[最終更新日]2023年9月13日 [記事公開日]2022年7月28日
フリーター就職にはブラック企業しか道がない?真相と就活のやり方について解説
フリーターから正社員に就職するのが容易ではないことは、誰でも知っているところです。中には「フリーターから就職するならブラック企業しか道がない」なんて厳しいことを言う人もいます。そんな話を聞いてしまうと、せっかく芽生えた就職への気持ちがなえてしまいそうですよね。
しかし、ここで簡単にあきらめてはいけません!このコラムでは、フリーター就職には本当にブラック企業しか道がないのかや、フリーターでも優良企業に就職するための準備と対策について解説します。これを参考にフリーターから脱却を図り、就職を成功させましょう!
フリーター就職にはブラック企業しか道がないのか?
フリーターの方が就職活動を始める上で、多くの方が不安に思うこと、それは「フリーター就職の場合、ブラック企業に就職するしかないのではないか」ということです。このような不安を抱く要因として、就職の難易度や求人の少なさなどが挙げられます。
フリーターの場合、新卒と比べると、どうしても正社員になる難易度は高くなります。「なぜフリーターになったのか」「新卒時の就職活動が上手くいかなかったのではないか」といった疑問を抱かれるためです。フリーターになった明確な理由があったとしても、新卒よりは不利になるケースが多いのです。
また、一般的な求人サイトなどで探した場合、フリーターの応募できる求人は少ない可能性があります。正社員としての実務経験を求められた場合、そもそも応募できません。その中で、自分の希望もある程度尊重したいと思えば、魅力的な求人数はさらに減るでしょう。
これらの理由から、就職活動がうまくいかなくなると、焦りが生じます。「とりあえず早く就職しなければいけない」といった気持ちから、受かりやすそうな企業の面接を受け、ブラック企業への就職につながってしまうのです。
しかし、フリーターだからといって、ブラック企業にしか就職できないわけではありません。職歴がなくても、コミュニケーション能力や人柄などを評価して、積極的に採用を行っている企業は存在します。フリーターであったことの理由をしっかりと説明できれば、マイナス評価されないケースもあるでしょう。就職活動は難しく、挫折しそうになるかもしれませんが、きちんと準備して努力すれば、魅力的な企業に巡り会えるはずです。
フリーターでも優良企業に就職するための準備
フリーターでも優良企業に就職することは、不可能ではありません。しかし、なんとなく就職活動を行っている場合、難易度は高いでしょう。優良企業への就職を目指すなら、準備に力を入れなければなりません。
就活に必要な情報を集める
まずは、情報収集を行う必要があります。知識がなければ具体的な行動に進めず、対策もできません。たとえば、社会にどのような仕事があるのか分からなければ、応募する企業を絞り込みにくいです。大まかな分類でもいいので、それぞれの業種・職種がどのような仕事をしているのか、調べておきましょう。その過程で、知らなかった仕事に出会って、選択肢が広がるかもしれません。興味のある業種に当てはまる、具体的な企業名も確認すれば、よりイメージしやすいです。
受けたい企業について研究する
業種や職種を絞り込めるようになり、働きたい会社が見つかったところで、企業研究を行います。なんとなくの事業内容だけでなく、具体的にどのような事業を展開しているのか、いつからある会社なのか、顧客はどのような会社もしくは人なのか、丁寧に調べましょう。
では、具体的にはどのように研究すべきなのでしょうか。最初は、ホームページに目を通す方法が手軽に実践できます。企業名で検索して、企業概要や事業紹介、取り組みや企業理念などを確認してください。最新のニュースリリースなどがあれば、記事にも目を通して頭に入れます。
タイミングよく、企業説明会が開催されていたら、できるだけ参加しましょう。実際に働いている人の話を聞けるチャンスは、滅多にありません。規模によっては、直接会話もできるでしょう。フリーターでも参加できる説明会があるかどうか、調べることをおすすめします。
もしも企業研究をしていなければ、志望動機などを尋ねられた時にうまく説明できません。回答に詰まれば、研究していないことが面接官に伝わって、あまり良い印象を与えないでしょう。実際に入社した後に、ギャップを感じる恐れもあります。想定していた業務内容と違っていれば、仕事についていけず、後悔するリスクも考えられます。よって、選考の過程において、企業に関する知識は不可欠なのです。
