[最終更新日]2023年9月13日  [記事公開日]2022年5月25日

転職エージェント利用にはメリットがたくさん!利用すべき理由と合わせて解説

転職に対するハードルが下がってきてはいるものの、まだまだ一人で行う転職活動には不安が残ると思います。そこで「転職エージェントを頼るかどうか」を悩んでいることだと思います。最近では新卒における就活でもエージェンの存在が欠かせないほど重要なものとなっていますが、転職においてもエージェントの存在は欠かせないものとなっています。

しかし新卒時に就活エージェントを利用してこなかった人からすると、いきなり転職エージェントを利用するのもハードルが高いですよね。ではどのような基準から転職エージェントを選べばよいのでしょうか。今回のコラムではそんな転職エージェントの利用メリットから紐解く正しい転職エージェントの利用方法と選び方について解説していきます。

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントは転職サイトと同様に、転職活動を手助けするサービスです。その違いを簡潔にまとめると、転職エージェントはエージェントと呼ばれる担当者を介してサービスを受けられるのに対し、転職サイトは様々な求人が掲載されているウェブサイトを通じてサービスを受けられる、という点が挙げられます。

一般的な転職エージェントでは、転職希望者が伝えた経歴や希望をもとに、人材を募集している企業を紹介するという形になります。そのため、「自分のペースで転職を進めにくい」「求人に偏りが起こりやすい」などのデメリットがありますが、それ以上に転職希望者にとって便利なメリットがたくさんあります。

まず1つめに挙げられるのは、無料である、という点です。転職エージェントでは、キャリア相談や企業の紹介、履歴書などの書類の書き方や面接のアドバイス、企業との面接日程の調整、内定後の交渉(配属先や給料など)、退職する際の交渉など、様々なサポートを無料で受けることができます。

2つめは、非公開の求人を紹介してもらえる、という点です。転職エージェントでは、公開すると応募が殺到する人気企業の求人や、新規に始めようとしているプロジェクトへの求人など、非公開求人の情報を扱っていることが多く、そのような求人に応募できるのは大きなメリットだといえるでしょう。

3つめに挙げられるのは、企業の内部情報に詳しい、という点です。転職エージェントでは、エージェントが企業の担当者と直接やりとりを行っているため、転職を希望する企業や紹介された企業について、労働状況や給料などのリアルな実態を詳しく聞くことができます。

4つめは、履歴書や職務経歴書といった書類について添削をしてもらえる、という点です。多くの転職希望者をサポートしてきたプロが、企業への印象を良くする書き方を応募先に合わせてアドバイスしてくれるので、書類選考を通過しやすい応募書類が作成しやすくなります。

5つめに挙げられるのは、推薦をしてもらえる、という点です。転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書と一緒に、転職希望者のアピールポイントをまとめた推薦状を提出してくれます。この推薦状には、転職希望者と企業の求人内容に対する一致度や、キャリア相談時の印象、また企業側が気になる点(退職・転職を希望する理由や、空白期間について)のフォローなどが書かれており、書類だけでは伝えきれないプラスになる情報を添えることで、アピールの手助けをしてくれます。

6つめは、面接についての対策や日程の調整まで行ってもらえる、という点です。今までの実績をもとに、よく聞かれる質問についての答え方や服装のアドバイスを受けたり、どういう人が受かってどういう人が落ちたのかなどの話を聞いたりできるので、具体的な対策を練ることができます。

最後に挙げられるのは、内定が決まった後の条件交渉を代行してもらえる、という点です。入社時期から給与額及び年収などは、転職希望者にとってとても大切な条件ですが、個人で交渉するとなると、どうしても企業側の立場が強く優位になりがちです。そのような直接伝えにくい条件の交渉を代わりに行ってもらえるので、安心して転職に臨むことができます。また、転職エージェントを通して質問したり、会社の見学や面談をお願いしたりすることも可能です。

