[最終更新日]2023年1月26日 [記事公開日]2022年7月14日
就職浪人した人の正しい就活のやり方を紹介!内定獲得したい人必見です
コロナ禍の就活では思うような就職先を見つけられず、就職浪人となってしまう人も結構いました。しかしいざ就職浪人となってみると、新卒時と同様のやり方では上手くいかず、どうすればいいのか途方に暮れてしまう人が多いです。その状態が長く続くと、就活そのものを諦め、投げ出してしまうことにもなりかねません。
そこでこのコラムでは、就職浪人した人の正しい就活のやり方について解説します。これを参考にこれまでの就活を見直し、内定獲得へ向けて前向きに前進してください。
就職浪人の就活の厳しさと実情
在学中に就職活動を始めたものの、思うように就職活動が進まず結局就職できずに卒業してしまった…このような状況に直面する方は少なからずいます。一般的に「就職浪人」と呼ばれるもので、卒業してからも就活を続けている状態です。国が定める指針によれば、卒業してから3年の間は新卒と見なされることになっていますが、社会一般の見方はそれとは異なり、既卒として見なされるケースが目立ちます。
企業側から見て既卒とは、卒業しても就職に至らず就活を続けている人、卒業後に就職したものの1年以内に退職してしまった人のことを指します。よく「第二新卒」という表現も見かけますが、就職浪人は就職した経験がないことから、第二新卒には当たりません。第二新卒とは卒業後就職し、3年程度が経過してから転職をする人に対して使われる言葉だからです。
就職浪人という言葉からも、肯定的にはあまり見られていない立場と捉えられていることが多いため、就活においてはどうしても不利になってしまうのが実情だと言えます。なぜ就職浪人は就活において不利になってしまうのでしょうか。
先ほども触れましたが、就職浪人は新卒ではなく既卒として見なされるため、企業の新卒採用の要件を満たさず、応募すらできないというのが実情です。中にはチャレンジ精神が旺盛で、新卒枠として応募しようと試みる人もいますが、やはり純粋な新卒として応募できるわけではないため、採用担当者からすると採用したい候補から外れてしまうという厳しい現実があります。
新卒枠では応募できないわけですから、就活では中途採用枠で応募することになりますが、ここでもハードルが生じます。なぜなら中途採用の場合、採用担当者が求めるのは経験やスキルを持つ人材だからです。就職経験がなく、これといったスキルがない状態で中途採用に応募したとしても、採用担当者の見地からすると、すでに社会経験を持ち、スキルや経験がある転職希望者と比較して、どうしても見劣りしてしまいます。実際の面接でも就職浪人になってしまった理由を聞かれることから、採用側が面接希望者の背景をしっかり把握したいという思惑が透けて見えます。
就職浪人が抱えるメンタル面での問題もあります。新卒採用の場合、同じ立場の学生たちと情報を共有したり、悩みを交換し合ったりできるため、就活場のストレスを感じたとしても、同じ境遇の仲間たちからの支えがあります。就職浪人の場合、情報を共有したり、悩みを話し合ったりできる仲間がいないか、いたとしてもごく少数なため、どうしても孤独になってしまうのです。
これらの要素からわかるのは、就職浪人の就職活動は決して簡単なものではなく、むしろ新卒や第二新卒と比較しても、圧倒的に不利な状況だということです。
就職浪人が就活をする上での心得
就職浪人にとって、就活はかなり高いハードルになります。就活をできるだけ円滑に進めるために、心得ておくべきことがあるのでしょうか。不利な状況なのはわかっていますが、それでも積極的な見方を保ち、モチベーションをアップさせるためにも、心の準備を整えておきたいものです。
心得ておきたいこととして、たとえ就職浪人になってしまったとしても、就活に成功する可能性がなくなってしまったわけではありません。むしろ、状況を有利に捉えて就活に成功している先輩たちも大勢います。少々厳しいと思うかもしれませんが、不利な状況だけでなく、積極的に捉えられる部分を正しく理解して就活に臨むようにしてください。
就職浪人が持つべき心得の1つ目は、「失敗した経験を活かした就活をする」です。すでに新卒と見なされなくなったとは言っても、これまで就職活動をしてきた経験と実績があります。今の自分と向き合って、なぜ失敗してしまったのか、どこに問題点があったのかを分析すれば、より良い就活を行うことができるはずです。
