[最終更新日]2023年9月13日 [記事公開日]2022年6月22日
【フリーター就職の現実】実情と正社員の目指し方を解説します
卒業後フリーターをしていたけれど、そろそろ正社員として就職しようかと考えている人もいますよね。
しかしフリーター就職は厳しいと言われていますし、そもそも就活自体やったことがなかったり、就活から何年も離れていたりといったことから、「果たしてうまくいくのか?」と不安を感じている人も多いはず。
そこでこのコラムでは、フリーター就職の現実と正社員の目指し方について解説します。フリーター就職のどこがどのように厳しいのか把握し、効果的な就活法を知って、厳しい現実と戦う知識を身に付けましょう。
フリーター就職の現実とは
いつまで経っても景気が良くならず、物価の高騰も続く中、「今までフリーターでいいと思っていたけれど、やっぱり正社員を目指したい」と考えるようになった方は多いのではないでしょうか。
決められたシフトで働けるフリーターは自由な時間を確保することができるので、夢や目標を追いかけながら働く方法としてはぴったりです。また、時給や日給をもらう代わりに区切られた時間で働くことになるため、責任を伴う仕事を任されることは少なく、精神的に追いつめられることなく楽な働き方ができます。
しかし、フリーターとしてずっと同じところで働いていても大幅な昇給を目指すことは難しいだけでなく、定年までの永続的な雇用が認められている訳でもありません。そのため、不景気によって仕事がなくなって雇用主が人員整理をしなければならなくなった際に真っ先に対象になるのは、フリーターです。さらにフリーターは福利厚生や各種保障制度、住宅手当といったものも手薄なので、正社員と比較してきわめて不安定であることは言うまでもありません。
フリーター就職は、大学を卒業したての新卒や企業に勤めていた方が転職する場合と比較して非常に厳しいのが現実です。フリーターで働いてきた仕事の経験やスキルを新たな仕事に活かすことができればいいですが、誰でもできるような一般的な仕事しかしてこなかった場合は、とくに厳しくなります。
就活の際には、まずはどの企業を受けるとしても書類選考があります。働きたい企業に対して履歴書を提出することになりますが、経歴に嘘を書くことはできません。
なぜなら、たとえ嘘を書いたところで、面接官から詳細について聞かれると必ずボロが出てしまうからです。また、想像以上に企業同士は横で繋がっているので、へたな嘘をついてもすぐにバレてしまうなら最初から嘘を書かない方がいいのです。
就活において履歴書を見られた時にまずネックになるのは、「どうしてフリーターを続けてきたのか」ということです。
特に特別な事情がなくフリーターでいる期間が長期化している場合、合わせて「どうして今まで就職しようと思わなかったのか」を問われることになるでしょう。
どの企業も経験やスキルを持っている人なら年齢を重ねていても即戦力となることが期待できるので、採用する可能性が高くなります。一方で、フリーターの場合は年齢を重ねているだけで特別な経験やスキルがない場合は、即戦力になる可能性が低いと見なされてしまいます。それだけでなく、長いフリーター生活の中で「しんどくなったらすぐに辞めよう」「気楽に仕事をしたい」といった考え方が体に染みついているのではないかと敬遠されることとなります。
つまり、フリーター就職はそもそも新卒や転職組と比較して厳しい就職事情となっていますが、年齢が若ければ若いほど正社員として採用しても素直に会社のために頑張ってくれることを期待される可能性は残っています。一方で、年齢を重ねるにつれてその期待度が低くなって採用されにくくなり、さらに厳しい就職事情となるのです。
フリーターから正社員を目指す厳しさと覚悟すべきこと
フリーターから正社員を目指す厳しさは、次の3点に表れています。
まず1つ目は、求人情報は新卒や転職者に向けて発信されるものが圧倒的に多く、社会人未経験者を歓迎する求人情報は少ないということです。一般的な求人サイトを見ても情報が少なすぎて、探すのに膨大な時間がかかってしまうほどです。そのため、一般的な求人サイトではなく、フリーターが正社員を目指すために作られた専用の求人サイトを利用して社会人未経験者を歓迎する求人情報を探す必要があります。
2つ目は、希望する条件と合致する求人情報が少ないということです。「正社員を目指すなら、フリーター時代よりも給与がアップするところに勤めたい」「誰もが企業名を知っているような企業で働きたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、そもそも社会人未経験者を歓迎する求人情報は少ないので、給与などの待遇まで良い求人情報を探すのは非常に困難です。新卒や転職者向けの求人情報と比較すると、中には条件が悪いと感じてしまう求人情報もあります。
しかし、フリーター就職の厳しい現実をよく見て、むやみに高望みをし過ぎないようにしましょう。どうしても希望する条件が譲れない場合は勉強して資格を取得するなどすると条件が良くなる可能性がありますが、努力なしでは難しいでしょう。
3つ目は、求人情報には年齢制限が設けられていることが多いということです。フリーターであっても年齢がまだ若ければこれからさまざまなことを吸収して成長し、長期的に会社に貢献し続けることを期待できます。
そのため、求人情報には備考欄に「20代の方」「35歳までの方」というように、年齢制限が設けられることが多いのです。年齢制限を超えた人については、それだけで書類選考で落とされることとなってしまいます。
このようにフリーターから正社員を目指すのは厳しく、就活前にこの現実を覚悟しておかなければなりません。20代ならフリーターとして過ごした期間はこれからのための準備期間だということも可能で、これからの成長に期待してもらうことができるので、チャンスは大いに残されています。
