[最終更新日]2023年9月13日  [記事公開日]2022年7月22日

面接のお礼メールで採用結果が変わる?書き方のポイント【例文あり】

転職面接を受けた後に「面接のお礼メールを送った方がいいの?」「お礼メールを送ると逆効果にならない?」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、転職面接後のお礼メールの必要性や、お礼メールを書くときに気をつけたいポイントについて、例文を交えて解説します。

面接後のお礼メールについては、「わざわざ送らなくてもいい」「送った方が、印象が良くなるのでは?」と2つの意見があり、一概に「これが正しいこと」とはいえません。あくまでも、お礼メールを送る場合の参考としてみてください。

転職面接のお礼メールは必要か?採用結果が変わることも

転職面接のお礼メールは必要か?採用結果が変わることも

転職面接後、お礼メールを送ることは必要なのでしょうか?実は、転職後のお礼メールを送るか送らないかで採用結果が変わることもあります。

はじめに、転職面接後のお礼メールの必要性について見ていきましょう。

お礼メールは必須ではないが好印象になりやすい

転職面接後のお礼メールは必須ではありません。しかし、面接の後に何もしないよりお礼メールを送った方が、印象が良くなるといわれています。

一般的には、お礼メールを送ることがマイナスになることはありません。丁寧なお礼メールを送ることで、ビジネスマナーにかなっている応募者だとして印象が良くなることが期待できるでしょう。

また、転職面接者が複数人いる場合、お礼メールを送った方が、選考段階で一歩リードする可能性もあります。少しでも他の面接者と差をつけるためにも、お礼メールは必ず送っておくのがおすすめです。

特別な理由がない限り、面接当日中にお礼メールを送る

転職面接後のお礼メールを送るべきか迷ったら、先方から「お礼メールは不要」などと言われていない限り、送っておいた方がいいと考えておきましょう。

ただし、お礼メールを送る場合は、いつ送るのかが大切です。1週間後に送るのと、面接を受けた当日中に送るのとでは相手の印象も変わりますので、意中の企業の場合には早めに送るのがいいでしょう。

もし、面接時間が17時や18時だった場合は、当日、面接担当者が在勤時間に送るのは難しいこともあるため、翌朝に送っても構いません。

ただし、先にも触れたように、例えば、面接後1週間経過してからお礼メールを送ると、かえって「今頃になって送ってきて…他社の採用が断られたのかな?」と悪い印象で受け止められる可能性もあります。

お礼メールを送る場合は、できるだけ面接当日か翌日の午前中を目安に送るのがおすすめです。

内容次第ではお礼メールが逆効果になるため注意

転職面接後にお礼メールを送る際、気をつけたいのはメールの内容です。メールの文面によっては、好印象を持ってもらうどころか逆効果になる場合もあります。

例えば、敬語の使い方に問題がある、誤字脱字が多い、文章が稚拙といった文面では、担当者に好印象を持ってもらうのは難しいでしょう。入社後に「この人に仕事を任せても大丈夫かな?」と不安を抱かせてしまう恐れもあります。

また、お礼メールを面接の延長線上としてとらえるのも好ましくないでしょう。自己アピールしようと長文のメールを送っても、次の選考へ進めるとは限りません。

むしろ、「面接時にどうして伝えなかったのだろう?」と疑問に思われてしまう可能性も…。

そもそもお礼メールを送る目的を考え直してみると、「面接の機会をいただいたことに対する感謝を伝えること」なので、それ以外の内容を含める必要はありません。詳しくは、「面接のお礼メールを書くときに気をつけたいポイント」の見出しで解説します。