転職エージェントを利用すべき人の特徴

転職エージェントを利用すべき人の特徴

転職エージェント以外にも、先に挙げた転職サイトやハローワーク、企業の求人に直接応募するなど、転職するためには様々な方法があります。それぞれの方法には向き不向きがあり、例えば「時間の余裕があり自己アピールも十分できる」という人は、自分で直接応募するという方法でも、希望条件に合う企業に転職することができるでしょう。

転職エージェントを利用すると、よりスムーズに転職活動を行えるという人の特徴には、次の4点が挙げられます。

まず1つめは、「転職活動が初めての人」です。まず何をすればいいのか、書類の書き方はどうすればいいのか、希望する企業へのアピールはどのようにすればいいのかなど、初めての時は分からないことがたくさんあります。多くの人は仕事をしながらの転職活動となるので時間の確保も難しく、自力で調べ、対策を立てていくのは大変です。こういう時に、多くの転職の実績を持つ転職エージェントのサポートは、大きな手助けとなります。

2つめとして、「キャリアについて相談に乗ってもらい、客観的な意見が欲しい人」が挙げられます。今の仕事に対して不満や不安があり、転職をしたいという漠然とした希望はあっても、自分にはどのような職種が合っているのかというのは、なかなか自分で判断するのは難しいものです。転職エージェントでは、キャリア相談を通して転職希望者のアピールポイントや弱点などを客観的に判断・評価を行い、今後の転職活動に生かしていけるように的確なアドバイスをしてくれます。

3つめは、「選考通過の確率を上げたい人」です。転職希望者の全てが望むことですが、書類の書き方から面接での対応まで、企業に合わせてしっかりとした対策を練る必要があり、これも自力で行うのは大変です。転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書などの書類が選考を通りやすくなるように、添削を受けることができます。また、面接についてのアドバイスも受けられ、自分では気づかなかった問題点を知って改善することができます。このような徹底的なサポートが、内定率の上昇につながっていると言えるでしょう。

4つめとしては、「現在働いている人」が挙げられます。仕事をしながらの転職活動は、準備にかける時間の確保さえも難しく、大変なものになりがちです。多くの求人の中から、自分のスキルや希望条件に合う企業を見つけ、面接の日程を決めるのはなかなか手間がかかりますが、転職エージェントはこのようなことを代わりに行ってくれます。また、「退職する時期が決まっていて、この時期までに就職したい」というような転職する時期がはっきりと決まっている場合でも、転職エージェントが計画的に進めてくれるので、気持ちに余裕を持って転職活動を行うことができます。

以上の4点が転職エージェントを利用すべき人の特徴ですが、そのような人でも利用しなくても良い場合があります。それは、「求人を転職エージェントに出していない企業を希望する人」です。例えばNPOやNGOのような非営利団体や、学校法人などがこれに当たります。この場合は、いくら転職エージェントを利用しても、求人を紹介されることはないので、注意が必要です。

自分に合う転職エージェントを見つける方法

自分に合う転職エージェントを見つける方法

転職エージェントは、現在日本に24,000社以上あります。そのような膨大な中から、自分に合う転職エージェントを探すのは、簡単なことではありません。

転職エージェントは大きく分けると、あらゆる職種の求人に対応している「総合型」と、職種や地域などに特化した求人を扱う「専門特化型」という2種類のタイプがあり、専門特化型には特定の業界や職種を扱うタイプと、特定の年代やフリーター・ニートのサポートを専門に扱うタイプの2種類があります。それぞれのメリットとデメリットを知った上で、自分の希望に合わせた転職エージェントを選びましょう。

まず「総合型」についてですが、どのような職業への転職希望にも対応できるように、様々な幅広い業界からの求人を取り扱っているところが最大のメリットです。自分では思いもよらなかった分野の求人に出会えることもあり、自分の可能性が広がるという点も、メリットといえるでしょう。しかし、取り扱う職種が多いがゆえに、その分野でも一般的な求人が多く、専門的な求人は少ないというのがデメリットとなります。