就活に必要なビジネスマナーを身に付ける
ビジネスマナーの習得も必要です。アルバイト経験がある場合、接客スキルなどが身についている方もいるでしょう。しかし、面接時にはノックの仕方や着席の手順、退室方法など、注意すべきマナーがたくさんあります。スーツを着慣れていない方は、着こなしを間違える可能性もあります。面接の直前で焦らないよう、あらかじめ確認することが大切です。
就職活動の流れや、おおよその所要時間も頭に入れましょう。就職活動は、面接を受けるだけではありません。応募の前には自己分析や企業研究を行いますし、応募の際は履歴書を書かなければいけません。書類選考に通れば、日時を調節して面接を受けに行きます。この時、会場が遠ければ前泊するケースもあるでしょう。
その後、内定を得られた場合は入社への準備を行い、不採用だった場合は次の選考に挑む必要があります。想定よりも時間がかかる可能性があり、アルバイトなどの日程調節もしなければならないため、流れの理解は必要です。
就活に役立つ資格を取得する
時間に余裕があれば、資格を取ることもおすすめです。資格を持っていれば履歴書に書く内容が増えますし、面接でもアピールできます。資格を取るために努力できる性格であることも、伝わりやすくなるでしょう。
ただし、資格を取っておけば絶対に有利に働くとは言えないため、注意してください。たとえば、志望している企業の業務内容と無関係の資格を取っても、あまり評価されない可能性があります。また、資格を取った理由を聞かれて説明できなければ、「なんとなく取っただけなのか」と思われるでしょう。資格と就職を結びつけて考えることが大切です。
なお、就きたい仕事に資格が必要な場合は、間に合うように勉強を始めてください。具体的には、看護師や介護士、保育士や整体師などが挙げられます。専門職に就きたい方は、合間を縫って学習を進めましょう。必要に応じて学校に通ったり、講座を受けたりしなければいけないケースもあります。
就活に必要なアイテムをそろえる
いざ就職活動を始める段階になれば、いろいろなアイテムも必要になります。まず、スーツやバッグ、シューズなどの身に着ける物です。面接を受ける際、基本的にはスーツを着て臨みます。「私服可」や「面接にふさわしい服装」といった指定がある場合でも、スーツを着ておけば印象が下がる可能性は低いでしょう。スーツにはかっちりとしたバッグや革靴、パンプスなどを合わせますので、持っていない方は良い機会だと思って一式揃えましょう。
それから、履歴書や封筒、履歴書に貼る写真といった細かい物です。複数の会社に応募する場合、これらのアイテムはたくさん消費するので、多めに用意することをおすすめします。
準備が整ったらなるべく早く動き出そう!
以上が、フリーター就職において主に準備すべき内容です。正社員として働くことを目指すなら、なるべく早く動き出しましょう。準備する内容が多いため、早めに行動すればするほどスムーズに進みやすいと言えます。特にアルバイトなどをしている方は、仕事後や休日を有効活用しなければいけません。使える時間は限られているので、できることから始めてください。
フリーターでいる期間が長引くと、その分就職の難易度は上がるという説もあります。若いほど、将来性や行動力、熱意などを評価されやすいためです。よって、準備は1日でも早く始めることが大切です。
フリーターが優良企業に就職するための対策法
フリーターの方が優良企業への就職を目指す場合、なんとなく行動していては効率が悪くなります。やや不利な立場にあるからこそ、さまざまな工夫を行うことがスムーズに進めるポイントです。
フリーター就職に対応したサイトに登録する
1つ目に、フリーターの就職に対応したサイトを利用する方法があります。ネットで求人検索を行った時、複数のサイトがヒットします。しかし、フリーターでも応募できる求人があるのか、あるとしても数はどれくらいなのか、調べるには手間がかかります。
そこで、フリーター向けのサイトを探して利用しましょう。そうすれば、「自分でも応募できるのか?」と不安になったり、調べたりする必要がなくなります。
何と言っても就職エージェントを味方につけるのがベスト!