面接のやり取りで質問に答える際に、相手の投げかけた質問とは全く違うことを答えてしまった、自分は礼儀正しくしていたつもりだが、実際にはそう捉えてもらえなかった可能性がある等々、どこに問題があったのかを思い返してみると、原因がわかるかもしれません。そのような状況をリストアップして、改善の余地があるかどうかを考えてみましょう。自分を素直に見つめ返すことができれば、次の就活では問題点を意識した行動が取れるようになります。
2つ目は、「増える就活の時間を無駄にしない」です。新卒の就活では、就職活動と学業の両立が必要でした。バイトをしているなら、3つの状況を掛け持ちして活動に携わっていたわけですから、限られた時間で就活をすることになります。就職浪人の場合、すでに卒業しているので学業に時間をとられることがなく、その分就職活動に打ち込めるようになります。それだけ時間を取れるのですから、かえって有利になる部分もあるのです。
ただ注意したいのは、時間があるからといってそれを有効に活用しなければ、あっという間に時が経ってしまうことです。できれば計画をしっかり立てて、計画に従って活動に携わるようにすると、より良い効果が出ます。ポイントは、時間を有効に活用することです。
3つ目の心得は、「方向性を再度考え直そう」です。新卒の場合、限られた時間の中で就活をするので、本当にこの企業で良いのかどうかまで落ち着いてじっくり考えることは難しかったと思います。浪人中の期間を活用して、これまでの自分の選択に間違いがなかったか、志望動機は何だったのかを思い返してみてください。もしかしたら、友人が希望していたから、なんとなく自分もそれに合わせてみた、といった動機が明らかになるかもしれません。
もしこれまでの方向性が間違っていたと感じるのであれば、方向転換を図る良い機会です。そうすれば自分の能力が活かせる職場を見つけられる可能性がありますし、自分にとっての天職を探すきっかけになる可能性もあります。方向性を変えてみると視野が広がり、今までとは違った視点で就職先を探せるようになるので、その分将来の可能性も広がるわけです。
ただし就職浪人の就活には、上記の心得以外に覚悟しておくべきこともあります。それは就職浪人に突きつけられる、厳しい現実です。
1つ目に、就職浪人に対する厳しい目があります。新卒の面接を経験したことがあるなら、就職浪人が面接を受ける時に、担当者が投げかける質問が新卒の時と比較してきついと感じる場面があるかもしれません。「なぜ就職浪人になってしまったのか」を率直に聞かれることが多いです。その時に少しでも動揺してしまうと、担当者は「この人は自信がない」と判断してしまう恐れがあります。
採用側からすると、就活に失敗した人を雇用するリスクを考えます。例えば、すぐに仕事を放棄してしまうのではないかとか、対人関係がうまくできないのではないか、といったことです。言い換えると、採用担当者は求人応募者が過去に何らかの問題があったから新卒採用されなかったのだろう、と考えます。偏見は良くないことですが、そのような目で見られてしまうという覚悟をしておきましょう。
2つ目として、求人数が新卒よりも大幅に減少するという点があります。新卒や第二新卒という条件で求人を探すとかなりの数がヒットしますが、既卒で探す場合、求人ボリュームが少なくなってしまいます。それだけ狭き門になってしまう、という覚悟も必要です。先ほども触れたように、卒業後3年以内は新卒と見なされるわけですが、1年経過するごとに、求人数が減るだけでなく、採用の可能性がどんどん少なくなっていきます。ですからどんなに遅くても3年以内に就職できるよう、就活に励む必要があることを意識しておきましょう。
就職浪人が就活を成功させるためのやり方
就職浪人の就活は確かにハードルが高いですが、やはり成功させたいものです。どうしたら就活を成功できるのか、やり方があるのでしょうか。ポイントのいくつかを押さえておきましょう。
1つ目は、「時間を活用してスキルアップを目指す」です。就職浪人のデメリットは、就業経験やスキルがないことです。そうであれば、浪人期間を活用して、スキルアップを目指すようにすると良いかもしれません。例えば、TOEICの得点数を伸ばす、何らかの資格を取得するための講座を受講するといったことが挙げられます。
