[最終更新日]2023年9月13日  [記事公開日]2022年6月10日

転職エージェントが役に立たない!対策法と自分に合うエージェントの見つけ方

転職活動をスピーディーに成功させるために、転職エージェントを利用する人は増えています。転職エージェントとは、原則無料で利用できて、求人に対して手厚いフォローを受けられるサイトのことです。通常の転職サイトと異なるのは、転職希望者の1人1人にエージェント(サポート)がつくことです。

そんな転職エージェントですが、これまで利用経験がある人の口コミを調べていくと、「役に立たない」「思ったものと違った」などの意見が見られました。これが事実の場合、初めて転職エージェントを利用する方は利用してもよいのかと戸惑ってしまいますよね。本当に転職エージェントは役に立たないのでしょうか。また、自分にぴったりの転職エージェントはどういう風に探せばよいのでしょうか。

転職エージェントが役に立たないと感じる瞬間

転職エージェントを利用した人の中で、エージェントが役に立たなかったと感じたのは、希望する職種や条件にあった求人が少ないといったケースです。いざ登録してみても、そもそも希望の求人がない場合は利用する意味がありません。転職希望者はすぐに転職したいと感じている人が多いので、希望の求人を待つ時間がないからです。ですので、役に立たないと感じてしまうのです。

ただし、そもそも希望条件に当てはまる会社が少ないため、役に立たないと感じてしまっている場合もあります。例えば転職希望条件を高めに設定している、希望する求人が特殊な場合などです。希望する求人が特殊なものの場合、そもそも世に出ている求人数は必然と少なくなります。そのような特殊な求人の場合は、自社ホームページでしか募集していないことや、知る人ぞ知るサイトでしか求人募集をしていないことが多いです。いくら求人数が多い転職エージェントでもなかなか掲載されていません。転職希望条件を高めに設定している場合は、希望条件を妥協できないかを一度考える必要があります。条件を少し下げることで該当の求人数を増やすことができます。

また、連絡頻度が多く、すぐに転職するように急かしてくることも、転職エージェントが役に立たないと感じる瞬間のようです。転職希望者は仕事をしながら転職活動をしていることが多いため、忙しい方が多いです。そんな中で頻繁に連絡をしてこられると迷惑に感じてしまいます。中には夜10時を回ったのに連絡してくるエージェントもいるようです。頻度が多すぎるのも、まるで転職活動を急かされているようで転職希望者は嫌な気持ちになります。露骨にこの企業に応募するよう強く勧めてくることもあるため、流されずに慎重に判断したいという人にとっては全く役に立っていないといえます。

逆に連絡頻度が少なすぎるといったケースも存在します。登録してからほとんど求人を紹介してくれない、最初は紹介してくれていたのに最近は全然連絡がないなどのパターンです。連絡は多すぎても困りますが、少なすぎても困ります。転職希望者は自分に合う求人を探す手間や時間を省くために転職エージェントを利用しているのに、向こうから紹介してくれなければ自分で探すしかありません。連絡頻度が少なすぎるのも役に立っていません。

そして、転職エージェントに勧められた求人に応募したのに、全て不採用通知を受けた場合も役に立たないと感じる瞬間のようです。転職エージェントは、数多く打てば当たると考えて、多くの求人への一斉応募を勧めてくる場合があります。確かに、時には多くの企業を受けることで内定が決まることもあるため、その考え方は間違っているわけではありません。しかし、転職活動には非常に多くの労力がいることも考えなければならないことです。時間がない中で多くの時間を転職活動に費やしたのに、結果が報われなければ不安と焦りを感じてしまいます。

役に立たない転職エージェントの特徴

役に立たない転職エージェントを我慢しながら使い続けても、不満が溜まるばかりで満足のいく転職活動は行えません。役に立たない転職エージェントの特徴に当てはまった場合、転職エージェントの変更などを検討してみましょう。

役に立たないエージェントの特徴としては、マニュアル通りの対応をされるというものがあります。対応が事務的で薄っぺらく感じるというものです。最悪の場合、転職希望者から聞いた希望条件を検索するだけというような最低限のことしかしないエージェントもいます。どうしてこのようなことになってしまうのかといえば、ほかの転職希望者を多く抱えているために忙しいことや、エージェント自身に問題があることが原因のようです。ほかの多くの転職希望者を抱えていると、1人1人に時間をそんなにかけていられないため、事務的な行動になってしまうのです。そのため、丁寧な対応というのができないといった現状があります。エージェント自身に問題がある場合は、エージェントが未熟だったり、仕事に熱意を感じていないため、機械的な対応になるようです。

また、あまり転職に関しての知識がない転職エージェントも気をつける必要があります。転職エージェントはさまざまな企業とやり取りをしているため、転職のための知識だけでなく、会社内部の情報にも詳しいことが多いです。そのほかにも幅広い業界に対応していることがメリットですが、反対に業界独自のコアな知識には疎いエージェントもいます。例えば、希望するWEB業界の知識が少ないため、希望を言っても理解してもらえないというようなケースです。簡単な業界用語にも答えられず、業界の知識についていけていないため、望むように動いてはくれません。

また、アドバイスが的外れなエージェントにも注意が必要です。こちらはエージェントの知識を生かしたフォローや助言がほしいのに、明らかに役に立ちそうにないアドバイスをされるとエージェントへの信頼が無くなってしまいます。