次に「専門特化型(業界・職種)」に関するメリットとして挙げられるのは、やはり専門的な求人の情報を持っているという点です。また、担当者もその業界や職種に関して深い知識を持っており、転職のための効果的なアドバイスを受けられる、という点も大きなメリットです。しかし、求人が特定の業界や職種に限られるために、数が少なくなってしまうというのがデメリットといえます。

最後に「専門特化型(年代・状態)」についてですが、メリットとしては企業と転職エージェント間での確かな実績によって築かれてきた深い繋がりを生かすことで、内定しやすくなるという点が挙げられます。また、年代や現在の状態に合わせた、転職のための細やかなサポートを受けられるのもメリットといえるでしょう。しかし、希望する職種がある場合、取り扱いがない可能性があるので、その点がデメリットといえます。

この3つのタイプの中からどのタイプの転職エージェントを選ぶかについてですが、もしまだ転職を希望する職種がはっきりと定まっていないのであれば、様々な職種を取り扱っている「総合型」が良いでしょう。逆にこの業界や職種に転職したい、という明確な希望がある場合は「専門特化型(業界・職種)」をお勧めします。職種にこだわらず、自分の状態に合わせた手厚いサポートを受けたい場合は「専門特化型(年代・状態)」を選ぶと良いでしょう。

転職エージェントを選ぶ際には、まず求人保有数を比較してみることをお勧めします。各エージェントのサイトに記載されていることが多いので、非公開求人数も併せて確認してみましょう。また、どのようなサポートを受けられるのかという点も重要です。先ほど転職エージェントのメリットとして挙げたようなサービスが行われているか確かめ、比較してみましょう。また、サイトの情報だけでいきなり1社に絞らず、2~3社に登録して実際に面接をしてみてから、相性の良いアドバイザーのいるところを選ぶ、というのも大切なポイントです。

弊社でも転職者を支援するサービスを展開しています。「若手社会人向け転職サポート」へぜひご参加ください。

まとめ

かつては転職のための全てを自分で行わなければなりませんでしたが、現在では転職エージェントなどの様々なサポートサービスを利用することができるようになりました。しかし、いくら現在の仕事が忙しかったり、頼りになるからと言って完全に任せきりにするのではなく、「担当者とこまめにやり取りし、嘘をついたりせず正直に対応する」「イニシアティブは渡さない」「活動の記録を残しておく」という3点も忘れないようにしましょう。

まず「担当者とこまめにやり取りし、嘘をついたりせず正直に対応する」という点についてですが、自分を理解してもらうことで適した求人を紹介してもらえたり、連絡をこまめに行うことで担当者が日程の調整をしやすくなったりなど、スムーズな転職活動のためにはよくやり取りをして信頼関係を築くことが大切だからです。そのためにも、転職エージェントに対して、特に経歴についてごまかしや嘘を伝えてしまうのは、絶対に避けましょう。希望とは異なる求人を勧められたり、転職先で能力以上のものを求められたりと、後々困ることが起きる原因になります。

次に「イニシアティブは渡さない」という点についてですが、例え初めての転職で分からないことだらけであったとしても、転職するのは自分であるということを忘れてはいけないということです。経験豊富な担当者から様々なアドバイスを受けたり、面接日程の調整などをしてもらうのは任せても、勧められるままに意にそぐわない求人を受けてしまったりということがないように、気をつけましょう。どこまでを任せて、どこから自分で決めるのかということを、しっかりと自分の中で線引きしておくことが大切です。

「活動の記録を残しておく」という点についてですが、残しておきたい記録は2種類あります。1つめは、作成した書類の内容や面接でどのようなやり取りをしたかなどの転職活動の記録で、2つめは、担当者からどのようなアドバイスを受けたのかという記録です。どちらの記録も、もし転職活動を失敗しても、次の成功へつなげるために改善点を考える際の参考にできるので、必ず残しておきましょう。

転職エージェントのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで上手に活用し、効率よく転職活動を行いましょう。

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