【例文あり】転職面接のお礼メールの書き方

【例文あり】転職面接のお礼メールの書き方

転職面接のお礼メールが重要なことは分かったものの、「お礼メールの書き方が分からない…」という方もいるかもしれません。

ここからは、面接のお礼メールの書き方について、例文を交えて解説していきます。

件名は簡潔にする

転職面接のお礼メールの件名は、最初に担当者が目にする箇所となります。そのため、分かりにくい件名は避け、簡潔にまとめましょう。

例えば、以下のような件名はあまりおすすめできません。

  • メール件名「本日はありがとうございました」

    感謝の意を使えるメールであることは分かりますが、何に関する感謝なのかが相手に伝わりません。
  • メール件名「〇〇〇〇(氏名)です」

    誰が送信したメールかはすぐに分かりますが、送ってきた理由が不明です。
  • メール件名「本日の面接について」

    面接に関することであることは分かりますが、メールの具体的な内容がつかめません。

おすすめの件名の書き方をいくつか挙げると、以下のようなものです。

  • メール件名「【〇〇〇〇(氏名)】本日の面接のお礼」

    メールの送信者、メールの内容が簡潔にまとめられた件名です。
  • メール件名「【本日の面接のお礼】〇〇〇〇(氏名)」

    メールの送信者とメールの内容の順番を入れ替えても問題ありません。
  • メール件名「【◯次面接のお礼】〇〇〇〇(氏名)」

    こちらには○次面接と記載されていますが、これならいつの面接のお礼かがはっきりします。

宛先名は正確に書く

相手方の担当者の名前が分かっている場合は、宛先名は「会社名」「担当者の所属部署」「担当者の氏名」の順に正確に書きます。

会社名は「株式会社」と省略せずに書きましょう。「(株)」のような省略形は避けた方がいいでしょう。

例文を見てみましょう。

■例文

〇〇株式会社(会社名)

〇〇部〇〇課(担当者の所属部署名)

〇〇〇〇様(担当者の氏名)

担当者の名前が分かっている場合はいいですが、面接後に忘れてしまった、そもそも知らないなどの場合もあるかもしれません。

その場合は「担当者の氏名」の箇所を「採用ご担当者様」としておけば問題ありません。

簡潔な自己紹介と、面接の感想・お礼・お詫びなど

宛先名の後は、1行あけて自己紹介をします。ここは簡潔に済ませましょう。

例文は以下の通りです。

■例文1

お世話になっております。

〇〇〇〇(氏名)と申します。

■例文2

お世話になっております。

本日14時より面接をしていただきました、〇〇〇〇(氏名)と申します。

面接時間を記載した「例文2」の方が、いつ行った面接であったかを相手が思い出しやすくなります。

続いて、面接に対する感想・お礼・お詫びです。ここが重要ポイントですから、書き方を間違わないようにしましょう。自己紹介との間には1行あけます。

まず、お礼の例文は以下の通りです。

■例文1

本日はご多用の中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

■例文2

本日は面接のお時間をいただき、ありがとうございました。

次は、面接の感想です。

■例文1

○○様のお話を伺い、貴社の優れたサービスを理解でき、貴社で仕事をしたい意欲がさらに高まりました。

■例文2

貴社の業務内容や現在の取り組み、今後の方針を伺い、貴社で働きたいという意欲がさらに強まりました。

上記はあくまで例文ですので、このまま使用するのではなく、自分の言葉で気持ちを伝えるようにしましょう。

結びの言葉は定型文でOK

本文を書き終わったら、文末へ移ります。文末では、まず返信が不要なことを伝えるといいでしょう。担当者に余計な負担をかけさせないためです。

返信不要の旨と結びの言葉は、次のような定型文に従って書けばOKです。特に工夫する必要もありません。

■例文1

お忙しいかと存じますので、ご返信には及びません。本日はありがとうございました。

■例文2

ご多用と存じますので、ご返信は不要です。今回は貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました。

さらに文末に、「貴社の益々のご発展と社員皆様のご多幸をお祈り申し上げます。」のような文章を加えてもいいでしょう。丁寧に文末を結ぶことで、お礼メールの趣旨がしっかり伝わります。