ただし、30代以降になると求人情報は一気に少なくなるだけでなく、条件も悪くなることを覚悟する必要があります。30代以降の方が正社員を目指す場合は、勉強して資格を取得してアピールポイントを作ったり、就職エージェントを利用して就職のプロの力を借りたりするようにしましょう。
フリーターから正社員を目指す際のポイントと内定獲得法
フリーターから正社員を目指す際には、「就職エージェント」を利用するのがおすすめです。
就職エージェントとは就職サイトの一種で、求人情報のみが掲載されている求人サイトとは違って、就職に至るまでのさまざまなサポートを受けられるサービスのことをいいます。求人サイトには求人情報が掲載されていますが、自分の適性を把握したり、自分に合った企業を見つけ、その企業について研究したりすることは自分自身で行わなければなりません。つまり、自分のペースで就活を進められる一方で、就活経験の乏しい中、一人で奮闘しなければならないのです。
一方で、就職エージェントなら就活業界のプロによるカウンセリングを受けることができます。
その上、自分の適性に合わせたあらゆるサポートをしてもらえます。就活をしていると第一希望の企業から内定をもらえなかったり、書類選考の時点で落とされてしまったりと、「もういっそフリーターのままでもいいかな」「自分が正社員になるなんて所詮無理だったのかな」というように諦めたくなる場面に遭遇することもあります。そんな時に、就職エージェントを利用していれば不安や悩みを相談することができるので、モチベーションを維持することができるでしょう。
フリーターから正社員を目指す際に、必ず内定を獲得できる方法があります。それは、「諦めない」ということです。就職エージェントを利用すれば、就職業界の幅広い知識を持つプロの力によって内定を獲得しやすくなります。
しかし、就活には企業と人との相性やタイミングも絡んでくるので、書類選考率や内定率は100%という訳ではありません。そのため、書類選考で落とされたり、面接後に不採用通知が届いたりしても、すぐに諦めてしまっては内定はいつまで経っても獲得できません。うまくいかなかった時こそ、なぜうまくいかなかったのかを考えてみましょう。
フリーター就職においてうまくいかない主な原因となるのは、次の3つです。
自分自身で決められない場合やどの企業が自分にふさわしいのか分からなくなった場合は、就職エージェントが紹介してくれた企業を受けてみるのもおすすめです。第三者の方が冷静に物事を判断できるので、自分で選ぶよりも自分に合った企業を選べる可能性があります。
次に2つ目は、「企業に提出する履歴書は就職エージェントの指導に基づき作成し、チェックを受けたか」ということですま。自己流の書き方では、自分が伝えたい情報が面接官に伝わっていない可能性があります。就職エージェントは面接官の目線で履歴書をチェックしてくれるので、その後の面接対策にも活かすことができます。
最後に3つ目は、「面接対策を徹底していたか」ということです。就活における最終局面となる面接は、内定を獲得できるかどうかを左右する非常に大切なものです。企業の面接官は面接の場において、一緒に働きたいと思える人物かどうかを判断します。そのため、企業に一歩踏み込んだ時から基本的なビジネスマナーが身に着いているかどうかを見られていると思った方が無難です。
また、事前に提出している履歴書をもとに、複数の質問をされることとなります。自己紹介や志望動機をスムーズに話せるようにしておくのはもちろんですが、「どうして今まで就職しなかったのか」「なぜ今のタイミングで正社員になろうと思ったのか」という質問は必ずされることが予想されます。それに対しての回答を事前に用意しておきましょう。インターネットで検索すれば模範的な回答を参考にすることはできますが、内定を獲得するには自分の気持ちがこもった回答でなければなりません。就職エージェントに相談して、自分らしい回答を準備しておきましょう。
事前に面接対策として何度も練習を繰り返していたとしても、緊張のあまり言葉が詰まってしまってうまく言えなかったり、一部忘れて飛んでしまったりといったこともあるかもしれません。
緊張しやすい方や声が震えてしまいやすい方はそんな時のために、面接が開始された時点で「御社で働きたいという気持ちが大きすぎて緊張のあまりうまく話せないかもしれませんが、よろしくお願いいたします」と言っておきましょう。
このように就活ではすぐに結果が出ない可能性もありますが、うまくいかなかった時になぜうまくいかなかったのかということを振り返って課題を見つけ、次に活かすようにすることで、徐々に内定を獲得できる確率は高まっていきます。
経験を積むことでどんな人でも慣れてうまくいくようになるので、初めは箸にも棒にもかからなかった人でも少しずつ結果を出すことができます。内定を獲得できるまで諦めずに取り組んでいきましょう。
まとめ
新卒者や転職者と比較すると、フリーター就職は非常に厳しい現実が待ち受けています。
これまで社会人経験がないフリーターに対しては、そもそも正社員の求人情報が少なくなっています。希望の条件に合う求人情報はさらに少ないですし、これから成長することを期待できる若い人材がほしい企業が多いので、年齢制限が設けられていることもあります。そのため、20代なら内定を獲得できる可能性は高いものの、30代以降になるとさらに難易度が高くなってしまいます。フリーターから正社員を目指す際には、「内定を獲得できるまで諦めない」「うまくいかなかった点から課題を見つけて、次回こそ内定を獲得しよう」といった強い気持ちで就活に臨むことが大切です。就職エージェントを活用して、プロの力を借りることをオススメします。
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