採用活動に専念できないという企業も少なくないようです。職種によっては、新卒採用の時期に仕事が忙しくなる場合もあるでしょう。人手が足りなければ採用に関わる人も不足するため、採用活動がうまくいかない原因となります。

また、選考のスピードが遅い、面接のクオリティが低いといった選考時の不備も、新卒採用がうまくいかない原因の1つです。選考のためのステップが多すぎると、選考スピードが遅くなる恐れがあります。

あまり選考に時間がかかると、新卒の応募者に不安を与えることにもなりかねません。一般的に新卒の学生は、同時進行で多数の企業を受けており、自社の選考中に別の企業からの内定をもらうことも多々あります。

そのため選考スピードが遅いと選考辞退が起こりやすくなり、採用活動が難航してしまうのです。また選考スピードだけでなく面接官のクオリティが低いことも、新卒学生の自社に対する不信感を助長し、選考辞退を引き起こす原因になります。

選考後に不備がある

新卒採用がうまくいかない原因の4つ目は、選考後に不備がある場合です。新卒採用においては、選考まで上手くいったからといって、安心してはいけません。新卒の場合、選考後にも適切なフォローがされていないと、内定辞退などの問題が起こってしまいます。

例えば、内定者への合否連絡が遅れると、新卒の応募者は別の企業への選考に移ってしまう可能性が高いです。結果出しに時間がかかることで、内定がもらえるのかどうか不安に感じることに加え、そもそもちゃんとした会社なのかということさえ疑われてしまうことがあります。

内定の連絡が適切なタイミングで行われたとしても、内定通知後のフォローが適切にされていないと、内定辞退などの問題が起り得ます。それでなくても新卒の学生は、社会人として働くことそのものに対し、漠然とした不安を感じているものです。

それなのに内定後のフォローがないと、新卒の学生は「本当にこの会社でやっていけるのか」「いつからどんな仕事が求められるのか」「同僚にはどんな人がいるのか」とわからないことが多すぎて、不安になってしまいます。そのため、内定を辞退し、別の会社に移ってしまう可能性が高くなるのです。

原因別!うまくいかない時の対処法

原因別!うまくいかない時の対処法

新卒採用がうまくいかない場合には、どんな対応策があるでしょうか。

事前にしっかり計画を立て、出遅れないようにする

新卒採用がうまくいかない場合はまず、準備段階で不備がないように対処することが先決です。どんな人材を募集するのか、欲しい人材を明確にしておくことが、大切な最初のステップになります。会社にとって必要な人材やスキルは、その時々に応じて異なるはずです。

そのため、人事部は各事業部や経営陣と良いコミュニケーションを保っておくことが重要になります。自社には今どんな人材が必要なのか、どんなスキルや経験を持っている人材が戦力になるのかといった情報を、具体的かつ明確に知っておく必要があるのです。そして、その情報に基づいて求人活動を始めます。

新卒採用においては、求人のターゲットとなる人材のビジョンが確立できたら、遅れずに採用活動を始めることも重要です。もし、人手不足や別の仕事の忙しさから、採用活動を始めることが難しくなりそうであれば、事前に対策を立てておきます。

例えば、書類選考やダイレクトリクルーティングを活用すれば、採用候補となる人材に早くからアプローチできます。書類選考である程度のスクリーニングがかけられるので、無駄な面接などを省くこともできるでしょう。

ポイントとなるのは、早めに計画して行動することです。問題がありそうな場合でも、早めにそのことを認識して代替策を練っておくことで対応できます。

求人を出す媒体を厳選する

次に、採用選考時の不備を回避する方法について考えます。採用準備の段階で欲しい人材の条件を明確化したら、次にそのような人材が集まりやすいであろう求人媒体を選びましょう。昨今はネットの求人媒体が主流となってきていますが、ネットの中にも様々な種類の求人サイトがあります。

今回の採用において、最も効果的なサイトは何なのかをきちんと選んでおくことが大切です。

このことは、新卒の母集団形成のやり方についても同じことが言えます。応募者の質を重視した母集団形成は、採用活動を成功させる上で非常に重要です。求人媒体を選ぶことだけでなく、自社のPRにつながるような活動を広く行うことによって、質の高い母集団を形成することができます。

例えば、魅力的な自社のサイトを整備することで、認知度を上げると共に、魅力度も高めることができるでしょう。場合によっては、会社説明会やイベントなどを開催することによって、自社PRをすると同時に、母集団形成を行うこともできます。