さらに、希望していない求人を紹介してくるエージェントも信用できないといった方が多いです。希望に沿わない求人を勧めてくるのには、転職エージェントの売り上げにからくりがあります。転職エージェントはエージェントの会社を通して企業に採用してもらうことで報酬を得ています。希望する求人よりも採用されやすい求人を勧めることで、売り上げをアップしようとしているのです。

しかし、そのほかにきちんとした理由がある場合があります。例えば、話を聞いた上でこちらの会社のほうが合っていると思ったとか、一見条件に入らないように見えるけれども好条件であるとかです。このようなケースもあるため、一度なぜその求人を勧めるのかの理由を聞いてみても良いかもしれません。

そして、転職に親身になってくれない転職エージェントも一度対応を考えたほうが良いでしょう。不採用通知が続いているのになんのフォローもしてくれない、淡々とした表情していて応援してくれている気持ちを感じない、などです。

上から目線で高圧的に接してくるエージェントも注意が必要です。例えば「受かるわけない」「この企業は難しいとは思いますけどね」といった言葉を言ってくる場合です。エージェントとしては、転職がかなり難しくなることを伝えて、早めに切り替えてほしい意図がある場合もあります。しかし、転職希望者としては、否定的な言葉を言われてしまうと転職活動にやる気がなくなってしまうものです。

正しい転職エージェントを見極め方

役に立たない転職エージェントに当たりたくはありませんが、実際のところは面談を受けて話してみないと役に立つか立たないかは分かりません。面談をした上で、役に立つエージェントを見極めるポイントは「自分と相性が良いこと」「聞き取り能力に優れていること」「アドバイスが的確」「希望する求人を紹介してくれる」「レスポンスが早いこと」の5つです。

どれほどエージェントが優秀でも、自分と性格や相性が合わないとどこか不満を抱いてしまいます。相性が良いと自然と話しやすくなり、信頼関係をいち早く築くことができます。エージェント自身も、信頼関係が築けていない相手よりも信頼関係がある相手のほうが親身になろうとするのは人間ですから、仕方がありません。また、その人の人となりを十分に理解できるようになると、よりその人に合った求人を紹介できるようになります。

また、エージェントの聞き取り能力が優れていると、こちらの言いたいことを十二分に理解してくれます。こちらは頭の中では希望する条件や自分の得意とすること、不得意のとこを何となく理解していますが、それを口に出そうとするとなかなか言語化できないといったことはないでしょうか。自分が理解できていても他人に伝わるように話すのは案外難しいことです。聞き取り能力が優れていると、すぐに話を理解できるだけでなく、会話からこちらの思いを引き出してくれます。結果的に満足いく転職活動ができます。

そして、転職に対してのアドバイスや助言を的確にくれるエージェントだと、この先どう改善したらいいのか、どうアピールしたらいいかなどのきちんとしたアドバイスがもらえます。転職希望者も、より転職活動に邁進していけるようになります。

ちなみにレスポンスが早いことは良いエージェントの特徴ですが、レスポンスが遅いエージェントも一工夫することで改善することがあります。エージェントはノルマが設定されている場合や利益優先を考えている会社の場合、転職意欲が高い人に優先して連絡しています。そのため、面談などから転職意欲が低い、転職希望先が曖昧などと感じられた人に対しては、連絡が後回しにされがちになるのです。これを改善するためには転職意欲をアピールしたり、希望する転職先を具体的に伝えたりすると良いでしょう。

希望する求人を紹介してくれるエージェントは重要ですが、希望する求人からかけ離れた求人を勧めてくる場合にもある程度の対策は可能です。希望条件から遠ざかっているのは、元々伝えた条件が曖昧だったからといったケースがあるからです。この場合、明確に希望条件を伝えることで解決することがあります。

このように転職エージェントを見極めて役に立たないと感じたのなら、違う転職エージェントに切り替えましょう。

万が一役に立たなかった場合を想定して、転職エージェントは2社以上登録しておくのがおすすめです。役に立たないと感じたエージェントは休止して、すぐに別のエージェントに切り替えることができるからです。また、転職エージェントには総合型と専門型の2種類があり、希望の職種によって使い分けをすると良いでしょう。総合型とは、いわゆる一般的な転職エージェントのことで、さまざまな職種を扱っているため求人数が多いのが大きなメリットです。一方、専門型は、求人数は総合型に比べると少なめですが、専門分野の職種ばかりを扱っているため、ほかにはない求人を見つけることができます。エージェントも専門的な知識が豊富にあるのが特徴で、専門職を希望するなら、専門型1つと総合型1つを登録しておくと良いでしょう。

そして、エージェントの変更を希望する場合は電話でなくてもメールで対応できます。気に入らないからと簡単に変更をお願いするような人だと思われないためにも、文章はきちんと考える必要はあります。変更することで手間をかけてしまうことを詫びて、どうしても変更しなければならない理由も載せておきましょう。

まとめ

役に立たない転職エージェントに当たった場合の対策としては、複数の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。希望する求人が専門的な職種なら、専門型の転職エージェントを利用しましょう。また、一見役に立たない転職エージェントは、転職意欲が低く見えたから、希望が曖昧だったなどの理由で連絡が後回しになっているケースがあります。この場合は転職意欲があることをアピールする、希望を明確化するなどの対応をすることで改善される可能性があります。これらの方法を活用してスピーディーな内定獲得を目指しましょう。

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