特に、英語力はどの業界でも重視する傾向があります。ビジネス英語など、難易度の高いスキルを身につけるよう努力することで、採用担当者の目に留まるようになります。資格取得を目指す場合には、就職を考えている業界で必要とされる資格を調査して、それを取得できると良いでしょう。最近はアジアの経済成長を背景に英語以外に中国語やなどのスキルを求める企業もあります。英語以外の外国語にも挑戦するというのもありかもしれません。
2つ目は、「志望する就職先の選択肢を増やす」です。これまで考えていなかった業界への就職も候補に入れてみると、就職の可能性がさらに高まります。自分の希望とは相入れず、当初は候補にすら入らなかった業界はあるでしょうか。それらの業界もしくは職種で、自分がすでに学んできたことが役立つ分野はありませんか。いったん立ち止まって、就職先の候補を選び直すことも必要かもしれません。
3つ目は、「アルバイトをしてみる」です。アルバイトやパートタイムの仕事も、仕事の経験になります。社会経験を身につけるという観点から考えると、アルバイトやパートタイムも立派な仕事ですから、時間を有効に活用してアルバイトをしてみるのも一つの方法です。アルバイトやパートタイムの仕事も経験になりますし、履歴書に記入できます。全くアルバイトをしてこなかったという人と、アルバイトなどを積極的にしてきた人では、対人関係の構築や仕事への取り組みなどで大きく違いが生じる場合が少なくありません。
4つ目は、「公務員試験も候補に入れる」です。民間と比較すると安定したイメージもあり、公務員になりたいという人が増えています。民間だけが全てではありません。公務員試験を受けることも視野に入れてみると、就職候補先の幅が広がります。人口の減少によりUターンなどの就職を後押しする地方自治体も多く、自治体によっては狙い目になっているところが増えています。公務員をステップにして、将来、民間への転職を考えることもできるかもしれません。
5つ目は、「面接官の質問にしっかり答えられるよう準備する」です。何度か触れましたが、採用担当者は必ずといっていいほど、就職浪人になってしまった理由を尋ねます。この質問にすぐに答えられるかどうかによって、就職の可否が決まる場合も珍しくありません。そのためにも、自分のこれまでの状況を分析して、なぜ浪人したのかを自信をもって説明できるようにしておきましょう。堂々と自信をもって答えられるようにするためには、しっかりと準備することが欠かせません。
まとめ
就職浪人になってしまったとしても、決して悲観的にならないでください。もちろん、社会の就職浪人に対する目は厳しく感じると思いますが、だからと言って社会から排斥されたわけではないのです。むしろ就職浪人として時間に余裕ができたことを前向きに捉えて、問題点を分析し、就職活動に活かせるように努めましょう。
新卒に比べると求人数が少なく、なかなか自分の希望する求人が見つからない場合もありますが、それでも視野を広げて視点を変えてみるだけで、「これだ」という求人が見つかることもあります。ここで紹介したように、厳しい現実があることと同時に、有利に進めるためのやり方をよく理解してください。あきらめずに自分を見つめ直し、スキルアップや面接の準備に時間をかけることが大切です。就職浪人期間中も前向きに過ごし、準備を進めていくならば、きっと素晴らしい結果が待ち受けているでしょう。
とはいえ就職浪人の厳しい就活に一人で立ち向かうのは、言うほど簡単なことではありません。こころざし半ばでくじけそうになることも、多々あると思います。そんな人には、就活エージェントの活用がオススメです。就職浪人の現実に一人で立ち向かうのは難しくても、就活のプロが味方に付いていれば安心です。自分の代わりに求人を探してもらえるだけでなく、確実に就活力を上げられて、内定率を上げることができます。
弊社ジールコミュニケーションズでも、既卒の就活を応援する無料サービス「既卒・フリーター向け就職サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。一人で無理をしないで、私たちプロと二人三脚で就職浪人を卒業しましょう!
ジールコミュニケーションズでは、新卒・既卒での就職活動、第二新卒、中途で転職活動をはじめ、企業向けの採用支援や学校・キャリアセンター向けのサポート支援を行っております。豊富な実績や手厚いサポートによってお客様に向き合った支援サービスをご提供いたします。
お問い合わせよりお気軽にお悩みや希望をご相談ください。
問い合わせから相談する