2つ目は、エージェントを利用する方法です。新卒の方が利用できる就職エージェントはたくさん存在するため、知っている方も多いでしょう。一度は登録したことのある方もいるのではないでしょうか。そんなエージェントでは、フリーター向けのサービスも展開されているのです。
【就職エージェントを利用するメリット】
フリーター就職への不安や悩みを相談できる
エージェントを利用することで、キャリアカウンセラーなどのスタッフからの手助けを受けられます。一般的には、最初にカウンセリングが実施されて、希望や疑問などを相談できます。相談するだけでも、自分に適した仕事が分かったり、疑問が解消されたりして、参考になるでしょう。フリーターも応募可能な求人を紹介してもらえる
その後、実際に求人を紹介してもらうことも可能です。カウンセリングで共有した情報をもとに、相性の良さそうな求人を提案してもらえるので、どんどん活用してください。自分から探さなくてもよいということは時間の省略につながり、アルバイトやプライベートの時間を削らずに済みます。選考対策を手伝ってもらえる
さらに、多くのエージェントでは書類選考や面接の対策が行われますので、履歴書の書き方が分からなくても問題ありません。職歴や資格がなく、書けることが少なくて不安な場合も、スタッフによる添削を受けられるでしょう。苦手意識を持つ方の多い面接も、事前に練習できるので安心です。いくら練習しても緊張する可能性は高いですが、多少は慣れることができるでしょう。話し方のコツなども、頭に入れておけば、好印象を与えられるかもしれません。セミナーを受けられる
加えて、キャリアプランやマナー、自己分析などの講習が開かれているエージェントもあります。一般的には無料で受講できるため、時間が合うならばいろいろな講習を受けてみましょう。特にマナーや自己分析の方法などは、ネットで調べると出てくる情報が多すぎて、混乱することが考えられます。そんな時は、信頼できるエージェントからの情報を参考にすると良いでしょう。ブラック企業を避けられる
エージェントの利用は、ブラック企業を避けることにもつながります。ブラック企業ばかりを紹介するエージェントは、すぐに利用者がいなくなってしまうでしょう。そのため、ブラック企業とは契約せず、独自の審査基準を設定しているケースが多いのです。
以上のように、エージェントの利用には多くのメリットがあります。一方で、デメリットも存在することを知っておきましょう。
【就職エージェントを利用するデメリット】
サポートが煩わしいと感じる人もいる
カウンセラーから頻繁に電話がかかってくる可能性があり、人によっては煩わしいと感じるかもしれません。相性が合わないケースもある
カウンセラーとの相性が合わなかった場合も、エージェントをうまく活用できない恐れがあります。そもそも性格が合わなければ、自分の気持ちをあまり話したくないと思うでしょう。そうなると相談もしにくく、エージェントのメリットを最大限享受できません。よって「このエージェントとは合わない」と感じたら、担当者の変更をお願いする、利用するエージェントを変えるといった対策を取るべきです。マイペースにできない時がある
紹介された企業を受けるかどうか迷った時や、内定を承諾するか考えたい時も、多少は説得されるかもしれません。エージェントもボランティアではないため仕方のないことではありますが、自分のペースを乱されたくない方にとってはデメリットになるでしょう。対策としては、カウンセラーに自分の気持ちを伝えることです。応募したくない求人や働きたくない企業は、はっきりと断ることが重要です。
精神面のケアも忘れずに
3つ目に心がけておきたいのは、精神面の健康維持です。選考に落ちた場合、少なからずショックを受けるでしょう。その際に気分の落ち込みを解消できないと、面接に悪影響を及ぼす恐れがあります。その対策として、ストレスの発散方法を見つけ、周りの人に頼ることを意識してください。
まとめ
職歴のないフリーターであっても、努力次第では優良企業に就職できる可能性があります。「ブラック企業に入るしかないだろう」とあきらめず、さまざまな準備を行い、対策を練って、入りたい企業への就職を目指してください。
因みに弊社ジールコミュニケーションズでも、フリーターからの就職を目指す方を支援するサービス「既卒・フリーター向け就職サポート」を提供しています。初めて就職エージェントを利用する方は不安を感じるかもしれませんが、サービスの利用はすべて無料ですのでお気軽にご相談ください。フリーターからの就活は難航することも多いので、ブラック企業に引っかからないためにも私たちプロと一緒に優良企業への就職を目指しましょう!
ジールコミュニケーションズでは、新卒・既卒での就職活動、第二新卒、中途で転職活動をはじめ、企業向けの採用支援や学校・キャリアセンター向けのサポート支援を行っております。豊富な実績や手厚いサポートによってお客様に向き合った支援サービスをご提供いたします。
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