転職面接のお礼メールを書くときに気をつけたいポイント

転職面接のお礼メールを書くときに気をつけたいポイント

転職面接のお礼メールを書くときには、気をつけたいポイントがいくつかあります。事前に知っておかないと、趣旨が伝わりにくい内容になってしまうことも。

ここからは、お礼メールで注意したいポイントについて確認していきましょう。

カジュアルな面接でもメールは礼儀正しくする

転職面接の雰囲気は、それぞれの会社、担当者によっても変わります。緊張感が伴うフォーマルな雰囲気や、カジュアルでフランクな感じなどさまざまです。

フォーマルな雰囲気で行われた面接の場合、お礼メールもフォーマルで丁寧に書こうと自然になりやすいので、問題はありません。

一方、カジュアルな雰囲気で行われた面接の場合、お礼メールもカジュアルな文面で送信してもいいように感じてしまうかもしれませんが、これは絶対にやめておきましょう。

カジュアルな面接であっても、お礼メールは礼儀正しく、丁寧な文面で作成するようにしましょう。

現職のアドレスではなく、個人の私用アドレスを使う

転職活動中にまだ今の会社に在籍している場合、転職面接のお礼メールは、個人の私用メールアドレスを使って送るようにしましょう。

今、勤務している会社のメールアドレスを使って送信すると、相手側の担当者が「私用のメールを送るのに、会社のメールアドレスを使うとは非常識だ」と、悪い印象を抱く可能性があるためです。

また、今、勤務している会社のメールアドレスや送受信履歴は、業務上、会社に管理されているのが一般的です。「転職活動をしている」と、余計なせんさくをされないためにも注意しましょう。

絵文字やスタンプ、太字や色文字は使わない

転職面接のお礼メールに限りませんが、ビジネスメールでは絵文字、顔文字、スタンプ、太字や色文字などの装飾文字は使わないのが一般的です。フォーマルなメールの印象を崩しますので、使わないようにしましょう。

メールをスマートフォンからは送らない

お礼メールを送るときは、できればスマートフォンからの送信は避けるのがおすすめです。

パソコンとスマートフォンでは、改行などのバランスが異なります。そのため、スマートフォンから送ったメールを担当者がパソコンで見ると、送信者の予想とは違った表示になり、読みづらくなることがあるからです。

多くの場合、担当者は会社のパソコンでメールを見ると考えられますので、できるだけパソコンで、改行などの見た目をチェックして送るといいでしょう。

誤字脱字がないか、しっかりチェックする

メール作成時の基本的な注意点ですが、誤字脱字がないようにしっかりチェックしましょう。

文章に誤字脱字があると、読みづらいだけでなく、簡単な誤字にも気づかずに送っていることが悪い印象を与えかねません。

メールを送る前には、必ず文面を読み直して、誤字脱字や文法の間違いがないかを確認してください。声に出して音読すると、間違いに気がつきやすくなるのでおすすめです。

テンプレートのコピペにならないようにする

転職面接のお礼メールの書き方については、いろいろなWebサイトなどでテンプレートや例文が示されています。とても参考になるものですが、そのままコピペするのはあまりおすすめできません。

お礼メールは、同じような形式や文章になりやすいですが、自分らしい文章にアレンジして気持ちを伝えることが大切です。

短い文章の中に自分らしさを盛り込むのは難しい面もありますが、丁寧さを心がけたり、自分が大切にしている言葉や好きな言い回しを探したりして、工夫してみるといいでしょう。

面接の反省などを長文で書いたりしない

転職面接が終わって、「これを伝えておけば良かった…」「こうするべきだった…」と後悔することはよくあります。

失敗したと感じて、後でお礼メールを送ってフォローすることは可能です。文面に補足説明を入れることで、面接時に伝えきれなかったことを相手へ伝えることができます。

ただし、その場合でも内容は簡潔にすることが大切です。くどくどと言い訳がましい長文を並べるようでは、かえって印象が悪くなる恐れも。反省点などを書く場合は、できるだけ短くまとめるようにしてください。

自分の連絡先も忘れずに記載する

転職面接のお礼メールには返信不要の旨を書き入れますが、自分の連絡先は必ず記載しておきましょう。

ビジネスメールでは、自分の連絡先を記載するのが基本的なマナーです。お礼メールの場合も、氏名や住所、電話番号などの事項は忘れずに書きましょう。もし、氏名や住所の中に読みにくい漢字などが含まれている場合は、かっこ付きでフリガナを加えておくのもおすすめです。

面接のお礼メールを礼儀正しく送って転職成功につなげよう

転職面接の後、お礼メールを送るときの例文や、メールの内容で注意すべきポイントなどについて解説しました。ここでご紹介したように、メールの件名や文面の工夫、誤字脱字のチェックなどを忘れずに行って、自分の気持ちが伝わるお礼メールを送りましょう!

初めての転職では、お礼メールについてだけでなく、不安や分からないことがつきもの。第二新卒の転職活動を成功させるためには、経験豊富な転職エージェントの活用もおすすめです。

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