選考担当者の質を高める

加えて、面接のクオリティを向上させるための努力も、新卒採用を成功させるうえで大切です。新卒採用に関わる社員の意識やマナーを高めるための研修などを行うことで、面接スキルなどのクオリティを向上させることができます。

ベテラン社員だけで面接を行うのではなく、将来その責任を担うことができる人材を育てておくことも視野に入れて、採用担当を選ぶようにしましょう。面接後には、採用担当者たちの間でフィードバックを行い、意識やノウハウを共有すると良いです。

面接後・内定後のフォローアップ

新卒採用を成功させるためにできる最後の注意点は、面接後のフォローアップです。選考後には速やかに合否が通知できるよう、スケジュールを計画・管理しておきます。新卒の応募者には、各面接段階の合否や内定の通知までにかかる時間を明確に伝えておくと良いです。

そうすれば、その間に他社から内定が出たとしても、応募者はこちらの結果を見てから最終的な承諾先を判断しようとし、選考辞退や内定辞退の確率を下げることができます。約束した日時を守って、通知を行うようにしましょう。

また、内定通知をする際には、なぜ入社してほしいと思ったのか、どんな仕事をしてほしいと思っているのか、会社が期待していることなども具体的に伝えると、応募者の意欲は高まります。心配に思うことや会社への質問などがあれば、気軽に相談できるような体制を整えておくことも大切です。

内定者同士のコミュニケーションを取りやすくすることも、良いフォローアップになります。

新卒採用を行ううえで心がけたいこと

新卒採用を行ううえで心がけたいこと

新卒採用を行う上で心がけておくべきことは、「コミュニケーション」です。採用活動は、企業と応募者とのコミュニケーションだと言えます。コミュニケーションが円滑にできていれば採用につながりやすくなりますし、逆にコミュニケーションがうまくいかないと、採用活動も失敗してしまうでしょう。コミュニケーションで最も大切なのは、双方向の意思疎通を意識することです。

企業が一方的に情報を発信して熱意を伝えても、それは自己満足に過ぎず、良いコミュニケーションとは言えません。企業は、新卒学生の目線を意識して自社PRを行う必要があります。

このことを念頭に置いて、求人媒体や方法を選択し、新卒採用のスケジュールを組めば、自ずとクオリティの高い母集団形成を行うことができ、優秀な人材を確保するうえで大きな効果を発揮するはずです。

また、新卒採用を成功させるためには、社内のコミュニケーションも大切です。人事部と他の担当部署が円滑にコミュニケーションを図ることは、採用活動をスムーズに行っていくうえで不可欠な要素となります。

新卒採用において、もう1つ重要になるのは「明確化」です。漠然と採用活動を行っても、良い人材は集まってきません。採用スケジュールを作成する時も、求人情報を準備する時も、いつでも具体的かつ明確なコンセプトを持つことは非常に大切です。

コンセプトがはっきりしていると、効果的に新卒の母集団を形成できますし、応募者や内定者に対して具体的な話をすることができます。このことは、面接のクオリティを向上させることにもつながり、内定通知後のフォローを行っていくうえでも必要なことです。

こうしたことを踏まえて、自社の採用活動を正直に分析してみてください。判断や分析が難しいようであれば、専門知識や経験を持つ第三者に依頼することも可能です。現状の採用活動の悪い点を改善するだけでも、すぐに効果が現れることがあります。弊社ジールコミュニケーションズでも、人材紹介や合同企業説明会、マッチングイベントなど「新卒採用を支援する法人向けのサービス」を展開していますので、ぜひご活用ください。

まとめ

採用活動を成功させることは、企業の成長に不可欠です。新卒採用がうまくいかない場合には、まずその原因を特定しましょう。

採用活動の準備段階に不備がある場合には、採用したいと考える人材に関する明確なビジョンを確立しておくことが大切です。人員不足や別の仕事が忙しいために採用活動が遅れそうな時には、代替案を考えておくことで対処できます。

採用選考に不備がある場合には、必要としている人材に合わせた求人媒体を選んでください。自社のPRを上手に行えば、クオリティの高い母集団形成が可能となります。

そして、選考後のフォローアップを行うことも大切です。内定者への具体的かつ積極的なコミュニケーションを意識することで、企業や内定者同士が気軽に連絡を取り合えるような計らいができるかもしれません。

採用活動において重要となるのは「コミュニケーション」と「明確化」です。このことを意識すれば、採用活動を成功させることができるでしょう。

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